彼岸も越えて一週間、三月もあと三日。春は名のみで排雪の進んだ道路だけ舗装もきれいに出て、春の装いですが、まだまだ雪が一面に残っていて風は冷たい。小学生の昔が思い出される。三月の終業式の前に学校の大掃除がやられる。この時は教室や廊下に雪を撒き、みんなでその上を滑って、いわば雑巾がけの代わりにするのです。更に教壇は外に出して硬雪の上を滑らせて綺麗にするなんてことをやったのが懐かしく思い出される。
私の生まれ育った上川は水田地帯で、三月の硬雪の時期は、見渡す限りが硬い雪になっていて、朝早くから農家の方が馬橇に堆肥を積んで硬雪の上を馬にひかせて運んでいる。そんなのを見ながら子供たちは、果てしない真っ白な運動場をかけて回るのです。そして川辺から猫柳の芽の膨らみかけた枝を折って来たりしたものでした。勿論道路の排雪などはされませんから、この硬雪は近道にもなりどこかに出かけるにはとても便利でした。
硬雪の思い出は、最初の赴任校沼田でも結婚して緑ヶ丘に居住していた時、学校に行くのに道路を通らず斜めに硬雪を渡って行ったこともありました。今の若い方たちにはわからない、遠い昭和の話です。
私は4月2日生まれ、間もなく87歳の誕生日です。よくもまあここまで元気で来られたものです。元気というのは見かけと声だけですが。あとのことは考えず、詩吟一筋どこまで頑張れるんわからないけれど頑張ります。
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