塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

レッドダイヤモンズの今

2010-11-22 02:04:55 | 日記
 熱心なレッズのファンは、昨年まで在籍していたクラブの顔が、各局のサッカー
番組をはしごして勝利の余韻に酔いしれている姿を、どのように見ていたのでしょ
うか?

 そして梅崎司は、かつての同僚の優勝を祝福できたでしょうか?

 レッズは今シーズンをもって、フィンケ体制からの離脱を表明しました。

 僕が思うにフィンケ監督は、この2年でこれからのレッズを支える土台を築き、
契約更新後その土台、つまり若手に外国籍の選手や中堅選手を加えて、強固なクラブ
運営を目指したかったのだと思います。

 しかし2年という時間は、若手の積極起用しか消化できず、レッズを発展させるまで
には至りませんでした。

 僕は熱心なレッズ・ファンではありませんが、やはり若手の積極起用はフィンケ監督が
レッズに残した財産だと思います。

 山田、原口、宇賀神、そしてエスクデロに細貝。

 フィンケ監督以外の監督でも彼らを起用したかもしれませんが、むしろ彼だからこそ、
ここまで果敢な起用に踏み切れたのだと思います。

 逆に残念なのは、本来レッズの柱となるべき選手との疎通が、最後までかみ合わなかった
ことでしょう。

 開幕前闘り王がグランパスエイトへ移籍し、シーズン半ばには高原が水原三星へ移籍、そ
してポンテとは半年間のみという中途半端な契約延長。

 特に闘り王は2006年、ポンテは2007年のJ1MVPに輝いた選手です。

 それらの選手に対してレッズはフロントも監督も、いささか態度が冷たかったと言われて
も仕方がない結果ですし、2009年には三都主もグランパスに放出していますから、若手
の起用や補強だけでは、戦力の増大には結びつかなかったのでしょう。

 レッズの首脳陣は自分たちの手でクラブを弱体化してしまったように見えます。

 今現在レッズの来季の構想はまだわかりませんが、むやみにビッグネームを獲得するよりも
適材適所で選手を補強し、力を蓄えることが2011年の現実的な姿ではないかと思います。

 1度力を落としたクラブが優勝できるほど今のJ1は甘くないですし、それ以上にアントラ
-ズとグランパスの壁は厚いでしょう。
コメント
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