昔から議論があった制度だが、先頃「共通番号制度法」が国会で可決
され、国民総背番号制が作られる運びとなった。国民一人一人に終身番
号が付され、管理される訳である。
当面は税と年金・地域行政に共通する番号を作るつもりらしいが、やが
て、個人番号に次々と各種情報を上乗せさせて、個人が詳細に検索把握
し易いようにするのだろう。日弁連が反対を表明しているが、私もこん
な便利さは、行政や権力の側に都合の良 . . . 本文を読む
父親の古い知り合いが、家の屋根を見てくれるというのでお願いした。
屋根の修理って、大工とか鳶職かと思ったが、この方は、板金屋さん
である。板金業は金属加工業では? どうして屋根修理が出来るのか?
と不思議に思うのは、世間知らずなのかもしれない。
板金業には、「板金加工」と「建築板金」とがありそうで、前者は
金属加工だが、後者では、建物の外装や屋根板の張替えをする、建築
業の仲間らしい。そこで、自 . . . 本文を読む
我が家の家庭文化は、戦前の農家のように暗いと言えば、少しオーバー
かもしれない。私は戦前の農家をイメージでしか知らないが、父は地方
農家の末っ子育ちであり、同居していた故・祖父母も農家出身だった。
母親だけは都会の育ちだが、上からの押し付けに従順で古風な頭のニホ
ンジンである。
家庭文化がどのように形成されるかは、時代背景・価値観や地域性が関
係する外には、形成主体としての男親、父親の影響が一番 . . . 本文を読む
昨日、竹橋の近代美術館でF. ベーコン展を観た。
ベーコン(1909~1992)の絵はあまり好きではないが、以前から気に
なっていた画家の一人である。
気になるというのは、彼はどうして、口を開けた人物画を描くのか
とか、縦に線を走らせて対象を「檻」の中に入れてしまうかのよう
な、そうして我々の視線を隔てさせる画風とか、彼は対象物に何を
感じて描いているのかとか、彼にとって絵を描くことの意味とは何 . . . 本文を読む