川内原発に、原子力規制委員会、きょうGOサインを出そうとしています
安全基準なるものに、絶対的な安全性があるはずもない中で、こうしたフィクションを続けようとしている、安倍政権、日本政府と原子力規制委員会という存在が、正常であるとは僕には全く思えません。
鹿児島という、この作戦を遂行するには、県民意識が乏しく、原発事故のあったエリアと遠隔すぎて問題をリアルに捉えられない地域に狙いを定めている手法。
一般からも意見を求めると口では言いますが、再稼動実施の為のアリバイ作りをするつもりでしょう。
それでも、反対の声は強くあげるしかありません。早ければ10月には再稼動が始まりますから。必要ない再稼動が。
福島第一原発事故は終わっておらず、ガレキの動かしをしくじっただけで、その粉塵が30キロ先の稲を汚染させ、50キロ先の住宅地にも飛んでいた可能性が高まっているような日本で、どういう頭の構造をしたら、原発再稼動できると考えられるのか、僕には全く理解できません。
相手がキチガイなのか、僕がキチガイなのか、いったいどちらなのでしょうね。
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このところ、日程が立て込んでいて、移動しながら、ブログ更新をしている状態です。
それで、ようやく拠点に戻ってきて、7時間程度睡眠したので、ふつうに作業が出来るレベルとなりました。
きのう、京都でフィルム『A2-B-C』http://www.a2-b-c.com/を拝見しました。イアン・トーマス・アッシュ監督の作品。
この映画は、福島の甲状腺問題について描かれている映画だと言われていますが、そのことよりも、今の福島において、さまざまな形で問題となっていることが、映像として目に入ってくることが効果がとても大きいです。
これは外国人の監督が、自分で現地に入り、その地域の人たちと、うまくコミュニケーションをとりながら、撮影しています。妙にウェットな日本人監督の作品と異なり、そこがあっけらかんと撮影が続いていることが、まずわかりやすいです。
これは、日本語もある程度喋れる監督自身が、外国人だという立場も功を奏して、その共感性の高い人間性もあり、撮りにくい対象をうまく拾えている作品です。佳作だと思います。
がんにならないのかと詰め寄ると、「確率論」と言い張る顔に、その人の実相が浮き上がる山下俊一氏。
福島の幼い子ども達が、放射能の強いところがどこなのかを意識しながら、遊んでいることがあたりまえの光景。
少し測ると高線量が学校の付近に散在している様子。
甲状腺にのう胞がある話をしながら、「白血病で死ぬ」「病気になる」と口々に言う子供達。
保養は有難いと言いながらも、こまごまとモノの持込を規制される用紙を見て、ばい菌扱いされるみたいで、悲しくなっていると言う母親。
70分程度の、ドキュメンタリー映画としては、短めの作品ですが、十分に観る価値はあると思います。
作品としての完成度、特に編集に関しては、難点はいくつかあると思います(例えば、実効的な効果が上がっていないシーン挿入がいくつかあること。あらけずりという評価よりも?がつきます)。しかし、こうした映画を僕も含めて作ろうとしていない状況下で、このイアン監督が撮影し作品化したことだけで、評価すべき内容だと思います。
ただし、この映画は、福島に住みながら、被曝問題に認識があり、そのことに葛藤している人たちの目線で描かれています。
構造的にそこに立脚しているのが、あきらかな映画です。そのシンクロには無自覚であってはなりません。
ここには、あまりに気にしないようにしている多数派の福島県民も不在です。
勿論、避難している福島県民も、このストーリーにはほぼ出てきません。
東京の被曝を問題視している僕からしたら、まだその地点なのかと思うことも多々あります。そういうことも、総合的に考えると、情報的にはバランス感覚はありません。そして、僕のブログ読者からしたら、情報は知っていることばかりのような気もします。
それでもドキュメンタリー映画として仕上げたものを、劇場的状態で観ることで、僕の意識や感覚は再認識がいろんな形で出来ました。映像の力です。泣くしかないような感情もこみ上げますし、苦笑するしかないシーンもありました。この被曝問題に関して、人の心を動かしやすい素材が多く含まれている作品であることは間違いありません。
ですから、作品に賛同しているということではなくても、この映画はこの時代の日本では、必見のドキュメンタリー映画であると、僕は思います。
もしブログやメルマガ読者などの要望が多ければ、場合によっては、上映会を設定してもよいかとも思いました。
しかし、そういう状態で、まず驚いたのは、平日の昼間だから致し方ないかもしれませんが、京都でも観客が少なかったことです。
京都の中心部、利便性の本当によい劇場。一週間限定で、一日1回しか上映のないスケジュールでしたが、きのうは、30人くらいしか入っていませんでした。がらがらではないですが、これならこの映画を京都界隈で観る人は、あわせて多分300人が限界かもしれません。
扱っているテーマは、日本で現実おきている話の中では、最も確認すべきテーマだと僕は思いますが、その映画を1500円支払って、観に来る人が、意識が高いと言われる京都でさえ、圧倒的に少ないという現実です。ちょうど祇園祭りの最中ですから、市内にはとても人が多かったですし、劇場のビルの外では、山を携帯撮影している多くの人たちもいました。
異世界という言葉が、その時に頭を過ぎりました。この現実にどう立ち向かうべきなのか、京都の夏の街を歩きながら、考える日になりました。
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200席定員のうちのおよそ半分、すでに申し込まれています。お急ぎ下さい。
岡山開催!
