フランク・ザッパ(1940~1993)の名前を初めて聞いたのは、Deep Purple
の「Smoke on the water」の歌詞によってかもしれない。ザッパは奇人・
変人のロック・ミュージシャンとも思われがちだが、R&Bや現代音楽
を素養にもち、音楽ジャンルを越境した表現者として、一部では高い
評価がされている音楽家である。
私はあまりザッパに馴染みがなかったので、デビュー・アルバム「 . . . 本文を読む
マイク・スターンを聴いていて、魅力的なスキャットを歌う声が聞こえ
てきて、誰かと思ったら、リチャード・ボナという名前だった。以前にも
パット・メセニーの音楽で同じような歌声を聴いた覚えがあった。
リチャード・ボナ(1967年生)は、ジャコ・パストリアスの再来とも言われ、
天才的なベーシストとして知られている。彼は、アフリカ・カメルーンの
僻村の出身で、音楽一家の家庭に生まれている。
村では楽器 . . . 本文を読む
去る3月16日、思想家・批評家の吉本隆明氏が亡くなった。
吉本氏と言うと、共同幻想論が有名だが、私は、その発想は1930年代の芸
術運動、シュールレアリストたちの思想ではないか、としか思わなかった。
また氏の業績にしても、70年代までで出尽くしていたように思う。
80年代頃、埴谷雄高との論争というか口争いがあった。
当時流行のコムデ・ギャルソンを着て、写真に映った吉本を、文壇の先輩
である埴谷が . . . 本文を読む
東北の震災から丸一年が経ちつつある。
この一年で、東京に住む自分の何が変わったろうか、と考えてみると
次の震災の順番は関東に来るのでは、という不安感の増大だと思う。
そのとき、築25年・木造二階建ての我が家は倒壊するかもしれない。
ひょっとすると、自分は死ぬのかもしれない。
そんな予感が現実感を帯び始めたのが、この一年である。
生き延びても、家財一切を喪失して被災者となると、生活の再建がその
. . . 本文を読む
今週、都心でも積雪があり、我が家の貸駐車場の雪掻きをしていたら、
力の入れ方が変だったのか、腰にグキッときて、腰痛が治らない。
運動不足の中年らしいお粗末である。
相変わらず、80~90年代ロックを聴いているけど、この時分のロックは
以前よりも曲のテンポが速くなってきて、主にヘヴィ・メタの話だけど
ボーカルが甲高い声で、叫ぶように長々と歌い、ドラムの音がやたらと
ウルサイ気がする。70年代ロック . . . 本文を読む