「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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救国『双京構想』と大阪・ガレキ阻止はコインの表裏。新潟県知事VSマスコミ問答。女子会開催の訳。

2013-01-23 00:10:50 | 福島第一原発と放射能

 名古屋講演は本日。当日対応、立ち見はごくわずかです。お断りする場合もあります。

 今週末の女子会は、女性が被曝にとってリスクが大きいこと。特に妊娠可能な女性たちの健康リスクを回避することは、ウクライナでも優先されたこと。さらに、東京の若い女性たちが孤立して、この問題に立ち向かえない状況を打破するために開催します。特に女性におこりがちな健康被害、生理的なものや体調面なども含めて、きちんと話し合うためのものです。パートナーとの意思疎通の不十分さなども。そうした意味で開催しています。こうした対話スタイルの形式は、まだ他では開催していないテストケース。趣旨をご理解の上、該当する方は、ご参加ください。 

46人限定で対話が主。

今週土曜日【1/26(土)木下黄太と話す放射能防御女子会IN三茶】

  18:15開場18:30開始21:00終了予定。世田谷区太子堂4-1-1。

  三軒茶屋駅直結キャロットタワー内『世田谷文化生活情報センター』5階「生活工房」セミナールームA。

  参加対象は、独身女子と既婚でもお子さんのいない女性が主。詳細申込ページ確認。参加費1500円。 

 申込はこちらから→

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栃木初開催!!

明後日金曜日【1/25(金)木下黄太講演IN栃木・宇都宮】

  18:15開場19:00開演。栃木県教育会館小ホール。 宇都宮市駒生1-1-6。定員:165名。参加費1000円。 

  受付メール :0125tochigi@gmail.comに 氏名、人数(チケットが必要な人数)、連絡先電話番号、市町村明記。

こくちーず受付も開始⇒http://kokucheese.com/event/index/70792/

   主催「木下黄太講演会in栃木実行委員会」

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富山の新川広域圏は本日試験焼却です。僕にはいまさらなんでやるのか、さっぱりわからない話ですが、とにかく、試験焼却まではどうしてもやることにきまっていると、富山県内の産廃関係者から聞いています。行政のいろんな駆け引きが背景にあると思います。

 もちろん、こうした流れを止めるためには、大阪の本焼却が食い止められるのかどうかということです。大阪で燃やすことはなんにも意味がありません。

 これは、大気汚染の専門家の話なのですが、過去の大阪の大気汚染で、微細な粒子の拡散状態を調べると、要注意なのが山の中腹で、高濃度に滞留する現象であるということです。特に生駒山の大阪側が酷いそうです。400メートルの高さあたりに多いと言います。でも、逆に言うと、この高さの山がブロックしてくれて、なかなかここから先に大気汚染の状態は進みません。この点では、万が一、大阪が本格焼却になった場合、奈良側の安全度は高いでしょうし、生駒山の大阪側の下にある市街地には集約される可能性があります。これは、八尾や東大阪のエリアに該当します。もともと大気汚染がたまりやすい場所には、やはり専門家のデータからも裏付ける情報があるということです。

 そして、もう一つの流れとしては、気流は河川沿いに一定のところまで、上がっていきます。そうすると淀川から、京都の南部あたりまで粒子は上がっていきます。

 特に微粒子ほどそういう傾向が顕著になります。こう考えると、大阪のガレキ焼却は京都にまで危険を及ぼしかねません。

 こうした観点で重要なことは、実は皇族の一部を京都に移住させる「双京構想」が京都でスタートしていることです。おとといには、有識者が集まって意見交換も行われました。この会自体、首都直下型地震に備えて皇族の一部が京都に移住するという言い訳でスタートしていますが、これは完全な言い訳です。もちろん、地震対応もあるでしょうが、放射能汚染の酷い東京に皇族が居続けるべきなのかというのが、裏テーマです。

 これは、まさに明治維新のころとおんなじ感覚です。明治維新後、京都から東京に遷都するときに、両京などということばが使われていました。その頃も、「東西両京の並立」と言って、事実上、京都⇒東京に遷都しています

 今回は、これが逆の形になるだけで、東京⇒京都に遷都するのを、誤魔化すために、「双京構想」という単語が使われています。やっていることは、おんなじ構図です。

 まず、この具体的なポイントは、皇室の子供たちの居場所だろうと僕は思います。放射能に弱い子供たちをどこに置くのか、どんどんシビアな局面。

 しかし、この後に、せっかく子供たちを京都に移動させても、大阪市でガレキを燃やすと、その影響は完全には拭えません。そして、すでに被曝している皇室の子供たちの遺伝子は、移動後も必要のない危険にさらされる可能性さえある。

 まさに「双京構想」の現実化と大阪ガレキ阻止は、コインの表と裏の関係のような気がしています。それを、日本という国を、守るのか、捨てるのか、その境目に僕らはいる気がしています。

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 「大阪ガレキ阻止・飯島勲 内閣官房参与へのお願い手紙作戦」

 

