GHQ焚書図書開封 第91回
-太平洋の覇権と米西戦争-
戦後、日本人は「なぜ日本は戦争をしたのか」という自己反省ばかりしており、「アメリカがなぜ戦争をしたのか」という相手国の戦意を見てこなかった。
日露戦争後、アメリカの悪意に翻弄されてきた日本。
日米開戦になった時、国民には不安と恐怖を感じた一面、来るべきものがきたとの安堵感もあったし、まして、負けるとは思っていなかった。
開戦後、1年もすれば、第三国の仲介で和平に持ちこめる旧来型限定戦争と信じていた大本営。作戦課長の富岡定俊もそのように述べていた。
京都学派四天王(高坂正顕、鈴木成高、西谷啓治、高山岩男)は、「第二次世界大戦は『国』と『国』との戦争でなく『秩序』と『秩序』、『構造』と『構造』の戦争であり、アメリカは戦争の永遠化を考えている」と見抜いていた。
ナチスの秩序、ソ連の秩序、英米支配の秩序(アングロ・サクソンの金融資本)の秩序、大東亜の秩序などである。
戦後、アングロ・サクソンの金融資本の秩序に巻き込まれて、アメリカの属国の地位になりさがってしまった日本。
いまのままで支障ないと思いたいとの願望を持ち、目の前の厭なことを考えないようにして生きている日本人。
加藤陽子、半藤一利、保阪 正康、秦 郁彦、北岡伸一、五百籏頭 真(いおきべ まこと)らの悪意によって日本の罪深い失敗論ばかりが蔓延してしまい、8月15日の全国戦没者追悼式における天皇陛下の発言にまで影響を及ぼしてしまっている。
大東亜戦争の戦争目的である「自存自衛」と「アジアの解放と独立」を自己犠牲によって実現した日本が負けたといえるであろうか?。
日本の失敗でなくアメリカの失敗によって日本がとんでもない迷惑を被ってしまったという見方をすべきである。
ドイツ人の書いた本「ドイツはアジアをかく見る」によると、日本の勢力圏に米英が乱入してきたことを示している。
戦前、アメリカの正面の敵はドイツでなく日本であった。
当時、小国だったアメリカの最大にして最終の敵は超大国イギリスであった。
アメリカにとって、米大西洋艦隊と米太平洋艦隊を統合し、当面の敵日本艦隊と戦うためには、カリブ海のスペイン領キューバ、プエルトルコなどを占領し、パナマ運河を確保する必要があった。米西戦争はこうして起こった。
当時、世界の覇権はイギリスとスペインが握っていたが、米西戦争に勝利したアメリカは、その後、イギリスを太平洋から駆逐し、太平洋の覇権を握った。
明治24年に硫黄島、明治25年に尖閣諸島の領土宣言をしたが、その時、硫黄島の領土宣言にクレームをつけたきたのはスペインだった。それほど、スペインの勢力は太平洋に及んでいたのである。
かって、スペインのフィリップ2世も一目を置いた豊臣秀吉のいた日本の威力により、スペインも日本本土までは近づけなかった。
そのスペインを破ったアメリカは、日本と直接対決する表舞台に突如躍り出てきたのである。
日清戦争後、台湾を領土化し、第一次世界大戦後、アメリカ領フィリピンとグアムをぐるりと取り囲むカロリン諸島、マリアナ諸島、マーシャル諸島をドイツから取り上げた日本。
その日本がアメリカと戦う運命は避けられなかった。その時に米豪の反日同盟が結ばれた。
参考文献1: 国立公文書館 アジア歴史資料センター
・レファレンスコード:C12120377700
件 名:昭和16年12月8日 帝国政府声明 (1画像目から)
https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/image_C12120377700?IS_KIND=RefSummary&IS_STYLE=default&IS_TAG_S1=d2&IS_KEY_S1=C12120377700
参考文献2:「憂国のリアリズム」西尾幹二 「天皇と原爆」西尾幹二
引用元:安濃博士のブログ(帝国政府声明文 「戦勝国は日本だった」)、Karion168のブログ(Karionのつぶやき)
参考文献3:「GHQ焚書図書開封5,6」西尾幹二 「ドイツはアジアをかく見る」ウェルネル・A・ローエ
