手稲は最高!

手稲在住30年、手稲って本当にいいなって常々思っています。時に触れ、折に付け思いついた事を、取り留めなく書いてみます。

肺気腫  酸素ボンベ  愚考

2019-01-04 19:10:57 | 無題
   12月、私の人生でこんな辛い思いの月は無かった。かかりつけの医者のすべてをまわり、途中救急車で運ばれることもあり、新しい病院にも見てもらったりした。しかし新しい急を要する病気は見当たらなかった。最後、少し強い睡眠導入剤を飲んで昼過ぎから眠り、夜も睡眠薬の力を借りて寝た。そうするとそれまでの苦しさから若干解放された。しかし、体力はひどく落ちて、少し歩くのも苦痛なのです。その原因が肺気腫が進行していて酸素を取り入れられないのだと思われた。かかりつけの呼吸器科には二回行っているのですが、何の指導もなく、ただ無理をしないようにしてくださいといって帰された。 

 飽和度が98%あるので、酸素吸入の必要はないということなのだと思いました。しかし、現実として忽ち酸素不足で歩けなくなるということは、98%の飽和度はあっても肺機能が低下しているからすぐ酸素不足になるのだと思えます。其れなのに何故呼吸器科の先生は酸素吸入を勧めてくれないのかと呼吸器科の先生を怨みかけていました。

 よほど、呼吸器科に出かけて簡易吸入器をお願いしてみようかと考えていたのですが、はっと気づくことがありました。60歳の時北大で肺気腫の診断をされて昨年まで毎月定期検診に出かけていた。その中て沢山の同じ病の患者さんと一緒になりましたが、残ったのは私一人でした。酸素ボンベを引いてくる人もたくさんいました。しかし、皆様姿を消していきました。テレビデ笑点の歌丸師匠が最後酸素吸入をしていたが、亡くなった。そんなことを思いだしながら、強く要求したら酸素を出してくれるだろうけれど、出さないのは、酸素吸入に頼らないでもう少し頑張りなさいと励ましてくれているのだと思い至りました。多分吸入を始めると、吸入をたより、自分で病を克服する努力をしなくなる。結局命を縮めることにつながるということになる。それを見越しての先生の処置なのだと気づきました。

 確かに力仕事はできないし、さっさと歩くこともできない。二階に上がることだって辛い。でもゆっくりなら家内の買い物のお付き合いで何時間か歩いたりもできるし、詩吟も教室まで行くのに一寸歩くことで辛さを感じるけれど、詩吟はできるのです。 その歩きかたを工夫すれば、まだ詩吟の教室もやれそうです。やるという意思が、困難を乗り越えさせてくれるように思います。そんな風に思い至り、病気の現状を受け入れていこうと愚考しているのです。
コメント
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