「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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焼却施設の設計施工をしていた父は、鼻から血を出し、白血病で死にました。大阪ガレキ本焼却の注意事項。

2013-01-31 15:43:15 | 福島第一原発と放射能

  大阪市のガレキ焼却は予定通り、強行するとみられます。放射能や被曝の問題をまともに取り扱ってきた者として、しかも日本国内の汚染を少しでも少なくするために、主張し続けた人間として、この結果になることは、自分の力の足りなさも認識していますが、本当にこうした暴挙を許してはならないと、改めて強く思います。あす強行されても、とにかく一日でも早く、やめさせるように様々な働きかけを継続したいと思います。

 現実にそうしないと国が立ち行かない類の話でもありませんし、そのガレキを処理しないと宮城・岩手の人達が住むこともできない状態でもありません。「被災地のガレキを処理した政治家」という肩書の欲しい首長と政治家が結託してすすめたスキーム。しかも、推進した政権は交代して、本質的な意味を有していません。それでも、幻影のような話を好んで、ガレキの焼却を進めようとする構図が続きます。

 大阪という街は、こうした政治的な選択行動を的確にする人たちが少ないと言われてきました。しかし、今回はガレキ反対には、まだ人口比のパーセンテージは少ないですが、数千人の人達があきらかにNOという声を上げています。そして、この殆どは、市民活動などの経験がこれまでなかった一般の市民です。

 これは、ある意味でここからが、スタートなのだと思っています。この焼却がどこまで続くのか、ガレキの残存量から考えても、当初の予定通り燃やすことは少ないとは思いますが、政治的な主張として燃やし続ける橋下市長と維新は、残存するものをかき集めてでも、できる限り長期間燃やそうとするでしょうし、市民や府民、近隣住民は、一刻もはやい中止を引き続き求めていくことに変わりはないと思います。

 大阪からの避難について、ご相談を受けますし、実際に避難される方、避難された方の話も伺います。特に試験焼却時に体調不良になった方ほど、そうした判断・行動に踏み切られる方が多いと思います。

 僕の方から、焼却がどのくらい長期に及ぶのか?汚染は一定程度は広がっても、それがどの程度のエリアで、身体に影響があるのかは、具体的には考察しにくい問題です。過去の清掃工場の新設の際におきる健康被害報告の観点から考えると、五キロ圏で、風向きの悪い方向には、一定程度何かが起きる可能性があります。

 しかし、たとえば初期被曝の影響などで、身体に不調が出ている方などが、敏感に心配される気持ちはわかります。そうした点で、ひとつ思えるのは、特に近隣数キロで、煙の方向の傾向からも、影響が強く出る可能性のある地域の方や、距離が離れていても、風向き的に、もともと大阪の大気汚染の集約場所となっているような場所の方は、一時的にでも居所を移して、状況の推移をみるという判断もあるのかもしれません。

 たとえば、山のブロックがある、奈良側などは、経済圏を大きく変えることなく、近隣でありながら、今回の影響を受けにくい場所とは思います。

 もう一つの考え方として、実際に本格焼却が始まって、ある程度様子を見ていて、自分や家族などに体調不良が顕著におきている場合に、回避して移動するという考え方もあると思います。今回の焼却は、危険な微粒子は出ますが、それを一定期間、吸気として、吸い続ける状態になることのリスクが危ないと話しているわけですから、その時間が短ければ、決定的な影響があるとは考えにくいです。このため、いろんな用意はしておいて、まずかったら、一時退避する、もしくは焼却期間はずっと退避するという選択もあります。

 PM2.5と同じ感覚で行動すればよいと思います。その意味では、本格焼却が始まったら、不要な外出は避ける。マスクは必須です。勿論、N95対応がのぞましいですが、最低限の防御として、ふつうのマスクはしておくべきと僕は思います。微粒子ばかりではありませんから。

 風向きは毎日確認が必要です。こまかく近畿の風向きを確認してください。

 微粒子を見るためにも、PM2.5はそらまめ君で日常的にチェックしましょう。

 大変なことなのですが。放射能汚染が拡大した関東・南東北は、先の見えない長期間の避難を選択させられていますが、今回の焼却は最悪でも一年数か月で終わります。空気中に微粒子がある状態は、永続するものではありません。その意味では、本当に許せない愚かな行為ですが、期間は、長くても短くても有限なのが、せめてもの救いです。

  あす以降、焼却後に体調不良が出た方に関しては、大阪おかんの会が、情報提供を呼びかけていますので、情報をここに集約した方が、体制的にも、効率もよいと僕は思います。

大阪おかんの会⇒http://ameblo.jp/osakaokan2012/

 また、土壌に関してですが、これは、影響が分かる形で出るとはほぼ考えられませんが、きょう、表土を一定量採取しておき(できれば一キロ、無理なら五百グラム)、事後と比べることは、意味はあると思います。

 さらに意味が大きいのは松葉でしょう。

 ただし、いずれにしても、数キロ圏内の影響の出やすい場所、もしくは、大阪側の生駒山山麓下で、風の吹き溜まりで、過去に大気汚染が酷い地域くらいしか検査の意味はないかもしれませんが。

 関西の方ではないのですが、直接存じ上げている女性から、つぎのようなお話を頂きました。彼女も今回の大阪の暴挙は、許せないと憤って、いらっしゃいます。そうした中で、あまりこうした活動の中でも、お話をされていなかった、焼却場の設計や施工する仕事をされていたお父様が、白血病で亡くなった話をお伝えいただき、長時間話しました。

