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-日本史を特色づける「急変」「漸変」「不変」の相-(GHQ焚書図書開封 第49回)

2017-04-29 06:48:12 | 近現代史
GHQ焚書図書開封 第49回
-日本史を特色づける「急変」「漸変」「不変」の相-
 京大滝川事件の時、グループに属せず、辞表を撤回し、残留した学者牧健二の書いた「日本国体の理論」。
ルネッサンスのないイタリア、カント、ヘーゲルのいないドイツのような日本。
普遍的文化が生まれる基礎には国民文化の基礎がある。
明治以降、日本は欧米から多くの文明を学んだが、同時に欧米のダークサイド(悪辣なアジア侵略)を見抜いた。
人間が自然を支配する文化が西洋文化。西洋文化は、文明をもたらすと同時に野蛮をもたらした。
自然と調和した生活をなすことを第一とする文化が東洋文化。
東洋の閉鎖性から脱しきれなかった中国とインド、一方、東洋文化圏にありながらも、聖徳太子時代より外国から学ぶ力を持っていた日本。
日米経済同盟がEUを作り上げるのに貢献した。
イスラムをアメリカ風の民主主義国家にしようとしているアメリカの行為は内政干渉である。
民衆が奴隷でありたいと叫んでいるロシアは皇帝を持たないと国家として機能しない。
砂のようにありたいとバラバラに自分勝手に生きている支那には、独裁者が必要。
急変の相(大化の改新で古代中国の文明をとりいれ、明治維新で近代西洋文明をとりいれた)、
漸変の相(支那から最初律令制度、氏族制度などをとりいれるが、時間とともに崩れ日本流のものに変えてしまう(王朝の易姓革命⇒武士階級の易姓革命)、
不変の相(万世一系の天皇)が日本文化の基礎にある。
片目をつぶりながら、用心深く眺めて、深呼吸する文明が日本の文明。

参考文献:「日本国體の理論」牧健二 「国民の歴史」西尾幹二