母親が精神科に入院して10日ばかり経つ。妹の運転する車で父と私と
三人で病室を見舞った。母は50代の終わり頃、同じ病院にうつ病で入院
したことがあるが、今回の入院時診断では、躁うつ病になっていた。
母は「躁」だったのか。そのことに私は、あまり気がつかなかった。
思えば、救急車を二度呼んだ時も、今回の即日入院も、「躁」状態の騒
ぎ様にも見える。病室での母は、饒舌で、ダラダラと病院の不満とグチ
ばか . . . 本文を読む
数日前、母親が20数年ぶりで精神病院にまた入院してしまった。
うつ病ではあるのだが、「頭が辛い」という症状を訴え続けている。
精神科入院でその辛い症状が治るのか? どこの医者で診て貰っても
「異状なし」なのだから、精神病院しか入院させる当てがないのである。
このF病院という処は、入院病棟に行ってみると、「プロ」の精神病者
が大半に見える。つまり、精神障害で年金だか生活保護を貰い、それで
病院を利 . . . 本文を読む
今年は例年より早い梅雨明けだったが、いきなり猛暑日の連打である。
かと思えば、先日は東京で猛暑日の夕方だったか、雹(ひょう)が降った。
我が家では自転車置き場の屋根が、古いプラスチックの波板なので、
ボコボコに穴が開いてしまった。こんな被害は初めてである。
気象の異常というだけでなく、日本は既に熱帯に近い気候風土になって
いるのではなかろうか。学術的に「熱帯」でいいのかは知らないが、
この10~ . . . 本文を読む
先頃山本周五郎賞を受賞した、『残穢』(新潮社)をたまたま読んでい
た。この作品は一言でいえば、「崇り」の話であるが、どうも実話の
ようで、久しぶりに背筋がゾクッという気分になった。
(でも、山本賞を怪奇話で受賞というのも、怪異な気がする。)
首都近郊の、とある賃貸マンション。このマンションには何故か入居
者が居付かず住民がコロコロ替わるという。調べてみると、着物を着
た女性の首吊り姿が見えたとか . . . 本文を読む