「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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【最も大きなリスクは肺】日本で承認され、WHOも備蓄推奨するセシウム低減薬、説明書の記述。

2013-07-18 11:53:59 | 福島第一原発と放射能

 放射性物質を排出する有効な手段として、キレート剤がありますが、吸着し排出させるというキレート剤は、薬剤としては有効な部分があり、米軍などでも強力なキレート剤を用いて、被曝を考えられる際に、被曝低減に努めている薬剤であることは、知られています。ドイツ製のラディオガルダーゼという薬品が、偶然にもこの事故の半年前、2010年10月に厚生労働省から製造販売承認を受けていました。販売は2010年12月の様です。

「放射性セシウムによる被ばくが発生した場合の体内汚染軽減のためには、出来るだけ短時間の内に本剤を経口投与することが望ましいことから、今後、国内各地域の緊急被ばく医療対応機関、災害拠点病院等での備蓄の推進が期待されます。

 本剤は、国際的には、米国において Strategic National Stockpile の制度に基づき国家備蓄が開始されているほか、世界保健機関(WHO) においても Essential Medicine の一つとして備蓄推奨のリストに上げられるなど、標準的な放射性セシウム体内除去剤として位置付けられています。」

当該薬品に関してはこういうプレスリリースが為されています。

もちろんキレート剤は、経口的にはいった放射性物質を吸着し排出する作用のモノですから、僕はその観点でしか確認していなかったのですが、実は、この薬品の説明書を何気に読んでいたら、次のような記述がありました。

WHOも備蓄推奨する、ある意味、セシウムを排出し、低減すると、公認されている薬の説明書の記述です。

http://www.nmp.co.jp/member/inter/pdf/radio_Cs.pdf

P2~P3です。

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3 放射性物質による汚染の種類について

(1)体外汚染と外部被ばく

   〈略〉

(2)体内汚染と内部被ばく

体内汚染は放射性物質が吸入または摂取されたり、開放創や熱傷から侵入したり、皮膚から吸収されたりした場合に生じる。体内汚染によって取り込まれた放射性物質の放射線により被ばくすることを内部被ばくという。放射性同位元素の中には、放射線障害に加えて、その化学的性質により特定の標的器官に毒性を及ぼすものがある。

体内汚染の主な入口は呼吸器系であり、最も大きなリスクにさらされるは肺である。直径5μm未満のエアゾル粒子は肺胞まで達するが、それより大きな粒子は近位の気道までしか達しない。エアゾルはリンパ系や血液で吸収されて、排泄されるまでの生物学的半減期に応じて放射線を放出し続ける。このような状況では気管支洗浄がしばしば有用な処置となることが多い。

また経口的に消化管に入った放射性物質は、その化学的構造や溶解度に応じて吸収される。

   〈略〉

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ほんとにうっかりしていたのですが、キレート剤は、食べたり飲んだりしてしまった放射性物質の吸着排出剤と考えていたので(実際そのとおり)、その説明書に吸気被曝に関しての記述があるとは思っていませんでした。

よいですか。内部被ばく、体内汚染という概念の中で、WHOも備蓄を奨めていて、諸外国で使われるキレート剤、その説明書に書いている記述です。もう一度確認しましょう。

「体内汚染の主な入口は呼吸器系であり、最も大きなリスクにさらされるは肺である」

⇒「直径5μm未満のエアゾル粒子は肺胞まで達する」

⇒「エアゾルはリンパ系や血液で吸収されて、排泄されるまでの生物学的半減期に応じて放射線を放出し続ける」


僕が推進側は本当によく知っているし、危険もよく知っていると何回も書いています。米軍やロシア軍はさらにそうであると考えています。軍事的にはキレート剤が圧倒的に第一選択肢ですし。

それは、こうした経口的に入った放射性物質排出の為の薬品説明の中でも良くわかるのです。

吸気被曝、呼吸からはいった放射性物質が肺胞に到達し、リンパや血液に与える影響が、どれだけおおきいのかということを、こうした説明からでさえ、はっきりと認識できます。

知っているんです。

こんなことさえ、理解したくない汚染地の人々は、自分たちの判断で、自分たちを追い詰めているだけだと僕は思います。

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東京は参議院選挙前日のあさって土曜開催!サプライズ企画中!!

 

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

 

開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター・大ホール

 

e+お申込み⇒PC用購入ページ

 

http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002103383P0050001P006001P0030001

 

携帯用購入ページ

 

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あさって午後、バンダジェフスキー博士東京講演・新宿文化センター、サプライズ企画は引き続き検討中。

2013-07-18 04:26:06 | 福島第一原発と放射能


すいません。熱と喉の痛みがあって、車を運転してもらって、ようやく近畿に戻りました。ぼーっとしながら、体力限界で書いています。手短になります。

しかも今晩も移動になりますから。

あすは、15時~16時で東京にある外国人特派員協会での記者会見になります。

あさっての午後は東京講演、およそ800人近いお申し込みがあり、選挙情勢なども相まって、さらに参加される方がふえるかもしれません。サプライズ企画はまだわかりませんが、博士は「選挙前日の東京講演は、なにかやりたいね。」と積極的な感覚です。

徳島講演は240人近い参加者でしたが、博士の話のテンポやまとめ方もこなれていて、聴衆のレベルも高い方も多く、今回の日程の中では、最も分かりやすく、仕上がりよい講演になったと思います。

これでフィナーレの東京講演とセミナーです。

バンダジェフスキー博士の話を聞く機会は、日本では極めて少ないです。次の機会があるのかどうかも、僕には分かりません。ですから、是非足を運んでいただきたいと思います。

特に東京講演は、とても面白い事象に遭遇できるかもしれません。


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東京は参議院選挙前日のあさって土曜開催!サプライズ企画中!!

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター・大ホール

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あからさまな政治目的や営利目的で、博士に接近している方であると判明した場合、参加はお断りしています。

まじめな医師、専門家、一般の方で研鑽を積まれている方に迷惑です。徹底して、排除します。

【7/21(日)東京 専門家&医師向けセミナー】

 9:10開場。9:30~16:30。逐次通訳。恵比寿駅5分の会場。

詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/97131/【金曜正午締切】

*電話申込も可能です。 080-8051-3045    (11時~19時 木村) 

 

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【バンダジェフスキー博士・東京日程の広報&取材申込窓口】

特に7/22(月)に、都内の山手線エリアで取材対応を終日行います。下記窓口まで。

「(株)アスコム」プロモーション部   山田

TEL03-5425-6627 FAX03-5425-6759 Email yamada@ascom-inc.jp



 

 

 

 

 


僕が推察するバンダジェフスキー博士研究の欠陥。山本太郎候補が当落線上という見方が続く各社情勢分析。

2013-07-17 08:31:36 | 福島第一原発と放射能

 本日! 【バンダジェフスキー博士 徳島講演 with  木下黄太】

 本日夜は徳島講演です。18時半開演ですが、地元の方の挨拶や、僕の話も先に致しますので、18時45分以降から、バンダジェフスキー博士のお話が始まると思います。21時には終了する予定となっています。

 この時間帯に徳島市中心部にある、郷土文化会館にお越しいただける方は、是非おいで下さい。予約なしで直接お越しください。


【バンダジェフスキー博士・東京日程の広報&取材申込窓口】

特に7/22(月)に、都内の山手線エリアで取材対応を終日行います。下記窓口まで。

「(株)アスコム」プロモーション部   山田

TEL03-5425-6627 FAX03-5425-6759 Email yamada@ascom-inc.jp

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 バンダジェフスキー博士も体調も厳しい中で、頑張って日本人一人一人を覚醒させるために、話を続けておられる状態です。僕も過労からか、喉が腫れあがっていて、お互いが満身創痍の闘いの状態となってきました。きょうの講演までは、お互いに何とか乗り切れると思いますが、最後の東京の日程をどう切り抜けるのかが、博士も僕も大変なんだろうと実感しています。

 ところで、京都の講演で気になったのは、膵臓や肝臓の疾患の報告が続いていて、しかも良性と悪性の識別がまだつかず、生検や一部摘出などの報告事例があったことです。これは、3.11後に発覚している話で、東京東部など、首都圏で比較的汚染の強い地域からの避難者やそのご家族から聞こえてきている事例で、健康被害を訴える内容が、より強くよりはっきりとしている傾向がある気がしています。どういうふうにそうした状態を考えるのか、博士の話は、その手掛かりにはなると僕は思っています。

 ただし博士の論考に関しても、僕の目から見ても、あきらかな欠陥もあります。

 これは、どうしてセシウムの影響だとバンダジェフスキー博士が言い切れるのかということです。博士がおこなった研究は、亡くなった患者の臓器を摘出し、心臓などの臓器にセシウムが蓄積していたことをあきらかにしました。このことは、はっきりしています。死因とセシウムの連関性を博士が推察されるのはよくわかります。

 しかし、残念ながら、博士が計測されている核種は、セシウムのみですから、他の核種の状態がわかりません。その臓器にセシウムが一定程度蓄積していることまでは、確かめられているとしても、他の核種はわかりません。というか、常識的に判断すれば、他の放射性物質も、一定量、蓄積されている可能性こそが、考えられると思います。つまり、多くセシウムが蓄積されている臓器には、別の放射性物質も大量に蓄積されていて、そのどの要因が臓器に決定的な悪影響を与えているのかを、識別は出来ていないのではないかということです。

 勿論、あの時代と、ベラルーシの国の水準を考えると、ここまでよく達成した話であって、あれ以上は、無理だと普通には思います。それは、時代や国家の制約です。研究の欠陥はある点ではあきらかですが、致し方ない欠陥でもあります。21世紀の日本で、博士の研究を、ただ中傷する話にしている輩(一部医療関係者)がいるのは、あまりにも低水準な話です。

 つまり、本来であれば、バンダジェフスキー博士の研究は、この研究を切っ掛けとして、次のステップに進むための研究であって、その途中過程で、当局側に中断を余儀なくされた研究なのです。この点では、残念ながら、バンダジェフスキー博士の研究は未完成ですし、どうしても欠落があるのです。

 僕は思うのですが、本来、この福島第一原発事故をうけて、日本の医療関係者が、博士の研究の視点や情報を踏まえて、次の調査研究の動きをはじめるのが、本当はのぞましいと思います。しかし、バンダジェフスキー博士の様な、ある意味で際立った能力やパーソナリティの持ち主でも、チェルノブイリ事故後、4年から5年が経過してスタートしていることを考えると、周りの目を気にすることを、人生の最大価値観としている日本人、特に医師が、こうした研究に踏み切ることが可能か否かは、現実には、とても難しい話なのだろうと僕は思います。

 なぜ一般の人が博士の研究に関心を持ち、それよりも圧倒的に少数しか医師が関心を持たないのか。

 それは、バンダジェフスキー博士のこうした研究の意味合いを、その時代制約や限界も含めて、適切に認識すると、逆に、汚染国日本の医師として、あなたはなにをしているのかと、内面をえぐられるしか無くなるからです。医療後進国の医師がここまでやっているのに、もっと機械レベルの高い国にいる医師が殆ど何もやっていないのが大半だということがはっきりするからです。彼らにとっては、一般の人が博士を知ることよりも、内心、より苦痛なのだろうと思います。

あなたたちが、人間としての意識が、さらに劣等なのではないかということです。

まだまだ、非常に難しい戦いが続きます。


 さて、参議院選挙で、僕もバンダジェフスキー博士も、唯一関心があるのは、東京地方区の五議席目です。

 マスコミ各社で、鈴木寛候補と山本太郎候補のどちらを当選と判断しているのかが、とにかく分かれています。投票率、事前の投票の調査などの要因の見方で、どちらともとれる情勢らしいです。期日前投票の出口調査の数字とその社の予想判断が違っているケースも多く、混とんとしている状態です。蓋を開けるまでわからないでしょう。

 この被曝回避という観点で、どちらの候補が、より日本の為になるのかしか、僕は選択肢はないと思っています。そして、そういうことを少しでも思っている都民全員が、必ず投票行動をおこなうことしかありません。

 多分投票率が大きく左右します。これは、自分の意識がある人が、必ず投票行動を行う事しかありません。

貴女が投票しないと結果は全く異なります、その自覚を忘れないでください。

 僕はこういうことでも、都民一人一人の意識レベルを確認するしかないなと思っています。絶望ばかりしている訳にもいきませんが、絶望の中からしか再生がないのも、今の日本のリアルと感じているからです。

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東京は参議院選挙前日の土曜開催!サプライズ企画中!!

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

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今中哲二氏とバンダジェフスキー博士のLive。講演会場で民主党擁護の反原連、大量置きビラという迷惑。

2013-07-16 07:28:09 | 福島第一原発と放射能

【警告】

 バンダジェフスキー博士に対して、医療行為を装った営利目的でのアプローチや、自己宣伝目的でのアプローチが、専門家セミナーまわりでおきています。そうした輩は判明次第、徹底的に排除します。

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先日の記事。

ゴメリ赴任後の検査で肝臓が思わしくないと言われたバンダジェフスキー博士。懸念した同僚女性は既に死亡。

ここで紹介した一部内容に関して訂正です。

〈私の誤訳です。正しくは「炎症反応を伴わない肝障害」です。長時間通訳してると集中力が途切れてミスすることがありますが、典型的な例です。〉

博士の話は、スピードも速く、多岐にわたり、たしかに通訳泣かせです。今回の通訳の方は、どの会場でも評判がよく、博士との相性もよいため、他の選択肢は考えられません。今回の通訳は、相当負荷が掛っていて、僕らの方では相当感謝しています。

前回、かなり多くの通訳をつかいましたが、一長一短あり、また専門通訳会社がトップレベルでいれてきたという通訳が、セミナー会場の廊下で、博士のしゃべり方にクレームばかりつけてきたことがありました(こういう通訳は理解不能です)。

前回は通訳トラブルも多く、そうしたさまざま内情もわからずに、前回のセミナーのDVDをなぜ出していないだの、今回の通訳の言い回しが人の心をつかんでいないだの、ツイッターの中だけ、そういう文句をいう人がいます。

だったらあなたが全部運営をして下さい。もっと適合する通訳がいるなら連れてきてください。そんな人が、ここかしこにいるのなら。

 こういう人は、ほんとに、もう来なくてよいです。株式会社で、相当な利益をあげるビジネスとしてやっているなら、こういう批判も甘受しますが、大半がボランティアスタッフで、連合体では、現実は限界があります。というか、これでもまともに運営できている方だと思います。こんなことも理解しないという人達とはいったいなんなのかと僕は思います。少なくとも、株式会社という枠の中で20年、我慢ということを覚えてきた僕からすると、こういう文句をいえばすむと思っている感覚は理解できません。というか、批判をするなら、もっとこういう情報を提供してほしいというような生産的な話をするべきであって、こんなことばかり言う、特にツイッターの生息者は、いったいなんなんだろうと思います。つまらないです。

 というか、文句をいう人達ではなくて、文句を言われているスタッフがいなかったら、開催そのものができません。何もしない人間がここまで、文句をいうなら、徹底して闘いますから、そのつもりでいて下さい。僕はそういう輩は許さないです。

