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-消された名著 菊池寛「明治大衆史」Part2-(GHQ焚書図書開封 第33回)

2017-03-16 20:23:20 | 近現代史
GHQ焚書図書開封 第33回
-消された名著 菊池寛「明治大衆史」Part2-
 日本に短剣を突き刺すような形の朝鮮半島。日本の安全保障をめぐる問題は、明治6年の征韓論から始まり、今日まで、全て朝鮮半島問題として尾を引いている。日本を西洋の猿まねと侮り、侮蔑する朝鮮は、ひたすら強い国(清、ロシア)に頼ろうとする事大主義勢力が幅を利かせていた。それに対し、清国は、朝鮮半島を中途半端に属国として扱ってきた。
日本は、ロシアからの侵略を防止するために、朝鮮を緩衝地帯として独立させることを望んでいた。
清国李鴻章(56歳)と森有礼(30歳)の朝鮮独立をめぐる交渉。(日本は朝鮮半島を独立国と認める、清国は朝鮮半島を属国と見做すとの主張)
日本は朝鮮の近代化をめざす独立派・親日派を支援することに力を注いだ。
近代化をめざす親日派「金玉均」を日本でかくまった福沢諭吉。上海に誘き出され暗殺された金玉均を「凌遅の刑」に処した朝鮮政府。そして、日清戦争勃発。
三国(露、仏、独)干渉で屈服し、遼東半島への他国介入禁止という外交上の歯止めをかけなかった日本。軍事で勝って、外交で負けた日本。そして日露戦争勃発。
 北清事変(義和団事件)で仏、英、独、露から鎮圧を依頼された日本。日本は広島第5師団を派遣。
鎮圧後、北京城内で金銀財宝の略奪、蛮行の限りを尽くした仏、英、独、露(戦争は日本にやらせ、自分たちは宝物のぶんどりに専念したのである)。掠奪した品々は、イギリスの大英博物館、ドイツのペルガモ博物館、その他ヨーロッパの至る所の博物館で所蔵されている。日本が欧州各国の掠奪から守ったものは、現在、台湾の故宮博物館に保存されている。
通州での仏の蛮行・虐殺はすさまじいものであった。この時、日本軍は軍規厳正、清廉、勇敢であり、諸外国に誇るべき態度をとっていた。日本は支那人の保護者役でもあったのである。
 ロシアからの脅威に対し、外務省、陸軍大臣、参謀総長が無関心な時期、日本防衛の意気に燃え、仁川にロシアの海軍根拠地が建設されることを妨害した林権助公使と若き佐官クラスの活躍。
外相小村寿太郎の部下の豪傑外交官山座円次郎と重鎮伊藤博文のやりとり。
伊藤博文から、日露戦争の調停役をセオドア・ルーズベルトに頼む役目を任された外交官金子堅太郎。
日露戦争で軍事費を貸してくれたのはリーマン・ブラザーズであった。
セオドア・ルーズベルトは調停役を終えた後、強くなった日本に脅威を感じ、反感をもつようになっていった。
参考文献:「明治大衆史」菊池寛 『GHQ焚書図書開封3』第9章557~621P
https://www.nicovideo.jp/watch/so19245242




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