カワイイは女の子文化である。
やんちゃは男の子文化である。
主に80年代以降、日本の文化状況は、カワイイに乗っ取られ、
女の子文化に押され過ぎて、今日まで続いている気がする。
カワイイ文化のカウンター・カルチャーとして、或いは、
文化の主導権を男に戻すには、「やんちゃ」文化が必要である。
元祖やんちゃはビートルズである。
他には例えば、SMAPはやんちゃである。
たけしもタモリもやんちゃである . . . 本文を読む
昼間、電車に乗っていたら、ふと「あ、みんな平等だ」と思った。
電車の中には、会社社長もいれば、裁判官もキャリア官僚もいるの
だろう。年金生活者も失業者もいれば、ランドセルの小学生や茶髪
の男女、足の悪い障害者や妊婦、医者や弁護士、教師にヤクザ、
泥棒や人殺しだっていることだろう。
だが、この輸送システムの乗客としては、皆、ただの乗客である。
個別の差異が抹消された、モナドのような単位の存在でしかな . . . 本文を読む
ナオコーラさんの『この世は二人組ではできあがらない』を読んだ。
私は、彼女のとらわれのない作風や文章が好きである。
この作品には、作家を目指す女性主人公(シオ)と、フリータからの脱出
を図る恋人が登場するが、半実話とか、作者の自伝なのかもしれない。
我々の社会の基体は、男女カップルであり、結婚をし家庭を築くという
想定で成り立っている。シオは三人組でも五人組でも構わないのではと、
表白している。 . . . 本文を読む
今週木曜日に、障害者仲間と靖国神社に詣でた。
靖国へ行くのは、15年ぶりくらいだろうか。
国難殉死者を祀るこの神社には、太平洋戦争の戦犯も合祀されている
等々の理由で、嫌われてもいるが、最近の私は随分と無頓着になった。
神社本殿、右手奥の空には、高層ビルがみえるが、何だと思ったら、
法政大学らしい。
この界隈の大学、専修とか明治とかも高層ビル化した。
どこの大学も専門学校さえも、どこか「会社」み . . . 本文を読む
正月も、はや、終わりかな。
良き年になるかは分からないけど、新年とは、始まりであり、
一先ず喜びを以って、祝うのが宜しいのでしょう。
元旦の夜に、NHKでハーバード大学のサンデル教授の「白熱教室」と
いうのを初めて観た。正義や公正とは何かがテーマで、ベンサムや
ジョン・スチュアート・ミルの功利主義を採り上げていた。
日本でも近年、「費用対効果」というモノサシで考えることがパラダイム
のようにな . . . 本文を読む