島田市のガレキ問題は、細野大臣の政治的なエゴイズムがむき出しになっています。ここを突破することで、放射性物質をばら撒きたいという彼の思考は、まるで論理性がありません。狂気の世界です。狂気にはみなで立ち向かうしかありません。疲労が顔に色濃く出ている男が、ここまで言い張る不条理が展開しています。除染を、マスクもせずにボランティアとおこなうという行動を平気でとる人間が、この話をすすめています。僕らはこれに立ち向かうしかありません。
【個別土壌調査】
①「京都市左京区修学院に、畑を持っているので、このたび、やっと土壌検査して頂くことが出来ました。」
セシウム137のみ検出され、3.8Bq/Kg 。(ただし地表十センチの数値のため、本当はもっと大きな値になる可能性が高い。通常は五センチのデータを公開している)
②静岡県三島駅周辺(住所的には三島市ではない場所)、
ストロンチウム90が2Bq/kg検出(セシウム合算およそ40Bq/kgの土壌)。 箱根より西側でも、ストロンチウムは見つかるようです。フィルタ方式による検出下限のぎりぎりの数値ですが、セシウム合算とストロンチウムの対比が、20:1になっているのが気にかかります。この対比のとおりに、ストロンチウムが出るのはこわい話です。40Bq/kg程度のセシウムの汚染エリアで、やはり気をつけなければならないかもということかとも思います。
きょうの江東区豊洲の講演会は、嫌なことから書かなくてはなりません。僕は、結論づけてはまだおりませんが、また、気になることがありました。講演会の雰囲気です。なんというか、柏ほどではないのですが、奇妙なゆるさ、弛緩したような空気感がありました。もちろん三連休の最終日、クリスマスの午前中なので、本来ならこんな聞きたくない話をし続けるような男の講演会に来ることそのものがどうかとためらわれるようだと思います。でも来ていただいている。たぶん皆さん、いろんな形での危機感はおありなのだろうと思います。それでも、何とはなしにゆるい空気感が漂います。柏であったような場違いな質問や珍妙な問いかけまではありませんが、都内の中で比較的汚染が強いと考えられるエリアの中でおこなっている講演会とは、やはり思えない感覚です。兵庫の三田市で、避難者のお母さんたちの切実な相談を聞き続けたのに比べれば、本当に違和感が強まります。
もう少し書くと、個別に講演の後で、ご相談を伺っていると、自分やお子さんに体調の変動がでている、しこりみたいなものがあって、とさえ言われる。でも、検査したら良性だったと安堵して言われるような話です。もちろん、良性にこした事はないのですが、そもそもなかなかおきないことが、どうやらおきていることに、なんと言うか、直面しないようなものの言い方を聞かされます。こういう言い方を聞かされるのは、柏でもありました。ここで二回目です。心配して、僕に個別に聞きに来ているはずなのに、ご自身やお子さんに起きている事実そのものから、少し遠いところに目線があります。この違和感が、とてつもなく、気になります。
東葛地域から来ていた女性は泣きながら僕に話し続けたため、僕はただ聞き続けた以外に、できることは僕はなかったのですが、彼女は「私も柏でのおかしな雰囲気に違和感を持ち続けている。でも、避難したいと思っているけど、いろんな社会的な障害で考え込んでいると、そのことを思考できなくなる自分がいる」と、おっしゃいます。彼女もいろんな不調が出始めていて、まずいかもという危機意識の中にいる、その意識はあるのだけれども、別の事柄がさえぎると、自分自身が直面しようとしなくなる。その自分の意識と柏のおかしな雰囲気を重ねあわせて泣かれている様子です。僕はここには、大きな本質があると思いました。
人間というのは、危機が強まれば強まるほど、その危機に直面して対応可能な人間は、ほんの一握りにしかすぎません。おそらく殆どの人々の意識というものは、そうした危機に本質的に対応できるものではないのかもしれません。ある意味、冷酷なことです。そして、汚染程度が強ければ、強いほど、本質的な危機感は強まります。尋常な強さではありません。この危機感に耐えられないがゆえに、人によっては追い詰められるし、人によっては泣き出すし、人によっては常日頃からよりも言説がおかしくなってくる。挙句の果てに、現実の認識がずれてくる。自分や子供の体調不良の認識までも。
さらに、被曝する場所で居続ける人が、そのまま、その人でありえるのかという疑念も抱きます。放射性物質はやはり脳に影響が出やすい。ささいなことに拘ることも多くなる。被曝程度の強い場所で、正常な思考が続けられるのかとも思います。そういう場所から離れるしかないとも。
