「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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吸気被曝の危険が、圧倒的に大きい現実を、東京の人々はいつまで直視しないのか。

2013-04-03 07:50:00 | 福島第一原発と放射能

 この土曜日!沖縄での放射能防御とその問題点も語ります。 

【4/6(土)木下黄太 講演 IN 沖縄市】★『放射能汚染の現状と対策』

 場所:沖縄市民会館(沖縄市八重島1−1−1)ホール 14:00~16:30(開場13:30、質疑応答含む)

料金:800円(小学生以下無料)駐車場:有(無料)

  申し込み方法:kinositakouta_okinawa20130406@yahoo.co.jp に、ご予約(お名前、電話番号、参加人数を記入)をお願いします(yahooドメインのメール受信を可能にしてください)。

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レキ焼却終了の北九州。総括で日曜に伺います。

【4/7(日)木下黄太講演会in北九州】★『マスコミが報道できない西日本の真実』 

 13:30~15:30(開場13:00)  

【会 場】 北九州ムーブ5F 大セミナールーム(北九州市立男女共同参画センター) 

 申込詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/81367/ 

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  今回、放射能の話を言い続けていて、何度書いても何度書いても、認識をしていただけないことがあります。結局、首都圏、東京で、そのままいて大丈夫なのかどうなのかということに一番関わることだから、書き続けます。

 被曝を気にしている人でも、結局、食べ物と飲み物を気を付ければ何とかなるのではないか、なる筈だという幻想にしがみついている方たちがいます。勿論、食べ物と飲み物を気を付けることは必要です。それは、意識して行えば、行えることですから。実は本当は容易な話です。産地に一定程度気をつけて、食材の選択を続ければ、大きく体内汚染されることはありえません。東京・首都圏のような、食の流通が多いエリアなら、選択肢もありますから、贅沢を言わなければ、なんとかなるでしょう。高級スーパーなどではあきらかにその路線にシフトしている感じも致します。

 でも、これは根本的な話ではなくて、最低限の話に過ぎないということです。

 食で放射性物質をとった場合、その放射性物質の一部は体内に留まる可能性がありますが、大半は排出されます。つまり、放射性物質は、食を通して体内摂取した場合、余程、高濃度なものをとり続けない限り、身体に影響の出るほど残存する可能性は低いです。つまり、一定程度、防御して、食べるものに制約を掛ければ、東京・首都圏で、食による明確な被曝はなかなかないと思います。つまり、首都圏でも防御は可能です(何にも考えずに今までのように食べ続ければ、当たりくじにあう可能性は否定できませんが)。

 でも、東京での防御は難しいんです。なんの防御が難しいのか。それは吸気です。圧倒的に吸気の被曝のリスクは高いのです。

 まず吸気は、空気清浄器などで室内の汚染を一定程度下げることは可能です。しかし、一定程度下げることしかできません。完全に回避することは不可能に近いです。

 僕は、3.11以降、とにかく東京にある自宅に戻っても窓を開けることはありません。どうしてかというと、あけるとその吸気によるリスクが増えることはありえても、減ることはないからです。空気清浄機は滞在時はずっと廻しています。それがある意味、命綱になっていると考えているからです。しかも、都内に行くたびに喉の異常が必ずおきることになったため、マスクは外せなくなりました。それでも、完全に回避はできません。だから、時間の限定論しか方法がありません。

 食の被曝は、便や尿で排出されるという逃げ道があります。しかし、吸気被曝は、喉から肺に入り、そこからリンパや血液に入っていきます。一部は体外に排出される可能性はありますが、大半は体内に留まりやすいルートなのはあきらかです。

 前にもご紹介しましたが、化学物質などの影響を懸念して、吸気に目を向けた専門家の話です。この流れで、化学物質の規制が行われ、実は木造住宅に換気が義務付けられるようになるほど、現実の実務に政府はこの考え方を元々採用しています。よく読んでください。

人が体内に取り入れる物質のうち、半分以上は室内空気です。これが57%。そして公共施設の空気が12%。産業排気は9%。外気が5%。これらが吸気に相当。それを足していくと、8割を超えます。そして、次が飲料で8%。食物は7%になります。その他が2%」(当時東京大学生産技術研究所の村上周三氏:『住まいと人体-工学的視点から-、臨床環境医学9:49-62、2000』より)

 放射性物質も同じことです。80パーセント以上、吸気で取り込む可能性があるのです。しかも、そのほうが出にくいのです。だから危険が大きいと僕はずっと話しています。

 昨日も取り上げた首都圏でのリサーチhttp://www.netasia.co.jp/release/20130305.htmlによると、空中の放射性物質について、震災発生から震災後半年くらいまでの間に「大丈夫」と捉えていたのは、42.0%。現在は59.3%が「大丈夫」と判断しているそうです。逆に、「大丈夫ではない」と考えていたのは、当初は52.5%⇒36.3%が現在です。

福島第一原発の現状に危機を感ずる人は、あまり変わっていないようなのに、この空中の放射性物質に関して、圧倒的に危機意識が弱いのは何故なのかと。

僕は誤魔化していると思います。

誤魔化さないと東京にいられないからです。その意識の緩さが本当に気になります。

勿論希ガスも含めて、初期被曝の影響は大きいです。この影響による身体症状は、現在出始めている、甲状腺の疾患などに顕れてきていると僕は考えます。しかし、さらに怖いのは、この上に、吸気による慢性被ばくがもう2年も経過しているということです。それは、改善する可能性がありません。微量の被曝が継続して続いていることになります。

そして、こうした吸気被曝は、蓄積が本質なのです。放射性物質は溜まり続けます。体内に。

東京、首都圏にいる時間が長ければ長いほど、その状態はつづきます。


貴女はどうしますか。被曝と共に、本当に生きるのですか。

僕は拒否します。僕の生き方でもありますから。




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「関東・南東北の被曝エリア(東京全域を含む大半のエリア)にいる皆さんは、放射性物質の少ないエリア、できれば愛知県から西のエリアに、移住するべきです。妊婦、子供、未成年、妊娠可能な女性は優先して移住すべきです。他の皆さんも極力移住してください。被曝から二年経過しています。初期被曝は深刻で、慢性被曝の影響でさらに蓄積します。食物、飲料のみならず、吸気による被曝は深刻です。回避する方法は限定的です。あなたやあなたの家族の命と健康が何よりも大切です。一刻も早く移住してください。」   

 健康被害相談などもまずはメールでお話し下さい。⇒ 

 nagaikenji20070927@yahoo.co.jp(コピーして貼り付けて下さい)

 

   講演など、何か業務的な依頼をされたい方も原則このメール⇒電話でお話しする順番です。 

     事故発生当時の行動記録や数値データなどを細かく教えてください。問い合わせの内容も書いてください。 健康被害の状態を皆で共有化し、事態の推移をあきらかにしていく作業が最も必要です。

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