 また、きのうの京都講演で、反原連のチラシが大量に置かれていました。誰が置いたのかがわかりません。この団体と僕は関わる気もないのは、ブログ読者は御存じのはずです。嫌がらせのように大量にビラを置かれました。しかも、ほぼ、だれも取っていっていません。原発事故対応を隠蔽した民主党に△マークをまだつけて擁護するようなビラを見ただけで不快です。しかも、両面カラー刷りが大部数です。どういうおカネが入っているのか、その点だけが気になります。

 さらに、京都では講演会で思わぬことがありました。来場者の数と、参加費の金額の総額が、違い過ぎていました。一人二人ならミスもあり得ますが、十人相当程度は金額が少なかったです。残念ながら、すりぬけて入っている人間がいるとしか思えません。今後は、チェックを細かくおこなうことにするしかありません。こうした人たちが現実にいるのであれば、対処するしかありません。本当に残念なことです。

 講演の内容自体は、博士も京都でリラックスして行われていたと思います(京都はレベルが高いと常に言います)。お昼は満員で、夜の部も200人程度の参加だったと思います。

僕は若いころ、先天性奇形の研究をしていて、受賞もしていた。被災地での研究申請を出すと、紙の上で作られた医科大学の学長になった。なぜなら、医師がその地を危険だから、みんな出て行ってしまったから。被災地の人々の研究を知る提案をした。当時の自分たちの状況は、今の福島の状況と似ている。」

 こういうご本人が、ゴメリ医科大学に関わっていった経緯を、昼の部の冒頭、すこしお話になりました。彼は、リアリストで、尚且つ、権力サイドとのネゴシェーションも可能なタイプの人だったのは、知っていましたが、ある意味、そうした状況で、まず汚染地に飛び込む選択を本人はしていました。彼はこういう人物です。

さらに、心疾患のことを話していると、さらっとこういう話が飛び出します。

最近、ベラルーシでは癌や心疾患の統計が出なくなっている。何故だかわかりますが。隠しているからです。状況が酷いからです。」

こうした事実を、隠さず出そうとする博士の感覚は僕はとても共感できます。

 さて、夜の部には、元京大教授、市民環境研究所代表の石田氏と、京大助教の今中哲二氏が、バンダジェフスキー博士京都講演夜の部に来場していました。

石田先生は、日本の現況を憂う発言とバンダジェフスキー博士への謝辞がありました。

この後、今中先生の質疑になったのですが、こういうツイートを参加者がされています。

《会場の空気が一瞬張り詰めたのは、観客席に来ていた今中哲二氏とパンダジェフスキー博士のやり取り。司会の木下黄太氏は今中氏に「質問があればどうぞ」と振ったのだが、質疑応答の後、今中氏が「また時間のあるときに議論しましょう」と述べたのに対し、パンダジェフスキー博士は「議論をすることに関心はない。仕事をしなければいけない。ぜひ一緒にEUのプロジェクトに参加して下さい。」ここで会場大拍手。》

 僕はあんまり空気が張り詰めた感迄は感じておりませんが、両者の最後のやり取りと会場の反応は、ツイートで書かれているような、こんな感じだったと思います。実はこの前に今中先生が「自分たちは物理学者なので、ミリシーベルトやグレイという単位で考えているので、その点で博士はどう考えているのかを聞きたい」という質問があり、博士が「医師の立場でいうと、物理学者のそうした話は意味があるとは思わない。実際に、身体に異常が起きていることを対応している立場からすると、物理学者のシーベルトなどの概念に拘る感覚がナンセンス」と一蹴されていました。この状況の後、ツイートをされたやりとりになり、京都講演夜の部では、たしかに大きな見せ場になったなあと、その時に僕も思いました。

 こういう生のやりとりを通して、人は考えることが多くなると思います。講演というLiveの醍醐味がここにあるのです。僕のテレビ的な感覚では、その状況の雰囲気全体が大変に興味深かったです。

 今中先生とバンダジェフスキー博士は、終了後にも、挨拶されたそうなので、お互いに、生産的なことができればよいと、僕は念願しています。

さて、残るは、徳島講演⇒東京で外国人特派員協会会見⇒東京講演⇒東京セミナー⇒取材対応⇒離日ということで、後半戦になってきました。前半よりは日程は緩くなっていますが、頑張っていこうと思います。特に、選挙情勢も気になる、東京講演は、いろいろと考えないとなりませんから。

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徳島講演、四国唯一の開催!

 

いよいよ明日夜!!!

【7/17(水)バンダジェフスキー博士徳島講演 with 木下黄太】 

 

 18:00開場  18:30スタート 20:30終了予定

 

場所 あわぎんホール(郷土文化会館)4F大会議室

 

・前売り扱いのメール申込:info@panda.eek.jp 

 

「申込者のお名前、参加人数、参加者全員の名前、電話番号が必要事項」

 

・前売り扱いのこくちーず申込

 

 http://kokucheese.com/event/index/96047/

 

・前売りチケット販売。小山助学館、平惣各店、徳島大学生協など。

 

 日時 7月17日(水) 18:00開場  18:30スタート 20:30終了予定

 

場所 あわぎんホール(郷土文化会館)4F大会議室

 

 料金 前売り&予約1200円 当日1500円  定員300名 座席のいらない幼児は無料

 

保育無しですが、一時待避用として和室を借ります。(音声だけでも流せないか検討中)

 

電話問い合わせ 070-6434-6318(柏木)

 

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東京は参議院選挙前日の土曜開催!サプライズ企画中!!

 

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

 

開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

 

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ゴメリ州で最初の甲状腺がん、泣き叫ぶ母親に、「口外するな」という役人。子どもはイタリアで手術。

2013-07-15 01:28:11 | 福島第一原発と放射能

本日の京都講演、夜の部は当日参加可能!(昼の部は満員で当日参加不可)

 【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

 17:30受付開始。18:00スタート。 途中10分休憩。20:15頃終了予定。

 場所:ひと・まち交流館 京都 大会議室 参加費1500円当日支払いのみ

 是非、直接おいで下さい。

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 京都の医師&専門家向けセミナーは70人程度の参加でした。元々、セミナーは参加者を100人前後にはしたいと思っていたので、開催の規模としては、むしろ適正なのだろうと思います。ただし、やはりどれだけの医療従事者が、本気なのだろうかということは、若干疑わざるをえない感覚もあり、医師に対する啓蒙活動の限界は常に感じています。

 今回のセミナーでも、結局この問題が現実化するのかどうかを疑いながら、なにかの情報確認のみで参加している感じの医療従事者が多いような感触ではありました。

 勿論、博士の説明の中にも、ここは欠落があるのではないか、ここは未確認ということが、ぼくにも散見はされます。90年代の医学的な調査とその後の逮捕・拘束による研究活動の停止という状態を考えると、むしろここまで彼がよく回復したと思う方が普通の人間の感覚なのですが、何か日本語で認識できる特定の情報に関してのあらさがしに終始しているような感覚の人もいます。僕にはこういう感覚はよくわかりません。医師というのが自分の優位をひけらかしたいという心性が強いのか、さらに「大したことがない」と思いだがる職業的な性質なのかよくわかりません。しかし、まるで、生産的ではないと思います。

 こうしたことについて、現実に1200人程度、首都圏の母子や女性の被曝に関して、甲状腺の検査や血液検査を進めている医師と話しましたが「はっきり言って暇なんでしょうね。しかも、チェルノブイリ関連や子供を守れという活動をしていると一見見える人なのに、そういうことをしているなんて。そんなことよりも、今何が起きているのか、医者として確認する作業が大切なのに。何か順番を間違えているというのか、話が違いますね。議論する暇があるなら、先に進まないと話になりませんから。チェルノブイリと同じことになるのかどうか、それさえもわからない。わかっているのは、被曝していること。だからなにがおきるのか、網を広げて確認して、進んでいかないとどうにもならない。自分たちが医師として、当事者意識がないんですよね。それが僕には良くわからない。議論はどうでもいいんですよ。」と言われます。

 僕も同じようなことを思っていて、きのうも「議論の時期は過ぎたので、何か始めませんか」という呼びかけは、また致しました。こういうことは継続して行うしかありません。

 今回のセミナーのみでは、バンダジェフスキー博士たちを取材したベラルーシのテレビ番組映像が流れています。解剖した臓器をどのように扱っていたかも。心臓などの臓器がそのまま放映されていました。臓器の放射能検査がテレビ番組で流れたのは、後にも先にもないことらしいです。彼らがどのように臓器を取扱い。どのように検査していたかの実状をはじめて映像で見たのは、僕のテレビ感覚としては参考になります。

 テレビ的な感覚でいうと、あれをそのまま日本で流して、死者の臓器の放射能検査を行うべきとPRするのが、本来のテレビの役割でしょう。しかし、隠ぺいすることしか考えていない日本では、まったく可能性はありません。多分宝の山があることがはっきりと分かるだけに口惜しい気がしています。本当に口惜しいです。

 セミナーの質疑応答では、静岡・東部で、こどもが白内障で甲状腺異常の事例がでていると眼科医師が尋ねると、「眼の老化現象。短期間におきてしまった。進行性の老化。」と答えるバンダジェフスキー博士。

 また、他分野の国立大学准教授が博士に質問、伊達市で13万Bq/kgある土壌汚染について。 さらに、最初、一年くらい数値を出せない状況で、今はそこと健康影響を結びつかさないようにさせる状況と言い、それをどうするのかという、この准教授からの問いかけ。これについて、実は非常に難しいと答えるバンダジェフスキー博士。

 被爆者の二世で白血病が七人、甲状腺がんが八人いた。遺伝的要因が関係していないかとバンダジェフスキー博士に聞く東神戸診療所の郷地医師。 少しでも疑わしい事例を本に書くと、中傷と批判が続出するので、より確実な事例しか書いていないと説明するバンダジェフスキー博士。「私の実験はセシウム137の素因が大きいと言える。ヨウ素131しか原因がないという研究に対して、セシウムが言いたいために研究した。少なくとも第二世代もセシウムが誘発原因と考えている。」

さらにバンダジェフスキー博士はさらっとこう話されました。

 「ゴメリ州で最初に甲状腺がんが出ている時に、泣き叫ぶ母親に対して、口外するなという役人たち。そのこどもたちをイタリアに手術に出した。」

こういうことが質疑応答で話されましたが、時間が足らずにタイムアップ状態です。セミナーは17時30分まで続き、片付けながら、医師の方たちへの呼びかけが、17時50分の撤収時間まで続いた感じでした。

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 徳島講演、四国唯一の開催! 

 【7/17(水)バンダジェフスキー博士徳島講演 with 木下黄太】 

  18:00開場  18:30スタート 20:30終了予定

 場所 あわぎんホール(郷土文化会館)4F大会議室

 ・前売り扱いのメール申込:info@panda.eek.jp 

 「申込者のお名前、参加人数、参加者全員の名前、電話番号が必要事項」

 ・前売り扱いのこくちーず申込

  http://kokucheese.com/event/index/96047/

 ・前売りチケット販売。小山助学館、平惣各店、徳島大学生協など。

 

日時 7月17日(水) 18:00開場  18:30スタート 20:30終了予定

 場所 あわぎんホール(郷土文化会館)4F大会議室

  料金 前売り&予約1200円 当日1500円  定員300名 座席のいらない幼児は無料

 保育無しですが、一時待避用として和室を借ります。(音声だけでも流せないか検討中)

 電話問い合わせ 070-6434-6318 (柏木)

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東京は参議院選挙前日の土曜開催!サプライズ企画中!!

 

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

 開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

 e+お申込み⇒PC用購入ページ

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 http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002103383P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO

 

 

 

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本日、京都専門家セミナー。「WHOレポート小児白血病専門家は英国核燃料会社30年来の職員」ローゼン医師。

2013-07-14 00:13:56 | 福島第一原発と放射能

本日開催。予約なく、当日参加の方は、9:15までにはおいで下さい。

【7/14(日)京都 専門家&医師向けセナー】

9:00開場。9:30~16:30終了。 17時半迄延長可能性。逐次通訳。開催場所は京都駅至近、キャンパスプラザ京都。

詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96723/

専門家セミナー参加者で、必要な方はさらにテキストを購入することができます。

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ドイツ『登録公益社団法人』 さよなら原発デュッセルドルフ:http://www.sayonara-genpatsu.de/ による

 

福島原発事故による健康被害-小児科医の報告(アレックス・ローゼン医師) Part2 日本語字幕 

食品の放射能汚染についての検査が大変重要です。

それによって国民の健康に関する 放射能汚染リスクの大きさを把握できるからです。

ですから、正しく且つできるだけ広範囲に サンプリングを行うことが必要です。

その際、線量の低い食物だけ、又は、 高いものだけを検査するのではなく、平均的に選び、

食物中、どのくらい放射能が含まれているかを、 平均的に出すように努めるべきです。

例えばWHOは、福島事故後、 食物中の放射能汚染を計算するために、1年間に47個の卵を調べました。

鶏卵の放射能汚染を調べるために、 たった47個のサンプルです。

米や鶏肉についても同じような量のチェックを行いました。

即ち、サンプルの選択によって、 全く違った計測結果が得られます。

これは、次のスクリーンから説明すると、これはWHO調査で、福島事故が 健康に及ぼす影響を推測する数値です。

WHOの調査では、 『水道水には重大な汚染はない』と発表されています。


しかし、ご承知のように水道水からは、 965 Bq / リットル、見つかりました。


つまり通常の1万倍もの量が検出されています。

本来、1リットル当たり 200 Bq を超える水は、 放射性廃棄物であって、飲む事は許されないのです。


それにも拘わらず、 WHOの報告では 『該当ナシ』となっているのです。

魚については、文科省の発表とWHOの数字との間に それほど大きな差はありません。

しかし野菜については、 ヨウ素-最高汚染量 250万 Bq / kg、の数値が見つかり、

セシウムに於いても 260万 Bq / kg の最高汚染量 と書かれた資料を見つけました。

しかしWHOの報告では、それぞれ、最高5万、4万 Bq しか検出されておらず、これは大変大きな違いです。

このようにサンプルの選び方によって、少ない線量を検出する、 即ち健康被害のリスクを小さく見積もることが可能なのです。

次に、第3のテーマ、 今後どのような健康被害が予測されるか、について。

写真は昨年5月と今年2月に出版された2つのWHOレポートです。

『Health Risk Assessment』 つまり、健康リスクの計算、についてのものです。 

ここで知っておくべき重要なことは、WHOには放射線に関する専門部署がない、ということです。

放射線の研究者もおらず、放射線問題に関しては IAEA(国際原子力機関)と共同で働いています。

そしてIAEAの目的は、 世界中の原子力エネルギー利用を促進することです。

つまり、IAEAの科学者が集めたデータをWHOに提供し、WHOがそれを用いてレポートを作成した、という訳です。

これは、例えて言えば、タバコの健康リスクについてWHOがPhilip Morrisにレポートを書かせるようなものです。

 この報告書の問題点は、第一に 大気中に放出された放射能の量を過小に評価していることです。

東電が発表している数値を更に下回っているのです。

東電の数値を用いれば、 WHOレポートの結果を何倍も上回ります。

第二の問題点は、福島県以外の地域の 健康影響を完全に無視していることです。

つまり、放射線量の極端に高い 福島県での健康状態のみを問題にし、同様にかなり汚染された食品を食べている 福島周辺の地域や

やはり汚染されている、日本中の人々は 考慮されていないのです。

そして、既に述べた通り、サンプリングされた食品の量も選択も 不十分であることが問題です。

余りにも少ない量、しかも恐らく間違った、 非常に汚染の少ないものを 選択していると思われるのです。

また、著者の間に利害相反があります。

このWHOレポートに引用されている、小児白血病の専門家は英国核燃料会社の30年来の職員なのです。 (British Nuclear Fuels)


