昭和30年代風の街並みを、私は柳に吹かれて歩いていた。
どうやら精神科に行く様子である。
だが私は、患者として扱って診察してもらえず、
科学者の実験助手のようなことを病院でさせられていた。
それでは意味がないので帰ることにして、来た道を引き返す途中、
木造平屋建ての、横に長い建物の治療院を見つけて入ってみた。
質素な壁に何やら文字が書かれて貼られていた。
見知らぬ患者が一人盛んに暴れていた。
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昨夜は、民主党の候補者がTVでバンザイする光景をたくさん見た。
自民党の候補者たちも、コメンテーターも、
口を揃えて年金問題、他には閣僚の事務所経費問題や閣僚の不適切発言などを、
逆風の原因と捉える発言が目立っていた。
私は、年金問題以前に、一連の増税問題が、
民意を与党から離れさせた大きな要因であると考えている。
歴代政権が、無駄の多いハコ物公共事業を中心に、
800兆円もの借金を作ってきた穴 . . . 本文を読む
広い野原に自然体で立つ。
肩の高さに片腕を伸ばして上げ、
掌を空に向け、小指を親指の方へとやや捻り、
目は遠くを憧れて見るようにして、
片腕を水平にグルリと廻してみる。
すると、私の体から気が放たれる。
遠くの樹木の幹や緑と呼応する。
空間から新しい大気が体に返って来る。
腕の振り廻しに合わせて、体も自然としならせて、
旋廻と逆旋廻をゆっくりと続けていると、
体の呼吸と空間が同調してくる。
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子午線の赤い坊主 夜/朝の、スラッシュな一刻 「無意識はシニフィアンの 円舞(ロンド)である」(J.D.ナシオ) 地平線の彼方から 高層マンションのてっぺんに 朝の光が直線で駆けてくる 意識は生活の文法へと 起立せねばならない
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三日月が胡弓を弾いている 鳥は親子で巣に眠る 空腹を抱きしめると 空の青が迫る
突然、鳥が … 羽ばたき始める 首都の中心街でDistorted くだらない序列をひっくり返せ 真昼のパーティ どよめく野次馬 陽気な火の粉 メロウに祈れ 爆発現場の粉塵に歌え …… tell me, baby, …… What\\\'s your story ? 逆立ちする街と空 車両の放列 ヘリの爆音 明滅する無数の赤色灯 …… tell me, lover, …… Are you lonely ?
青空へ 高く、高く… そして、キラリと光り 鳥は、大洋へと消えてゆく
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都会の片隅、
夜のしじまの中で、
人も町も眠っている。
車の走音まで、潮騒のようだ。
ひょっとして、
母胎で眠っていた頃の記憶が、
夢見に呼応しているのだろうか。
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ポエムブログ 短詩・五行歌
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時計が粉々に砕ける夢を見て、
4:30に目が覚めた。
夢から目が覚めるときは、
橋から落下する瞬間とか、
何らかの状況の破綻、秩序の崩壊、
拘束からの離脱の瞬間が現れる。
今朝は、学校で
首から大きな目覚まし時計をぶら下げて、
生徒たちを細細と管理している黒縁メガネの
教師が、その時計を地面に落としてしまい、
時計は、まるで爆破されたかのように
粉粉に粉砕されてしまうのだった。
私は、どうやら . . . 本文を読む
ツーー、と 蚊が飛んでいる。 人間の生き血を求めて 命懸けで刺しにくる。 叩き殺される危険性と引き換えに 一食の血を吸いにやって来るのだ。 害虫とは、かくも過酷な生活を生きる存在である。 蚊は人間にとっての害虫ではあっても、彼らは、そのような生存の宿命を背負って ただ自然と生きているだけであろう。 この地球にとって、果たして人類とは 害虫であり得るのだろうか?
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