ロック探偵のMY GENERATION

ミステリー作家(?)が、作品の内容や活動を紹介。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』(宝島社文庫)発売中です!

太宰府でヒット祈願してきました。

2017-09-30 18:03:15 | 日記
太宰府天満宮に行ってきました。

拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』が売れてくれますようにというヒット祈願のためです。今頃な話ですが。

太宰府天満宮といえば、菅原道真公が祀られており、学問の神様として、学生がよく受験合格祈願などで訪れる神社です。
小説のことが彼の守備範囲に入っているのかは微妙なところですが、こちらも背に腹は代えられません。神頼みです。道真公がカバーしてくれることを願っています。


太宰府に行くには、二日市駅で西鉄大牟田線の支線である太宰府線に乗り換えます。
この太宰府線を走っている車両”旅人”です。(「たびと」と読みます)



同じタイプの車両はほかにないというレア車両で、いつでも乗れるというものではありません。
今日は、たまたま乗ることができました。縁起のいい話です。



こちらは、神社にむかう参道の画像。





鳥居と石畳、橋の造りが、雰囲気を出していますね。
観光客が多く訪れる場所で、沿道の店もこの景観に配慮して作られています。
たとえば、スターバックスはこんな感じ。





せっかく太宰府にきたので、梅ヶ枝餅もいただきました。



太宰府の名物です。


肝心のヒット祈願のことですが……

じつは、小説のことでこの神社にきたことは、過去にも何度かあります。

もちろん、とらぬ狸のヒット祈願ではなく、まずは狸をとるところ、つまり受賞祈願です。
これまでのところ、私に関するかぎり、その分野での道真公の実績はゼロです。このヒット祈願に答えれば、彼もそろそろ新規の顧客を開拓できるのではないかと。

まあ、そんな罰当たりな冗談はさておき……

神頼みだけでは、やはりよくありません。
天はみずから助くるものを助く、と偉い人もいっています。なので、現世の努力もしておきます。

くどいようですが、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』、よろしくお願いします。




『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作裏話 ~ロック探偵はいかにして誕生したか~

2017-09-28 18:45:59 | 『ホテル・カリフォルニアの殺人』
これまで、拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』の内容紹介をしてきました。
しかし、あらすじに関しては、大まかなことはもう書きました。
これ以上書くと、ネタバレになってしまいます。

なので、ここからは、『ホテル・カリフォルニアの殺人』制作裏話的なことを書いていこうと思います。番宣といえば、メイキングも定番ですからね。

まずは、主人公であるトミーこと富井仁というキャラクターがいかにして生まれたかということについて。

トミーという名が、The Who のロックオペラ“TOMMY”からとられていることは、『ホテル・カリフォルニアの殺人』についている川出正樹さんの解説でもあきらかにされているとおりですが、実はトミーは、この作品で初めて出てきたのではありません。

トミーの登場作品は、私のいわゆる「自分内シリーズ」になっているのです。

トミーがはじめて出てきたのは、いまからもう7年ほども前に書いた作品でした。
その時ある新人賞に出すためにミステリー作品を書いていて、そこでトミーが探偵役として初登場しました。“音楽を手がかりにして謎を解くロック探偵”という発想自体はもっと前からありましたが、それが具体的に形をとったのです。

そのときは、ジョン・レノンの「イマジン」をモチーフにした作品でした。
音楽を手がかりにして謎を解くという趣向は同じで、章立てを「一章」「二章」……とせずに Track.1、Track.2 ……として、それぞれに題材となっているアーティストの曲名を使うというスタイルも、このときからありました。

しかしながら、そのときのトミーは、いわばプロトタイプのようなもので、『ホテル~』に出てくるトミーとはかなり設定が違っていました。

まず、年齢が30代の後半で、いわゆるアラフォー。
若いころにプロミュージシャンを目指していたものの、その夢がかなわず、それでもあきらめきれずに、その日暮らしをしていたところを、伝説的なロックミュージシャンとたまたま知り合いローディになった……という人物でした。

ちなみに、ローディというのは、ミュージシャンの楽器などを管理するマネージャーのような職業です。プロゴルファーにとってのキャディのようなものと思ってもらえればいいでしょうか。その点からしても、後のトミーとはだいぶ違います。