つまり、原子力エネルギー会社で 30年間働いている原子力研究者がWHOに、放射能が子供の健康に  どのような影響を及ぼすかについて説明しているのです。この事も WHO報告に対して 私達が批判している重要な事の一つです。

 健康への影響に関して、 私達の調査結果をいくつか説明します。

先ずは、乳児死亡率についてです。勿論これは私達医師にとって非常に興味深い点です。


福島事故の9ヶ月後に乳児死亡率が上昇しました。図に示されている通り、原発事故の2ヵ月後に、2011年 5月と、12月の2度、 乳児死亡数が上昇しています。

 今この図の上で、二つの点が見えますね。


これは2011年の5月と12月に、 乳児の死亡率が平常時よりも、増えている箇所です。


この時点で、乳児75人が多く死亡しています。重病や著しい早産の為に亡くなるような、 平常の場合に加え、更に75人という事です。


このグラフの動きは、チェルノブイリの場合と似ていて、事故後、2ヶ月後、9ヶ月後に、 乳児死亡率の上昇が現れたわけです。


これは潜伏期です。次に、放射線にさらされた時、まず考えるのは放射性ヨードによる 甲状腺ガンの可能性です。

これは甲状腺ガンの図です。2013年2月までに、福島県で18歳以下の子供達のうち、およそ15万人が、超音波検査を受けました。

その結果、約 5万人、 37% の子供たちの甲状腺に のう胞が見つかりました。

のう胞は甲状腺内の空洞を指します。 そしてこれは比較的、多い人数です。のう胞は、ただちにガンというわけではありません。

検診で目立ちますが、まだ危険な状態ではありません。

そして約1% 、1000人以上の子供たちに結節がありました.結節は、持続的に数年間  ガンに進まないかどうかを、観察する必要があります。

チェルノブイリの経験から ガン発生は2年から3年後くらいから始まり、28年後の現在にいたっても、 ガン発生率の上昇が続いています。

ですから福島の被災地の方々にも、残念ながら 同じように 甲状腺ガンの危険性が 上昇していくと思われます。

今まで述べましたように ガンは3件見つかりました。しかし、それについての細かい報告はありません。

もともと遺伝子に危険因子があったのか、 または、健康に問題があったのか、あるいは全く健康な子供に 放射線の影響によって、 甲状腺ガンが発生したのかを 知る必要があります。

 非常に保守的なWHO調査では、 健康についての影響をとても甘く見ていて、甲状腺ガンになる危険性の上昇は、 男子で20%、女子で77%、と報告しています。私たちは その危険性は、もっと高いと推測しています。

というのも WHOは放射線量、食料からの内部被爆を  明らかに低く見積もっている為、実際の影響はもっと大きくなると思われるからです。

 チェルノブイリの場合  10万人の甲状腺ガンが発症した内、約5万人が子供でした。そして、チェルノブイリの被災者は ヨード不足の地域に住んでいました。甲状腺ガンに対する 大きな危険性があったと言えます。福島のように 海産物を多く摂取している子供たちは ヨード不足ではありませんから、すでに多くの自然ヨードが 甲状腺内にあったはずで、 放射性ヨードを、取り込む隙間は少なかったといえます。

ですから、チェルノブイリと同じようになるとは言えず、 おそらく全く違った結果になるでしょう。


チェルノブイリ事故の後、 大変多くの 小児甲状腺ガンが発症しました。

子供の甲状腺ガンは、平常時、大変まれで、 決してと言っていいほど、発症しません。

でもチェルノブイリでは 今現在でも、 33%増加という高い小児甲状腺ガンのリスクがあるのです。

 他のガンについてはどうでしょう。

もう一度、私たちが批判している、WHO報告に戻ってみると、骨や腸のガンのリスクが4%高まり、乳がんでは6%増え、白血病では7%上昇すると伝えています。

これは福島県内の、18歳以下の子供における数値です。

しかし私たちは、 危険性はもっと格段に高いと推測しています。そして福島県以外の 大変多くの人々にも、この危険は及ぶでしょう


原発から離れるほど、放射能を受ける量は減り、 危険性は減るのですが、地域は広くなり 全体の住民数は大変多くなってくるのです。

ということは、 国民全体の危険率としては低かったとしても、全人口で見てみると、  ガンの発生件数は増える訳です。

 例えば、100万人の人口であれば、 ガン発症件数は多いのですが、

小さな村の中で起きた場合だったり、 福島だけに絞ると発症数は減り、危険度は少なく見えるのです。


放射線はガンだけでなく他の病気の原因にもなります。

心臓をめぐる循環器障害、動脈障害、視力障害、目も放射線によって損なわれます。


生殖機能も損なわれ、子供が出来なくなる場合もあります。。  


さらに遺伝子変異により 子供や孫にまで影響を与える可能性があります。

 そして、忘れてならないのは社会的心理影響です。


たとえば4歳の子供が、 これから毎年必ず 甲状腺の超音波測定を受けねばならず、甲状腺の穿刺を受けたり、ガン発症の危険性を告げられたりします。そのような不安を一生抱えて生きることは、 常に剣を突きつけられている、という事ではないでしょうか?


この社会的心理影響は無視されてはなりません。

この写真では子供たちが 福島県の学校の庭で普通に遊んでいます。しかし良く見ると、 マスクをして放射性物質の埃が 肺に入るのを防ぎ、胸には放射線測定ガラスバッチをつけねばならない、

それで毎年、どのくらいの放射能を受けたかを測るのです。

この報告を聴かれて、皆さんはこの人物のように、 かなりグロッキーになったことでしょう、

学術的な数字や事象がたくさん挙がりましたから。しかし、私は一度そういう事実を知ることは重要だと思います。


実際、学術的報告や厳しい事実があることを知って、単に原子力エネルギーに反対するのではなく、 他の人達に示して、どのように説明出来るかを考える為です。


最後に、この講演の内容からまとめて私達は個人として一人一人、何が出来るかを説明します。


こうした講演会を聴いて、圧倒されて倒れてしまわない為です。

最も大事なのは情報を集め、 現状を知り、それを理解する事です。そして、それを人に伝える事です。

情報を拡散し、分かりやすく説明する。  友達や職場で、このテーマについて話す。

このように色々な集まりで、多くの人達に知ってもらう。   

より多くの人がこの問題に気付き、意識が高まり、「汚染は大したことはない、原子力エネルギーはやはり必要だ」 という様な、原子力業界の嘘言にだまされないことです。

そして次に大事なのは、そういう人に、 批判的な質問をすることです。

本当かどうか、 根拠はどこにあるか、証明させる事です。


先日福島県では 山下俊一(福島県立医大副学長)のような人が、 人々を安心させる為にやって来て、

「笑っている人には放射能はやって来ない、 年100ミリシーベルトでも安全です。」

では、その人に批判的質問をすると、

「実際には良く分からない、放射能はリスクの一つではあるが、 生活する事自身が、既にリスクなんだから、しょうがない」

などと言っています。  さらに政治家とも対峙して、 個々の問題や心配を訴えるべきです。 

これは東京での脱原発のデモの写真です。

ドイツではエネルギー転換が決定されました 。 しかも2度も決定されたのです 。


それは民衆からの圧力により実現したのです。


政治家が原子力ロビーと 癒着していなかったからでもなく、 原子力ロビーが弱かったのでもありません。


民衆の圧力が非常に強くなり、 政党がこれ以上民衆の意思に逆らえないと気がついたからです。


これは大変重要です。『危険な形のエネルギーを持ちたくない!』 という民衆の意志を 政治家にぶつける事です。


政治家に私達の意志を示すことは、 日本のエネルギー転換に貢献することになるのです。


それについてこれからお話します。私は昨年の夏に初めて日本に行って 長崎から広島まで 600キロを自転車で走り、

原発事故の結果を説明して来ました。


日本は太陽に十分恵まれています。 ドイツよりずっと、風も十分に強い、それを自分の体で体験しました。  自転車で600kmも走ったのですから。そして水がたくさんあります、水力もあります。地熱もあり、実はかなり多くの自然資源があるのです。

 でも日本人に質問すると 「日本にはエネルギー資源は無い」 という答えが殆どです。


それは間違っています。例えば 市庁舎や家屋の屋根に太陽電池を置き、ソーラーパネルで、自家発電している町々を見学しました。

 日本人は個人が出来ることについて、 どこか懐疑的に見ているように思います。


例えば、ヨーロッパやカリフォルニア、中国などでは、地方自治体や個人の家屋が、 電気を自家発電することにより、

エネルギー自治区となっている例が、いかに多いか、エネルギー自家生産は日本でも同じように出来るのです。

 


ある研究によれば、日本が必要なエネルギーの 100% が再生可能エネルギーで補えるといいます。

ただ、その実現には政治的な力が必要です。 集団の強い意思が必要です。ドイツでは、個人が電力会社を変更することが出来ます。

 脱原発を自分で実行するには、例えば原発電力を供給する会社から、 再生可能エネルギーだけの会社に変更するのです。


需要と供給の選択により、個人が原発から離れ、 脱原発に貢献できるのです。このような電力の自由化が、他の国でも、日本でも必要です。

 「石炭、原子力、ガス発電から脱したい!」

「環境に良い水力・風力・太陽光による電力を使いたい!」 という声を集団で上げるのです。

エネルギー節約、効率改善、再生可能エネルギー、 これが三つの重要な項目です。

「もし原発が無くなると電力が足りなくなってしまう」  と言われても、それを信じてはいけません。

それはドイツでも日本でも同じです。 もちろん私たちはエネルギーを必要としています、

エネルギーを節約する必要はあります、 将来、エネルギー使用量を減らすためです。

でも原発は必要ありません、 ドイツでも日本でも同じです。

 


さて、この写真は如何でしょうか?ここに写っているのは、福島の子供達です。

彼らが年に1~2度、沖縄で休暇を過ごせるように 組まれたプロジェクトでの写真です。 

そこでは、放射線やストレスから解放されるのです。

今だに解決されず、これからも続く汚染災害からの解放なのです。

このプロジェクトは、ドルトムント独日協会が可能にしたもので、

これによって福島の子供たちはようやく、 再び笑顔を取り戻し、砂浜を走り、

海で泳ぎ、その海で摂れた魚や貝を バーベキューで焼いて食べることが出来たのです。

マスクを付けずに自然の中で遊び、 良い空気を吸い、そして毎日、放射線測定器を付けずに学校へ通い、 原発を忘れて過ごせたのです。

この写真をもって、私の話は終わりますが、世界から原発をなくし、 核エネルギーを使わぬ世界を実現するために、

一人一人が現実的に何か出来ることを、行ないましょう! と、呼びかけているのです。 有難うございました。

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あす京都講演、夜の部は当日参加可能(昼の部は満員で当日参加不可)

【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

17:30受付開始。18:00スタート。 途中10分休憩。20:15頃終了予定。

場所:ひと・まち交流館 京都 大会議室 参加費1500円当日支払いのみ

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

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ゴメリ赴任後の検査で肝臓が思わしくないと言われたバンダジェフスキー博士。懸念した同僚女性は既に死亡。

2013-07-13 03:43:49 | 福島第一原発と放射能

直接おいで下さい。

【7/13(土)バンダジェフスキー博士岡山講演 with 木下黄太】

 開場13時半 開演14時

◎ 岡山県総合福祉会館 大ホール    岡山市北区石関町2-1

 

福岡講演は400人を超える方が詰めかけ、講演会は19時スタート。21:40終了と大幅に延長されました。博士は熱意を少なくとも九州の人たちに届けたかったようです。

福岡講演のポイント

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〇 医師向けのセミナーで臓器の標本などに関するベラルーシのテレビ局が取材した番組の動画公開します。死者に敬意をもって適切にとりあつかってきたのをあきらかにします。こちらの標本への批判が相次いでいるので。

〇甲状腺、心臓、腎臓、脾臓、肝臓、脳などの臓器にセシウムが蓄積。臓器に蓄積したセシウムの溜まり方を研究。比較的低いレベルのセシウム。取り込んだ動物実験でも心臓にたまっている。全身が20から30Bqたいしたことないというが⇒特定臓器への蓄積を見落としている。

〇バンダジェフスキー博士自身、90年当時全身で60ベクレル。椅子型のWBCの数値。

〇汚染地では突然死多くなる。

〇少量のアルコールでおかしくなる。ストレスでも。普通は死なないような人が死ぬ。

〇17歳女子学生太っている⇒運動⇒ある日突然亡くなる⇒解剖⇒心臓死認識のきっかけ。

〇体内10Bq/kg位から心電図異常が。100Bq/kg超えるとほとんどの子で異常。

〇100Bq/kg程度の体内汚染程度の子どもたちは生きていない。

〇ベラルーシでも私は人民の敵と言われました。1993年政府に正式な手紙。「国民をパニックに陥れる。」と官僚からクレーム。予言したとおりの悲劇的な人口減少。ベラルーシでもウクライナでも急激な人口減少。

〇日本の様な文明国でおなじようなことがおこらないように、モニタリングシステムが大切。

〇このプログラム、日本でやる方が効果がある気がする。すでにウクライナでは多く死んだ。

〇ゴメリの透析センターは腎臓病の患者が多く処理しきれない状況。

〇炎症を伴わない肝炎がある。⇒通訳より訂正、炎症を伴わない肝障害がある。

〇ゴメリ赴任後。最初はそれほど深刻に思わず、普通に食べていた。私の体にも60Bq/kg蓄積。血液検査を軽い気持ちで出した。研究室の女性から、肝臓の数値が良くない心配と電話がかかってきた。私は33歳。この電話の女性はもうなくなっている。二週間保養、蓄積も減っていたし、血液の値もかなりよくなっていた。

〇卵胞期のエストラジゲン(エストラジオール)が40Bq/kg超えるとへる。
同時にプロゲステロンは多くなる。全く異常なこと。ホルモン分泌が逆転。子どもができなくなる。正常にできなくなる。

〇逮捕される一日か、二日前、ホルモンの逆転現象が起きている話の取材があった。逮捕とこの話が同時に記事に出ていた。逮捕日は7/13。忘れられない記憶となった。

〇調査対象の子どもで生きている人は少ない。汚染地では、赤血球数少なく、好中球少なく。
血小板数、汚染地ほど高い。基準は超えていない。⇒造血系の腫瘍兆候。

 〇動画確認。毛がない脾臓もないハムスター。脳に欠陥のハムスター。ストレス反応のハムスター。          妊娠中にセシウム餌を食べた子供のハムスターが中枢神経系の異常・伝達物質の異常。

〇原発作業員の質疑応答があった。ご本人の身体が8.6ミリシーベルト。七種類の核種での被曝と長崎大に言われた過酷な現実。。

 

