「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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ガレキ問題で、大阪府の担当者と市民側のきのうのやりとりのポイントです。

2011-12-29 03:27:32 | 福島第一原発と放射能

【個別土壌調査】
富士山の西側。富士宮市人穴。
道路側溝付近に溜まった土(厚さ2~3センチ)を約800g。
Cs134は498.39Bq/kg
Cs137は777.14Bq/kg
セシウム合算で1275.53Bq/kg
参考情報、付近の富士ミルクランドの放牧牛乳、ベーコンからは検出さ れず。

 

他参考情報

静岡県沼津市 住宅前の土 セシウム合算およそ710Bq/kg

静岡市葵区 庭 セシウム合算 170Bq/kg
静岡市葵区 庭 セシウム合算 115Bq/kg
静岡市葵区 公園 セシウム合算57Bq/.kg
静岡市清水区 山の土 セシウム合算125Bq/kg 

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12月28日、大阪府 資源循環課 小西裕絵主査(検討会議の事務局)市民3名との会談での発言

(1)指針は安全基準ではない
(2)作業者や市民が被ばくする可能性を否定しない
(3)内部被ばくのことは検討会議でもほとんど検討されていない
(4)指針には法的拘束力はない 
(5)組織が決定したら、市民の側に立つのでなく、組織の決定に従う→10万人にひとりを無作為に抽出して殺すということを組織が決定したら、あなたはその決定に従うのかという質問に対しては、無言。
(6)22日の市民との会談で、直属上司の磯田課長が「内部ひばくのことは知らなかった」「専門家の意見を聞く」と発言したことについては、とぼける。
(7)ECRR 2010年勧告、2005年のNAS BEIR-VIIの報告書、2009年 NYASの論文集のことは、まったく「知らなかった」(従って、低線量内部被ばくがどんな障害を引き起こすかについては、知識はほとんどななかった)。

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 1/16 石川県の小松でも講演会開催予定になります。時間調整しています。また、ガレキ問題で揺れる苫小牧市の市民からも講演の要請が来ています。これは、調整をしています。

 

「木下黄太講演会in和歌山 」   福島第一原発事故後の今


◎日時:  1月7日(土)午後1時半~3時半(受付開始1時~)

◎場所:和歌山市男女共生推進センター  6階ホール

〒640-8226
和歌山市小人町29番地(あいあいセンター内)
TEL  073-432-4704

http://www.city.wakayama.wakayama.jp/bunka-sisetu/danjo/index.html

◎会費:  1人500円(中学生以上)  お釣りのない様にお願いします。

◎定員:  153名

◎申込:  お問合せやご予約(1.お名前、2.住所、3.参加人数(お子さまを含む)、4.電話番号)はメールでお願いします。

wakayama1008children@gmail.com

◎主催:  和歌山避難者の会

*託児はございませんが、お子さま連れでのご参加も大歓迎です。会場の隣に自由に出入り出来る子ども室があります。授乳、オムツ替え、お子さまの休憩や泣き止まない時にご利用下さい。

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「木下黄太講演会 in 奈良」
 
日時:1月14日(土) 午後2時~4時(受付開始 午後1時30分~)
場所:奈良市音声(おんじょう)館 ホール
〒630-8335 奈良市鳴川町32-1
電話:0742-27-7700
近鉄奈良駅から徒歩15分、JR奈良駅から徒歩20分
それぞれの駅から、バスもあります。
会場のすぐ近くに専用の無料大駐車場もあります。
保育:保育施設はありませんが、授乳、おむつ替えなどのために、音声館内の和室を利用できます。
会費:一人500円(中学生以上)
申込:(1)参加者の氏名、(2)参加人数、(3)連絡先メールアドレス、
  (4)小さなお子様をお連れの方はその人数を書いて、
  (5)rpp.kinki@gmail.com までメールしてください。
   折り返し受け付け番号をご連絡します。
講演会定員:85人(会場の定員90人)
主催「奈良 こどもの未来をまもる会」「放射能防御プロジェクト近畿」
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「木下黄太 講演会 in 富山」 北陸初開催。
■日時:1月15日(日)

■開場12:30 開始13:00~15:00終了予定 

■定員:135名

■会費:1,000円(おつりのないようにお願いします)

