退職して間もなくでした。三峡ダムが完成すると三峡も水没するという話を聞き、三峡クルーズを経験しておきたく思って、6月に募集されていたクルーズに応募した。
あれから25年になる。二昔半も前の話ということになる。今の中国と比較すると、この二十年での中国の変化はとても信じることができない。
上海に降り立って驚いたことは、自転車の洪水で、自動車は珍しいくらいで、交差点に信号もない。重慶からクルーズが始まる。3000トン級の汽船で下るのですが、客室の水道から出る水は長江の濁水そのもので、飲むことができないのです。長江を堰き止めダムにするという話で驚いていたが、既に一代めのダムは作られていて、新しく二代めが完成まじかでした。江陵で下船、バスで武漢まで高速道路を走りました。しかし、すれ違った車がなかったと思います。高速道路だけはしっかり作られていたのでした。朝ホテルの窓から外を見ると、自転車やリヤカー<を引っ張る人たちがたくさん見られ。車はめったに見られなかった。
あの中国がアメリカと対等に張り合う国になっているのですよね。
つぎの年には西安に行ってきましたが、ここでもほとんど前の年との変化は見られなかった。
中国製は安かろ、悪かろ地といわれた時代だったのです。今や中国製品は世界に通用するようになっている。あらゆる分野で世界水準を超える発展が見られる。この速さは驚異だ。/div>