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京都講演、夜の部は空いています。

【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

17:30受付開始。18:00スタート。 途中10分休憩。20:15頃終了予定。

場所:ひと・まち交流館 京都 大会議室 参加費1500円当日支払いのみ

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

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「可愛い小太りの女子学生が、ダイエットで階段を駆けてたら突然死した」バンダジェフスキー博士の教え子。

2013-07-12 07:43:08 | 福島第一原発と放射能

 新潟講演は、240人の人が詰めかけ、会場は盛況でした。無料招待とした、福島県民の方ばかりでなく、多くの新潟県民の皆さんもおいで頂きました。博士の話は前回よりも難しい内容が多く、あの短時間で理解するのは、大変だったかもしれませんが、この一年数ヶ月で、さらに、日本での意識を深めたいという彼の思いは、皆さんもよく理解できたと思います。

〇月経周期におけるホルモンの分泌が逆転している現象が、セシウムが体内に蓄積している女性におきていると指摘する。不妊、流産の原因となっている。

高濃度汚染のエリアで生きている子供たちは少ない。天国から警告を与えている。調査対象の子どもたちの大半は死んだ。好中球の減少は著しかった。

実験動物にイワンコフ地区(比較的汚染の低いと言われ農作物が作れる)でできたエサを食べさせた。カラスムギ。49.8Bq/kg。マンガン、ストロンチウム、バリウムが二倍くらいある。先天性奇形41.2%。奇形が増加している。

こういうお話が次々と繰り出されました。前回の講演よりも内容が、さらに先に進んでいる状態です。


 さて本日金曜日の夜は、福岡で講演となります。福岡は当日券が50枚だけは、出せることになりました。近隣の公立学校などが、大量のビラを生徒のご家庭に渡していただいてることもあり、これだけの座席は当日用に確保していたものです。ただし、50席のみですので、予約なくお聞きになりたい方は、はやめにおいで下さい。

【バンダジェフスキー博士福岡講演】当日席を50席限定で販売します。
(事前の前売りでのこくちーず予約は終了しています)
7月12日(金) 福岡市早良市民センター大ホール(地下鉄藤崎駅直結)
18時開場 19時開演 終了予定21時15分 参加費:当日1500円。

 

 福岡でも、バンダジェフスキー博士と夕食を共にしました。あるジャーナリストの取材もあり、そこでいろんな話が出ました。このジャーナリストは、奥様が甲状腺の疾患も出ていて、ご家族を急遽首都圏から避難させたと話したところ、博士は、

「それは、当然の判断だ。元々甲状腺が弱い方は、さらに危険は増す。避難するのが望ましい選択肢だ。」こう普通に答えます。

「僕は91年に汚染地区に入った。ゴメリで医科大学の仕事をするためだ。その頃は、今とは被曝に関してのスタンスが違ったが、それでも病理学者として、汚染のある地域の人に貢献できると思っていた。病理学者として、いろいろ調べることができるという興味もあった。そこで幼い娘二人も連れて、家族でゴメリに動いた。そして、娘は病気になった。甲状腺。僕は仕事を選んで、娘を病気にしたと後悔しているんだ。だから、家族を危険な場所においてはならない。」そう話すバンダジェフスキー博士。

「身近で、こんなこともあった。大学の教え子で若い女の子がいた。高度の汚染地から来ていたが、小太りだが、可愛い女性。元気活発で健康そうに見えた。特に体調の異常もない。女性だから、ダイエットも気になっていたらしく、階段を駆け上がるのを日課にしていた。そしたら、ある日、突然死したんだ。何にもおかしなことはないように見えた。彼女を解剖して、心臓を調べたら、おかしな状態で、そこで、セシウムが検出されたのだ。」

 身近な死、さらにその死に被曝と放射性物質が普通にまとわりついてくる現実。こうした経験から、放射性物質の問題に取り組み続けたバンダジェフスキー博士。

「僕は自分や関係者がおこなった研究に基づいてしか発言しないようにしているんだ。本当に闇のベールは深い。ベラルーシで政府は本当のことを言わなかったんだ。だから、僕は、僕の研究を、少しでも日本の人々に役立てたいんだよ。」

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岡山講演も「こくちーず」予約=前売り扱い。

【7/13(土)バンダジェフスキー博士岡山講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒ http://kokucheese.com/event/index/97677/

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京都講演、午後の部(昼)は7席キャンセルが出ました。

【7/15(月・祝)午後 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太

申込⇒ http://kokucheese.com/event/index/97087/

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京都講演、夜の部は空席があります。

【7/15(月・祝)夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

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 徳島講演もこくちーず予約=前売り扱いになりました。

【7/17(水)夜 バンダジェフスキー博士徳島講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96047/

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 サプライズゲスト交渉中!東京講演200席限定こくちーず予約=前売り。

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357


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【山本太郎氏当選確定の夢話に警告】

 僕の方で、複数社の大手マスコミ現況調査を確認しました。

 「5位に最後に滑り込み。」「現況6位。」「6位で5位は無理。」の三通りの回答しか返ってこなかったです。はっきり言って、相当厳しい情勢です。すこしでも、多くの人に投票をよびかけないと、彼が当選する可能性はないと思います。甘く考えてはなりません。 

 ネットで圧倒的でも、現実では惨敗するのは、当たり前のようにこの2年間見続けてきた話です。大切なのは現実です。ネットは手段ですから。 

東京に居続ける人々にとって、原発廃止で被曝回避というスタンスをきちんと示す道は、今回の選挙では山本太郎という選択肢しかありません。現況、それが、かなり厳しい情勢です。一人でも、多くの都民が、山本支援に動くことを僕は願います。



 


「山本太郎を通す為、私に何かできる事はないのか。」バンダジェフスキー博士本日新潟講演、福島県民無料。

2013-07-11 02:25:35 | 福島第一原発と放射能

本日直接おいで下さい。福島避難者と福島県民は無料。

【7/11(木)バンダジェフスキー博士新潟講演 with 木下黄太】

 

開場:13:30~/講演:14:00~16:30頃迄に終了予定

 

会場:東区プラザ/ホール  新潟市東区下木戸1-4-1(東区役所2階)

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 バンダジェフスキー博士が来日されました。この暑い中に、まる一日近く費やして、日本の新潟まできていただきました。

 彼がまず僕に問いかけてきたことは日本の情勢です。

「放射能防御に関して、日本での運動は進んでいるのか?」ということです。この点では、ガレキ反対が続き、結果的に意識の高まりがみられる西日本の話を続けましたが、東京では、なかなか認識が進まないということも伝えました。

「原子力ロビーの力は強い。東京でも大衆に無意識に影響を与えている」とこう話します。

「なにか突破方法はないのか。木下。政治的な動きはないのか?」

瓦礫の反対運動は、被曝回避の流れにはつながりましたが、政治的なパワーの結集は難しく、今回の参議院選挙でも再稼働を進める勢力が勝ちそうであること。被曝回避を主張する政治家の当選見通しは極めて厳しいことを伝えました。特にそうした主張を背景とするミニ政党は惨敗の様相が強いことも伝えました。

「だれか、ひとりでも当選する可能性はないのか。」と。

そこで、東京選挙区で、山本太郎氏が、当落線上のすれすれで闘っていて、当選するのか落選するのか紙一重であることを伝えました。

「本当か、だったら何かこちらで山本を通すためになにかできることはないか。当選させるために、こちらでやれることはやろう。」こう、バンダジェフスキー博士は言い出しました。

元々、前回の来日の前に、バンダジェフスキー博士は、長年の拘束で精神を病んでいて、そのためとても講演などはできないと海外から聞かされていました。しかし、この情報が間違っていたことを僕に伝えてくれたのは、山本太郎氏です。

「木下さん、フライデーの取材で、博士にあいましたが、全然大丈夫でしたよ。」

僕はこう聞きました。彼の一言で、安心して博士との来日交渉が始められたことは大変に大きかったです。

「山本は、意志のはっきりとした男だ。こういう姿勢は大切だ。なんとか、山本を当選するためにいろいろと考えよう。選挙の前日が、東京講演なら何か使えないのか?」

バンダジェフスキー博士は、ここまで話している状態です。

今回の当選可能性がある候補の中で、被曝回避を明確に主張している選挙区での候補は山本太郎氏ぐらいでしょう(比例には彼ほど明確でないものの、そうしたスタンスの当選可能性がある候補は他にも少数はいますが)。そうすると、バンダジェフスキー博士の意識も僕には十分に理解できます。

選挙情勢でどうなるのかは、まだ未知数ですが、投票日前日のバンダジェフスキー博士の東京講演でも、山本太郎氏にエールは送るでしょうし、何らかのサプライズを企画したほうがよいと僕も思っています。

僕の方で、出来ることは全てすすめます。

さあ、忙しくなってきました。

 

サプライズも企画!! 東京講演は参議院選挙投票日前日の土曜日。

【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

e+お申込み⇒PC用購入ページ

http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002103383P0050001P006001P0030001

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357

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「先生が倒れた」小学生の叫び声、新任教師が心肺停止で救急搬送、品川。本日バンダジェフスキー博士来日。

2013-07-10 02:57:18 | 福島第一原発と放射能
 福島第一原発の吉田前所長が、食道がんで亡くなりました。58歳です。ご冥福をお祈りいたします。しかし、彼が亡くなった原因として、被曝を考慮しないという専門家や東電に、まともな誠実なことを期待することは、無理だと痛感しています。時間の問題で、はっきりと事態は鮮明化します。吉田前所長の死、これも、その兆候の一つに過ぎません。

 週刊新潮に山本太郎と中核派の関係みたいな選挙妨害スキャンダルが出ると聞きました。公安当局が山本太郎氏へ妨害工作を過剰にすすめていることは、色々と僕の耳にも入っていますが、よもやこんな中身のないスキャンダルで、当選を阻止しようとするとは思いませんでした。
 公選法無視の共謀錯乱作戦。論外だと思います。
 僕は、山本太郎氏が何もかも潔癖とは思いません。しかし、少なくともセクト絡みなどというこんなレベルの低い印象操作で、彼を落選させようとする感覚があるなら、公安も週刊新潮もおかしいです(前からおかしいんですが)。
 彼らが東京のリアルを認識して生きていない証左。山本太郎氏、彼一人でもそんなに怖いのでしょうか、この連中は。
 いくら山本を排除しても、あんたらの足元に放射性物質はある。あんたらも毎日慢性被曝して、命を毎日、縮めているだけです。それを隠ぺいしている勢力に加担している公安当局と週刊新潮。特に国の根幹の安全を維持することが至上命題な筈なのに、特定の利益権益に加担して、印象操作で、山本氏1人を追い落とそうとする、公安当局は、本質的な公安という本分を忘却しています。というか、論外です。日本人全体、あんたたち公安という体制そのものも追い込まれる現実をいつまでも認識しないのは、酷すぎると僕は思います。

 品川区の小学校から、一時、心肺停止で教師が救急搬送されたお話が伝わってきました。この学校の保護者であったママ友が突然した話も以前には、お伝えしています。
これが2012年9月15日の該当ブログ記事⇒

「ママ友が突然死しました」東京23区から電話。北九州ガレキ現地報告。本日鹿児島講演。

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小学校教師が先週に救急搬送された話を、たまたまその時学校に居合わせた保護者から聞いたので、ご報告しておきます。

 
所在地:品川区沿岸部 

7月第一週の午前中。
 
状況:
  ①「先生が倒れたー!」という生徒の叫び声で発覚
  ②心臓マッサージ→AED、で蘇生
  ③救急車到着
 
 
ここまでがその保護者が目撃した状況。
その教師は、赴任直後でこのような事態に陥ったとの事。(赴任元は不明)
  
 子どもの話だと、その日の下校時間にその教師は学校へ戻ってきたとの事。
但し、何気ない会話の中でそう保護者がとらえただけなので不確実。
その教師の年齢・診断・その後の状態などが分かったら、連絡を貰えるようには頼んであります。
 
 
空間線量・土壌ベクレルともに、比較として品川区ではそんなに高くはない小学校。
 
この春から同小学校では、
鼻血・視力低下(春の学校健診後にメガネ着用になった)生徒の話を聞いています。
また、
木下さんがブログに載せてくれた”ママ友の突然死”も、この小学校の保護者でした。

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 こういう事態に警鐘を鳴らすために、バンダジェフスキー博士は、本日来日し、まず新潟へおいでになります。
あすは新潟で講演会、福島避難者は無料招待となります。直接おいで下さい。
 
新潟講演は、福島避難者と福島県民は無料です。

明日【7/11(木)バンダジェフスキー博士新潟講演 with 木下黄太】

開場:13:30~/講演:14:00~16:30頃迄に終了予定

会場:東区プラザ/ホール(定員300名)  新潟市東区下木戸1-4-1(東区役所2階)

福岡講演は前売り扱いの残席は15席を切りました。

明後日【7/12(金)バンダジェフスキー博士福岡講演 with 木下黄太】

場所:福岡市立早良市民センター大ホール 福岡市早良区百道2-2-1  地下鉄藤崎駅前至近

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98019/

 岡山講演も「こくちーず」予約=前売り扱い。

【7/13(土)バンダジェフスキー博士岡山講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒ http://kokucheese.com/event/index/97677/

京都講演、夜の部は空席あり(昼満員)。

【7/15(月・祝)夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

 徳島講演もこくちーず予約=前売り扱いになりました。

【7/17(水)夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96047/

 サプライズゲスト交渉中!東京講演200席限定こくちーず予約=前売り。

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357



 

 
 
 

放射性物質による吸引被曝と摂取被曝、 ドイツ小児科医「福島の事故による健康被害報告」〈前半〉。

2013-07-09 03:48:55 | 福島第一原発と放射能

 5月のデュッセルドルフにおける、アレックス・ローゼン氏の講演について、その講演の内容を翻訳したものを提供して頂きました。長いので、前半と後半に分けて掲載します。アレックス・ローゼン氏のまずは前提の考え方が述べられています。後半には、国際組織についての見解が続く構成になっているようです。翻訳して頂いた方に感謝をこめて。

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「福島の事故による健康被害」 小児科医の報告 前半

医学博士アレックス・ローゼン氏 講演 2013年5月16日

私の講演の内容は、福島事故による健康被害に関するものです。

4つのポイントについてお話します。先ず、導入部として

①放射能とその健康に及ぼす影響についての基礎知識を、続いて

②福島原発事故によるいくつかの重要な事実について、次に、

③どのような健康被害がこれから予想されるか、最後に、

④このような事故が起らないために、あるいは被災者の方々を助けるために、あなたや私、一人一人にできることは何だろうか、の4点です。

私は医師であり、従って科学者です。ですからこの講演に於いては、本当に事実をご紹介する、ということが私にとって大変重要です。つまり、皆さんを焚き付けたり、いつかどこかで聞いたことのある話をお伝えする、ということではなく、科学的な根拠に基づいたお話をします。そういう訳で、この講演では、東電あるいは日本政府が公式に発表したデータのみを用いることにしています。しかしそれは、これらのデータが、より現実性があるからではなく、実際私達の手元にある数字であり、そこまでは東電、政府や原子力官庁でさえも最低限認めているデータだからです。

私の講演は、このようなデータを元にしており、 攻撃(批判)され易いデータ、例えばグリーンピースや市民グループ等、独自に放射線量の測定を行っている団体の数字は使用していません。こちらの方が、より現実に近いのかも知れませんが。 意図的に私が後者のデータを用いないのは、それを信じないからではなく、今回のような講演で、 原発事故による健康への影響が実際どれだけ大きいものであるかを知るのには、公的機関の発表するデータだけで十分だと思うからです。

では先ず、本日の講演の内容を理解するために最低限必要な知識について、お話します。放射線とは、ある原子、粒子が崩壊し、その際にエネルギーを放出します。そのエネルギーは、一方では放射性の波長として、他方では放射性粒子(Teilchenstrahler)の形で環境に放出されます。

このことが起きるのは、非常に不安定な原子、粒子の場合のみです。原子には安定した(現状の形のままで変わらない)ものと不安定なものがあり、後者は崩壊し、放射線を放出することによって安定した状態になることが出来ます。例えば良く耳にする、セシウム137、ヨウ素131等の放射性粒子がそれです。

ここで一つ質問ですが、皆さんの中でベクレル(Bq)、シーベルト(Sv)とはどういうものかご存知の方は、何人ぐらい いらっしゃいますか?

