塚田盛彦のつれづれなるままにサッカー

世界中で親しまれているサッカー。このサッカーをフィルターとして、人間社会の構造に迫っていきたいと思います。

漫画オフサイドから見る当時の高校サッカー

2021-03-10 23:03:34 | 日記
 塀内夏子作「オフサイド」は、主人公の熊谷五郎がGKからセンターフォワードにポジションを移すという、画期的な案が印象に残っています。

 オフサイドは高校サッカーの話であり、県予選を勝ち抜き、国立競技場で学生たちが日本一になることを願うという、1980年代の時代背景が忠実に反映されています。

 五郎のチームメイトたちは、大学に進学し大学リーグを戦う、もしくは日産自動車のような実業団(JSL)に進むかで、決断を迫られます。

 実は最後、冬の選手権で優勝した五郎の下には、バイエルンとインテルから獲得のオファーがあり、記者が騒然とする場面が描かれます。

 1992年、名古屋グランパスエイトから小倉隆史がオランダのエクセルシオールに留学し、帰国後はロベルト・ファルカン代表監督の下で日本代表に召集され、キリンカップのフランス戦で1得点を記録します。

 とは言いましても、Jリーグ開幕前、インテルとバイエルンと言う名門が日本市場を含むアジア各国に精通しているとは考えられず、塀内さんは大胆な描写をしたと今改めて感じます。

 ちなみに五郎の恋人は幼馴染で、卒業式には手をつないで登校し、女生徒たちが落胆します。

 選手権で優勝すると、本当に日常が劇的に変化したと言いますし、それだけJSLと日本代表が高校サッカーに敵わなかったことを裏付けます。

 彼女はその後通信社で働き始め、五郎がドイツで初得点を挙げた記事を見て感激するのですが、ブンデスリーガは日本代表選手が最も豊富なリーグとなっています。

 オフサイドでは当然「土」のピッチでサッカーをします。

 怪我の心配と汚れたジャージで選手たちは試合を送っていたわけですが、今は芝の上でボールを蹴ることができます。

 僕は読んだことはないのですが「ビバ!カルチョ」「ファンタジスタ」なども人気ですし、週刊ジャンプで連載されていたホイッスルは続編が描かれていると聞きました。

 サッカー漫画は時代背景を変えながら、根強い人気がありますんえ。
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週刊マガジンに掲載された印象深いサッカー漫画

2021-03-10 20:44:21 | 日記
 週刊マガジンに連載されてきたサッカー漫画で、僕の印象が強い作品は

 塀内夏子 「オフサイド」「Jドリーム」
 大島司 「シュート」

 の3作品になります。

 勿論「エリアの騎士」「振り向くな君は」など、多くの支持を受けた作品があったことも承知しています。

 これらを振り返ると、やはり時代背景が見えてきますよね。

 オフサイドとシュートは、基本「高校サッカー」が舞台でした。

 Jドリームの連載が始まったのは、Jリーグ開幕の1993年で描かれるのはプロリーグの日常、ワールドカップアジア最終予選、そっしてワールドユースと完全に「プロの世界」でした。

 特に主人公の赤星鷹の枠に縛られないサッカーへの価値観と、「あんちゃん」と呼ぶ北村大地がセリエAパルマに移籍し、日本よりも圧倒的に厳しい世界に身を置く姿は、やはり新時代の息吹を感じたものです。

 シュートでは主人公の久保ヨシハルが、父の赴任先であるドイツから日本に帰国する際、友人であるルディ・エリックから

 「どうしてお前がプロの無い国に帰らなきゃいけないんだ」

 と詰め寄られます。

 転校先の掛川高校で友人となる神谷篤とイチからサッカー部を立ち上げ、主人公のトシ(田中俊彦)健二(白石健二)、カズヒロ(平松和宏)は、久保の背中にあこがれ掛川高校に入学します。

 しかし、白血病を患っていた久保は他界し、ルディ・エリックとはあの空港での別れが最後となります。

 ルディ・エリックはフランクフルトの背番号10を背負いますが、ドイツの名門に現在、鎌田大地と長谷部誠というふたりの日本代表経験者が在籍するとは、凄い時代になりました。

 久保ヨシハルは作品の中で「天才の中の天才」として描かれますが、「久保」建英という天才が「久保」を名乗っていることに、正直大島さんは驚きを感じたのではないでしょうか。

 2010年ワールドカップ、トシはレアル、平松はアーセナル、そして神谷はユヴェントスに在籍し、代表招集を受けます。

 大島さんはきっと
 
 「将来このような形で代表が構成されるといいな」

 と感じたのでしょうが、代表23名がほぼ海外リーグの選手で構成されるとは、本当に時代は変化しましたね。
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各国サッカー協会の動きを考えて

2021-03-10 20:33:39 | 日記
 講談社の週刊少年マガジンは、80年代から定期的にサッカー漫画が連載されてきました。

 現在は「ブルーロック」がそうですが、講談社は日本サッカー協会に何か恨み節でもあるのかと勘ぐってしまいます。

 それくらい協会の描かれ方が手厳しいわけですが、日本に限らずサッカー協会の強化指針が常にファンの支持を得られるわけではありません。

 ブラジルサッカー協会が汚職まみれとの指摘は絶えず、1997年のワールドツアーはスポンサーであるナイキの意向を汲んだためとの指摘さえありました。

 フランスサッカー協会は2008年欧州選手権グループリーグ敗退後、周囲の予想を裏切る形でレイモン・ドメネク続投させ、最終的にはその屈辱を上回る屈辱が、2010年ワールドカップで待っていました。

 アルゼンチンサッカー協会は、「首領」と畏怖されたグロンドーナの他界後、強国とは思えないほど代表監督が交代となり30代半ばとなるレオ・メッシを軸にするか、それとももっと若い選手たちで構成するかで悩んでいます。

 日本サッカー協会が、今月25日韓国代表との国際親善試合を組んだように、本来ならばミャンマー戦を行うべき日を無駄にしなかったことは良かったですよね。

 少なくとも、汚職や賄賂で揉めた形跡は過去にも現在にもありませんし、世界的に見ても機能している協会の部類に入ると僕は思います。

 勿論、2018年ワールドカップでベルギー代表に敗れていこう、欧州各国と試合が組みにくい(ネーションズ・リーグとの兼ね合い)ことは承知していますし、ウルグアイのような伝統国と戦えたこともありました。

 現在はコロナの影響が色濃く、東京五輪では海外からの観客を受け付けないことですでに合意していると聞きました。

 このような時に、日本に限らず各国協会が連結し、ワールドカップ2022に向けて、協調して頂きたいと思います。
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