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四大季語によるヴィジュアル歳時記シリーズ完結編「月の歳時記」の為の取材に行く。今回は、三鷹にある、鬱蒼と茂る森の中の国立天文台をお訪ねする。ちょうど台風の狭間で風も雨も小やみ。正門の受付にキンチョー蚊取り線香の煙が立ち昇る。ビジター用IDを胸に会議室へ向かい、暦(れき)計算室室長の片山先生と楽しくお勉強の時間。学生気分に暫し浸る。月の満ち欠けの仕組みについては頭で納得してても、いざ外に出ると分からなくなるのが方向音痴の私。そんな私にも天体の動きが飲み込めるように、先生はホワイトボード一杯に図を描いて説明して下さる。月だけを見てては月の動きはわからない。太陽の動きを考えながら月を見ると、位置関係がすっきりと浮かぶ。太陽と月の間にいる私は地球、みたいな一体感も味わう。そんな小さな宇宙体験をみんなにシェアしたい! と、小さな入道雲みたいな楽しみがモクモク胸に湧いてくる。取材記事の構成を練りつつ、今日からニックの松山レッスンへ。台風で飛行機が遅延らしい。揺れたらどうしよう。お日様、お月様、お力を〜!!