福島民報(4月27日)より。
しこり「おおむね良性」 甲状腺検査 18歳以下の県民健康調査
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4107&blockId=9966191&newsMode=article
東京電力福島第一原発事故を受けた県の甲状腺検査で、3月末までに検査を終えた3万8114人のうち、「直ちに2次検査を要する」と判定された県民はいなかった。26日、県が福島市で開いた県民健康管理調査検討委員会で示した。 警戒区域などに指定された13市町村の18歳以下を対象に検査しており、受診率は79.8%。直径5.1ミリ以上のしこりなどが確認され、2次検査の対象となったのは186人だったが、検査している福島医大は「おおむね良性。通常の診療では想定内」とした。 県は県外避難者が検査を受けられるよう、本県を除く46都道府県に検査実施機関を設ける。県内は福島医大以外にも検査拠点を整える。平成24年度は放射線量が比較的高かった12市町村の15万4894人を対象に検査する。 対象市町村は次の通り。 福島、二本松、本宮、大玉、桑折、天栄、国見、白河、西郷、泉崎、郡山、三春(2012/04/27 09:54)
「おおむね良性」という不審な表現が気になり、探したら、福島県のHPにこのような書類が出ていた。
第6回福島県「県民健康管理調査」検討委員会 次第 これにに今回の甲状腺検査の手続き、結果が出ている。下記は14ページの結果の表を転載した。これを見ると現実には上の報道が与える印象とずいぶん異なることがわかる。
報道されていないのが、検査を受けた38,114人のうち12,460人(35.3%)が、「5.0mm以下の結節や20.0mm以下の嚢胞を認めた」とされることである。「5.1mm以上の結節や20.1mm以上の嚢胞」は186人、二次検査を要するとされている。
北海道深川市立病院内科の松崎道幸医師より以下コメントをいただきました。
1.甲状腺の「結節」には充実性の腫瘍だけを指す場合と、腫瘍とのう胞の両方を指す場合があります。論文によって、定義はいろいろです。
2.今回の福島県調査(事故後12か月まで)では、「結節」と「のう胞」を分けて記述してありますので、「結節」の頻度=充実性腫瘍の頻度とみなすことができます。
3.今回の福島調査の結果を次のようにまとめることができます。:事故から1年後までの検診(18歳以下)甲状腺結節1.0% のう胞35.1%
4.過去の諸外国の未成年を対象とした甲状腺検診の結果と対比してこのデータを検討してみますと、
(1)チェルノブイリ・ゴメリ地方(福島市かそれ以上の汚染地域)における山下氏の検診成績
http://www.aec.go.jp/jicst/NC/tyoki/bunka5/siryo5/siryo42.htm
1991年5月から1996年4月までの5年間で現地周辺12万人の調査解析を終了。つまりチェルノ事故の5年後から10年後までのデータを見ると、ゴメリ地域のこどもの甲状腺結節検出率は1.74%だった。
ということで、この「甲状腺結節」の頻度が「のう腫」を含む頻度だったなら、福島はチェルノブイリ・ゴメリ地方の36倍も高率に甲状腺の形態異常が発生しているということになります。他方「のう胞」を含まない頻度だったならば、福島県調査とほぼ同じレベルの甲状腺結節出現頻度であると考えられます。ただし、福島調査が放射線被ばくの1年以内のデータである一方、チェルノブイリデータは被ばく後5~10年経った時点でのデータであるので、「福島では、被ばくから1年経った時点で、チェルノブイリ・ゴメリ地方の被ばくから5~10年経った時点と同じ甲状腺腫瘍の発生率となっている」と言うことができます。放射線被ばくから年数がたつにつれて、甲状腺がんが増えるわけですから、未だガンかどうかの鑑別が付かないにしても、甲状腺の中に「しこり」が発生することは、将来の甲状腺がんの発生の恐れを示している可能性があるわけで、注意深く追跡する必要があると思います。
(2)慢性ヨード不足地域であるクロアチアの約5500名の11~18歳児の甲状腺検診
http://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC1029709/pdf/archdisch00562-0027.pdf
甲状腺結節(結節にはのう胞を含む)検出率は0.055%(アロカ社の超音波装置で検査)でした。これは、福島調査の「結節」+「のう胞」検出率36%の70分の1という超低率です。百歩譲って「のう胞を含まない結節だけ」の頻度=1.0%と比べても、20分の1という低率です。10数年前の調査とはいえ、超音波診断技術にそれほど差があるとは考えにくいわけで、クロアチアよりも福島のこどもたちに甲状腺異常が多発している懸念を払拭できません。
以上の検討から、日本人の「平時」のこどものデータがないために、断定的なことは言えませんが、科学的な手法による福島のこどもたちの甲状腺のモニタリングをしっかり続けることが何よりも必要であると考えます。
松崎道幸
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GWは少しでも関東・南東北は離れて、自分の体調を確認してください。貴女も。
「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から一年が経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」
