70年代初めの中学生の頃、『木枯し紋次郎』という股旅物のTVドラマ
があった。原作は笹沢左保の時代小説で、TVの紋次郎役は中村敦夫。
三度笠を被り長い楊枝をくわえて、陽射しの中、山間の街道を足早に
ひとり過ぎていく紋次郎、長脇差を抜けばケンカ殺法、どのような
仕打ちにもニヒルな態度を崩さず独り耐える姿も渋くて格好好かった。
私が今もって惹かれているのは、あのドラマの主題歌の歌詞である。
「だれ . . . 本文を読む
連休の中日だが、空は暗く淀んでいる。
ここのところ、父の製造業もさっぱりである。
この一年ばかり不況で、今は開店休業状態である。
それに加え米国でのリーマンの経営破綻、AIG他世界規模資本の企業
が瀕死状態で公的資金による救済措置が施された。これらは日本の株式
市場では外資系の機関投資家であり、国内の関連企業も煽りを受けて、
株価の下落、経営危機がジワジワと連鎖してくるのではなかろうか。
そう . . . 本文を読む
今朝は曇り空に小雨が舞っていた。
リサイクル用の新聞紙を二束、父が集積場所に出していた。
アメリカでは百年以上の歴史のある大手証券会社が破綻したらしい。
この影響は不況と物価高の日本経済にどのように及ぶのだろうか?
「江戸」に惚れ込んだ故・杉浦日向子さんの著書を拾い読みしていた。
彼女の説く江戸庶民のライフスタイルについては、以前にも紹介した。
モノを持たない・出世しない・悩まないという「三ない . . . 本文を読む
昨日、父が大学病院で腸の内視鏡検査を受けた。
前日はレトルトの病院食を四食、夜二度下剤を飲んだ。
昨日は朝早くから2リットルの腸管洗浄液を、カップ一杯15分の
ペースで飲んでいたが、1.5リットルで「もう飲めない」状態。
腹痛や吐き気を訴えることもなく、排便もスムーズで、
排出(排便)される洗浄液も、濁りがなくなったというので、
無理に2リットルまで飲まないで、止めてしまった。
検査は午後の一 . . . 本文を読む
一週間程前から、右目のまぶたが重たく、眼が開きにくくなった。
右眼の下にはくっきりとシワの線が入り乱れてもいる。
また両方の目の周囲の皮膚が赤くなり、額や首、腕に蕁麻疹がでた。
とにかく顔の右半分が垂れ下がる面相になり、右半分は険相という
雰囲気で、体も時折カーッと熱くなり、やたら汗が噴出すのである。
ネットで調べると、右目の症状は「眼瞼下垂」という状態らしい。
一般的には、加齢によりまぶたを司 . . . 本文を読む
虚心無我とはいかなる状態か?
外界の有様に動じない心とは、
心が何の象(かたち)も取らないということか?
荘子の「木鶏」が、私にひとつのイメージを与える。
木鶏とは、木で出来た鶏のように、いかなる外界(の敵)にも
不動の姿と心をもつに至った闘鶏のことである。
戦前に無敵の横綱として双葉山という相撲取りがいた。
69連勝を遂げ70戦目に敗れたとき、
「イマダ木鶏タリエズ」と自身を語ったという。
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