ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
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サイボーグ009 60周年

2024-07-19 22:44:01 | 日記


サイボーグ009が60周年を迎えました。

今日7月19日が「サイボーグ009の日」だというのはだいぶ前に一度書きましたが、今年は特別です。1964年の7月19日に『週刊少年キング』誌上で連載が始まってから、ちょうど60年。サイボーグ009が還暦を迎えたということになります。

そんな特別な記念日ということで、このブログで009について何か書こうかと思い……シリーズ中でもクライマックスといえる「地下帝国ヨミ編」を読んでみました。


これは、仮面ライダーでいうショッカーにあたる悪の組織「黒い幽霊団」(ブラックゴースト)と一応の決着をつけるエピソード。その最終話のラストシーンは見たような記憶がうっすらあるんですが、なにしろ009を読んでいたのは子供のころのことなので、あまりはっきりとは憶えていないのです。そこで、今回あらためて読んでみました。

で……読んでみたところ、これが実に面白い。
まず、バトル漫画として非常によくできています。メインはサイボーグ戦士とブラックゴーストの戦いなわけですが、地下帝国にはザッタンという種族がいて、このザッタンもからんだ三つ巴の戦いになります。三つの勢力が、ときに互いを利用したり裏切ったりしながら展開していくストーリーは、この手の王道バトル漫画の歴史においても比類ない面白さじゃないでしょうか。そしてその末に、いよいよブラックゴーストの首領と009の一騎打ち……ここはまさに、サイボーグ009シリーズのハイライトといえるでしょう。

ブラックゴーストは、いわゆる“死の商人”です。兵器産業で儲けるために世界各国で戦争を起こさせる工作を行っている組織。サイボーグ戦士たちは、もともとは彼らの手で改造された身でありながら、その手から逃れ、ブラックゴーストを壊滅させるために戦っているのです。
その最終決戦において、ブラックゴーストはサイボーグ戦士たちの戦いは徒労であると切って捨てます。
たとえ首領を叩いたとしても、“細胞”が残っている。そしてもっといえば、ブラックゴーストは人間の心から生まれたもの、人間の醜い欲望が作り上げた怪物なのだから、究極的には、ブラックゴーストを殲滅するには人間全部を殺さなければならない、というのです。
これに対して009はこう反論します。

 おまえが細胞なら
 ぼくも細胞なんだよ
 なかまが…のこりをかたづけてくれる!

そして、その言葉を裏付けるかのように、最終決戦の場に仲間が駆け付けます。そして、あのラストシーンとなるわけです。たしかに、組織としてのブラックゴーストを壊滅させたとしても、人間の醜い欲望があるかぎり新たなブラックゴーストが出てくるかもしれない。しかしそれと同様に、たとえサイボーグ戦士たちが滅びたとしても、人間の善の心は消えないということでしょう。深い余韻を残すエンディングでした。

さて……009といえば、その後もリメイク作品がいくつも作られ続けており、今年は60周年ということで、新作の漫画作品が発表されたり、舞台公演などということもありました。
こうして60年経っても新作が発表されるというのは、やはり009が日本漫画史上に残る不朽の名作だからこそでしょう。



ストーンズ記念日 ヴィンテージ Ⅷ

2024-07-12 22:02:16 | 日記


今日7月12日は、「ローリングストーンズ記念日」。

というわけで、例年どおりストーンズ記事で行こうと思います。
今年はYoutubeでキープしておいた動画を放出するヴィンテージシリーズというのをやっていますが、今回は、そこにあわせてストーンズ関連動画を集めたヴィンテージⅧです。



はじめに、レア共演を2つ。
一つ目は、パール・ジャムのエディ・ヴェダーと共演するWild Horses。

The Rolling Stones & Eddie Vedder - Wild Horses - Live OFFICIAL


2つ目に、昨年発表の新作に収録されていたSweet Sounds of Heaven。
そのライブ映像が公開されています。オリジナル音源に参加していたレディ・ガガもステージに登場。

The Rolling Stones, Lady Gaga - Sweet Sounds Of Heaven (Live At Racket NYC)


ここからは、ストーンズのメンバーのバンド外活動を。

まずは、キース・リチャーズのソロ曲。
アルバムMain Offender から、999です。

Keith Richards - 999 (Official Lyric Video)


