mugifumi日誌

海外旅行の体験のほか園芸、料理などの生活雑感を思いつくままに綴っています。

不安な時代の人生読本

2009年09月10日 | 人生

 久しぶりに本を読む時間ができました。

 と言うと「嘘」になりますが、ここのところ、ユーラシア旅行社から高尚な冊子をいただき、また、たまには「心の栄養」が欲しいと思い、今日は、適当な本を探しました。

 しかし、なかなか見つからないものです。

 仕方がないから、昨日、作業(ラッキョウ、水菜、大根など)した畑へ行って、水やりをしようかと考えたのですが、「朝夕は涼しいが、昼間は暑くて厳しいな!」と小生の甘い心が囁くものですから、これも、「かみさんが帰ってきてからにするか!」と先送りにしてしまいました。

 でも、「夕方の水やり」は、メタボ解消を目指して毎日の日課にしている「散歩」の時間がなくなることを意味しています。

 それはともかく、先ほど、心の栄養をとってきましたので、その話をさせていただきます。

 また、文芸春秋だろう?と言われそうですが、まさに、その通りで、10月号に今日のタイトルである「不安な時代の人生読本」という特別企画がありました。

 最初は、お茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古(とやましげひこ)さんで、「あなたを救う『忘れる力』」で、副題に「ベストセラー『思考生理学』著者が説く人生の後半を輝かせる秘訣」という説明がついていました。

 小生は、精読できませんでしたが、江戸時代の儒学者、佐藤一斉の言葉を引用して「壮にして学べば」をすすめている部分が印象的でした。

 佐藤一斉の言葉は、次のようです。

 少にして学べば、即ち壮にして為すあり。

 壮にして学べば、即ち老いて衰えず。

 老いて学べば、即ち死して朽ちず。

 と言うものですが、外山先生は、このうちの「壮にして学べば」をすすめて、「壮にして学べば」というのは、「中年になれば、人生後半のために、もう一度、新しいことを勉強するなり、新しいことを始めるべきだという意味だろう。」と説明しています。

 これは、先生が「現在、85歳であり、80歳はごく自然に通過した覚えがあるが、もっとも難しいのは、定年間近の60歳前後を乗り切ることだった」と述べていることから、ちょうどこの年齢に達した私達、団塊世代への激励のメッセージなのでは?と感じたものです。

 まぁ、いわば、人生の秋を迎えた時に、人は何をすべきなのかという問いかけなのでしょうが、小生にとっては、答が見つからない難しい問題でした。

 さて、二人目は、皆さん、ご存じの「養老孟子(ようろうたけし)」さんです。

 「一度は田舎に帰って畑を耕そう」というタイトルで、副題が「お金など当てにならない。自然こそ大切な資産だ」となっています。

 内容の紹介は、省略したいと思いますが、「我々にはどれだけの財産が残されているか、まず計算すべき」で「子孫に残せる財産は、農地、森林、自然環境しかない」と強調している点が印象的でした。

 もう一つは、加藤タキ(かとうたき)さんと勝間和代(かつまかずよ)さんの対談形式の人生読本で「女が還暦で輝くための10年計画」というタイトルがついています。

 これについても、大変申し訳ありませんが、内容の紹介はいたしませんが、是非、文芸春秋を読んでみて下さい。

 今日は、不安な時代の人生読本についてお伝えしました。