塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

オーナーになりたいという欲を考えて

2021-03-08 21:31:31 | 日記
 米国において野球は白人層から支持を受け、バスケットは黒人層から支持を集めてきた競技だと僕は考えています。

 今はそうでもないのですが、僕は大学時代バッシュに凄く関心を持ち、同時にNBAやラップ、グラフィック・アートなどを含む文化の象徴、「ヒップホップ」という言葉を知りました。

 なるほど、道理で当時のNBAビデオでは人気ラッパーが頻繁に登場し、自身のヒット曲を披露しているのだなと感じたものです。

 恐らく、黒人はバスケットボールかヒップホップで金持ちになりたいと今でも考えているのではないでしょうか。

 確かにサッカーの人気は米国国内でも上昇していますが、バスケットの人気はずば抜けていますし、何より成功例があるからです。

 ウサイン・ボルトがマンチェスター・ユナイテッドの大ファンであり、サッカーでプロを目指したように、2000年代初頭人気ラッパーの「マスターP」が。プロを目指したことがありました。

 そして何とコンバースが選手でもない彼のために、バッシュをデザイン販売したほど、彼の影響力は当時凄かったようですね。

 またヒップホップレコードの老舗「デフ・ジャム」の創設者、ラッセル・シモンズは

 「エンパイア・ステートビルが購入できるほどの資金があるらしい」

 と噂されるほどの億万長者で、まさにヒップホップが彼の未来を変えた形になります。

 より鮮明なのがジェイZであり、ブルックリン・ネッツとプーマで辣腕を振るう彼を見て、ヒップホップで財産を築いた暁には、NBAチームを買収したいと思わせる活躍ぶりです。

 ではサッカーのオーナーはどうでしょうか。

 今は白人の富裕層、カタールに代表される国家がオーナーになることが多いように思えます。

 ただ、幼少期から痛烈にオーナーになりたい、金持ちになりたいという気持ちではなく、財産が出来たからクラブを買収しオーナーになろうかという形でしょうか。

 Jクラブもメルカリやライザップ、ジャパネットという企業の影響力が強くなりましたが、今後はこのオーナーシップにも変化は起きるでしょうか。
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協調か、それとも独善的か

2021-03-08 21:03:49 | 日記
 チャンピオンズ・リーグ優勝13度。

 世界に名だたるレアル・マドリードは、過去にジダンやラウル、ふたりのロナウドなど、名手の中の名手が在籍してきました。

 その輝ける歴史の中、レアル・マドリードの存在価値を世界に刻印したのが

 「アルフレッド・ディ・スティファノ」

 その人です。

 彼は誰が見ても実に独善的な人物であり、彼の在籍時にはあのマジック・マジャール、1954年ワールドカップ準優勝のハンガリー代表の大エース、フィレンツェ・プスカシュも在籍していました。

 しかし、このプスカシュですら、スティファノの存在感には圧倒されていた模様です。

 2000年代初頭、メディアが名付けた「銀河系選抜」「ギャラクティコ」という名称が一躍有名になりました。

 記者たちは当たり前ですが、これらの歴史を踏まえた上で

 「あれだけの選手たちが揃っているのだから、誰か独善的に振る舞う選手がいるはずだ」
 「嫉妬や妬みとう負の感情が感じられるに違いない」

 と考えたのは、ある意味では必然でしょうね。

 仮に今夏、本当にキリアン・エムバッペが加入し、その1年後にアーリン・ハーランドが移籍したと仮定しましょう。

 名手は名手を知る
 それとも両雄並びたたずか

 という問題は、最後まで付いて回ると思います。

 2009年、レアルは一気にカカとロナウドという世界的名手を獲得し、前年バルセロナが達成した「6冠」を奪い返そうと意欲を示します。

 彼らは母語がポルトガル語ということもあり、意気投合したようですが、ある意味レアル首脳陣が幸運だったことは

 カカがあまりに負傷が多く、ロナウドと並び立つことがない
 結果的に独立心が強いロナウドが、完全に主役としてレアルに君臨する

 という形になったことでしょうか。

 ロナウドがナイキ、カカがアディダスという宿敵ブランドの顔ということもありましたが、彼らが共に大活躍していれば、本人たちにその気がなくとも、スポンサーや代理人たちが「勝手に」

 スポンサー料や年俸で相手をけん制
 どちらが真のスターかの論争を呼ぶ

 事になったかもしれません。

 損をするのは選手のはずなのですがね。
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先天的か後天的か、それが問題だ

2021-03-08 20:53:02 | 日記
 バスケットボールではマイケル・ジョーダン
 サッカーならばペレ
 F1ならばアイルトン・セナ。

 それぞれの世界で不世出の天才と讃えられている存在は、動物でいえば「突然変異種」かもしれません。

 少なくとも遺伝ではないはずですし、両親や祖父母がそれらの競技に精通しているエキスパートでは無いためです。

 現在でいえばレオ・メッシが競技の枠を超えてこの名手の枠に名を連ねます。

 彼もまた父であるホルヘを筆頭に、親と兄弟、親戚でずば抜けたサッカーの素質を持った人物はいないようですし、メッシ自身が成長期に病を抱えていたことはよく知られています。

 むしろ肉親が偉大、達人と呼ばれ、幼少期から

 「彼の成長が楽しみだな」
 「きっと代表を背負って立つに違いない」

 と語られてきた選手の方が、よほど窮屈で息苦しい人生なのではないでしょうか。

 クライフの息子、ジョルディは父であるクライフがバルセロナの指揮官時代、クラブの代表であるヌニェスと反りが合わず、解任後に彼もまた、マンチェスター・ユナイテッドに移籍します。

 「ジョルディはオランダ代表とスペイン代表、どちらを選択するのか」

 そう、彼はただあの「ヨハン・クライフ」の息子というだけでなく、国籍を育ったスペインか両親の出生地であるオランダかを選択せねばならず、ジョルディの決断は個人の枠を完全に飛び越え

 スペイン、もしくはオランダの強化
 スペイン、もしくはオランダの未来

 にすり替えられていたのです。

 マイケル・ジョーダンが有名になって外を歩けない際、「リロイ・スミス」という、高校時代の友人から名前を拝借して記帳していました。

 スミスとジョーダンは、高校入学と共にバスケット部の入門試験を受けますが、ジョーダンは落選しスミスは合格という皮肉な結果になりました。

 だからこそジョーダンは、あのくやしさを忘れないためにこの名前を用いていたのです。

 世間は先天的であろうが後天的であろうが、素質がある人間を何の判断材料もないまま称賛しがちです。

 だからこそ僕らには、父譲りだとか親の威光など、軽々しく口にしてはいけないのではないでしょうかと自戒して考えます。
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