ガレキの問題の話で、肝心要の宮城県がどれだけ汚染しているのか認識が薄いことが分かりました。僕や放射能防御プロジェクトが協力して、宮城県内で37箇所の地点を土壌調査しました。福島県側に近い相当な汚染地域はふくまれていません。それ以外に限定した宮城の土壌汚染です。それでも、かなりやられています。こうした汚染があるエリアから、どのくらいのガレキがくる可能性があるのか、じっくりと考えてください。
宮城県37箇所(県南の高濃度地域含まず)のセシウム合算の平均は およそ921Bq/kg
このうち仙台市内12箇所のセシウム合算の平均はおよそ479Bq/kg
仙台市内はフォールアウトがあった日、市街地に雪が降らなかったのが、県内に比較して、低い原因ではないのかと推測しています。(周辺は降ったそうです。) もちろんこれでキエフ並みの数字ですが。
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場所/採取時期/採取地/Cs134(Bq/kg)/Cs137(Bq/kg)/ Cs合算(Bq/kg)/ 換算(Bq/㎡)/チェルノ区分と参考情報
亘理郡山元町/11月下旬/植え込み/1360 /1900 /3260 /211900 /第3
亘理郡亘理町/11月下旬/植え込み/1270 /1890/ 3160 /205400 /第3 一度掘り返したかも
柴田郡大河原町/8月上旬/庭/920 /1100 /2020/ 131300/ 第4☆
柴田郡川崎町/11月下旬/植え込み/54/ 56/ 110/ 7150 釜房ダム周辺
柴田郡川崎町(北部)/ 8月中旬庭/5 /25 /30 /1950☆
阿武隈川河川敷(岩沼市)/12月上旬/河川敷公園/510 /680 /1190 /77350/ 第4 津波被害地点、スポーツ場
岩沼市(山側) /11月下旬/植え込み/290/ 400/ 690/ 44850/ 第4 人通りの多い場所
名取市/8月中旬/庭/330/ 350/ 680/ 44200/ 第4
名取市/ 庭 / 2400/ 3200/ 5600/364000/第3 湿気が多く 、震災で波をかぶっていない、雨樋下などは避けた土
仙台市太白区/10月下旬/植え込み/300/ 400 /700/ 45500/ 第4 人通りの多い場所
仙台市青葉区(中心部)/ 10月下旬/植え込み/240/ 330 /570 /37050 /第4 人通りの多い場所
仙台市青葉区(中心部)/ 11月下旬/庭/280 /360 /640 /41600 /第4
仙台市青葉区(中心部)/ 11月下旬/植え込み/190 /290/ 480 /31200
仙台市青葉区(西側)/ 12月上旬/庭/24 /22 /46/ 2990
仙台市青葉区(山側)/ 11月下旬/植え込み/170/ 240/ 410/ 26650
仙台市広瀬川河川敷(青葉区)/ 11月下旬/河川敷/350/ 520/ 870/ 56550/ 第4 子どものスポーツ場
仙台市宮城野区/11月上旬/庭/170/ 190/ 360/ 23400
仙台市宮城野区/11月上旬/植え込み/120/ 140/ 260/ 16900
仙台市泉区/10月下旬/植え込み/230 /260/ 490/ 31850/ 子どもの遊び場
仙台市泉区/11月上旬/畑/140/ 170/ 310/ 20150
仙台市泉区/11月下旬/庭/270/ 340/ 610/ 39650/ 第4
黒川郡富谷町/12月上旬/庭/64/ 90/ 154/ 10010
多賀城市/8月下旬/庭/150/ 230/ 380/ 24700
多賀城市/10月上旬/庭/250/ 340/ 590/ 38350/ 第4
塩釜市/12月上旬/庭/310/ 380/ 690/ 44850
東松島市/10月上旬/庭/220/ 250/ 470/ 30550/ 津波被害地点
石巻市/8月下旬/庭/440/ 560/ 1000/ 65000/ 第4
石巻市/8月下旬/庭240/ 310/ 550/ 35750/ 沿岸部
石巻市(中心部・高台)/ 庭/290/ 390 /680 /44200/ 第4
女川町/11月下旬/植え込み/130/ 180/ 310/ 20150
大崎市(平野部) /8月中旬/植え込み/390/ 460/ 850/ 55250/ 第4☆
大崎市(平野部)/ 8月下旬庭/470/ 600/ 1070/ 69550/ 第4
加美郡加美町/11月下旬/植え込み/300/ 380 /680/ 44200/ 第4 漆沢ダム周辺
登米市(山側) /11月下旬植え込み/900/ 1320/ 2220/ 144300 /第4
