ドラゴンボールのコミックス19巻だったと思いますが、ベジータと孫悟空が対峙します。
孫悟空はベジータに対して
「努力すればエリートを超えることがあるかもよ」
と宣言、地球の平和を死守すべく全精力で戦い始めます。
日本代表にも選出され、セレッソ大阪やFCバーゼルに在籍した柿谷曜一朗が、引退を発表し会見を行いました。
彼がスポーツ・グラフィックナンバーなど、専門媒体がこぞって「天才」と宣言し、特集記事を組み始めると、AC長野パルセイロ指揮官、美濃部直彦がテレビに登場する頻度が多くなります。
それは美濃部さんが、徳島ヴォルティスの指揮官だった時期に、柿谷曜一朗も在籍しており、遅刻癖など先天的に素晴らしいものを持つにも関わらず、自分でその素質を封印している形だった。
歯がゆさを感じた指揮官は、柿谷曜一朗に根気強く接して、サッカーと向き合えるようした、という取材の趣旨でしたね。
柿谷は、自分がどこかほかの選手とは異なることを、最初から知っていたと思います。
ただ、彼は周囲があまりにも
「彼は才能がある、特別な存在だ」
「日本を代表する存在になるはずだ」
と騒ぐことが、ただただ嫌で心がふさがれた、だけなのではないでしょうか。
本当は柿谷もエリート的要素よりも、孫悟空のようにじっくりと考えながら自分の歩みで成長したかったのでしょうね。
彼の真意は今後、天才という枕詞を頻発するマスメディアに、牽制の要素を与えたようにも感じます。
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