ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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このミス大賞授賞式を振り返る。

2019-01-31 22:58:18 | 過去記事
過去記事です。
去年の、『このミス』大賞授賞式に関する記事。
振り返る、といっても自分は参加していないんですが……

今年もそろろそかな?
それとも、もう終わったんだったか……

『このミス』大賞授賞式が行われました……行けませんでしたが。

先日、このミス大賞の授賞パーティーが行われました。選考委員の先生方や、歴代受賞者をはじめとするこのミス出身作家の皆さんが集まり、盛大なパーティーだったようです。宝島社公式ツ......


FFTのここがすごい!

2019-01-28 16:18:34 | ゲーム
今回は、ゲーム記事です。

以前、『ファイナルファンタジータクティクス』について書きましたが、今回は、このFFTについてもう少し書きたいと思います。というのも、FFTは、FF史上における非常に画期的なシステムを作り上げていて、このゲームについて語るなら、そのことを指摘しないわけにはいかないからです。




FFシリーズは、よく奇数タイトルがシステム重視で、偶数タイトルがストーリー重視といわれます。

くっきりとそれが出るのは、ジョブシステムですね。

偶数タイトルは、ストーリーを重視するがゆえに、誰でもいいキャラクターではなく、ストーリーと絡み合った固有のキャラが登場します。
しかし、固有のキャラは固有のアビリティを持っています。
FF4でいえば、セシルは「あんこく」、カインは「ジャンプ」などです。
そこがジョブシステムと整合しなくなります。それぞれのキャラが固有のアビリティを持っていると、ジョブ固有のアビリティをどうするのかということが問題になるためです。
この二つの要素を両立させたのが「5」ですが、それは一つの限界を示してもいたのでしょう。
「5」は固有キャラ制ではありますが、ジョブシステムであるがゆえに、やはりそれぞれのキャラにゲームキャラとしての個性はありません。それぞれのキャラがドラマにからんではきますが、4のように、キャラ固有のアビリティというものはありません。
「5」まではこの2つのシステムが競り合っていたと思うんですが、結局のところ、ストーリー重視路線のほうが勝って、「6」以降では、ジョブシステムはほとんど姿を消してしまってるようです。

しかし……5よりももっと完璧な形で、「固有キャラによるストーリー」と「汎用キャラによるジョブシステム」を両立させたのが、FFTだと思うんですね。

FFTでは、固有ユニットとは別に、汎用ユニットが存在します。
ドラマを展開する名前を持ったキャラクターたちと、ドラマには絡んでこないユニットが並存しているのです。これによって、ストーリーをしっかりと描きつつ、ジョブシステムの面白さも楽しめるようになりました。

主人公であるラムザをはじめ、アグリアスやシド、マラーク・ラファ兄妹といったキャラクターたちの固有のドラマがあり、それと同時に、白紙の状態からスタートする汎用ユニットを自分の好きなようにカスタマイズしていくという、純粋にゲーム的な楽しみ方もできます。こういう仕様になっているのは、数あるFFシリーズ作品の中でも、おそらくFFTだけなんじゃないでしょうか。
固有キャラがあるがゆえに、たとえば推しキャラというものも出てきます。(ちなみに自分はアグリアス推しです)。また、固有キャラは、スペックにも固有の特徴を持っている場合があり、それがゲーム性にもからんできます。たとえば、労働8号は魔法が効かないとか、braveの低いラファはアイテム回収役に適しているとか……
そしてその一方で、多彩なジョブとアビリティを組み合わせていく楽しみがあります。ジョブとアビリティの組み合わせは、もう無限といってもよく、ストーリー重視のゲームではしばしば犠牲にされるゲームとしての自由度が、きわめて高いレベルで担保されているのです。

ドラマ性とゲーム性の完璧な融合……このことによって、FFTは、高い完成度を持った伝説的ゲームになりえているのだと思います。

プチ独裁者の末路

2019-01-25 16:00:48 | 時事
ペルーのアルベルト・フジモリ元大統領が再収監の見通しというニュースがありました。

かつては絶大な権力を誇る大統領でしたが、任期中に暗殺部隊に命じて殺人を行なわせたということで、禁固刑となっていました。健康面の問題から人道的恩赦を与えられていたものの、一定程度の回復が見られたために恩赦が取り消されたということのようです。

