僕が勤務先で休憩を得たのが16時。
従業員休憩室に備え付けのテレビは、フジテレビ幹部の質疑応答がちょうど開始のころ合いでした。
そして勤務を終えて帰宅、テレビをつけますと驚くことに会見は終わっていませんし、記者から罵声すら発せられています。
でも、この会見はある意味で致し方ない面、あるのではないでしょうか。
少なくとも壇上の経営陣には、自社の社員が事件に関与していた可能性がある、人権に抵触し、その事実が伝わっていても調査を怠ったという点では、批判されることから逃れることはできません。
ただそこには、本当の意味で当事者となった人物たちがいないわけですから、透明性に欠ける面はどうしても出てきてしまうとも感じます。
当事者、つまり指揮官が会見に出向かない事例は、サッカーでもありますよ。
ジョゼ・モウリーニョがインテルの指揮官に就任し、マスメディアとの関係性が最悪の時期、会見には副監督のジュゼッペ・バレージが登場し、質疑応答を行いました。
モウリーニョはインテルの指揮官に就任した2008シーズンの時点で、世界最高峰と称えられていましたが、その独善的な行動はイタリアの記者から疑問の声が挙がります。
実際、インテルのファン以外はモウリーニョを傲岸不遜と感じ、毛嫌いする関係者は多かったものです。
ただ、2010シーズンの3冠で大きな足跡を残したことも確かですが。
フィリップ・トルシエに至っては、2002年ワールドカップ本戦出場選手発表を、何と海外視察という言い訳と共にキャンセル、選手の名前は山本昌邦助監督が読み上げるという、指揮官の姿勢を疑う形になりました。
当事者意識というのは、それくらい難しい代物なのでしょう。
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