(挙手なし)はい、分かりました。ではごく簡単に説明します。何度も出てくる用語ですので、どういうものなのかについて少し話しておきます。

ベクレルという単位があります。Bqとは、放射線の強さを表わす単位です。
1秒間にどれだけの原子、あるいは核が崩壊するか、を表わしています。強い放射性物質であればBqは高く、弱い放射性物質の場合、Bqは低くなります。

科学に於いては、通常1kg当たりのBq数で表示します。ある塊、たとえば土壌1kg、あるいは魚1kg、ウラン1kgを取り上げたとき、この塊が1秒間にいくらの原子の崩壊を起こすか、を表わしています。

一例としてウランですが、ドイツでも、日本でも、アフリカでも、あるいは世界のどこであっても、土壌のサンプルについてごく微量(10–30 Bq/kg )の放射性ウランを検出できます。ウランは世界中どこにでも普通に存在します。

もう一つの例として、セシウム137を見てみます。 本来セシウムは自然界には存在しない放射性物質です。しかし、過去に行われた大気中核実験のため、現在では殆ど世界中とこでも検出されます。セシウム137は、例えばドイツの地表面で約 20 Bq/kgあります。大気中の核実験によって、人間の手で作られた放射性物質です。

これら 10-30 Bq/kg の放射性物質は、近くで原発が爆発していない地域でも、現在は普通に土壌から検出されるものです。

後ほど、もう一度これらの数値に触れることになります。次に重要な単位は、シーベルトです。Svは被曝線量の多寡を測る単位です。人間である私が自分の身体にどの程度の放射線を浴びるか、ということ、つまり、人間が被曝する放射線量の多さを表わします。

つまり、Svとは、1 質量当たりのエネルギーです。つまり、私(人間)の身体1kg当たり何ジュールのエネルギーを受けたか、を測る単位です。例を挙げると、バックグラウンド放射、これは普通に道を歩いているときに自然に(環境から)浴びる線量ですが、ドイツで2.1 mSv /年ぐらい、日本では2.4 mSv/年程度だと思います。国によって多少多かったり少なかったりしますが、これは土壌の成分によっても、地表からの高さ、つまり太陽からの距離によっても微妙に異なります。しかし、2–4 mSv/年というのが 、世界中に存在する、自然のバックグラウンド放射(natürliche Hintergrundstrahlung) の平均的な値です。

人の手によって作りだされた放射線のもう一つの例は、レントゲン写真です。医療では不可欠なものですが、一回の撮影毎に被曝します。通常の肺のレントゲン写真一回につき、0.2 mSv の被曝です。確かに、先程の年間被曝量に比べたら微々たるものですが、何枚かのレントゲン撮影を行えば、直ぐにそれに近い値になってしまいます。

次のテーマは、「放射線はどのように人間の健康を害するのか」ということです。いくつかの異なった可能性があります。先ず、 放射線(Strahlung )と 放射性物質(Strahler)を区別しなければなりません。放射線(Strahlung )というのは、先程お見せしたように、原子の崩壊によって生じる 放射性の波です。放射線(Strahlung ) には、原子炉の近くで直接人間が浴びるような場合(例えば、原発作業員など)、それからクラウドシャインと呼ばれるもので、環境、例えばこの図の雲の中に存在する放射性物質からの外部被曝、更にグラウンドシャイン、地表に沈着している放射性物質による外部被曝があります。

人間の健康に影響を与え得る第二の可能性は、いわゆる放射性物質(Strahler)です。 例えば小さい粒子が皮膚に付着し、局所的に放射線被害を及ぼすことがあります。これを外部被曝(externe Kontamination)と言います。また、放射性の粒子が呼吸によって肺に入り、肺の中で放射線障害を引き起こすことがあります。吸引被曝(Inhalation)です。更に、食べ物あるいは飲み物から放射性物質を体内に取り込む場合があります。これを摂取被曝(Ingestion)と言い、これが身体の各部分に蓄積され、健康障害に至ります。


私達は、原発事故後の重要なファクターは放射性物質(Strahler)である、という知見をチェルノブイリ事故から得ています。環境に放出された放射性粒子が呼吸、食べ物、飲み物によって体内に取り込まれる可能性があります。このことが、福島の事故に於いても実際に重要です。

この放射性物質(Strahler)を体内に取り込んだ場合、何が起きるのか。スライドでご覧の通り、 空中を漂う放射性粒子は、吸入によって、あるいは食物とともに体内に摂取され、 血管を通って身体中に拡散されます。妊娠中の女性の場合は胎児にも行き渡ります。そして胎児や被曝した人自身に、遺伝子(DNA)に突然変異が生じることがあります。即ち、遺伝子が変形し、それによって細胞が壊死したり障害が起きたりします。これが癌発生のメカニズムです。


放射線でいかにして病気になるかということを今説明しました。これ以上の放射能を受ければ病気になる「しきい値」というのものはりますか、とよく聞かれますが、これ非常に難しい質問です。過去10年来、の医学的見地では「安全だと言える放射線量はない」ということです。私たちが毎日受けているバックグラウンド放射でさえ遺伝子の突然変異や癌を誘発することがあります。

 しかし放射能を避ける事は出来ません。それは世界のいたるところに存在しているからです。受ける量を出来るだけ低くする事だけが可能です。これ煙草を何本吸えば癌になるかという質問と同じです。100本から?10本?それとも1本?からでしょか。一本でも癌を誘発するリスクがあるので、これには誰も答える事が出来ません。多く、長くそして強く吸うほどリスクが増えていきます。それは宝くじと同じです。賞金が当たるまで何回くじを引かなければならないのか。このような考え方は間違っています。
多くの人は健全な抵抗力を持ち、放射能の害に抵抗できます。抵抗力がそれほど良くなく病気にかかりやすい人達もいます。こどもは病気に非常にかかりやすく、エイズのような抵抗力のない患者はもっと敏感なのです。こうした違いを知る事が大変重要です。

この表にその放射線によりヒトの病気が引き起こされうる一番重要な微粒子・放射性同位元素を挙げました。先ずはヨウ素131。これは甲状腺に集積し甲状腺ガンを発生し得ます。これは甲状腺がホルモンを生成するためにヨウ素を必要とするからです。放射性ヨウ素でも普通のヨウ素と同じように吸収され、ここに蓄積されたヨウ素は常時放射線を放出し、周りの 組織に害を及ぼし、甲状腺ガンを誘発します。

放射性原子セシウム137は体中に散らばります。手足、胴、筋肉、骨で至る所に腫瘍を誘発し得ます。ストロンチウム90は主にあばら骨、背骨等の骨に蓄積し、そこで脊髄癌、白血病を導き得ます。そしてプルトニウム240は主に肺と肝臓に蓄積し、そこで癌を発生させます。
 
ここまでが基礎知識でした。これから福島の事故のお話をします。これが2011年3月11日と12日の写真です。原発の爆発とその後の煙です。この煙の中には数百億という小さな放射性粒子が含まれています。セシウム137、ヨウ素131、ストロンチウム90のような目に見えない粉塵が、風と共に飛んでいきます。そして雨が降る、又は福島のケースでは雪が降る箇所で地上、そしてその他の地方の環境に落ちます。

これは東電が公開した、放射能の放出量を示すグラフです。原子炉1号機と2号機の爆発、原子炉3号機と4号機の火災、この時点で大量の放射能が放出されたことがわかります。


これは東電が公開した、放出された放射能に関するデータです。実際の放出量はこれよりもう少し高いと思われますが、少くともこれだけは認めているということが重要です。我々はこれをベースにしてお話ししましょう。ここには319ペタベクレルという数字があります。これは想像もできない膨大な数字で、ゼロが15個もあります。これをチェルノブイリの事故で放出された量と比較し見ると、319対1,670です。つまり東電は、チェルノブイリの総放出量の約18%が福島原発の事故により放出された事を認めています。同じ数字ではありませんが、大体同じ規模のものです。総ヨウ素131の5分の1ほどです。

次に重要な核種がセシウム137です。30.3 PBqはチェルノブイリの放出量の約3分の1です。ここも同じくチェルノブイリより低い数字ですが、単位的には同規模です。


この2種が我々にとって一番重要な核種でした。プルトニウムとストロンチウムの放出量は低いものです。キセノン133はかなり早く気化する原子です。この3つの核種はの2つと違い、日本人の健康にとってあまり重大な影響を及ぼさないでしょう。

放射性物質の降下範囲を考える場合、当時の風の方位、天候状況をみなければなりません。これは手に入り易い分布図です。ここが福島第一原発、こちらは半径20km圏で避難区域です。ここに、飯館村の方向に伸びる放射性物質を含んだ雲の筋が見えます。3月15日には風向きが東西だったで飯館市の方向に向いた放射性雲が示されています。ここに放射能が集中し、周辺は少なめです。

これは東電と日本政府が公開しているグラフです。ここで無視されている事実は、放射能の大半、約80%が太平洋の方向に流れたことです。日本国土に流れ落ちたのは約20%です。つまり風向きにより助かったわけです。

東電は「海に流れた放射能は危険ではない」と言っています。これが真実でない事は後ほど他のグラフでご覧になれます。放射能の大半が海に流れたので、日本の住民にとっては先ず安全だったのですが、大半の80%は海に流れ環境を汚染し、長期的に見て人間に非常な悪影響をもたらします。風の向きが違ったとしたら、ずっと酷いことになっていた」ということを繰り返し確認しておくのは大事なことです。

この放射能の流れが反対方向に向き日本の国土、韓国と中国の一部に降下したと想像して下さい。

このグラフで考慮されていないのは、この数日間に風向きが変ったことです。風は一方向からだけ吹いた訳ではなく、 放射性物質を北へと運ぶ日もありました。ある日は北向きの風で、汚染された雨が降下した地域がありました。東南方向の風の日もあり、首都東京の付近まで放射能が検出されました。

ホットスポットがありここに集中したと言われていますが、周りの地域環境の放射能値が上がっていることは無視されています。しかし、ここにもそこにも,線量が比較的高いホットスポットが環境の中にあるのです。

これは正式な政府のデータなのですが、マスメディアには公開されませんでした。

先ずは土壌のサンプルを見てみましょう。土壌にはどのくらいの放射能が含まれている
でしょう。これは、日本の文部科学省(MEXT)のデータです。ここではヨウ素131の数
が7000から100万Beq/kgです。

覚えていらっしゃいますか。ウランの土壌中の普通の数値は10から30ベクレルでした。7千から100万ということは、数百、数万倍高いということです。これは福島原発内ではなく、20キロ領域外のデータです。放射能を含む雨・雪が降下したホットスポットのデータです。9-42万ベクレル/kgがセシウム、ストロンチウムは低い数値でした。

これほど高い放射能が測定されたということは何を意味するのでしょう。この近くにいる者は、かなりの放射能の影響があるということです。放射線は地上数センチしか達しないこともあります。しかし3歳の子供が土壌で遊んだり、小児がこれを口に入れたりすると相当な健康への影響があると見て良いでしょう。この土壌には米や果物がなる木が育つし、この土壌に住む動物により埃が上がり、それを吸入するとその中に含まれる放射能が直接健康に悪影響をもたらすことは考えられます。

 ここにも似たような図があります。線量が高い地域と低い地域を示しています。その際、線量の高さが距離には直接関連していないことがわかります。

 例えばこの場所は、原発に近いのですが放射能は低い数値です。こちらの方は離れているのも関わらず、高い数値を示します。だからどこにホットスポットがあるか、放射能が降下したか見なければなりません。チェルノブイリの事故の後は、0.5メガベクレル/㎡以上の地域の住人が全て避難されました。この数値はこの東北地図の水色の地域に相当します。チェルノブイリだったら避難しただろう地域です。

   特に小児科医の私として、そして皆様にとっても心配極まりないのが、サンプルを採った学校、幼稚園、保育園全ての土壌に高い放射能が検知されたことです。先程申しましたように、子供は放射能に非常に敏感です。その上子供は大人に比べ砂場など外での遊びで直接土に触れる事が多く、ですので子供の放射能と接触は大人に比べ非常に多いのです。

 郡山市、相馬市、福島市、伊達市等の学校、幼稚園や保育園で1000単位のセシウムの数値が検知されました。これは普通の数値の200倍以上のものです。これも非常に心配の原因です。これらのデータも文部科学省が公開したものです。

これは遊園地で遊ぶ日本の子供たち、左の写真は原発事故前、右側が事故後の写真です。シャベルカーにより校庭の汚染した表面を山に積んだものです。つまり放射性廃棄物です。ドイツではキャスクに入れて処分するところですが、福島周辺の被災地では青いビニールを掛けて、どのように処分するか決まるまで放置されています。

数千トンの放射能で汚染された土壌が福島県では校庭や道端に山に積まれ、処分されるまで放置されています。子供達はそのそばの公園や校庭で遊び、毎日通学しています。

高線量ホットスポットが通学路上にあり、登下校中の子供達が、 線量計で 放射線量の高さを、『ここは大丈夫。だけど2m左に逸れると放射線がある。』などと確認している様子が良く報告されます。本来こういう状態は酷いことなのです。放射能は目で見ることも、 味を感ずることも、ニオイを嗅ぐことも出来ない危険なものです。本当なら、汚染している表土をはぎ取り、放射性廃棄物として何千年の間何処か別の場所に隔離保管して初めて、その道を通って良いものなのです。

大人は普通、砂場で遊んだり、土を口に入れたりはしません。しかし、動くことによって、ホコリが舞い上がります。そして放射性粒子は上に向かっても放射線を発しています。つまり、放射能は地表にあるだけではなく、大気中にも存在するのです。そしてこれも測定可能です。次のスライドをお願いします。

この図は、大気中の線量を測定するモニタリングポストです。この場合の単位は、マイクロシーベルト パー アワー(μSv/h)です。この数値と通常の数値とを比較することができます。例えば、ベルリンでは普通いくらの数値か、東京は、福島は、...というように。この状態の酷さは、住民を安心させるためにあちこちに設置されているモニタリングポストの多くについて、その位置から1メートル右、あるいは左に移動すると、もっと高い線量値であることが確認されていることです。ですから住民は、この数値を見て、より安心と思うのではなく、むしろ虚偽の安全性が演出されている、と感じています。

