ロック探偵のMY GENERATION

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ウェイン・クレイマー死去

2024-02-08 20:24:55 | 日記


MC5のギタリストであるウェイン・クレイマーが死去したというニュースがありました。

このブログで、MC5の名前はときおり出てきます。

アメリカにおけるガレージパンクの祖のようなバンドで、後のミュージシャンたちにも大きな影響を与えました。

たとえば、頭脳警察もそのラディカリズムに影響を受けたといいます。
代表曲であるKick Out the Jams は、レイジ・アゲンスト・ザ・マシーンがカバーしていました。

頭脳警察とRATMが出て来るだけでも、ロック史においていかに大きな存在かがわかるというものです。

この二者の顔ぶれからもわかるとおり、MC5はラディカルな反体制的姿勢でも知られるバンドです。
マネージャーをつとめていったジョン・シンクレアは反戦活動家でもあり、ベトナム戦争に抗議して逮捕投獄。ジョン・レノンが彼を支援する目的で作った歌が「ジョン・シンクレア」です。

ウェイン・クレイマーは、そんなMC5のリーダーでした。

21世紀になってからMC5を再結成し、新作発表の構想もあったといいます。

ウェインの死によって、それは幻となったわけですが……訃報を伝える記事では、新作に関するウェインの言葉が紹介されていました。

「1968年のスピリット、僕らが全員若者だった時の、自分の世代のスピリットを再燃焼させる時が来たって思っている」
「歴史の中で今はとても危険な時だ。もし僕らが集まり、団結、ステップアップしなかったら、全てを失ってしまうだろう」
「民主主義がなくなるかもしれない。僕らが反旗を翻す相手は冗談なんかじゃない。遊びの時間じゃないんだ。真面目な話さ」

この言葉からもわかるとおり、ウェイン・クレイマーは60年代のスピリッツを持ち続けた偉大なギタリストでした。
冥福を祈りたいと思います。

MC5 - Kick Out The Jams (1972)




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2 コメント

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Unknown (村上暢)
2024-08-12 21:54:19
>sakaki45 さんへ
>頭脳警察に影響を与えたとか考えた事はなかったですが、... への返信

コメントありがとうございます。
頭脳警察については、ToshiさんがMC5のファンだったということをどこかでいっていました。曲によっては、結構ストレートにそれが出ているものもあるんじゃないかと思います。
返信する
Unknown (sakaki45)
2024-02-09 00:51:15
頭脳警察に影響を与えたとか考えた事はなかったですが、
「キック・アウト・ザ・ジャムズ」がCD化した時は購入しました。
冒頭の「キック・アウト・ザ・ジャムズ、マザー〇ァッカー」も修正なしでした。
あの勢いは凄かったのを覚えています。

ご冥福をお祈りします。
返信する

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