■場所:富山駅前CIC 3F 学習室1
〒930-0002 富山県富山市新富町1-2-3
富山ステーションフロントCiC

■アクセス:
http://www.cicnavi.com/contents/access/index.html

■駐車場:富山市営桜町駐車場、JA駅前パーキング、富山市駅前桜町駐車場、マリエ富山駐車場などをご利用ください。

■託児はご用意できませんが、お子様連れでの参加もお待ちしております。

■お申し込み:ご予約(お名前、住所、電話番号、参加人数を記入)、お問合せはメールにてお願いします。savechildtoyama@yahoo.co.jp

■主催:放射能から子どもを守ろうin富山
http://ameblo.jp/savechildtoyama/
放射能から子供達を守る活動を中心に行う有志のお母さん達で立ち上げた団体です。
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 「木下黄太講演会 in 鹿児島 」 
    放射能による健康被害を知ろう。震災ガレキについてみんなで考えよう。
   

■日時:  1月21日(土)午後6時半~8時半(受付開始 午後6時~)

■場所: 姶良市文化会館(カノンホール)の会議室

    〒899-5241 鹿児島県姶良市加治木町木田5348-185
    TEL 0995-62-6200

http://www12.synapse.ne.jp/kanonhall/gaiyou.html


■会費:  1人500円(中学生以上)  お釣りのない様にお願いします。

■定員:  150名程度

■申込:  お問合せやご予約(1.お名前※カタカナで、2.参加人数(お子さまを含
む)、3.電話番号)はメールでお願いします。
    ・個人情報は、講演会終了後すぐに削除致します。

kagoshima21gareki@yahoo.co.jp

■主催: 個人(団体無所属、※椅子、机の出し入れで、ご協力頂けると助かります。)

※託児はございませんが、お子さま連れでのご参加も大歓迎です。
※当日、文化会館ではコンサートがあり駐車場で混雑すると考えられます。
 なるべく車は乗合でお願い致します。
※お客様によるビデオ撮影、写真撮影、録音はご遠慮下さい。

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「木下黄太講演会 in 宮崎・都城 」 
    放射能による健康被害を知ろう。震災ガレキについてみんなで考えよう。


■日時:  1月22日(日)午前9時半~11時半(受付開始 午前9時~)

■場所: 都城市総合文化ホール 会議室 

    〒885-0024 宮崎県都城市北原町1106番地100
    TEL : 0986-23-7140

http://mj-hall.jp/access/index.html#accessmj

■会費:  1人500円(中学生以上)  お釣りのない様にお願いします。

■定員:  90名

■申込:  お問合せやご予約(1.お名前※カタカナで、2.参加人数(お子さまを含
む)、3.電話番号)はメールでお願いします。
    ・個人情報は、講演会終了後すぐに削除致します。
       
miyazaki22gareki@gmail.com


*託児はございませんが、お子さま連れでのご参加も大歓迎です。

■主催: 個人(団体無所属、※椅子、机の出し入れでご協力頂けると助かります。)
※お客様によるビデオ撮影、写真撮影、録音はご遠慮下さい。






「これから日本の方々を襲おうとしている健康問題は想像を絶します」ドイツ女医の更なる警告。

2011-12-29 01:05:07 | 福島第一原発と放射能

ドイツTAZ紙:デルテ・ジーデントプフ医学博士インタビュー

このブログよりの転載です。http://vogelgarten.blogspot.com/2011/12/taz.html

オリジナル

必読! 低線量被曝による「脳障害」「不妊」「糖尿病」などを警告するドイツ女医のインタビュー


12月初旬、ジーデントプフ博士は私達取材班を、ベルリン・パンコフの市民公園沿いにある彼女の小さな屋根裏のアパートに迎え入れてくれた。 お茶とクッキーをはさんで、今までの救援活動や経験について語ってくれる。

一番ひどいのは、責任者達がチェルノブイリから何一つ学んでいないことです。チェルノブイリ事故よりもさらに規模の大きい福島原発事故に対する対応ぶりには、私は茫然自失としています。日本政府が避難地区を事故に見合った範囲に拡大しなかったこと、女性や子供達を即座に安全な南へ避難させなかったことに対しては、ただただやり場のない怒りを感じるだけです。そうした適切な措置を取る代わりに、国民はシステマティックに騙されてきました。実際の危険に関する情報は伝えられない、あるいは伝えられても誤った情報である。なんという無責任でしょう。これから日本の方々を襲おうとしている健康問題は想像を絶します。しかも政治と原子力産業はそのことを黙認しているのです! 世界中で!