このモニタリングポストの多くは住民を安心させるためにあちこちに設置され、モニタリングポストの位置から1メートル右、あるいは左に移動するともっと高い線量値であることが確認されている、という酷い状態なのです。

大人は普通、砂場で遊んだり、土を口に入れたりはしません。しかし、動くことによって、ホコリが舞い上がります。そして放射性粒子は上に向かっても放射線を発しています。つまり、放射能は地表にあるだけではなく、大気中にも存在するのです。そしてこれも測定可能です。次のスライドをお願いします。

この図は、大気中の線量を測定するモニタリングポストです。この場合の単位は、マイクロシーベルト パー アワー(μSv/h)です。この数値と通常の数値とを比較することができます。例えば、ベルリンでは普通いくらの数値か、東京は、福島は、...というように。この状況で酷いのは、住民を安心させるためにあちこちに設置されたモニタリングポストの大半は非常に低い線量しか表示しないということです。その位置から1メートル右、あるいは左に移動すると、もっと高線量であることが確認されているているのです。ですから住民は、この数値を見て、より安心と思うのではなく、むしろ虚偽の安全性が演出されている、と感じています。

汚染された農地では当然作物が生産されていました。その結果、多くの食べ物が汚染され、事故後数週間、水道水も飲まぬように警告されていました。東京都の一部でも放射性ヨードによる水道水汚染があったほどです。

野菜や果物は汚染物として処理されねばなりませんでした。今もなお汚染された農産物が市場で発見されています。福島沖は非常に魚や海産物が多くアジアの中でも有数の漁業地なのに、海水が放射性物質に強度に汚染された結果、とくに魚や海産物に高い放射性が見られます。

牛乳、牛肉、米 緑茶といった基本的食料が2011年以来高い汚染値を示しています。水道水やミルクを汚染した放射性ヨードは半減期が8日だから数ヶ月で崩壊するので問題はなくなりますが、放射性セシウムはの半減期は30年です。

それはどういうことかと言えば、チェルノブイリ事故で発散した放射性セシウムは例えばドイツでは27年後も今だに残っていて、まだ半減期も来ていないというわけです。つまり日本でもこの先100年も200年も放射性セシウムが地中に残留し続けるのです。*

ドイツ・バイエルン州ではイノシシやブルーベリージャムやきのこに今だに放射性汚染が発見されているように、事故後27年後でもそうなのです。

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福岡講演は前売り扱いのこくちーず残席は23席。

【7/12(金)夜 バンダジェフスキー博士福岡講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98019/

 

岡山講演も「こくちーず」予約=前売り扱い。

 【7/13(土)バンダジェフスキー博士岡山講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒ http://kokucheese.com/event/index/97677/


京都講演、夜の部は空席あり(昼満員)。

【7/15(月・祝)夜  バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

 

徳島講演もこくちーず予約=前売り扱いになりました。

【7/17(水)夜  バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96047/

 

東京講演 200席限定こくちーず予約=前売り扱い

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357



 

 


有名病院で甲状腺腫と診断の子供⇒海外疎開1年でのう胞消失、日本医師より被曝を懸念する海外医師。

2013-07-08 03:25:04 | 福島第一原発と放射能

東京講演 200席限定で前売り扱い予約申込

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357

先進国に東京から、海外疎開した母子がいらっしゃいます。2011年の秋に甲状腺が腫れていると言われ、専門病院で甲状腺腫と言われたお子さん。のう胞の様なのですが、疎開後一年で、消失していたそうです。

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今回まったく違う話ですが、ご報告です。
うちの子供は、

→2011年秋・<甲状腺の腫れ>を指摘され、
→それを受けて表参道の専門病院受診し<甲状腺種>と言われ、
→2012年5月に別の病院で<のう胞あり>との結果でした。

その後2012年夏から海外疎開し、
この春に現地にて甲状腺エコーと血液検査を受けました。
エコーの機器は、日本で受けた物よりも、性能が高かったと思います。
それで結果、何も問題無く!のう胞も消えているという事でした。
海外の医師は、あたり前に日本の状況を知っていたし懸念していたし、
「結果が良くて良かった!でも一年後、念の為またきちんとチェックしましょう」
と、おっしゃってくださいました(もちろん不調になった場合はもっと短いスパンで)。
日本の大概の医師とは全然違いますよね。
なんやかんや言っても初期被爆はしているので、この先ずっと安心は出来ませんが。
必死で日本を脱出してきた苦労が、少し報われた気がしました。

私はものすごく英語が出来るという訳ではないので、細かい文言を聞き取れていない&覚えていませんが。

(その病院に行った時は、細かい事情をきとんと伝えてもらう為、NPO職員の方に通訳として同行して頂きました。
なので、私側が伝えた事は、きちんと医師に伝わっていたはずです。)
「私が母子で海外に来た理由(原発避難)」について、「日本において子供に体調不良が起きたり、実際の検査で甲状腺にのう胞がある等の理由で、
日本の医師から海外でもフォロー検査を受けるように言われている」を説明したところ、「なるほど、そうですね」といった感じで
かなり共感を示し、「あなたが心配するのは当然です」と言ってもらえました。
日本のどの地域にいたのか、日本に原発事故後どの位の期間住んでいたのかなど、細かい質問もありました。

「原発事故後1年以上日本に留まっていました。」と伝えたところ、とてもシリアスな顔をされたのが印象に残っています。
(日本では、大概の医師に「問題ない。放射能とは関係ない」という対応を受けてきました。)
甲状腺エコーと血液検査を希望したところ、すんなりOKしてくれました。

(こちらの医師は、ただ心配程度では、公的保険を使って検査OKしてくれない為。もちろん、検査は全額公的保険より出ました)加えて、
エコーの検査時(上記の医師の病院とはまったく別の検査機関で行いました)、                             検査技師より「まだ小さいのに…どうしてこの検査をするの?」と聞かれたので、                             「私達は日本から来たのですが…知ってますか?日本の原発事故の事を」                                「あぁ…」                                                                         「そうです。それで、私達は被爆してしまったので…」と伝えたら、                                       「なるほど」というやり取りがありました。検査技師さんは、エコー検査を受ける理由を納得しているように見えました。

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 勿論、のう胞は元々からあって、成長と共に消失するものであった可能性も否定はできません。しかし、少なくとも、この海外先進国の医師は、日本の放射性物質の拡散をふつうに懸念しています。その事実を頭ごしに否定から入る訳ではありません。まず、その懸念が妥当であるという判断の下で、のう胞が消えていても、一年後にもう一度確認しましょうという当たり前のリスクコントロールを話します。

 なんというか、僕にはこれが普通の話としか思えません。こういう普通の話が海外の先進国からは聞こえてくる。しかし、日本の医師の殆どは対応しない。

 

日本は本当に先進国なのでしょうか? 文明国なのでしょうか?

僕には、疑問ばかりが膨らみます。

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京都講演、夜の部は空席あり(昼満員)。拡散下さい。

【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

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 Winny作者の金子勇氏がなくなりました。急性心筋梗塞だそうです。

 43歳。最近は、東京大学情報基盤センター特任講師もされていたそうです。

 彼の考え方は、特定の中心サーバーに依拠するのでなく、いろんな拠点をそれぞれのパソコン内に置いて、その相互が繋がることで、情報交換をより簡便に、よりスムーズにおこなうというものだったと僕は認識しています。真ん中のサーバーに依拠すると、何ががおきたら、全体が崩壊する危険がある。そうしたクライシスを回避するための考え方です。Winyというファイル交換ソフトはその著作権違反ばかりクローズアップされましたが、実はそうした金子氏の考えの反映であったと思います。

 実は危機管理という観点では、これはネットの話だけでなく、人間が経済的な事象を営む大都市にも同じことが言えます。特定の大都市に、情報を集約させすぎると、全体に崩壊の危機が及びます。僕は被曝シティ東京と日本の関係も、実はこの危機に瀕していると判断していますから。

 そういうことまで思うと、ネット空間ではWinyという危機管理的な感覚を有した優れたソフトを開発した金子氏が、現実では、こういう形で亡くなったのは、大変に残念です。

 若い彼が、東京で、心臓突然死というリアル。被曝エリアでは、まあ注目していた優秀な人もあっけなく死んでいくのが当たり前ですが。

 バンダジェフスキ博士と僕は早く話したくなりました。彼は明後日、僕らの日本にやってきます。

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 *セミナー両会場とも、一般の方で関心のある方の参加も可能。大会場の講演会場と異なり、セミナーは、直接、バンダジェフスキー博士と話す機会があります(人数限定の為)。

 【7/14(日)京都 専門家&医師向けセミナー】

 詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96723/

 【7/21(日)東京 専門家&医師向けセミナー】

 詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/97131/

 *両会場とも、電話申込も可能です。 080-8051-3045(11時~19時 木村) 

 セミナーテキストは60ページあります。バンダジェフスキー博士入魂の力作です。

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ベラルーシが如何に被曝影響を隠ぺいしているのか。誰が真実を語っているのか。

2013-07-07 14:34:30 | 福島第一原発と放射能

 200席限定、本日7/7(日)より受付開始

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】 

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/101357/

 

  

http://blog.goo.ne.jp/flyhigh_2012さんからの転載です。

 僕が「バンダジェフスキーという人物が、実は現地で、どう見られているのか、日本のテレビ局が報道した番組の断片でも確認することができます。ここの10:00から15:15を視て下さい。ゴメリの病院が出てきます。」と書いたところ、その前の部分から、きちんと文字お越しをしていただいたようです。ありがとうございます。この番組は、当時も地上波で確認しましたが、改めて視聴すると参考になることが多かったです。はっきり書きますが、バンダジェフスキー批判を繰り返している人たちの言説よりも、現地のこうした状況を断片的に捉えた映像が、リアルを伝えることは多いです。

http://www.dailymotion.com/video/xn31k4_%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85-25%E5%B9%B4%E7%9B%AE%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%AE%9F-2011-12-18_news#.UdaoD_lA1ic

これは『特命報道記者X 2011』2011年12月18日(日)午後4時~5時25分放送されたものです。
http://www.fujitv.co.jp/tokumeiX/

 


 

 ナレーター:病院を取材したいと言うと、ベラルーシ政府はある病院を手配してくれた。その名も「全国放射線医学人間環境科学実用センター」とものものしい。迎えてくれた医師は、不思議な言葉を口にした。

医師:「この全国放射線医学人間環境科学実用センターは、2002年に新しく建てられました。みな、大統領のおかげです。」

ナレーター:汚染地に住むという患者に話を聞いた。

患者:「私は事故直後の1986年に現場の近くで働いていました。住民が避難した場所で水や植物にどれだけ放射性物質が入っているかチェックしていたんです。」

取材班:具体的にはどこが辛い状況ですか?

患者:「虚血性の心臓疾患と血圧も高く、そして非常に足が痛いんです。」

しかし、医師は

医師:「それらの病気は放射線とは関係ありません。事故の後、彼らにかかった大きなストレスが原因でしょう。」

ナレーター:意外なことに案内してくれる患者のどの症状も放射線とは関係ないという。別の医師に聞いても、

取材班:「ここは放射線病院って看板にも書いてありましたけど、今、放射線とは関係のない病気の人たちばかりなんですね」

医師:「はい、放射線に直接関係はありません。普通の病院と一緒です。」

ナレーター:それは、もはやこの国に、放射線による健康被害はないということなのか。私たちはベラルーシで放射線が体に与える影響について論文(チェルノブイリの子供の食物摂取におけるセシウム137と心臓血管疾患の関係性)を書いている女性医師に聞いてみることにした。

ウクライナ人のコーディネーターに電話をしてもらうと、

女性医師(電話):「事故の後、心臓障害は2倍から2.5倍に増えました。考えられる原因は結局食べ物に含まれるセシウム137のせいなんです。月曜日は午後の勤務なので午前中ならあなたに会えます。ぜひあなたに会って本当のことをお話したい。」

ナレーター:病院で聞いた話とは正反対だった。この女性医師と会い、詳しい話を聞く必要がある。しかし、この時私たちは大きなミスを犯していた。先ほどの電話を、ベラルーシ政府の職員である彼(アンドレイ氏)に聞かれていたのだ。翌朝、再び女性医師に連絡を取ると、

女性医師(電話):「取材は受けられません。」

ナレーター:この国で何が起きているのか。

コーディネーター(電話):「会えないんですか?」

女性医師(電話):「理解できないかもしれないけど、あなたは取材して帰るだけ、私はここで生活しなければ・・・。その代わりウクライナにいる私の夫バンダジェフスキーに聞いてください。夫なら真実を話せます。」

ナレーター:私は無理だが、夫なら会えると告げ、電話は切れた。何かがおかしい。私たちは監視役の運転手をホテルに残したまま、ゴメリ市内の産科病院に飛び込んだ。すると、

セルゲイ医師:「病院を案内します。ここには赤ちゃんの集中治療用の保育器が9個あるんです。」

ナレーター:このセルゲイという医師が案内してくれるという。9つの保育器は全身を管につながれた赤ちゃんでいっぱいだった。

セルゲイ医師:「ここには州全体から先天性障害のある新生児が送られてきます。つまり、このような重病の赤ちゃんが一番多いんです。この子は重大な先天性肺炎と肺出血があります。この子は溶血病があります。」

ナレーター:電話の女性医師は心臓障害が増えていると言っていたが・・

セルゲイ医師:「いますよ、あちらです。」

ナレーター:別室に案内された。

セルゲイ医師:「この子は心房中隔欠損です。今すぐ手術の必要はありませんが心臓の音が異常です。」

ナレーター:先天的に右心房と左心房の間の壁がない重い心臓の病。取材班のコーディネーターが、心臓の音を聞いた。

セルゲイ医師:「心臓がシキシキと打っているのが聞こえるでしょう?そういう欠陥なんです。」

取材班:「どうだった?」

コーディネーター:「変な音がしました。ドキドキと打ってますが、はっきりしていない感じ」

ナレーター:それでも懸命に鼓動を打ち続ける小さな命。

取材班:「多いんですか?こういう人は?」

セルゲイ医師:この病院だけで1年に5人から10人。うち2~3人が手術を受けます。」

女性医師(上司)「そんなの、世界平均と変わらないでしょう!」

ナレーター:突然口をはさんだのは、セルゲイ医師の上司と思しき女性。

女性医師(上司)「最近は新しい機械が導入され妊婦の検査も詳しく行われるようになったので、事故前より多くの病気が見つかるだけで、別に放射線は関係ないんですよ。」

ナレーター:放射線は関係ない。そう繰り返す女性医師の言葉に、たまりかねたようにセルゲイ医師は、

セルゲイ医師:「この病院には州全体の危険な患者たちが集中するとはいえ、正常な赤ちゃんは全体の2%しか生まれません。」

ナレーター:正常な赤ちゃんが2%しか生まれない。危険な母子が集まる病院だとしても日本では考えられない数字だ。つまりそれが放射線の影響ということなのか。

セルゲイ医師:「私の主観では、放射線はもちろん子どもたちに大きな影響を与えています。放射線を浴びれば免疫は弱くなるんだ。

ナレーター:それが、この国で数え切れない赤ちゃんを取り上げてきた医師の実感なのか。

セルゲイ医師:私たちは女性の子宮内に蓄積したセシウムの量を測ったことがあります。日本の信州大学との協力でした。もちろん通常よりも多いセシウムが発見されており、これから胎児への影響を詳しく調べます。」