南三陸町/10月上旬/植え込み/110/ 130/ 240/ 15600/ 沿岸部
栗原市/11月下旬/植え込み/570/ 750 /1320/ 85800/ 第4/ 人通りの多い場所
気仙沼市/8月中旬/庭/190/ 210/ 400/ 26000/ 沿岸部 ☆
~留意点~
採取方法:表土5cm。基本的に、震災後手を加えていない土・雨どいの下など溜まりやすい場所は避けた土を採取。
☆→ゲルマニウム半導体検出器を用いて。それ以外→NaIシンチレーションを用いて。
厚生労働省「緊急時における食品の放射性物質測定マニュアル」に準ずるγ線スペクトロメトリーによる測定。
「文部科学省刊行シンチレーションスペクトロメーター機器分析法」に準ずる核種別検査。
(参考値として)歴史上唯一参考になるチェルノブイリ区分
1,480,000Bq/㎡~ 強制避難(周辺30km立ち入り禁止区域)=第1区分
555,000Bq/㎡~ 強制移住(5mSy/年以上)=第2区分
185,000Bq/㎡~ 希望移住(1mSy/年以上)=第3区分
37,000Bq/㎡~ 放射線管理(0,5mSy/年以上)=第4区分
以上、チェルノブイリ被災者救済法で制定された汚染地域定義
Bq/kg→Bq/㎡換算は、原子力安全委員会5月7日の会見で65を乗ずるとの発表に準ずる。
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ある程度被曝しているエリア(首都圏も入ります)の人、特に子ども、妊婦、妊娠可能な女性は、放射性物質の少ない場所に避難すべきだと僕は考えます。優先順位は「避難する」ことです。慢性的に被曝することは避けるべきですから、できる限り早く避難することをすすめます。 三月中旬以降、原発事故の放射性物質拡散に関連し、なんらかの健康影響や異変があると思われる方は、その事象をメールで伝えてください。妊娠、出産に関わらず、医療的な中身に関わる事、会社、組織、学校など集団的におきている事を教えてください。極力、僕にメールしてください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp ============================================= 1/16 石川県の小松でも講演会開催予定になります。時間調整しています。また、ガレキ問題で揺れる苫小牧市の市民からも講演の要請が来ています。これは、調整をしています。 「木下黄太講演会in和歌山 」 福島第一原発事故後の今
◎日時: 1月7日(土)午後1時半~3時半(受付開始1時~)
◎場所:和歌山市男女共生推進センター 6階ホール
〒640-8226
和歌山市小人町29番地(あいあいセンター内)
TEL 073-432-4704
http://www.city.wakayama.wakayama.jp/bunka-sisetu/danjo/index.html
◎会費: 1人500円(中学生以上) お釣りのない様にお願いします。
◎定員: 153名
◎申込: お問合せやご予約(1.お名前、2.住所、3.参加人数(お子さまを含む)、4.電話番号)はメールでお願いします。
wakayama1008children@gmail.com
◎主催: 和歌山避難者の会
*託児はございませんが、お子さま連れでのご参加も大歓迎です。会場の隣に自由に出入り出来る子ども室があります。授乳、オムツ替え、お子さまの休憩や泣き止まない時にご利用下さい。
電話:0742-27-7700
■開場12:30 開始13:00~15:00終了予定
■定員:135名
■会費:1,000円(おつりのないようにお願いします)
■場所:富山駅前CIC 3F 学習室1
〒930-0002 富山県富山市新富町1-2-3
富山ステーションフロントCiC
■アクセス:
http://www.cicnavi.com/contents/access/index.html
■駐車場:富山市営桜町駐車場、JA駅前パーキング、富山市駅前桜町駐車場、マリエ富山駐車場などをご利用ください。
■託児はご用意できませんが、お子様連れでの参加もお待ちしております。
■お申し込み:ご予約(お名前、住所、電話番号、参加人数を記入)、お問合せはメールにてお願いします。savechildtoyama@yahoo.co.jp
■主催:放射能から子どもを守ろうin富山
http://ameblo.jp/savechildtoyama/
放射能から子供達を守る活動を中心に行う有志のお母さん達で立ち上げた団体です。