 チェルノブイリの先例を見れば、事故の規模についてはある程度想像が出来るでしょう。多くの人々がチェルノブイリははるか昔のことだ、ウィキペディアで調べられるような過去の事故だと考えています。しかし汚染地域の住民達は1986年から現在までチェルノブイリ事故と共に生活してきているのです。事故による被害は収束するということを知りません。自然災害と違って、原発事故の被害は時間の経過と共に減少していく代わりに増大していくのです。しかもその期間は今後少なくとも300年間にも及びます。このことに関しては後ほどもっと詳しくお話しましょう。(Gesundheitliche Folgen von Tschernobyl, 20 Jahre nach der Reaktor- Katastrophe )」

人々は何十年にも渡って汚染地域で生活してきた

国家予算の半分
とうとうある時期、ソ連時代のような比較的気前の良い措置を実施し続けることは望まれなくなり、また続けることも不可能になったのです。ルカシェンコ大統領がチェルノブイリ事故は収束したものであり、博物館に収めるべき過去の出来事であると発表したのはそのためです。放射能汚染されていたベラルーシーの地域はすべて安全になったと公式表明されました。
 事故処理除染作業で証明書を保持する者には、事故後20年間、「石棺費」と呼ばれる補償が支払われてきました。また移住をさせられた人々も請求権を所持していました。こう言った手当てが広範囲に中止されてしまったのです。決して多額ではありませんでしたが、その他に無料に施されていた医療手当ても廃止されてしまいました。またチェルノブイリ事故の影響と認められてきた幾つかの病気も、現在では容易には認められなくなりました。
事故を起こしたチェルノブイリ原発とその周辺地域には、およそ百万人の「事故処理除染作業員」 が送られました。ほとんどが若者です。そして多くがベラルーシー出身でした。今日こうした作業員のほとんどが身障者です。肺癌、甲状腺癌、心臓疾患、腎臓や胃腸の障害、白血病のほか、精神病を病んでいる者もあります。すでに約十万人が40~50代で亡くなっています。自殺をした者も数多くあります。それなのにあっさりと「チェルノブイリは過去のものだ」といわれるのです。ミンスクでは抗議運動が起こりました。そして現在キエフでも彼らが、ウクライナ政府が目論んでいる年金や手当て打ち切りに対してハンガーストライキを行ったところです。

例えばベラルーシーでは、被害者達は幼稚園や学校給食が無料だったり、子供達は特別のヴィタミン剤や保養を受けることも出来ました。保養こそ今でも年に一度受けることが出来ますが、その他の措置はすべて打ち切られてしまいました。ヴィタミンたっぷりの給食もです。被害者達は今でも証明書を所持していて私達に見せてくれますが、実際には価値がなくなってしまったわけです。事故当時の請求権はすべて廃止されてしまったのです。

そもそも収入が少ない上に体も壊している人々にとって、こうした廃止や短縮はすぐに響きます。今もちょうど毎年恒例の地方税増税を行ったところです。つまり水道代と暖房費。例えばこの暖房ですが、田園地帯を通って耐寒措置の施されていない配管から都市や大きな住宅、団地に送られるので、途中で多くの熱が失われてしまいます。そして人々は失われた暖房分も支払わなければなりませんから、村に住んだ方が安くあがることになります。

国民の生活を圧迫する国家巨大赤字は、確かにチェルノブイリ事故処理を原因とする面もありますが、ずさん極まりない経済体制によるところも大きいのです。ベラルーシーのハイパー・インフレは目下113パーセントにも昇ります。国民の平均所得は月々150~300ユーロ(約1万5千円~3万円)です。外国での就労は認められていません。

反対運動はまったく存在を許されない

ベラルーシーと新たなEU参加国であるポーランドやラトヴィア、リトアニアへの国境は非常に近いです。しかし問題はお金や国家破綻の脅威だけではありません。20年間この国はどうにも民主主義を樹立させられずにいるのです。政権に対する反抗はまったく許されません。それでもなお抗議運動が起こるのです。新しい原発建設と言うとんでもない政治決定に対する抗議です。
身を隠す母親たち
チェルノブイリ事故後、様々な異なる被害の波が発生しました。最初の波はまず成人に襲いかかりました。除染作業員達、放射能汚染した村を訪れた医者やその他の人々、そしてそう言う場所に住んでいた人々の多くが間もなく癌で亡くなったのです。またもう一方で、間もなく子供達も被害を受け始めました。ベラルーシーではヨード不足が蔓延しています。ベラルーシーには海岸がありませんから。その点日本は幸運でした。蔓延するヨード不足のため、ベラルーシーの子供達は甲状腺に大量の放射性ヨウ素を取り込んでしまいました。放射性ヨウ素は半減期が短いので、最初の十日間で取り込まれたことになります。