ナレーター:セルゲイ医師が言うプロジェクトに医師として参加した長野県松本市の菅谷市長。取材した映像を見てもらうと、

菅谷市長:「あ、彼ね。よく、この先生言ってくれたなあ・・・」

ナレーター:菅谷氏がセルゲイ医師を心配するにはわけがある。

菅谷市長:「ベラルーシで原発を作るんですね。ルカシェンコ大統領は原発を作るのであれば、できるだけ原発の悪口を言わないようにと箝口令を敷いて・・」

ナレーター:確かに独裁者と言われるルカシェンコ大統領は原発の建設を急いでいた。セルゲイ医師は、そんな中、危険をおして語ってくれたのか。

取材班:「何で皆、ベラルーシで障害があることを隠そうとしている?」

セルゲイ医師:「それがこの国のシステムだからさ。僕には聞かないで欲しい。」

ナレーター:帰り際、一人の(同病院の別の)女性医師がこんな言葉をかけてくれた。

(同病院の別の)女性医師:「バンダジェフスキー氏を訪ねて下さい。彼なら真実を話してくれます。」

ナレーター:バンダジェフスキー。その名前には聞き覚えがある。突然電話で取材拒否を告げた女性医師が「彼なら話せる」といった夫の名だ。急遽私たちはウクライナ、キエフにもどった。この街に目指す人物がいる。

(イヴァンキヴ病院)

ユーリー・バンダジェフスキー博士。かつてゴメリ医科大学の学長をつとめた程の人物だが、

バンダジェフスキー博士:「今の私は国外追放の身です。」

ナレーター:彼は1999年汚職容疑で逮捕された。政治的、意図的な冤罪だとして海外の人権団体が猛烈に抗議、5年の服役の後、海外で研究活動を続けている。

その逮捕の直前に発表されたのが、汚染地で亡くなった人の臓器を取り出し、セシウムの量を調べた、世界でも唯一のこのデータだ。

黒は大人、灰色は子ども。様々な臓器に溜まったセシウムの量の中で、注目は1番の心臓。特に子供から600bqを超える高濃度のセシウムが検出されている。

さらにこのグラフは

臓器にセシウムの量が多ければおおいほど、心電図が正常な子が少なくなるのを示している。

臓器が74Bqから100Bq汚染されると、心電図が正常な子どもは1割程度しかいない。

バンダジェフスキー博士:「驚かせたくはないのですが、すでに日本の子どもの心臓から、20~30Bq見つかっています。これからも、まだまだ増えるでしょう。」

 

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 テレビというのは、何が本質的にすごいのかというと、ある意味、取材の断片を積み重ねる作業の中で、本当はなにがおきているのかをつぶさにあきらかにすることがあるということです。

 映像というものが、その人の表情、こまかい文言などで、よりリアルに伝えてきます。本当の真実、本当の状況を良くも悪くも勝手に切り取ってきます。この勝手な切り取りがとても大切なのです。それが何よりもことをはっきりとさせます。

 セルゲイ医師の思わず出た言葉と、女性の上司の言葉との違いを、表情も含めて読み取れば、何が事実なのかはっきりとわかります。そして、それを言えない社会であるベラルーシ。それもはっきりわかる。大昔の話でなく、今のベラルーシ。

 去ろうとする取材班に「バンダジェフスキーなら真実を話す」とこっそり告げる別の女性医師。

 つまり、現地で誠実に医療に取り組んでいる関係者は、実はバンダジェフスキー博士が伝えていることが大枠で正しく、それを政府が弾圧し続けていることを、完全に自覚しています。

 いいですか、左翼の誤魔化しの反対活動ではない。実際に診療行為に携わっていて、困難に立ち向かっている人々の本音なんです。

 勿論、細部に間違いはないと言わない。しかし、彼の標本に誤りがあるというような指摘ばかりすることは、なんの益もない。なんにもしないで、さも被曝のことを懸念していることを装ってあらさがしに専念する日本人医師と、バンダジェフスキー博士と、大局的にどちらが有効なことをしているのか。

こんなことも理解しない人々とは一体何なのか。

 僕は、ベラルーシのスモルニコワ女医とお話した時も、彼女もバンダジェフスキー博士の話をつづけ、実態として彼の言うとおりに、酷い状況があると話していました。

 また、日本に今は居住している、あるロシア人の大学教授は、ぼくにはっきりと、「バンダジェフスキーは真実しか話していない。ソ連のまともな知識人なら、そんなことは本当はだれしもわかっている。」こう普通にはなします。

 勿論、皆さん、反政府勢力でもありません。

 正直、何にもしない日本の専門家よりも彼は遥かに機能しています。しかも、経験もあり、識見がある。だから、彼の話を一人でも多くの人に聞いてもらった方が良いと思っています。

 それは厳しいことですし、専門家でも内容がぎっしりあるため、しんどいとおもいます。でも、そういうことをはじめないと何もならないんです。

 今回の医師向けセミナーのテキストなどは、日本人医師で協力してくれたのは、実は首都圏で1200人母子や女性の甲状腺、血液検査を続けて対応にあたろうとしている医者です。彼が、深夜に限界まで頑張ってくれました。

 いいですか、一方では下らないあらさがしに専念し、何にもしないで、自己顕示欲をむき出しにする医師や人間たちがいる。

 実際に現場で診療行為で闘う医師が、深夜にそうした学問的な作業も続ける。

 これが現実です。これが本質的な医師です。

 僕は、この日本人医師にしても、バンダジェフスキー博士にしても、話をしていると、はっきりそうした違いを感じます。人のランクというのは、申し訳ないですが、はっきりと分かります。だから、ずっと皆さんに語っています。きちんと眼を開いてください。あなたの目は節穴ですか、そうでないんですか。

 あなたの目ではっきりと確認できますから。

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福岡講演は前売り扱いのこくちーず残席は29席。

【7/12(金)バンダジェフスキー博士福岡講演 with 木下黄太】

前売り扱いのこくちーず申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98019/

京都講演、夜の部は空席あり(昼満員)。拡散下さい。

【7/15(月・祝) 夜  バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

専門家セミナーは一般参加可能。人数限定、博士と対話可能。

【7/14(日)京都 専門家&医師向けセナー】

 詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/96723/

【7/21(日)東京 専門家&医師向けセナー】

 詳細・参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/97131/


*両会場とも、電話申込も可能です。 080-8051-3045   (11時~19時 木村) 

*セミナー両会場とも、一般の方で関心のある方の参加も可能。大会場と異なり、セミナーは、直接、バンダジェフスキー博士と話す機会があります(人数限定の為)。

セミナーテキストは60ページあります。バンダジェフスキー博士入魂の力作です。

 

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  広島の哲野イサク氏という反戦活動家が、バンダジェフスキー博士が金で変質かのようにとれる文言を平気でツイートしています。

 彼と人脈的にかなり近い人間に、コリン・コバヤシという人間がいます。前回、僕がバンダジェフスキー博士を招聘に動いた時に、ヨーロッパで左翼的なジャーナリスト活動をしていると称する、このコリン・コバヤシ氏が、僕に関してのネット上の嘘を集めて、博士に中傷文書を送付しています(ホリエモンの妄想話とかです)。実物も僕は見せてもらっています。要は僕が博士を招聘するのを阻止するのが目的です。こうした左翼周りのごろつきは本当にどうしようもないです。

 バンダジェフスキー博士自体、「こういう類のモノを送ってくる輩にろくなやつはいない。私も中傷され続けたから、逆に木下の中傷文書がわざわざ送付されてきたので、君への逆に信頼が強くなった。」と言われました。これは、何か特定の左翼グループの動きと連動している様子と推測しています。一般感覚からみたら、相当アホな話です。

そして今度は、バンダジェフスキー博士が金で変質したという妄想を哲野氏は言い出します。

 「しかし残念ながら今のバンダは変質してしまいました。ネステレンコが生きていればその変わりように驚くでしょう。何が原因なのか私ごときにはわかりませんが、長い投獄生活が一つの要因?金?

 真夏に二週間、日本に来て、七回講演して、二回セミナーを行う。日本人のちょっとした有名病院医師なら、総額100万円を優に超えるギャラの支払いになります。しかし、そういう要求は博士はしていません(勿論一定額は支払います)。本当にいい加減な中傷を、この哲野という人間は平気でしています。博士は、オリジナルテキストも数十ページのモノを送ってきている。博士は相当真剣に仕事をしています。

 何かの反対のポーズで満足して、他人の揚げ足取りに終始して、実質は何にもしない左翼活動家とは、博士はまったく違う人物です。新潟講演は100人程、福島避難者、福島県民を無料にしました。80人強が、お金を払う入場者。そうすると10万円がここの売上です。これは、会場費と通訳代で消えます。宿泊費、移動費、食事代はここのこのコストで無理です。こんな話をお金目的の人間が受諾しますか?意味が分からない。

 ほんとに「平和活動」「反原発」「反原爆」というお題目だけ唱えて、実質、何もしない左翼が、バンダジェフスキー博士に、意味不明の中傷を仕掛けることが、圧倒的に許せないです。徹底にやりあうし、最後は僕は、公開討論でも何でも行います。ただし、絶対許さないから、そのつもりでいなさい。こういう輩は本当に邪魔です。旧来の党派・セクトしか実体はないし、何にも現実化していない連中です。しかも、年配のおっさんばかり。役に立たないどころか、無根拠の博士の中傷まで平然と行います。

 自分たちの招聘がうまくいかなかったら(この人達には多数に意味のある招聘は無理です。お仲間の左翼集会に使う目的が限度)、今度はバンダジェフスキー博士が金で変質したかのごとく、虚偽の印象操作をしようとする哲野氏。そのお仲間たち。

 そういうことは、例えば、このコリン・コバヤシの関係者である、チェルノブイリ救援・中部の竹内雅文氏という方も、平気でお互いの間で、僕の中傷メールを送信されています(確認したら、僕のデータの中にありました。忘れていた。)。その僕を中傷するその現物メールのコピーも僕の手元にありますから。

 しつこくバンダジェフスキー攻撃とか、僕の中傷を繰り返しています。僕はこの1つ、1つに公で答えることもできます。いくらでも話しますよ。チェルノブイリ救援・中部の皆さん。コリンに送信したメールは僕の手元にありますから。公開したほうがよろしいですか。

 公開討論はきちんと設定するなら、公の場で話しますから、そのかわりに徹底しておこないますから。

 それから、僕は東海アマ氏の情報で、ブログ記事を書いたことは一度もありませんし、彼とはメールのやり取りもありません。ツイッター上でのまれにオープンな会話以外、関係はありません。本人が、僕の講演会に一度来られて、そこで話しただけです。人間関係も何もありません。

 竹内さん、人を馬鹿にするのもいい加減にしなさい。許しませんから。








東京講演、前売り扱いこくちーず本日7/7の10時開始。外国人特派員協会で博士会見等、報道関係へ連絡。

2013-07-07 07:07:07 | 福島第一原発と放射能

七夕に素敵な出会いがあるといいですね。

 

 

200席限定、本日7/7(日)の10:00開始。

前売り扱いのこくちーず申込スタート⇒http://kokucheese.com/event/index/101357/

【7/20(土)バンダジェフスキー博士 東京講演 with 木下黄太】

 

日時 7月20日(土)受付開始13:40 開演14:30(~16:30) 
場所 新宿文化センター 大ホール(1階席)(定員1100名) 
 (新宿6-14-1 http://www.regasu-shinjuku.or.jp/?p=309) 
東新宿駅(A3出口)から徒歩5分 または新宿三丁目駅(E1出口)から徒歩7分 
参加費 前売券1200円(こくちーず申込はこの金額を当日お支払い)

※ 当日、申し込み完了メールの携帯画面かプリントアウトを受付けでご提示のうえ、現金でお支払いください。(釣銭のないよう小銭の用意をお願いします) 

※ 座席が必要なお子様はチケットをお買い求めください。座席のいらない幼児は無料です。 
※ お申し込みはひとりずつ行って下さい。座席数のカウントをいたしますので、座席が必要なお子さまもひとりずつ申し込んでください。

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現在、東京講演は600席程度は販売済みなのですが、今回はホールが広く、1100座席があるため、みなさまが、申込のやりやすい「こくちーず」で当日前売り扱いの現金精算を一定数おこなうことに致しました。これは、当日の現場で、現金やり取りの物理的な処理限界もあるので、限定して200席にしたいと思います。この方が申し込みやすい方はこちらから、申し込んでください。

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バンダジェフスキー博士の記者会見が決定しました。外国人特派員協会で開催です。

 7/19(金) FCCJ記者会見。スピーチ20分+質疑応答40分。

スピーチは20分ありますが逐次通訳が入りますのでロシア語で10分程度のスピーチ。通訳はロシア⇒英語。報道関係者で来られる方はおいで下さい。

15:00-15:20  スピーチ(逐次通訳付き)
15:20-16:00  質疑応答(逐次通訳付き)


Speech title

"Medical consequences of accidents at nuclear power plants on the example of Chernobyl, Fukushima".


本人の経歴の英訳

 

病理解剖の専門家である博士は、1986年のチェルノブイリ原発事故以来、セシウム137の人体への影響を明らかにするために、被曝して死亡した小児患者を含む患者の病理解剖と臓器別の放射線測定や、放射能汚染地域住民の大規模な健康調査、汚染食料を用いた動物飼育実験などの研究に取り組む

 

After Chernobyl nuclear accident in 1986, as an expert in pathological anatomy, Dr. Bandazheuski conducted research to find effects of 137Cs on the human body; performed autopsy of exposed and deceased patients including children, measured radiation of the different organs, carried out a large-scale health survey of contaminated communities, and conducted animal feeding tests using contaminated feeds.

 

 1999年、博士はベラルーシ政府当局により逮捕・拘留された。受験者の家族から賄賂を受け取った容疑によるが、警察によって強要された2人の証言以外の証拠はなかった。彼が懲役8年の実刑判決を受け収監されたことで結果的にゴメリ医科大学の研究活動は停止された。彼の投獄に対する国際世論が高まったことに押されて、ベラルーシ政府は刑期途中の2005年に彼を釈放し、国外追放処分とする。

 

In 1999, the Belarusian government accused him of taking bribes from families of applicants to the university.  With only two witnesses who were coerced by the police to speak against him, he was convicted and sentenced to eight years, and his research efforts at the university was forcibly discontinued.  After 5 years of imprisonment, with growing international criticism over his imprisonment, he was released in 2005 and was expatriated.

 

 ベラルーシで研究を行ってきた博士は、臨床的な放射線健康被害研究の第一人者である。被害の実態をよく知る人物として、福島第一原発事故後2年を経た日本の汚染状況をどのように評価するか、今後の健康被害の広がりをどう予測するか、チェルノブイリ被害の経験に基づいた発言が期待される。

 

With his extensive research experience in Belarus, Dr. Bandazheuski is a leading research specialist in the field of clinical research on radiological health hazard.  Because of his expertise based on the first-hand knowledge of health hazard caused by Chernobyl accident, his words on current radiation contamination in Japan as well as  its potential health effects have been drawing increasing attention.