「健康被害と思われる事象が顕著にあらわれている方は、僕までメール下さい。事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp」
GWは北海道で連続講演会です。厚沢部、函館、せたな、札幌、最後はガレキ問題の苫小牧です。
5/13(日)には、ガレキ問題で、新たに焦点となっている兵庫県西宮市での講演も緊急に入りました。
また、16(水)山口・宇部、17(木)長崎(これのみ調整中)、18(金)熊本、19(土)福岡・飯塚と20(日)北九州市の小倉と続くことは確定しています。さらに、27(日)東京・稲城の講演会までが5月の決定している講演となります。
次のページで見やすく出しています。 http://www.kinositakouta.com
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【5/3(木)木下黄太講演 in 厚沢部】
放射能から子供を守ろう ~震災がれき 農林水産業に及ぼす影響は?~
日時 5月3日(木) 午後2時~4時(午後1時開場)
会場 厚沢部町町民福祉センター 「あゆみ」 一階 交流ホール
参加料 500円 (高校生以下無料)
・当日、直接会場にお越し下さい
・事前予約をされる方はこちらをご使用下さい
告知's) http://kokucheese.com/event/index/35072
・会場後ろには簡単な子供用スペースを用意しています。
小さなお子さんをお連れの方は子供を遊ばせながら講演をお聞きいただけます。
・当日はなるべくお釣りの出ないようにご配慮願います。
「お問い合わせ先」
主催 桧山の震災がれき受け入れを考える会 090-9437-0088
【5/4(金) 木下黄太講演 in 函館】
放射能から子どもを、地域を守ろう!
震災がれきの受け入れによってどのような危険があるのか、みんなで考えていきたいと思います。
日時 2012年5月4日(金曜・祝日) 14時から16時
会場 函館市亀田福祉センター 講堂
参加費 500円
主催 道南がれき問題を考える会
事前申し込みは必要ありません。直接会場にお越しください。
問い合わせ先 090-9512-9197(長谷川)
【5/5(土)木下黄太講演 in せたな】
「瓦礫問題と原発事故被害の実態」
日時:5月5日13:30〜16:00(13:00開場)
場所:せたな町民ふれあいプラザ
入場料:500円
せたな町北桧山区徳島8-1
主催:風の町の未来's お問い合わせ先 上泉 87-2422
【5/7(月)木下黄太 講演 in 苫小牧】
~放射能内部被曝と震災がれきリサイクル問題を考える~
日 時:2012年5月7日(月) 9:30開場 10:00開始
場 所:文化交流センター(アイビープラザ) 2階講習室
北海道苫小牧市本町1丁目6番1号
参加料:800円(中学生以下無料)
定 員:100名
※ こちらのサイトよりお一人ずつお申し込みください。
こくち~ずhttp://kokucheese.com/event/index/35534/
託 児:託児のご用意は今のところございませんが、申し込み時にご相談ください。
主 催:未来へつなご~会 tsunagomirai@gmail.com
【5/13(日)木下黄太 講演 in 西宮】
5月13日 日曜 午後6時入場 6時半~8時半開演
西宮市甲東ホール(アプリ甲東) 4階ホール
定員249人(要予約)
アクセス 阪急甲東園駅からすぐ
住所 〒662-0812 兵庫県西宮市甲東園3丁目2-29
甲東ホールには専用駐車場はありません。お車の方は有料のアプリ甲東駐車場をご利用ください。
会費 500円
託児 《※すみません、「託児500円」は、なくなります。10歳以下のお子様は入場無料です。
会場のお子さん方を注意して見るスタッフが加わり、お子さんは親御さんといてもらう形になりました。 お子さんからお目を離さないよう、お願いいたします。変更、何卒ご了承の程、お願い申し上げます。》
申し込み・お問い合わせ hituji0462@yahoo.co.jp まで
【5/16(水)木下黄太を囲む夕べ in 宇部】とき:2012年5月16日(水) 午後6時開場、6時半開演~9時終了ところ:ヒストリア宇部 イベントホール(150人) http://www.historia-ube.jp/ 山口県宇部市新天町一丁目1番1号 TEL.0836-37-1400 FAX.0836-37-1401参加費:一般900円 大学生500円 高校生以下100円 参加には予約が必要です(電話・メールで、お名前・ご連絡先・参加人数をお知 らせください) 託児 要予約(氏名・年齢をお知らせください)主催:木下黄太さん講演会実行委員会問合せと申込み電話 080-6331-0960 (安藤:小出裕章さんのお話を聴く会) メール:http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012 「メッセージを送る」をご利用ください。
【5/17(木) 木下黄太 講演 in 長崎】
震災がれきではなく避難者の受け入れが本当の支援につながるのではないでしょうか。
内部被爆、原発問題と向き合い、被爆地長崎だからこそ出来ることをみんなで考えてみませんか?