【8/10(日) 三田医師&木下黄太 トーク「被曝影響と放射能防御」】
8/10(日)13時開場、13時半開演
きらめきプラザ3階 (岡山市北区南方2丁目13-1)
申込&詳細⇒http://kokucheese.com/event/index/168805/
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きのうから、佐賀県の唐津市で、全国の知事会がおこなわれています。
まず冒頭で、知事会会長、京都の山田知事は、「今、日本は死に至る病にかかっている」という言葉を発して、人口が減り始めている現実に対しての、相当な危惧を表明しています。
メインテーマとして、人口減少の問題を討議して下記のように「少子化非常事態宣言」を採択しているそうです。
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少子化非常事態宣言(案)
少子化の問題は、すでに多くの地方において、若年人口の減少により地域経済の活力が奪われ、人口流出に拍車がかかるといった形で顕著に現われて
いる。このままいけば近い将来、地方はその多くが消滅しかねず、その流れは確実に地方から都市部へと波及し、やがて国家全体の消滅へと至ってしまうのは時間の問題である。
しかも、今後の数十年間に高齢者が激増する一方で、労働力人口は減少の一途を辿る。今生まれている子ども達が社会を支える働き手となる時代には、
経済規模の縮小に加え、耐え難いような社会保障負担を背負わされるなど、国全体が閉塞感で覆い尽くされる時代の到来をも招きかねない。日本破滅に向けた壮大なシナリオができあがりつつあると言わざるをえない。
戦後、急成長を成し遂げた我が国が、成熟社会への転換を目指さなければならない今まさにこの時に、国家の存亡にも関わる重大な岐路に立たされて
いると言っても過言ではない。次代を担う子ども達が将来に希望を持てなくなってしまった国には、もはや発展は望めない。直ちに、若い世代が希望を叶え、安心して結婚し子育てのできる環境整備に向けて、国・地方はもとより、地域社会や企業などが世代を超えて協力し、子育てをともに支え合う社会を築き上げていく手立てを早急に講じなければならない。
今から直ちに取り組めば、将来の姿を変えていくことは十分に可能である。
少子化対策を国家的課題と位置付け、国と地方が総力を挙げて少子化対策の抜本強化に取り組み、我が国の未来の姿を変えていくことは我々に課せら
れた使命であり、今こそ、思い切った財源を投入し、国・地方を通じてトタルプランに取り組む最後のチャンスであることを、ここに宣言する。
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僕は思うのですが、この文章も、伝えられている記事内容を読んでも、少子高齢化のスピードが速く、人口減少が急速に進んでいることへの知事達の恐怖心が表明されているだけです。実際には具体的手立てを、知事達が何か考えようとしているリアル感覚はまだ薄い状態だなあと思います。
ここでわかるのは、人口減少の進展がかなり早いことに怖れていて、結局それが地方から都市部というか、東京への移動促進だけとなり、それも早晩続かなくなることへの、潜在的恐怖心が表明されているということです。
ここには具体的に被曝により、人口減少が更に加速される可能性は言及されていません。
しかし、ウクライナで、25年間で、数百万人単位の人口減少があったという現実を照らし合わせると、そもそも少子高齢化で人口減少社会である日本が、被曝という加速要因によって、更にどういうこととなるのか。
きちんと意識して検証していないものの、感覚的な恐怖心を知事達が一定数感じていることが、僕には大変に興味深い話です。