   宮城のガレキ広域処理が、事実上終了していく構図の中で、残るは、岩手のガレキを大阪市で無理やり処理しようとする構図です。これを避けるためにも、この広域処理がおかしいと感じていて、尚且つ現行政権に強い影響を及ぼせる可能性がある、飯島内閣官房参与に対して手紙を出そうというものです。 

   この場合はあくまで、お願い事をお手紙でしたためるというスタイルで、その人その人の思いを、名前、住所明記して、送付するのが良いと思います。お一人お一人が、ガレキの広域焼却をすすめた民主党の愚策をやめてほしいということ。特に、岩手からのガレキの搬送を止め、大阪での焼却をやめてほしいと書くべきということです。機械的な文面や、硬直した文面でなく、お一人お一人の心情を書いて送るとよいと思いました。実際に、あからさまな無駄遣いを民主党政権が進めたことは間違いありませんし、それが健康上のリスクを不用に拡大させたのも事実です。そうしたことを、新しい政権下で変えて欲しいというお願いです。宛先は下記の通り。

手書きで書きましょう。パソコンでなく。

  〒100-0014

 東京都千代田区永田町二丁目3番1号

 飯島勲 内閣官房参与 様

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「小沢一郎代議士に岩手ガレキ搬出ストップの要請お手紙を出しましょう!」

岩手県から大阪市にガレキを搬出しないように、小沢一郎氏に働きかけを継続して行います。小沢さんに、岩手から、ガレキの意味のない搬出を止めるように、お手紙を書いて下さい。岩手で彼は間違いなく影響力があります。知事は彼の傘下です。これも、要請のニュンアンスで書いてください。

これも手書きで書きましょう。
■小沢一郎 代議士
〒100‐8981
東京都千代田区永田町2-2-1
衆議院第一議員会館605号室
TEL:03-3508-7175

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新潟県知事が新潟のメディアに感じる苛立ち。僕にはよく解ります。
1/9 の新潟県知事定例会見のやり取りを転載。ある意味面白いやり取りです。

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 がれきに伴う放射能管理の問題ですが、昨日、国定三条市長あてに文書を出したと思いますが、今回の放射能管理の問題については、知事としては行政官と政治家のどちらの比重の立場から判断しているのですか。
 知事選の際に、県内を歩いて選挙活動をする中で県民からいろいろな(話を)聞いたと思いますが、(がれきに含まれる放射能管理について)知事が常々話していることは、行政官と政治家以外に、我々にも知事にも家族がいますが、根本的な部分で「人間泉田」としての理念や信念に基づくものなのかとも思うのですが、どういった判断が一番大きいですか。

A 知 事 
 震災後、放射能の管理を緩めたという部分は、原発事故があったときには多少トラブルがあっても、「餓死するよりもまし」という考え方に基づいているわけです。放射能と人類は共存できないのです。(基準を)緩める理由はないと思っています。きちんと管理するという当たり前のことをなぜやらないのでしょうか。結果として、条約のある原子力発電所の中の方がクリーンで一般環境中が汚染されるという構造になるわけです。英知を尽くして放射能をいかに人間社会から離すかということにこそ力を入れるべきであり、先日も福島県の手抜き除染が報道されましたが、そのようなことでいいのでしょうか。チェルノブイリで報告されているとおり、小動物や昆虫には遺伝子エラーが増幅して伝わるという報告もされているわけです。なぜ放射能をしっかりと管理しないのか、次の世代に対して責任を果たせるのかという部分から、人類の英知として作った基準をあえて緩めるということはやるべきでないということです。

 これから三条市の方でも、がれきの本焼却が始まると思います。今後、どういった形で県は関わっていく予定でしょうか。
A 知 事
 手段がないのです。皆さんも、聞いたらきちんと報道してください。なぜ震災前後で(異なる、)緩めた基準でやるのかという部分を、聞くだけではなくてきちんと報道してください。回答がないのです。なぜ(基準を)緩めていいのかという回答を一度も聞いていないのです。皆さん方も報道機関なのだから、公に対して責任を負うわけでしょう。本当に子どもたちに対して責任が持てるのですか。



 放射能管理についてですが、三条市長の話なのですが・・・。
A 知 事
 聞く以上は書いてください。

 できる範囲で報道しているつもりですが、知事からすると物足りない感じになるかと思いますが・・・。
A 知 事
 ですからはっきりと書いてほしいのです。今回の基準は、震災前より緩んでいるということを伝えていないではないですか。そこをきちんと伝えてください。

 文章としては足りないかもしれませんが、我々としては報道しているつもりです。
A 知 事
 つもりと言っても、伝わらなければ報道したことにはならないでしょう。きちんと伝わるように報道してください。

 努力しているつもりですし、今後もしますが・・・。
A 知 事
 では、なぜ震災前よりも緩んだ基準で安全と言えるのですか。その答えを聞いてきてください。今までの基準がおかしかったのかという部分の答えを聞いてきてください。

 我々も聞く努力はしていますが・・・。
A 知 事
 努力ではなく、きちんと答えさせてください。答えられなかったのであれば、「答えられなかった」ときちんと書いてください。