また、あろうことか、そのときのトミーには下の名前がありませんでした。
作品全編をとおして、一度も下の名前が出てこないのです。周りからはたいてい「トミー」としか呼ばれないので話の進行において支障はないのですが、しかし、いくらなんでもフルネームがわからないのは問題があるだろうという話ですね。

また、作中のトミーはアフロヘアという設定もありました。
これは、彼が仕えている大物ミュージシャンというのが忌野清志郎をモデルとしていることに関係があります。キヨシローがマネージャー(だったと思います)のパッとしない髪形をみて、「こうなったら俺がなんとかしてやる」といってアフロヘアにしたという逸話があって、それをもとにして、トミーもアフロヘアにされてしまったのでした。イメージとしては、下図のような感じです。



結果として、その作品は、受賞とはなりませんでした。
途中経過を確認していない(これもありえない話ですが、その当時の私は「受賞しないなら一次も二次も関係ない!」と思っていました)ので通過成績もわからないのですが、まあおそらく一次選考も通っていないでしょう。
「これはもう受賞間違いなしだろ!」と思って投稿した(応募者は、たいてい誰でもいつもでそう思ってるものです。たぶん)作品があえなく撃沈……以来、トミーというキャラクターもしばし封印されることになります。
では、そんな彼がいかにして復活するにいたったか――それについては、次回書きたいと思います。

GROOVE JAM SESSION

2017-09-27 02:35:51 | 日記
日付が変わりましたが、今夜、福岡のライブハウス「PEACE」で行われているGROOVE JAM SESSIONというイベントに行ってきました。



ジャムセッションというのは、楽器の演奏者が集まって、一つのテーマにしたがって楽器を演奏しあうというものです。
当然、音楽好きな人がいっぱいいるでしょうから、そこで拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』をPRしてこようか……という魂胆でした。

ライブハウスのような場所に入ること自体かなり久しぶりでしたが、やっぱりいいものですね。
音楽は、ライブ演奏を聞くにかぎります。
ライブハウスでは、演奏する側と聴く側の距離も近く、自由な感じがあって、大きな会場とはまた違うよさがあります。


コンセプトは、Black Musicということで、ブルースとかソウルとかそっちよりの曲が中心でした。
Isn't She Lovely とか、Crossroad とかです。まあでも、知らない曲も半分ぐらいありました。
なかにはSmoke on the Water なんかもありましたが、こっちがむしろ異色でしょう。ハードロック系のニューカマーがいたので、その人にあわせてということのようです。
後半、リッチー・ヴァレンスとかジョニー・キャッシュとかが出てきたのにはびっくりしましたが、その筋ではスタンダードということなんでしょうか。


そして、なんの因果か、私も歌わせてもらいました。

この会場は、イベントの性質上、基本的に参加している人はほとんどが楽器の演奏者です。
私もたしなむ程度にギターは弾きますが、とてもジャムセッションに入っていけるようなスキルはありません。そこで聴きに徹するつもりでいたのですが、聴き専というのはこの場ではむしろ少数派なのです。
ここに来た以上はなんかやれ、とライブハウスのマスターに促され、歌うことになりました。
歌といっても、その場でアドリブでやってるものなので、歌詞もなくただラララで歌う感じですが。

しかも、曲のイメージはどんなふうにするかと聞かれ、「カリフォルニアの日差し」というわけのわからない指定を出し、演奏者たちを困惑させる始末。
しかし、演奏はまぎれもなくカリフォルニアの日差しでした。どうもみなさん、ありがとうございます。そして、ご迷惑をおかけしました……

肝心のPRのほうも、ちゃっかりさせていただきました。

そして、ついでにここでもやっておきます。
『ホテル・カリフォルニアの殺人』、よろしくお願いします。


昨日コメントをくださった方へ

2017-09-25 15:31:59 | 日記
昨日(9月24日)このブログにコメントをくださった方へ。

こちらから連絡をしたいのですが、ご本人のブログがどこにあるのかがわかりません。名前欄にある名前でブログ内を検索しても見つかりませんでした。当該コメントは現在保留状態になっています。もしこの記事をご覧になっていたら、連絡をお願いします。

拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』を、西日本新聞に紹介してもらいました。

2017-09-24 16:56:26 | 日記
拙著『ホテル・カリフォルニアの殺人』を、西日本新聞に紹介してもらいました。



筑後地方の地方面という扱いですが、少しでも多くの人の目に留まってほしいと思います。

もう何度も書いてきましたが、どうぞよろしくお願いします。