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 新門司工場の作業員が焼却灰に埋まって死亡しました。ネットのニュースでも出てきません。門司署が窒息死の検死をして片付けられました。私が市役所に電話したところ「中毒ではない」となかば恫喝してきました。

 私は父が焼却場の設計・施工する仕事をして白血病でなくしています。もともとこの仕事は危険なのです。頭から真っ白になるほどほこりをかぶり粉塵を吸い込む仕事。この作業員の死が隠蔽されたら危険を証明できなくなってどこの焼却場でもこれから放射能が増えて死人が出ます。呼吸の内部被曝は危険です。父は耐火レンガを扱っていました。コバルトが入っているとあとから知りました。アスベストも使っていました。複合汚染です。焼却工場の補修メンテは危険です。 

 父は真っ白になって、他人のゴミを燃やしたあとの灰を吸い込んで仕事をして、62歳で白血病になり現役のまま鼻から血を流して死にました。

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 通常の状態で、清掃工場の焼却施設関係のお仕事というのは、大変な危険が伴います。この方のお父様は、補修などで、その中に普通に出入りしていました。そして、あたりまえのように、その灰を施設の中で、浴び続けて、吸いこみ続けられたそうです。お父さんが亡くなられた後に、「父の死はなんだったのだろう」と彼女は問い続けています。
 「木下さん、父のように現場で作業していて、そのため命を削り続ける人たちがいます。一方で、エネルギーのようなことで、メリットを享受して、大きな利権を得る人たちもいる。交わることはありません。清掃工場に関わって仕事をしている人たちは本当に劣悪な環境にいる。そして、ガレキを燃やしている施設では、新門司だけでなく、新江東の清掃工場でも死亡事故がおきている。偶然の一致かも知れないけど、危険性は大きいです。一般の方よりも、作業をされる方はさらに危うくなります。こうしたことを切り捨てて、ガレキ焼却をさらにすすめようとすることはほんとに私には許せないのです。」と。

人間の命をどうやって守るのかということを第一に選択した政治家や官僚が、圧倒的に少ないリアル日本。こうした思いを抱く人々が、僕はこれからどんどん増えていくと思います。僕が立ち上げた放射能防御活動というのは、こうした人々への思いにどこまで応じられるのかということだと理解しています。闘いは続きます。
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どちらかというと心療内科や精神科的なクリニックについてお伝えします。 

「被曝のこと、それに伴う周りの関係で悩んでいて、カウンセリングを受けたいが、医師が被曝ということを馬鹿にすると思って、受診できず、悩んでいる首都圏の方へ。都内の精神科医や心療内科医で、被曝を考えて、クリニックで対応できる医師が複数います。これは、心の話です。必要な方は僕にきちんとメールください。お伝えします。」

 要は、被曝を懸念する人たちが、隠れキリシタン状態となっていて、家族友人などまわりから相手にされず、内科医や小児科医、産婦人科医がきちんと対応されない場合もあり、それで心理的に追い詰められた人の、心理的なケアを、首都圏にいる精神科医が複数対応しようと話しているということです。要は被曝を懸念することはおかしくないと、医師から言われると楽になって、普通に対応できるようになったほうがよいだろうという着想で、防御プロジェクトの医師関連の会合で話となり、複数の精神科医が、応対可能という話です。

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 講演など、何か業務的な依頼をされたい方は、原則がこのメール→電話でお話しする順番でお願い致します。このメールアドレスが、まず第一窓口です。

 

僕のメールアドレスnagaikenji20070927@yahoo.co.jp 
 

健康被害と思われる症状が急増、深刻化しています。  

報告、相談はまずメールください。nagaikenji20070927@yahoo.co.jp      

  事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

  「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年近く経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響がさらに危険です。食物、飲料のみならず、吸気による被曝も軽視できません。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」 

  甲状腺の検査、甲状腺のエコー検査、さらにふつうの血液検査のうち、 血液像の検査(白血球、特に好中球)や異型リンパ球の確認、大人の女性はサイログロブリンの 数値も確認した方が良いと思います。

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「大阪ガレキ阻止・飯島勲 内閣官房参与へのお願い手紙作戦」 

  宮城のガレキ広域処理が、事実上終了していく構図の中で、残るは、岩手のガレキを大阪市で無理やり処理しようとする構図です。これを避けるためにも、この広域処理がおかしいと感じていて、尚且つ現行政権に強い影響を及ぼせる可能性がある、飯島内閣官房参与に対して手紙を出そうというものです。 この場合はあくまで、お願い事をお手紙でしたためるというスタイルで、その人その人の思いを、名前、住所明記して、送付するのが良いと思います。お一人お一人が、ガレキの広域焼却をすすめた民主党の愚策をやめてほしいということ。特に、岩手からのガレキの搬送を止め、大阪での焼却をやめてほしいと書くべきということです。機械的な文面や、硬直した文面でなく、お一人お一人の心情を書いて送るとよいと思いました。実際に、あからさまな無駄遣いを民主党政権が進めたことは間違いありませんし、それが健康上のリスクを不用に拡大させたのも事実です。そうしたことを、新しい政権下で変えて欲しいというお願いです。宛先は下記の通り。

 手書きで書きましょう。パソコンでなく。 

  〒100-0014

  東京都千代田区永田町二丁目3番1号

  飯島勲 内閣官房参与 様

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