みなさんの声が多く集まって、佐賀の武雄市長は、ガレキ受け入れの提案を断念しました。こういう声をきちんとあげることは、とても大切です。皆さん、意味があることなんです。いろんな形でこうした動きを作っていくしかありません。皆さん、がんばりましょう。
しかし、こうしたことを押し止めようとする、マスコミがあきらかに存在します。まず、問題なのは、なんと朝日新聞です。
今回は、放射性物質が付着しているガレキの受け入れ反対の声が、普通に数多く寄せられていることに、佐賀の武雄市長が、自分の考えを押し通すことができなくなっただけなのは、客観的にあきらかです。この中に、文言のおかしい電話があったと主張して、市長が自分の立場を守りたいだけの発言をしているようです。こんなことは、明々白々です。この下らない言い訳を見出しにとって、脅迫が相次いだというイメージを植えつけようとする朝日新聞はいったい何をやっているのでしょうか。おきている事象を正確にみず、トレースしない。正直、他紙の記者よりも、例えば、読売の記者よりも、朝日新聞の記者は現場で、ひらばで取材を密にする人は、元々、少ないです。これは、現場を知っている感覚では常識と思います。ある意味、エリート意識の中で、記事を出している人が多い。今回は市長側に心理的に近い記者が、発表丸呑みで出稿している感じでしょう。それを、さらにデスクが扇情的な見出しをつけて、住民や市民が声をあげることを押し止める役割を果たそうとしています。ひどすぎます。こうした人々の思いも理解しないし、放射性物質の危険もきちんと認識しない、なのに良心的な見せ掛けだけをごまかして続けようとする新聞は、保守側の新聞よりも、実は本質に悪質です。その病は深いです。
「放射能防御プロジェクト」の土壌会見も朝日新聞は取材にも来ていません。TBSや読売新聞は取材し、ニュースにはしています。最低限の基本取材もできていません。自分たちの立場が本質的におかしくなるスタンスを、この放射能被曝問題について、取り続けている状況が、他紙よりも実は酷いということを、朝日新聞は、いい加減に気づくべきと僕は思います。
以下は朝日の記事の引用です。
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佐賀・武雄市、大震災がれきの受け入れ撤回 脅迫相次ぎ
東日本大震災で発生したがれきの処理について、佐賀県武雄市の樋渡啓祐市長は1日、これまで表明していた受け入れ方針を撤回すると発表した。この日開会した12月定例市議会の冒頭、「電話などで市職員や市民への脅迫行為が続いているため」と撤回理由を説明した。
がれきの受け入れについては、樋渡市長が11月28日、同市など3市4町でつくる広域市町村圏組合の首長会議(12月6日)に提案し、了承を得た上で、放射線量の独自基準を設けて受け入れる方針を示した。
だが、受け入れ方針が報道されると県内外から電話やメールで約千件の意見が寄せられた。大半が批判や抗議で、「受け入れたらお前たちに苦しみを与える」「市や市民主催のイベントを妨害する」「武雄市産の物品の不買運動をする」などの脅迫もあったという。
受け入れ方針の撤回を受けて、6日の広域市町村圏組合の首長会議は中止が決まった。樋渡市長は「市民や職員の安全や安心を考えたら、見過ごせないため断念した」としている。
環境省の全国調査では、がれき処理の受け入れを決定済みか検討中の市町村や一部事務組合が54(11月2日現在)にとどまり、放射性物質への懸念などから4月時点と比べて10分の1に激減するなど、全国で撤回の動きが相次いでいる。
佐賀県によると、環境省からの照会を受けて4月、がれきを受け入れ可能な自治体を調査。その結果、県内の4市1町が計1万2千トン分、一部事務組合2団体が1万1千トン、民間業者2社が2万トンのがれきを「受け入れ可能」と回答した。ただこの時点では「放射性物質が含まれている可能性があるがれき」という前提がなかった。
10月に放射性物質を考慮した上で再調査を実施したが、結果について県循環型社会推進課は「国も個別の自治体を公表していないため、コメントは差し控える」としている。
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今月12日に、三重県松坂で講演会。さらに翌日は仙台でも開催予定になっています。仙台も詳細を後日アップします。
松阪駅から歩いて10~15分。駐車場(有料)もございます。
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「木下黄太講演会 in 松阪」実行委員会
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