ロック探偵のMY GENERATION

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『ホテル・カリフォルニアの殺人』あらすじ・その4 第二の殺人 

2017-09-17 19:39:15 | 『ホテル・カリフォルニアの殺人』
これまでの数回、イーグルスの曲を紹介してきましたが、今回は、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』の内容をテレビドラマの番宣ふうに紹介していくシリーズに戻りたいと思います。
そもそも、このブログはプロモーション用という位置づけなもんで……


4回目となる今回は、後半に発生する第二の殺人についてです。


それは、一件目の殺人が起きてから2日目の夜のことでした。

眠っていたトミーは、真夜中に物音で目を覚まします。

闇の奥から、誰かの声が聞こえたのです。
そして、それに続いて、アメリカ先住民の伝統音楽であるバードソングが……

トミーは、殺人事件発生と時を同じくして行方不明になっているアメリカ先住民ベンのことを想起します。

ベンがここに戻ってきているのか?

しかし、窓の外を見ても、そこには誰もいません。また、砂の上の風紋には、誰かがいた形跡もみられません。

不審に思ったトミーは、二人の刑事にそのことを報告することにしました。


それからちょっとした騒動があって、トミーと刑事たち、そしてその他大勢が、ホテルの中央ホールに集まってきます。

そこで、事件が起きました。

突然の雷鳴とともに、稲光がひらめきます。

そして、その光のなかに、無気味なシルエットが浮かび上がったのです。
それは、馬に乗って剣を掲げる人の姿でした。




その直後、中央ホールに悲鳴が響き渡ります。

……いやな予感がするぜ

刑事のボガートが、つぶやきます。
そうして、あたりを調べようとしたそのとき……

天井近くにある高窓が割れて、そこから何かが落ちてきました。
それは、ホールの床に激しく叩きつけられ、女たちの間から悲鳴があがります。

畜生、一体なんだってんだ……


トミーとボガートは、近寄って検分します。

するとそれは……イザベラの死体でした。

歌い手たちのナンバー2であるイザベラは、その体に数本の短剣を突き立てられた状態で、絶命していたのです。


この第二の殺人には、奇妙な点がいくつかありました。

あの、無気味な影はなんだったのか?

そもそも、このホテル・カリフォルニアに馬などいません。
それに、どうやってあの場所まで行ったのかという問題もあります。
中央ホールの屋根は、はしごなど設置されておらず、そう簡単に行ける場所ではないのです。



殺害現場が屋根の上ではないという可能性もありますが、仮にそうだとした場合、おそらくイザベラは塔で殺害されたということになります。ならば、塔のほうに血痕が残っているはずですが、そのような痕跡もありません。

では、この殺人はいったいどのように行われたのか……?

その答えは、例によって、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』をお読みになってください。
なにしろ、番宣ですから。