Bajaのバッテリー充電をしていた時にふと思い出したのが、
もう一台バッテリー搭載のオートバイがあったんだよネ かつてこの車庫に・・・
嫁さん用にという名目で買ったバイクだが、
実は私の趣味満々のマニアックな・・・
TW200だぁ~
息子がクルマを購入するのに車庫が手狭になるということと、
もう嫁さんバイクに乗らないからと、
泣く泣く売却・・・
購入当時、嫁さんキックでエンジンかけられないからと、
候補に挙がったのが「YAMAHA・TW200」
当時、オフロードバイクにはセルフスターターは装備されていませんでした
計量化が必然とされていたオフ車には無いのが当たり前でしたネ
そんな中、唯一オフロードバイクにありながら、
セルフスターターを搭載し、なおかつユニークな後輪ワイドタイヤ
(これより太いタイヤは当時なかった!!)
加えて冒険家・風間深志が南極点アタックにこのバイクを採用したと
こんなマニアックな乗りモノ、私が見逃すはずがナイ
嫁さんバイクが欲しいというタイミングにしめしめ・・・
そもそもこのバイク、車名のTWとは「トレイルウェイ」の略が表すように、
あらゆる荒れ地をも走行想定した設計のオートバイだった。
ハンドル切れ角はトライアルバイク並みの深いモノ・・・
トレードマークの極太専用設計後輪タイヤは、いかなる荒れ地も走破できるように・・・
標高の高い地域でも難なくアクセルが吹け上がるように
高度補正装置付きキャブレター
レバー操作一つで標準標高から2,000m以上の高地順応に
オフロードバイクでは最低地上高を稼ぐ為、シート高が800mmを越えるものが当たり前だったのに対し、
荒れ地での操作性を重視し、目一杯までシート高を下げた設計。
中低速を重視しての馬力は16ps/7,500rpm。
そしていかなる場合においてもエンジン再スタートが可能なように
セルフスターター搭載(もちろんキックペダルも標準装備)
そのどれもが専用設計
正に特別扱いのアドベンチャーなオートバイであった
このバイク、実は発売当時は極めてマニアな放浪ライダーに受けていた車種であったが、
1990年後半になぜか街乗りカスタムバイクのベース車として人気がじわじわと
確か価格が当時新車価格298,000円と?安価であったため、
若者が入手しやすくカスタムパーツも多く出回ったのに加え、
テレビドラマ「ビューティフルライフ」に木村拓哉がカスタムTWに乗っていたことで、
一大ブレイク
いわゆる「ティダバー」の走りとなる・・・
初期型からのマニアにしてみれば、いささか心外なブレイクではあったが、
TWが脚光を浴びて別の年代層に受け入れられたのは悪い気はしない・・・が、
カスタムバイクになって、高度補正装置付きキャブレターが2000年に廃止され、
タイヤもブロックパターンから亀甲ロードパターンに切り替わり、
すっかり街乗りバイクになり下がってしまい、
お下劣な改造マフラー音を見るに当たっては・・・
ま、それはそれで別の楽しみ方かと・・・。
しかし流行というのは過ぎ去るモノで、
オートバイに乗るヒトが激減し、
YAMAHAも低迷による車種整理を余儀なくされ、
TWもセローとエンジンを共用するカタチで225ccに
そしてやがては消えゆく運命に・・・
我が家も3台あったオートバイを、渋々1台処分しなければいけない事態に、
泣く泣く「YAMAHA・TW200」を手放すことに・・・
冒頭の赤白の初期型オリジナルモデル
もちろん高度補正装置付きキャブレター機能付き
欲しいヒトから見れば50万出しても欲しいはず・・・
こののち数年後、隣のお宅が引っ越すことに・・・
車庫を含めて土地を買い受けることになるが、
こんなに車庫スペースが増えると解っていたなら、
あのTWは手放さなくてもよかったのでは??
馴染みのバイク屋さんが言っていたっけ??
「手放したバイクは2度と手に入らないヨ」
高度補正装置付きキャブレター・・・、
一度効果を試してみたかった・・・