塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

ワールドカップ、大陸間プレイオフを思う

2013-10-16 23:24:31 | 日記
 アジアと南米で行われる大陸間プレイオフは、ヨルダンとウルグアイの対戦になります。

 ブラジルが予選免除という恰好の条件でも、ウルグアイのような伝統国が躓く姿を見ると、南米予選の厳しさを再度痛感しま
す。

 アジアの事を考えればヨルダンに出場して欲しいですし、ボスニア同様に初出場という新鮮さをブラジルにもたらしてくれま
す。

 しかしアジア諸国、そしてヨルダン以外のファンはウルグアイ代表の出場を強く希望するはずです。

 それはウルグアイが老舗であり、ブラジルと国境をなしているために多くのファンが訪問するであろう、金銭面のメリットが
浮かびます。

 またエディンソン・カバニ、ルイス・スアレス、そして2010年MVPのディエゴ・フォルラン。

 極上のエンターティナーがウルグアイ代表の前線には揃っていますし、守備陣もルガノやガルガノのように、欧州でプレイす
る選手が多いですね。

 さすがに

 「アルバロ・レコバ」

 の招集は無いでしょうが、祖国のクラブ「ナシオナル」でも、彼の左足は唸りをあげているそうですから、案外ブラジルの地
でレコバの元気な姿が見られるかもしれません。

 ヨルダンにとってはホームでも厳しい戦いが予想されます。

 ただウルグアイがあの中東に見られる独特に雰囲気、観客が男性で白装束を身に着けて観戦する、この南米ではまず見られな
い姿に違和感を感じるようであれば。

 ヨルダンにも勝機はあるでしょう。

 また中東の乾いた空気もウルグアイ代表を苦しめるでしょうし、もしヨルダンが2試合とも勝利するようであれば、まさに驚き
の本大会出場と言えます。
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ワールドカップ悲喜こもごも

2013-10-16 23:10:03 | 日記
 1994年ワールドカップ、アフリカの雄ガーナ代表が出場権を逃した際、アベディ・ペレを観れないファンの気持ちを代弁
した言葉があります。

 「USA94は大きなスターを失った」

 これは1993年にニッポン放送が出版したサッカーハンドブック93という単行本の105ページに記されている言葉で、
ペレは2季連続でアフリカMVPに輝く、まさにアフリカの代名詞だったのです。

 ペレにとってワールドカップは遠い存在でした。

 もしふたりの息子が祖国ガーナ代表としてワールドカップの舞台に揃って立つことがあれば。

 それはペレだけでなくガーナ国民、そして3人が共にプレイするオリンピック・マルセイユのファン、関係者にとっても最高
の歓びになります。

 
 また欧州ではボスニアが遂に初出場を果たしました。

 2010年ワールドカップもあと一息で、ポルトガルとのプレイオフに敗れ出場権を逃したわけですが、この時は相手が悪か
ったとも言えます。

 少なくともボスニア代表の選手たちは連想できなくとも、ポルトガルの場合はロナウド、モウチーニョにミゲル・ヴェローゾ
など、連想は簡単にできますから。

 初出場の国はそれだけで大きな新鮮味を与えてくれます。

 特に旧ユーゴ連邦が解体した中で、スロベニア、セルビア、クロアチアは既に独立国家としてワールドカップ出場を果たして
いますし、モンテネグロもセルビア・モンテネグロ時代のドイツ大会には出場しています。

 ですのでボスニア住民にとって、2014年ワールドカップはかけがえの無い出場になりますし、今から本大会に向けて準備
を進めることでしょう。
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急速に勢いを持ち始めたインドネシア

2013-10-16 02:01:00 | 日記
 先日までヴァンフォーレ甲府にインドネシア代表のアンディク・ベルマンサが練習参加していました。

 そして昨日、「ゴール・コム」においてインテル会長のマッシモ・モラッティが、かねてより囁かれていたインドネシア
のエリック・トヘルに株式を譲渡することを決定したと報道しました。

 インドネシアはそれだけ経済が漲り、同時にマレーシアやシンガポールのように、サッカーのステイタスがより上昇して
いるのでしょう。

 インドネシアの方は日本同様非常に勤勉であると言われ、コンバースが看板商品のオールスターの多くをインドネシアで
生産しています。

 またファッションの世界でも

 「ジャラン・スワリヤ」

 という靴の会社が、大変な人気を集めています。

 フランスにある有名なタンナー(革の鞣し会社)であるアノネイ、デュプイから革を仕入れ、手作業で制作しているにも
関わらず、日本円で2万円代後半から3万円代という価格設定が、大きな好感を集めています。

 今中国のリーニンに代表される、アジアメイドのスポーツ・ブランドが注目されていますが、今後インドネシアでも服だ
けでなく、スパイクブランドが誕生するかもしれません。

 ジャラン・スワリヤの工場は、かつてインドネシア軍の軍靴を製造していた為に、皆が靴づくりに関しての知識があった
為、品質を維持できているのです。

 ベルマンサは甲府の環境を気に入っていたようですし、僕も甲府の事は今でも大好きです。

 どんな国でも首都や大都市での生活は喧噪に包まれ、メディアも多いですから集中できないこともあるでしょう。

 今後東南アジアの選手たちがJ1を目指すならば、やはり地方クラブから挑む方が良いように思います。
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レアルが怯える恐怖の中身

2013-10-16 01:46:34 | 日記
 「デジマ」

 まるでチャンピオンズ・リーグに亡霊が存在するかのように、2002年以降レアル・マドリードはこの言葉、スペイン語で
10を意味する言葉に怯えています。

 2010年の夏、インテルからモウリーニョを引き抜いたことも、今夏アンチェロッティ招聘に動いたのも、この強迫観念を
払拭する為でした。

 前者はポルトとインテル、後者はミランで2度欧州王者に輝いていますから、レアル首脳陣としてはこの2名ならば、きっと
10度目の優勝をもたらすに違いないと考えたのでしょう。

 ただ、レアルが怯える本当の恐怖は

 「バイエルンが自分たちに追いつく」

 事ではないでしょうか?

 ハイケンス政権3冠を達成し5度目のチャンピオンズ・リーグを飾ったバイエルンは、グアルディオラを監督に招聘し、新機
軸4-1-4-1を試すなど新しい時代に突入しようとしています。

 ユナイテッド、インテルのような老舗も欧州王者には3度しか輝いていません。

 だからこそ知名度で劣るポルトを2度目の優勝に導き、インテルを再び最強に導いたモウリーニョは、レアルにとって最適の
人物になれたはずなのですが。

 もしグアルディオラがバイエルンの全てを自分の色に変え、ザマー、ルンメニゲ、そしてヘーネスというフロント陣と対立せ
ず、数年を過ごしたならば、バイエルンとレアルの

 「4という優勝回数の隔たり」

 は、あっという間に無くなる、そんな気がします。

 グアルディオラ就任前、レアルがバルサに常に優位に立っていた点も、このチャンピオンズ・リーグ優勝回数にあり、同時に
常に語られるその優勝内容でした。

 しかし、グアルディオラとバルサの躍進は世界中から敬意を払われる形となり、レアルが浮つく形となってしまったのです。

 僕らは来年の5月、遂に王者防衛を果たすクラブが現れる瞬間を目撃するかもしれませんし、同時にレアルが更にたじろぐ
事になるかもしれません。
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