12月10日に甲状腺血液検査の結果、慢性甲状腺炎(橋本病)の診断を受けましたので、症状やこれまでの背景・経緯について、以下長くなりますがご報告いたします。
背景:
1962年後半生まれの女性、既婚、子なし、埼玉県南西部在住、フルタイムで丸の内勤務。大病はないが、ややアレルギー体質で薬の副作用出やすく、慢性疲労症候群の傾向あり。
震災以降の行動(やや時系列が前後します):
3月11日はオフのため自宅で被災、土日は在宅、14日月は電車がないため休みで4日間外出せず。
15日も休みたかったが、金月も休んだので無理をして出勤してしまった。朝は外でバス待ち1時間(花粉症マスク着用)、バスを待っている間に、夜は雨になると知り、那須の実家に電話、子供たち始め絶対に雨に当たらないよう、当たったらよく洗うように伝える。
この日は計画停電で電車がなくなるため16時で帰宅させてもらう。その際、生保会社と取引のある社外の方より、都内の放射線値が上がっているらしいと伝え聞いたたため(この時点で上昇の幅が後に知るほど大きいかったことは知らず)、念のため同じ部署の同僚にはマスク着用を呼びかけ、タオルハンカチを濡らして何回か折ってマスクにはさみ、髪にショールを巻き、地下鉄と電車を乗り継いで、駅から徒歩15分で18時ごろ埼玉の自宅(集合住宅の7階)に帰宅。着ていたものは全て玄関でビニール袋に入れて封をし(後に全て廃棄)、洗髪、シャワー。
※ フランス語関係の仕事をしていた関係で、震災直後1週間は毎日、在日フランス人協会よりメールマガジンで在日フランス人向けの対応情報が送られてきており、家の目張りをするように等、詳しい情報が提供されていました。しかしその頃は混乱状態で、よく読んで対応することをしませんでした(友人の大半は海外や関西で、都内在住の友人はもとから放射能について知識のある人が多かったのもありますが)。当時ツイッターを知っていれば、翻訳して発信できたのにと思います。
3月16日以降は普通に金曜まで出勤。3連休の19,20,21は念のため家から一歩も出ず。以降、毎日マスク、帰ったらシャワー、外で着た衣服の洗濯は徹底して普通に勤務。
4月~6月
食べて応援には反対であったが、被災地や子供たちの給食ことを思うと大人はそこまで神経質にならなくてもという気持ちもあったのと、まだ一部の葉物や魚等を除けば、昨年産原料もまだ多い(夏から秋以降汚染が本格化)と考え、事故後、「健康を守るには食品の品目や産地は相当ストイックに限定しないといけない」旨を、夫に伝えるタイミングが6月頃になってしまった。水も気をつけなければと思っていたが、すべてミネラルウォーターにもできず、調理は水道水だったが、6月以降近くのスーパーで浄水を見つけ、それ以降利用。
順番が前後しますが、この間4月に、半地下の吹き抜けのセミオープンエアーのようなレストランで同僚と昼食をとっていた際、半分外なのが不安なため、そそくさと食べ終えたのですが、食後に、テーブルに風が吹き込み、その際、鼻に異常な金属的刺激を感じて、鼻水がとまらなくなった。
5月の連休終わりに、やっとツイッターを知って登録し、室内の掃除が重要というので、家の大掃除。マスクと眼鏡をしていたものの、埃をうっかりマスクの隙間から吸い込んでしまい、これ以降1ヶ月ほど、肺の不快感が続く。
6月からは、ずっと動悸がするようになり、地元の病院で心電図、胸部レントゲンで異状なしといわれる。しかし前に屈むと耐えられないほどの胸痛もあったため、同月に再度、都内の大学病院でも心電図と血液検査を受けた。ごく軽度の不整脈(期外収縮)で、血液も、心筋梗塞等の際に高くなる数値に異状がないことから、精神的なストレスではないか、希望すれば精神安定剤を出すといわれる。後日、同医師より電話があり、あなたの症状は、逆流性食道炎にあたるかもしれない、良い薬があるので、簡単な設問に答えて該当したら試しませんかと言われ、治験の勧誘かと思い無視する。
6月は軽井沢でパーティに招かれ、フランス料理を2回頂いた、うち1つは、魚は日本海、牛は但馬等汚染を懸念しないよう産地が明記されていた。もともとビーフは得意でないので半分しか食べず。
7月には、少し症状が軽減したかのように思ったが、8月に那須に1泊で帰省(食事会があったが、極力魚茸は食べないようにした)。帰ってから、また胸の痛みと動悸がぶりかえしたため、仕事量も夏以降落ち着いたのもあり、8月後半よりずっと玄米のお弁当を持参。
10月末に職場の検診結果が出て、異常値とされるものはなかったが、体重が6キロ減っていたほか、白血球が昨年は6200だったのが3900と大きく減っているのが気になり(6月に大学病院に行った特は心臓とセシウムばかり気になっていたが、あとで検査結果をよく見ると白血球も4900と減少傾向だった)、最初はストロンチウムで造血機能が弱ったのかと考えたが、動悸と体重、白血球減少のキーワードで検索すると、甲状腺機能亢進であるバセドウ病の情報にゆきあたったため、これを疑っていました。
12月初旬になってしまったが、検診の結果も踏まえ、6月に行った地元の病院で、甲状腺の血液検査を受け、結果、抗サイログロブリン抗体(TGab)が5.9、抗甲状腺ペルオキシダーゼ抗体(TPOab)が93.8U/mlでともに陽性、慢性甲状腺炎(橋本病)と診断されるが特に心配はないと言われる。12月の白血球数は4900で6月時と同じ。
現在も眠りが浅く、朝早い時間に目が覚めてしまい(昼間眠いことも)、食べても太りにくくなり、橋本病の特徴である体重増加の逆の状態なのですが、今後変わってくるのかもしれませんので、様子を注視したいと思います。倦怠感は311以前より持病のようにずっとあります。鼻血・下痢はありません。足がつったりはたまにありました。また311より前からですが、皮膚掻痒感もあります。11月以降は食べるものはさらに気をつけ、パンも自分で焼き、外食も控え行くときもなるべくメニューを厳選し、乳酸菌、ビール酵母等をとっています。
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三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力、僕にメールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp
ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、放射性物質の少ない場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。