南無阿弥陀仏を唱えつつ
母が穢した床を清めリ
メンタルヘルスブログ 精神科・心療内科
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薄曇りの人生なのに
夜が更けると
光よりも闇に惹かれる。
闇とは長い付き合いだ
闇に癒され
闇に鍛えられた。
深くて濃い闇と
Jazz に煙草…
オレら、きっと
死ぬまで、腐れ縁だぜ。
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ブログ村 自作詩・ポエム
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心の中に雨が降る夜
傘を差し出してくれるような一曲である。
その差し出す手付きが、
親しげで、何故か懐かしいので、
誰だったっけ?と、
闇夜に眼をこらすが、
姿はない。
傘も消えている。
気がつけば、
夜空は晴れ渡っている。
十五夜の月明かりが照り返り、
夜道は、星の雫に濡れている。
確かにさっき、
誰かを感じたんだけど…と、
ほのかな想いを残り香に、
果てのない、一人居 . . . 本文を読む
「コスプレ神父」は、
絲山秋子の『エスケイプ/アブセント』(新潮社)に
脇役で登場するインチキ外人である。
「通販で法衣を買ったら似合った」ので、
「神父」になり、自宅を教会にしては、
近所のバアさん相手に説法をするのである。
ゲイで左翼クズレの主人公に問い詰められて、
「法衣を着たら神を信ずるようになった」が、
「人を愛せない」でいると告白する。
「コスプレ神父」は、
様々な意味において、 . . . 本文を読む
庭に真っ赤なヒガンバナが10数本、
背筋をすーっと伸ばして咲いている。
花は、墓参の時候(とき)を忘れていない。
我が家の墓地は徒歩5分程の処にある。
母は既に墓前に参り、
花束を手向け、線香を上げていた。
私は桶に水を汲んできて、
墓石に雑巾がけをした。
墓石までも世俗の塵芥にまみれ、
雑巾は真っ黒になった。
家名の文字が彫られた窪みが、
黒ずんできているので、
歯ブラシを当てて擦ってみた . . . 本文を読む
九月下旬にしては、夏日のような陽気である。
午前に新宿西口で、高速バスに乗る友人を見送り、
その帰りに、九段下に向かい、千鳥ヶ渕墓苑を訪れた。
陽射しの降る、正午の九段坂をのぼり、
右手に見える靖国の大鳥居とポールに翻る日の丸に、
背を向けるように、お堀沿いに左折する。
皇居には、未だにセミの声が鳴り響いていた。
木々の繁るお堀端の石畳をしばらく歩くと、
右手に、墓苑の入り口が見えた。
この . . . 本文を読む
私の心臓に、
一匹のコオロギが鳴いている。
昼間、病院で採血中に、
アナフラキシー・ショックで
失神しかけてしまった。
顔や胸元から汗が噴き出し、
気が遠のいて視界が狭くなる。
脱力した体をソファーに寝かせてもらい、
しばらく看護婦さんに付き添ってもらった。
それ以来、今日は、
リー、リー、リーと、
小さな秋の虫が、
心細そうに鳴いている。
(PS:CK9220は、正常値に戻りました。) . . . 本文を読む
一日、空は歌わなかった。
一日、風さえ聴こえなかった。
そんな平日の午後だった。
所用で、東東京にある、
降りたこともない駅の改札を出て、
居住用の高層マンションばかりの、
見知らぬ街を歩いていた。
駅前大通りと交差する、
首都高の高架下で、
一輪の花を見つけた。
花は
路面の舗装の裂け目から、
たくましくも地上に芽吹き、
可憐なピンクの花びらを咲かせながらも、
白い埃にまみれ、薄 . . . 本文を読む