日時 2012年5月17日(木) 午後6時半開演~8時半終了(午後6時開場)
会場 松藤プラザ「えきまえ」いきいきひろば 第11号会議室
定員 129人
長崎県長崎市大黒町3-1 交通会館3階
交通アクセス JR 長崎駅 より徒歩1分
※ 会場には専用駐車場はありません。お車の方は近隣駐車場をご利用ください。
参加費 事前申し込み 800円 当日 1000円 (中学生以下無料)
申し込みと問合せ先 mirainokodomotati@gmail.com
※ お申し込みの際は、①お名前 ②ご連絡先 ③参加人数 をご記入ください。
※ 中学生以下の方が含まれる場合は、お子様の人数の追記をお願いします。
※ 小さいお子様を連れの方は、お膝の上でお願いします。
※ 運営をサポートして下さる方を募集しています。
ご協力いただける方は、上記アドレスまでご連絡ください。
主催 7世代先の子供たちのために美しい大地を守る会
【5/18(金)昼 木下黄太 熊本交流会】「私達は避難してきて良かったの?熊本での生活のポイントを話そう」
日時 5月18日金曜日 開場 13時半 お話会・交流会 14時15分~16時15分(時間変更)会場 新市街AZITO貸切(熊本市中央区新市街6-20玉屋通り)
費用 800円(以上のカンパ制)(お子様0円)親子共にワンドリンク付き 食べ物持込可
主催 海のピラミッド 運営委員会/熊本市に放射能測定室をつくる会
共催・お手伝いしてくださる方募集・アピールタイムを設けますので資料などご自由に持参どうぞ
予約
clubpyramid@gmail.com(必ず交流会希望と明記を)
避難されたパパさんママさん避難してきて良かったのか悩みが尽きないのでは?熊本の瓦礫問題、中古車問題、人を受け入れるためのお話など、熊本の避難パパママさん中心でお話会形式で。質問時間を長めに取りたいと想います。店の貸切なので、全員がお子様連れなら20組程度、親御さんと少しのお子様連れなら、40名程度入れます。夜に講演会がありますが、まだ御騒ぎになるお子様がおられる場合はこちらにご参加下さい。大人しいお子様の場合、お時間が合う方でどうぞ。
【5/18(金)夜 木下黄太講演 in熊本】
「熊本への放射能瓦礫を止め、熊本を安全な食料で日本をリードする県へ」
日時 5月18日金曜日 開場 18時00分 講演 18時30分~21時00分
会場 城彩苑 多目的交流施設(誰もが知ってる熊本城すぐの城彩苑内部の交流施設です)
費用 800円(以上のカンパ制)
主催 海のピラミッド 運営委員会/熊本市に放射能測定室をつくる会
共催・お手伝いしてくださる方募集・アピールタイムを設けますので資料などご自由に持参どうぞ
予約
clubpyramid@gmail.com(必ず講演希望と明記を)
城彩苑での講演会スタイルなので、お子様連れならお騒ぎにならないお子様のみでお願い致します。どうにも止まらない元気なお年頃でしたら昼の交流会の方でお願い致します。この講演会の後には新市街AZITO(熊本市中央区新市街6-20玉屋通り)にて懇親会も致します。
【5/19(土)木下黄太 講演 in 福岡・飯塚】
「みんなで考える原発講座8
被災地は今 〜テレビでは知ることのできない本当のこと〜」
日時 5月19日土曜日 開場 13時30分 講演 14時〜16時
会場 イイヅカコミュニティセンター 4階401号室
前売り 500円
託児無料 17日までに要予約 (0948-22-1794またはshicchorukai@gmail.com)
主催 原発知っちょる会 / 後援:飯塚市教育委員会
問合せ/予約 0948-22-1794 (山口) shicchorukai@gmail.com
アテンドURL http://atnd.org/events/27420
チケット売り場
すみや商店 0948-72-0007 CAC化粧品フローラ 0949-22-8200
宮ノ上げんき なのはな助産院 ほっとひろば(飯塚市本町商店街内/月・火・木のみ)
【5/20(日)木下黄太 講演 in 小倉(北九州市)】
●避難者お話会×●木下黄太講演会×●グループトーク
「わたしたちが九州へ避難してきた理由」
http://hinanohanasi.blogspot.jp/
放射能の危険、被災地の実情、北九州の現状…被災者が求める真の支援とは?
*講演会のあと避難者の方々とのグループトークを予定しております
日時:5月20日(日)13時30分開場 14時開演
場所:北九州市男女共同参画推進センター・ムーブ5F大会議室
会費:800円(大学生500円・高校生400円・中学生以下無料)
託児:1才以上 500円(先着順)
定員150名・申込サイトから1名づつお申込み下さい。