私は最近、たまたまペルーについて調べる機会があったんですが、フジモリ大統領という人は、まさに私がこのブログで問題視してきた「プチ独裁」をやった人ですね。

この人も、政権発足当初は、それなりに評価されたみたいです。
「ツナミ現象」とも呼ばれた追い風を受けて大統領選に勝利し、改革に着手。その改革はたぶんにショック療法的なものでしたが、当時のペルーは経済状況も治安状況も破たん状態にあり、そうした政策がなかば諦めにも似た気持ちで容認されたといいます。
その後に行った民営化などの手法は、少なくとも一時的には成功をおさめ、10%台の経済成長を達成しました。

しかし、司法への介入、メディアへの抑圧、露骨な身内優遇……といった負の側面が、だんだんと顕在化してきます。
憲法の停止、議会の閉鎖なと、政党政治を否定し、再選を容認する新憲法を制定し、再選。当然批判的な意見も出てきますが、世論を誘導するような手法で強引に政策を進め、果ては公金を流用して国の機関に工作活動……
これらの腐敗に対して、大規模な抗議デモが発生。国際世論もフジモリ大統領に対して厳しくなり、ついに退陣を余儀なくされるのです。

プチ独裁というのは、やっぱりこういうところに行きつくと思うんですね。
当初はうまくいっているように見えても、長期的には大きな弊害が生まれ、国家の進む道を誤ることになります。
やっぱり、プチ独裁はダメなんです。

「漫然と踏襲」……厚労省不適切調査の闇

2019-01-23 16:58:32 | 時事
厚労省の不適切な統計が問題になっています。

このブログで過去に書いてきたい文書改ざんなどの問題とベクトルを共有する事案でしょう。不適切と知りながら、漫然と踏襲していた……「漫然と踏襲」という言葉が大きくクローズアップされていますが、まさにこの言葉に日本の組織が抱える問題が象徴されていると多くの人が感じているんでしょう。

不適切な調査は、すでに実害も出ています。大変な問題であり、この件で厚労省を批判するのは当然です。
しかし、身近な職場なんかに置き換えてみると、どうでしょう。

マニュアルで決められたやり方と、現場で実際にやっているやり方が違う……などというのは、忙しい飲食店などで働いたことがある人は少なからず経験したことがあると思います。そういうときに、ちゃんとマニュアル通りにやりましょう、といえるかという話ですね。

仮に疑問を呈したとしても、現場の上司や先輩は、おそらくとりあわないでしょう。

マニュアルどおりにやってたら、業務が成り立たないから。
これまでずっとこんなふうにやってきて何も問題なかったから。
ほかの店もだいたいこんな感じだから。
世の中、そんなもんだから……

そういう言い方で、丸め込もうとするでしょう。
新入社員なんかだったら、ああ世の中そういうものなんだ、と納得するかもしれません。これが大人の世界というものなんだ……と。
それでもなお、いややっぱりこれはおかしい、ちゃんとしないといけない、といえる人は、勇気ある少数者ということになるでしょう。

そして、問題なのは、そういう人が出てきた時にどうなるかですね。
おそらく、正論をいう勇気を持つ人が少数派なのは、どこの国のどこの社会でもそうだと思うんですが、重要なのはそこから先です。
この国の組織は、みんなでその人を押しつぶしてしまうんじゃないかと想像されます。同調圧力というやつで、正論をいう人は、めんどくさいやつとみなされ、けむたがられるようになるのではないか。それが、不適切な状態を「漫然と踏襲」するという結果につながるんではないか……
そういう意味で、今回の厚労省の問題は、この国の根深い病理を垣間見せているような気がするのです。

その名はPaperback Writer(s)

2019-01-21 15:25:12 | Paperback Writer(s)
前回バンド活動のことについて書きましたが、今回は、もう少し詳しいことを書きます。

バンド名は、Paperback Writer(s)。

もちろん、ビートルズの Paperback Write からとったものです。
Paperback Writer は、作家になりたくて、自分の書いた原稿を売り込もうと出版社に働きかける男の歌。この境遇に自分を重ね合わせて……というわけです。(s)となっているのは、単純に複数形にすると全員が作家、もしくは作家志望者みたいになってしまうんじゃないかということから。あとは、若干 JUN SKY WALKER(S) が入ってる感じ?
私は、ギターボーカルを担当しております。
まあ、作家の人たちがやってるバンドでは、たいてい作家の人がボーカルをやってると思いますね。PRの一環としてやってるところがあるんで、やっぱり、目立ちたいんです。

というわけで、Paperback Writer(s)、以後、お見知りおきを。