僕の中で最近最も優先的なテーマとも重なってきます。「危機感がありながらも、現実から目を背け始めた大切な人に対しての説得は可能か」ということです。おそらく、実は首都圏に生きているある割合の人々は、こういう落とし穴にはまっていると思います。僕自身も、ずっと説得をつづけているある人の言葉が、いろんな意味でこの匂いが漂ってきています。こういう人の言説や思考は、一見論理的な体裁をととのっているかのように見せることはできますが、避難しないとなぜ考えるのかという問いかけに対して、本質的な回答を持たないということです。僕は何度も何度も問いかけても、ここに明瞭な応答はありません。「あなたを説得できなかったことで、あなたが何かしら傷つけば、僕は一生苦しむことになる」と問いかけても、こういう人は「それは、私が悪いのであって、木下さんは何も悪くない。論理的に木下さんが苦しむのがおかしい」というような答えを返すだけです。ここに、本質的な問答はありません。しかしながら、歯がゆいことに、こうなっている思考形式を固める人間を突破する方法論を、まだ僕は持ちえていてません。大切な人であっても。悔しいです。
皆さんにも、僕と同じような悩みがあると思います。こうした壁を、何か別の方法で突き崩さないと、この大きな流れがなかなか形にならないと僕は思います。僕自身、何かないのか、何かないのかと毎日、毎日考えています。答えはまだありません。答えにたどりつけないことかもしれません。そういうことではなくて、ある意味、勝手に、大きな流れができないことには、始まらないかもしれません。もしかしたら、もっと大きな流れを僕は作らなければならないのかもしれません。クリスマスの夜になっても、僕は一人で考え続けています。どこまでも。
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、放射性物質の少ない場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。
三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力、僕にメールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
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◎日時: 1月7日(土)午後1時半~3時半(受付開始1時~)
◎場所:和歌山市男女共生推進センター 6階ホール
〒640-8226
和歌山市小人町29番地(あいあいセンター内)
TEL 073-432-4704
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/bunka-sisetu/danjo/index.html
◎会費: 1人500円(中学生以上) お釣りのない様にお願いします。
◎定員: 153名
◎申込: お問合せやご予約(1.お名前、2.住所、3.参加人数(お子さまを含む)、4.電話番号)はメールでお願いします。
wakayama1008children@gmail.com
◎主催: 和歌山避難者の会
*託児はございませんが、お子さま連れでのご参加も大歓迎です。会場の隣に自由に出入り出来る子ども室があります。授乳、オムツ替え、お子さまの休憩や泣き止まない時にご利用下さい。
電話:0742-27-7700
■開場12:30 開始13:00~15:00終了予定
■定員:135名
■会費:1,000円(おつりのないようにお願いします)
■場所:富山駅前CIC 3F 学習室1
〒930-0002 富山県富山市新富町1-2-3
富山ステーションフロントCiC
■アクセス:
http://www.cicnavi.com/contents/access/index.html
■駐車場:富山市営桜町駐車場、JA駅前パーキング、富山市駅前桜町駐車場、マリエ富山駐車場などをご利用ください。
■託児はご用意できませんが、お子様連れでの参加もお待ちしております。
■お申し込み:ご予約(お名前、住所、電話番号、参加人数を記入)、お問合せはメールにてお願いします。savechildtoyama@yahoo.co.jp
■主催:放射能から子どもを守ろうin富山
http://ameblo.jp/savechildtoyama/
放射能から子供達を守る活動を中心に行う有志のお母さん達で立ち上げた団体です。