またチェルノブイリ事故後、被害を受けた妊婦を全員堕胎させる試みが行われました。しかし一部の妊婦達は身を隠してしまったのです。そしてその翌年生まれてきた子供達の間にも、甲状腺癌が現われたのでした。甲状腺癌はチェルノブイリ事故以前には子供にはまったく見られなかったのに、今では4000人の子供の甲状腺癌がベラルーシーでは公的に認められています。この子供達は手術を受け、放射性治療を受けました。それでも一生ホルモン投与を続けなければ、クレチン病 (甲状腺機能低下による先天性の病気; 体の奇形・白痴症状を伴う)を患ってしまいます。こうした一連の治療は、後年発症した機能障害のケースも含めて、事故から25年が経過した今日でも無料で行われるべきです。

続く世代には血液の病気が増発しました。ですから私達は「チェルノブイリは遺伝子の中で荒れ狂っている」と表現するのです。そしてこの現象はあと300年間続くことになるでしょう。これはストロンチウムとセシウムの半減期30年を十倍して計算した大まかな期間です。そして少なくとも7から8世代を意味します。半減期が2万4千年のプルトニウムには言及しません。糖尿病も問題の一つで、成人のみならず子供や特に新生児に見られます。かつてはありえなかったことです。

糖尿病に対して、ベラルーシーは二種類のインシュリンを購入して、すべての患者に対応しようとしています。しかし子供には少なくとも三種類のインシュリンが必要です。これはNGOが面倒を見なければ、手に入らない状態です。NGOはまた、不足している知識を人々に広める役割も果たしています。さらなる問題としては、子供の視力障害、白内障が挙げられます。また女性の間では乳癌が増加し、患者の多くは5年以内に命を落としてしまいました。もしかしたら被曝によって引き起こされる癌は、通常の生活の中で発生する癌よりもタチが悪いのでしょうか?

奇形の数も増えました。堕胎は大きなテーマです。ベラルーシーには避妊費用を負担できる人がほとんどいないのです。ですからこれは大きな問題です。また逆に不妊に悩む夫婦の問題も発生しています。コスチュコヴィッチでは30%の夫婦が、望まない不妊に悩んでいます。また現在6,7,8,9歳の子供達の間で悪性腫瘍が増加し、新たな問題となっています。脳腫瘍や骨の腫瘍です。


傷ついた細胞
被曝が直接引き起こす健康被害にはまた、身体又は精神に障害を持つ子供の増加があります。女性の卵巣は胎児の状態ですでに形成されることをよく知っておかなければなりません。そして細胞の多くは約8百万個の卵胞に発達します。母体が受けている傷はすべてこうした細胞に伝達されます。胎盤という保護膜がありますが、よりによって放射性物質はこの部分に凝縮しやすいのです。傷ついた卵子は修復されることができません。誕生時に1~2百万個が傷ついていることになります。思春期では約40万個がまだ残っています。依然傷ついたままの卵子を持った母体が妊娠すると、それに応じた障害が引き起こされるのです。もう一つ知っておかなければならない大事なことがあります。こうした遺伝子の障害や癌と言った症状の原因はすべて低線量被曝 だということです。これは除染作業員達を襲った被曝症状とは別物なのです。そして責任者達はこのことを頑なに認めようとしていません。

身体に取り込まれた人工放射性物質が内臓器官を傷つけるのは、波長の短い放射線を発するためです。放射性物質が細胞を傷けた場合起こりえる現象は四通りあります:

 1)細胞は死亡する 
2)細胞の機能が障害を受ける
3)細胞は劣化し癌に変わっていく
4)細胞は修復される

 4)が可能なのは成長した細胞だけです。胎児には修復機能は全く備わっていませんし、子供の細胞も修復はできません。子供の細胞は成長と分裂を行うように出来ているだけで、修復機能は徐々に取得されていくものなのです。そのため、子供達はひときわ被曝の脅威にさらされています。福島の妊婦と子供達が即座に避難させられなければいけなかったのもそのためなのです!