-太平洋の覇権と米西戦争-
戦後、日本人は「なぜ日本は戦争をしたのか」という自己反省ばかりしており、「アメリカがなぜ戦争をしたのか」という相手国の戦意を見てこなかった。
日露戦争後、アメリカの悪意に翻弄されてきた日本。
日米開戦になった時、国民には不安と恐怖を感じた一面、来るべきものがきたとの安堵感もあったし、まして、負けるとは思っていなかった。
開戦後、1年もすれば、第三国の仲介で和平に持ちこめる旧来型限定戦争と信じていた大本営。作戦課長の富岡定俊もそのように述べていた。
京都学派四天王(高坂正顕、鈴木成高、西谷啓治、高山岩男)は、「第二次世界大戦は『国』と『国』との戦争でなく『秩序』と『秩序』、『構造』と『構造』の戦争であり、アメリカは戦争の永遠化を考えている」と見抜いていた。
ナチスの秩序、ソ連の秩序、英米支配の秩序(アングロ・サクソンの金融資本)の秩序、大東亜の秩序などである。
戦後、アングロ・サクソンの金融資本の秩序に巻き込まれて、アメリカの属国の地位になりさがってしまった日本。
いまのままで支障ないと思いたいとの願望を持ち、目の前の厭なことを考えないようにして生きている日本人。
加藤陽子、半藤一利、保阪 正康、秦 郁彦、北岡伸一、五百籏頭 真(いおきべ まこと)らの悪意によって日本の罪深い失敗論ばかりが蔓延してしまい、8月15日の全国戦没者追悼式における天皇陛下の発言にまで影響を及ぼしてしまっている。
大東亜戦争の戦争目的である「自存自衛」と「アジアの解放と独立」を自己犠牲によって実現した日本が負けたといえるであろうか?。
日本の失敗でなくアメリカの失敗によって日本がとんでもない迷惑を被ってしまったという見方をすべきである。
ドイツ人の書いた本「ドイツはアジアをかく見る」によると、日本の勢力圏に米英が乱入してきたことを示している。
戦前、アメリカの正面の敵はドイツでなく日本であった。
当時、小国だったアメリカの最大にして最終の敵は超大国イギリスであった。
アメリカにとって、米大西洋艦隊と米太平洋艦隊を統合し、当面の敵日本艦隊と戦うためには、カリブ海のスペイン領キューバ、プエルトルコなどを占領し、パナマ運河を確保する必要があった。米西戦争はこうして起こった。
当時、世界の覇権はイギリスとスペインが握っていたが、米西戦争に勝利したアメリカは、その後、イギリスを太平洋から駆逐し、太平洋の覇権を握った。
明治24年に硫黄島、明治25年に尖閣諸島の領土宣言をしたが、その時、硫黄島の領土宣言にクレームをつけたきたのはスペインだった。それほど、スペインの勢力は太平洋に及んでいたのである。
かって、スペインのフィリップ2世も一目を置いた豊臣秀吉のいた日本の威力により、スペインも日本本土までは近づけなかった。
そのスペインを破ったアメリカは、日本と直接対決する表舞台に突如躍り出てきたのである。
日清戦争後、台湾を領土化し、第一次世界大戦後、アメリカ領フィリピンとグアムをぐるりと取り囲むカロリン諸島、マリアナ諸島、マーシャル諸島をドイツから取り上げた日本。
その日本がアメリカと戦う運命は避けられなかった。その時に米豪の反日同盟が結ばれた。
参考文献1: 国立公文書館 アジア歴史資料センター
・レファレンスコード:C12120377700
件 名:昭和16年12月8日 帝国政府声明 (1画像目から)
https://www.jacar.archives.go.jp/aj/meta/image_C12120377700?IS_KIND=RefSummary&IS_STYLE=default&IS_TAG_S1=d2&IS_KEY_S1=C12120377700
参考文献2:「憂国のリアリズム」西尾幹二 「天皇と原爆」西尾幹二
引用元:安濃博士のブログ(帝国政府声明文 「戦勝国は日本だった」)、Karion168のブログ(Karionのつぶやき)
参考文献3:「GHQ焚書図書開封5,6」西尾幹二 「ドイツはアジアをかく見る」ウェルネル・A・ローエ