ビル・ワイマン。
ここで白状しておくと……これまでヴィンテージシリーズを7回やってきたこともあって、さすがにストーンズ関連限定ではそんなにたくさんの動画はなかったので、今回はちょっとこちらから探しにいってます。
で、ビル・ワイマンを検索してみたところ……ちゃんとチャンネルがあり、こんな動画が目に留まりました。

Bill Wyman's Rhythm Kings- 'I Put A Spell On You' live

リズム・キングスというバンドをしたがえており、このバンドではアルバート・リーがギターを弾いています。
この動画でやっている曲はロッククラシックで、さまざまなアーティストがカバーしているようですが、私としてはCCRのバージョンが印象に残っています。そういえば、ビル・ワイマンがストーンズを抜けた後に元CCRのスチュ・クックが後任募集のオーディションを受けたなんて話もありました。


ロン・ウッド。
ボブ・ディランのSeven Days をカバーする動画がありました。

Ron Wood - Seven Days

この動画を見ると、すべての楽器を自分で演奏しているということのようです。
キャリアの長いバンドマンでそういう人は珍しくないでしょうが……それぞれの楽器で卓越した腕を持っているからこその、この動画でしょう。

彼が複数の楽器で卓越した腕を持っているというのは、たとえばジェフ・ベック・グループでベースを弾いていたというようなところに示されています。よくも悪くも職人的なこだわりをもつジェフ・ベックにその手腕を認められているということなのです。

ジェフ・ベックとの縁もあったということで、ロニーは昨年行われたジェフ・ベック・トリビュートイベントにも参加。そのステージにおけるPeople Get Ready の動画がありました。

People Get Ready - Rod Stewart, Ronnie Wood, Gary Clark Jr - Jeff Beck Tribute - 22nd May 2023

ただし、ロン・ウッドはここではギターを弾いています。
ボーカルは、ジェフ・ベック・グループでも一緒だったロッド・スチュワート。同じステージに、エリック・クラプトンやゲイリー・クラークJrの姿もあります。


ここで、カバーを2つ。

Rage Against the Machine がカバーするStreet Fighting Man。
例によって、原曲の面影をとどめていませんが……しかしそれが実にかっこいい。路上の闘争ということでいえば、RATMこそ本家といえるでしょう。

Street Fighting Man


同じ曲をオアシスのカバーで。
こちらは原曲に忠実です。

Street Fighting Man


最後に、ストーンズ自身の動画として、Miss You。

The Rolling Stones - Miss You - Live 1997

1997年のステージということですが、時代の流れを感じます。
今だったらこういうふうにはできないだろうな、という表現が頻出。良識/建前と露悪/偽悪の距離感というか……それがつまりは、ロックンロールというものの立ち位置の変化でもあるのでしょう。



ゆかたの日 2024

2024-07-07 23:18:46 | 3DCG


前回に続いて、3DCG記事です。
7月7日は「ゆかたの日」ということで、浴衣姿の人物フィギュアです。


モデルは、このブログでときどき登場する自キャラの「山田聖美」です。
まあ、ぶっちゃけフィギュア自体は去年載せたものとほぼ変わっていません。浴衣の柄や手のパーツも、昨年同様フリー素材を使用しています。変わったところといえば、カメラの設定とかそういうところなんですが……まあ、この画像ではそれもあまり伝わらないかもしれません。



動画にしようとも思ったんですが……これを動画にしようとすると、浴衣の袖の部分をどう動かすかといったことが難しくなってきます。今回はそこまでできませんでしたが、いずれはそういったことも挑戦してみようかと思ってます。





blenderで人物モデリング 2024年「ビキニの日」編

2024-07-05 23:42:29 | 3DCG

今回は、ひさびさに3DCG記事です。

最近あまりブログに載せてはいませんでしたが、blenderはときどきいじっており、ときどき新たな技術を習得しています。
そうした技術をとりいれつつ、このブログで何度か登場した「真理奈」の3DCGフィギュアです。今日7月5日は「ビキニの日」ということで、ビキニスタイルで。




動画も作ってみました。

blenderで人物モデリング 2024年「ビキニの日」編

blenderも結構やりこんできたので、近頃は、「新しい技術を取り入れる」といってもなかなかマニアックなものが多く……どのへんが変わったかというのはちょっとわかりづらいんですが、照明の当て方みたいなところで、以前はできなかった表現ができているんじゃないかと思います。

今回は、時間の関係であまり細かいところまで作りこめていませんが……また次の機会に、もっと作りこんだ画像・動画を出していこうと思ってます。