 知事も公文書で市に対しても国に対しても出されているわけで、それに対して回答がないわけですが・・・。
A 知 事
 答えられないのでしょう。つまりリスクがあるということなのです。それなのに、なぜ安全ということになるのですか。

 それを私に聞かれても仕方がないです。 
A 知 事
 ですからきちんと伝えてください。

 我々報道機関は努力しますし、しています。知事も実際に公文書を出しているわけですので、それに対して回答を求め続けていくと思います。知事が言うように、我々も報道するよう努力しますが、報道を介してそのようなやり取りをしている・・・。
A 知 事
 直接やっていますが応じてもらえないというのが現状なのです。さらに言えば、柏崎市長は、私には「応じる」と言ったわけです。
 

 実際に動きがないのであれば、知事は首長間の話ではないと言っていますが、完全に政治問題になっているのではないかと思います。昨日も三条市長あてに知事名義で文書を出しています。知事は遠慮しているようにも思えますが、直接、政治家同士で行う話になっているのではないでしょうか。  
A 知 事
 ですからやっているのです。三条市はやらないと宣言しているのでしょう。ですから、皆さん方がきちんと報道すればいいのです。なぜ、震災前後で緩めた基準で安全なのかということの答えを聞いてきてください。





 報道機関のせいにされても困ります。我々は報道しています。
A 知 事
 どこの記事に書いてあるのかを見せてください。

 そういった形で実際に政治で行っているということであれば、例えば先日の市町村長との意見交換の場等で行うということは、我々にも県民にもわかりやすい形で行われる方法だと思います。でも実際にはそういった場で行われていない。「実際には行っている」と言われても、我々にはなかなかわからないのですが、実際に政治家同士では、どういった形で進めていて、どのように行おうとしているのでしょうか。
A 知 事
 だからできないのです。「協議しない」と言っている人をどうするのですか。あとは皆さん方が報道するしかないでしょう。

 表舞台の平場の議論で、そういった話をするという手段はないのでしょうか。
A 知 事
 ですから議題は事前調整するでしょう。そうすると、(議題に)のらないわけです。

 そういったことも、報道機関がするしかなくなるのでしょうか。
A 知 事
 ですから電話ではやります。会田柏崎市長からは、「協議する」という回答をもらっているのです。

 今話のあった「協議する」というのは、会田市長から知事に対して、「柏崎市と県が協議する」という回答があったということでしょうか。

A 知 事
 そうです。

 「協議する」という回答があったけれども、現時点ではそれがないということですか。
A 知 事
 ですから何もないのではなく、こちらからアクセスしているのです。問題点についても、「事前にこういう課題があります」ということは、事務レベルでもお伝えしているわけです。市長からは「協議する」という回答が私にあったわけです。

 協議するというのは県内5市で・・・。
A 知 事
 いいえ。「県と協議する」というふうに会田市長から話があったにも関わらず、これはどうするのでしょうか。

 報道機関としては、知事が発言すれば報道もしていますし・・・。
A 知 事
 ですから、正式にきちんと書いてほしいということです。なぜ、震災後に基準を緩めたものが安全なのかと。それについて5市の市長がどう言っているのかをきちんと書いてほしいということです。書いていないではないですか。

 書いていないものもありますけれども・・・。


 それは事前協議で議題にならないとできないものなのですか。その場で・・・。
A 知 事
 時間が限られているものでしょう。それぞれにこなさなければいけないテーマというものがあるわけです。

 それを根回ししてやるように・・・。
A 知 事
 ですから、それができないと言っているのです。

 では5市に(県としては)働きかけはしているけれど、5市側が応じないという理解でよろしいですか。
A 知 事
 もちろんそういうことです。応じないという形で進めていくということでしょう。ですから既成事実を積み重ねていると言っているのです。

 事態が進まず、今のように知事も苛立ちを持っていると思います。そうであるならば、市町村との会合の場で、あえて時間をつくって話をする等の打開策はないのでしょうか。
A 知 事
 ですから、できないではないですか。さらに言うと、森長岡市長とはじっくりと話をしています。あのときには合意になっていたはずなのです。おそらく、その後に環境省といろいろな話があったのでしょう。微妙に変わっていくのです。きちんとその辺りを取材してください。5市だけでやっているのか。違うでしょう。環境省が背後でスケジューリングして調整をかけているのでしょう。そういった背景も含め、きちんと取材してください。それで一体いくら広告費に投じたのか。(震災がれき処理費用の)単価がどうなっているのか。なぜ割高なものでやっているのか。そういった背景をどうして取材して報道しないのですか。

 糸魚川市の方で、100ベクレル以下の汚泥等を受け入れるということで、今日、現地に搬送されるようですが、それに関してあらためて知事の所感を伺います。
A 知 事
 今日ですか。

 100ベクレルを超えるものに関しての対応は・・・。
A 知 事
 基本的に放射能の管理は放射能のプロが行うことが、私は合理的だと思っています。放射能の管理の経験のない市町村が、各自治体ごとに放射性廃棄物の処理場を造っていくということは極めて異常な国の形態だと思っています。放射能については、従前のルールに基づいてしっかりと管理すべきと考えています。