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 7/22(月)は終日、博士は東京23区西部・山手線近辺で休息予定です。しかし、その合間に、報道関係者の取材に応じる意向があります。ただし、本人の体力限界もありますので、こちらに申し込まれた社の中で、調整して、お返事する形に致します。今回の進行で、広報協力をしてもらっている出版社「アスコム」の担当者から連絡してもらう形になるかもしれません。
 多分、今回のホームページ問い合わせ欄からのご連絡が望ましいです。尚、どういうメディア関係なのか、一般的に認知されていないとみられる組織は、その説明も書いてください。
 
取材問合せ先⇒

 

 

 



自己顕示欲などの為にバンダジェフスキー博士批判を続ける、反被爆やチェルノブイリ救援の医師達の"病"

2013-07-06 05:53:03 | 福島第一原発と放射能

 バンダジェフスキー博士の講演会がいよいよ来週木曜日、新潟からスタートします。本来は、そのことで、大変だけれども、喜びながら、作業をしている状態でなければならないと僕は思います。しかし、今回もそんなに単純な話ではどうやらないようです。僕は、いくつかの点で、日本という国の人々の欠陥を痛感させられています。この欠陥は、驕りという観点でも話せますし、自己顕示欲の塊とも言えますし、本質的な嘘つきとも言えます。医師や専門家が特にです。

 しかも、そういう連中に限って、善意を身にまとっています。

 推進側の話ではありません。

 彼らは元々、相手側なのですから、こちらがそんなに悩むことはありません。悩まなければならないのは、一見、こちら側に近く見えるような人たちが、陰で、もしくはネット匿名で、バンダジェフスキー攻撃に終始しているからです。

 僕は何回も書きますが、博士のことを大変評価していますが、彼の唱えていることが全部正しく、他が間違っていると主張するつもりもありません。当然の穴も欠陥もあると思います。しかし、チェルノブイリの汚染地で、ここまで病理解剖して突き止めようとした人物は他にいないこと。さらに、彼の研究を嫌ったベラルーシ体制側によって、彼は刺され、逮捕拘禁され、人権団体などの抗議が無ければ、ずっと拘束されていたような状態だったこと。当然ベラルーシには留まれず、事実上、亡命的な状態でウクライナにしかいられないこと。研究の根幹資料が、破壊されていること。ありえない体験の連続です。こうした、政治的な立場、学者としての闘いの立場は、今の時代の日本医師とは無縁の世界です。これを認識して、バンダジェフスキー評価はすべきです。時代の制約、ベラルーシの限界。しかし、そういうことを、おかしなことを言いだす連中は、まず無視しています。

 僕のところに聞こえてきた話は、「バンダジェフスキーがトンデモ」とか、「ちょっとね」などと言い出す医師の話です。しかもはっきり書きますが、どちらかというと被曝に認識があるとか、チェルノブイリ救援にあたっている関係者が、 そういうことを口走っています。

 僕は前回の来日の時、相当、後悔していますが、何人かの医師が個別に短時間の面談を求めたため、その人物たちと彼をあわせました。被曝を懸念していることを世の中に唄っている医師です。

 しかし、博士と会わせた連中に限って、おかしな話が後でおきます。

 例えば初対面の博士にけんか腰でいきなり応対する、宮城の有名医師。この人は、その後も、「バンダジェフスキーの主張が真実のように認められるのがおかしい」という話ばかり言われています。そんなことだけに、実は拘っているのは、その人物が、人品骨柄として、バンダジェフスキーを批判することで、自分がより上に立とうとしている人間としか、僕には見えませんでした。この人は、今もそれに拘っていて、世評とは大きく異なる人格と、僕には認識しています。見かけで騙されてはなりません。

 また、ツイッター上でも被曝回避でよく発言していた、病理医は、本人と嬉しそうに話して、握手していましたが、後で、バンダジェフスキーの標本のあら捜しに終始していました。あらはあると僕も思います。しかし、それは本質とは思いません。嬉しそうに握手して、そういう意味不明なツイートをしているのをみると、その人の識見の問題が、根幹にあると僕は思っています。そして、こういうあらさがしに依拠して、少し穴があるとすべてを否定しようとする医師がまた多く出ます。悪循環。こういうことを進んでする人間というのは、一見被曝回避を唱えているように見えて、多分自分が目立ちたいだけです。本質がありません。

 何回も書きますが、こういう医師達は、汚染地にいながら、その汚染により、身体症状があるのかないのかを精密にみている気配はありません。違うことはされているようですが、医師として必要な対応作業をしている医師はほとんどいません。だから、はっきり書きますが、本質的な役に立ちません。それどころか、物凄く邪魔です。これなら、特に被曝のことを意識しないけれども、医師として、基本能力の高い医師の方が遥かにマシです。

 前回のバンダジェフスキー講演で、PDFの翻訳作業にあたった人物などが、逆恨みして、攻撃しているのを見ると(彼女らは、バンダジェフスキーに前回講演の際に外されました。会ってもいないのですが、やりとりでトラブルになり、「あいつらを2度と俺に近づけないでくれ」と博士から僕は釘を刺され、その時は博士も強情と思いましたが、その後、彼女たちが手のひらを返して博士批判に終始しているのを見ると、博士の慧眼に僕は脱帽しています)、結局、近づいている人間たちが被ばく回避という目的で、博士から必要な情報を得て交流するというよりも、自分が博士よりも、被曝関連で優れたい、目立ちたいという意識が強くあって、そのためにバンダジェフスキーに近づき、次のタイミングで、攻撃に走っている構図と思います。

 僕には非常識の塊としか思えません。こういう人達は、根幹的に理解できません。

 勿論、そうではなくて、まともな対応をしてきた北海道がんセンターの西尾先生や、高齢をおして会いに来られた肥田先生の様な方もいますが、しかし。。。。

 これは、チェルノブイリ救援にあたっていた医師の中で、ある一定数にも同じような人々がいます。これは、必ずいます。特にベラルーシ側に関わっている人です。彼らが関わっているベラルーシの関係者が、バンダジェフスキー否定側にいるケースがあり、そうした観点からも、バンダジェフスキー批判を引き継いでいる可能性が高いです。

 こういう人々のチェルノブイリ救援というのは、結局、立場以外は何にもないのだろうと思います。善意という見せかけの立場。チェルノブイリ救援という立場。それとリンクする日本での左翼的な立場。其処に合致しないものは、排除するか批判の対象となります。

 しかも彼らは、ベラルーシ側とある種の蜜月がないと、そもそも救援なんて形になりません。ですから、その蜜月を維持したい。だから、バンダジェフスキーは邪魔なんです。政府に異を唱えたから。結局、この人たちは、ベラルーシ政府の立場でしか話はしません。もう少し書くと、最終的には、日本政府の立場でしか話さないということにさえなると思います。こういう人達を僕は相当疑っています。きれいごと、善意は大概は大嘘です。

 さらに、医師でもないのに、京都大学の今中氏が、バンダジェフスキー攻撃をしつこくやっているのは、僕は前から相当おかしいと思っています。だから、今中氏にも、京都の夜の講演に招待は出しました。そんなにバンダジェフスキーがおかしいと彼が言い張りたいなら、本人を目の前にして、みなさんの前でやればよいと僕は思います。徹底してやりあえばよいと思います。バンダジェフスキー攻撃をすれば、何か得られる本質が、本当にそこにあるなら。皆の前で、そこまでできるなら、何か本質が少しはあるのかもしれませんが。来るのかどうかは僕にはわかりませんが。

 こうしたことが、バンダジェフスキー来日と共にまた見えてきています。

さらに、この上に、日本の医師達の驕り、高慢が露骨に見えます。

医療レベルの低いベラルーシやウクライナから何も学ぶことはない。水準が違うからと経験のある相手にしない感覚です。はっきり言って、見下している。差別意識と同じです。実は、野呂さんと話していてもこういうことを聞きました。

「日本の医者たちがベラルーシに行っても、機械がレベルか低いからと、まともにベラルーシの医師を相手にしない話で終わっていて、学ぼうという気がない。」

「旧ソ連は、核実験で実はデータを大量に持っていて、その知見もあるのに、日本の医師は気がついてもいない。バンダジェフスキーのやっていたことの意味さえ理解していない。実際やっているという現実が大きいのに。」

日本の医者や科学者をまちかまえて、『放射能の影響なんてない』というお決まりのコースをベラルーシでは老獪な体制側の医者がおこなう。それにやられる。」

僕は、この被曝後、何百人と医師と話してきましたが、申し訳ないですが、社会的な対応能力のあるタイプの人物はほぼいませんでした。ですから、そうした複合的な観点で、考察していないため、「被曝のことを考えたい」「福島を助けたい」「チェルノブイリ救援」などの医師達の大半が、実は大きな障害として、日本にはあると僕は思っています。そういう善意は邪魔です。

推進側、山下側と言われる立場との闘争と皆さんはおもっているかもしれませんが、実は安心論、大丈夫論を唱えるのは、むしろ一見こちらにいるとみられる、医師や専門家が本質的に酷いです。本気で闘う人、患者に向き合う人は、残念ながら、1,000人に1人もいないのが、今の日本のリアルです。

皆さんの絶望は甘いです。甘すぎます。もっと絶望して下さい。本当に甘いです。

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 バンダジェフスキーという人物が、実は現地で、どう見られているのか、日本のテレビ局が報道した番組の断片でも確認することができます。ここの10:00から15:15を視て下さい。ゴメリの病院が出てきます。

http://www.dailymotion.com/video/xn31k4_%E5%8E%9F%E7%99%BA%E4%BA%8B%E6%95%85-25%E5%B9%B4%E7%9B%AE%E3%81%AE%E7%8F%BE%E5%AE%9F-2011-12-18_news#.UdaoD_lA1ic

(ゴメリ市産科病院での取材シーン。心房中隔欠損の赤ちゃん。)

セルゲイ医師「この病院で1年に5人から10人。うち2、3人が手術を受けます。」

上司の女性医師「そんなの世界平均と変わらないでしょう。最近は新しい機械も導入され、妊婦の検査も詳しくおこなわれるようになったので、事故前より多くの病気が見つかるだけで、別に放射線は関係ないんですよ。」

放射線は関係ないと繰り返す上司の女性医師の言葉に、たまりかねたようにセルゲイ医師は

セルゲイ医師「この病院には州全体の危険な患者が集中するとはいえ、正常な赤ちゃんは全体の2%しか生まれません。」

(中略)

つまり、それが放射線の影響という事なのか。

セルゲイ医師「私の主観では、放射線はもちろん子供たちに大きな影響を与えています。放射線を浴びれば免疫は弱くなるんだ」

それをこの国で数えきれない赤ちゃんを取り上げてきたセルゲイ医師の実感なのか。

セルゲイ医師「私たちは女性の子宮内に蓄積したセシウムの量を測ったことがあります。(中略)もちろん通常よりも多いセシウムが発見されており、これから胎児への影響を詳しく調べます。」

(中略)

セルゲイ医師を知る松本市長「よくこの先生言ってくれたな」

セルゲイ医師を心配する訳があった。

松本市長「ベラルーシで原発を作るんですね。大統領は原発を作るのであれば、できるだけ原発の悪口を言わないようにと箝口令を敷いた。」

(中略)

セルゲイ医師はそんな中、危険をおして語ってくれたのか。

取材者「なんでベラルーシで障害があることを隠そうとしている?」

セルゲイ医師「それがこの国のシステムだからさ。僕には聞かないで欲しい。」

帰りには、1人の女性医師がこんな言葉を掛けてくれた。

別の女性医師「バンダジェフスキー氏を訪ねて下さい。彼なら真実を話してくれます。」

(中略、取材クルーはキエフでバンダジェフスキーと会う)

バンダジェフスキー「今の私は国外追放の身です。」

彼は99年、汚職容疑で逮捕された。政治的意図的な冤罪だとして、海外の人権団体が猛烈に抗議。5年の服役ののち、海外で研究活動を続けている。その逮捕の直前に発表されたのが、汚染地で亡くなった人の臓器を取り出し、セシウムの量を調べた、世界でも唯一のこのデータだ。(中略)注目は心臓。特に子供から600bqを超える高濃度のセシウムが検出されている。さらにこのグラフはセシウムの量が多ければおおいほど、心電図が正常な子が少なくなるのを示している。臓器が74Bqから100Bq汚染されると、心電図が正常な子どもは1割しかいない。

バンダジェフスキー「驚かせたくはないのですが、すでに日本の子どもの心臓から、20~30Bq見つかっています。これからも、まだまだ増えるでしょう。」


僕は、なにか異論はあっても、まずはバンダジェフスキー博士のやってきた事をきちんと認めて、話を聞くことは、やはり大切と思います。だから、その機会を設けているのです。

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 京都講演、夜の部は空席があります。情報拡散して下さい。

【7/15(月・祝) 夜 バンダジェフスキー博士京都講演 with 木下黄太】

17:30受付開始。18:00スタート。 途中10分休憩。20:15頃終了予定。

ひと・まち交流館 京都 大会議室 参加費1500円当日支払いのみ。

詳細&参加申込⇒http://kokucheese.com/event/index/98253/

昼の部は満員です。 

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 東京の土日開催は、初めてです。

 【7/20(土)バンダジェフスキー博士東京講演 with 木下黄太】

 開場13:40 開演14:30  場所:新宿文化センター 大ホール

 e+お申込み⇒PC用購入ページ

 http://eplus.jp/sys/T1U14P0010843P0100P002103383P0050001P006001P0030001

 携帯用購入ページ

 http://eplus.jp/m/msys/T1U55P0010844P0100P002103383P0050001P006001P0030001?uid=NULLGWDOCOMO

  

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 なお、バンダジェフスキー講演会に関しては、新潟で福島避難者を無料招待していて、現在新潟講演参加者は、この福島避難者の皆さんが大半です。これは、福島から避難しやすい地域で、放射能汚染が軽微で効果が大きいと判断される新潟において、福島の皆さんとバンダジェフスキー博士が語る意味が、日本の今後の為に、意味が大きいと判断して、敢えて行うものです。ですから、相当な決断をしておこなうことにしました。異例のことです。

 この部分の赤字を組み込んで今回予算は組んでいます。

  なのに、これ以上、別会場でも、優遇措置をとることを要求する人がいます。すいませんが、どこからそのお金を調達するのか、社会常識で教えて下さい。僕が億万長者なら、全部無料開催にしますよ。勿論、そうではありません。じゃあ、どこからお金を引き出すのですか。

  僕らのグループは多額の寄付金もありません。恒常的に寄付も集めていません。そうしたら、どうできるのですか。教えて下さい。

  そんなことをしたら、そもそも開催できないし、今後も何もできません。そういう妄想の様な要求をする方は、来なくて構いません。いい加減にして下さい。軒並み、どの会場でもそういう対応をしていたら、収支は崩壊します。社会常識の欠片もないのでしょうか。

 航空運賃、移動費用、宿泊費、通訳費用、会場使用料、プロジェクター費用、だれが負担するのですか。

 避難者なら無料。避難者なら援助が当たり前、実は、僕はそれを常識化してはいけない、甘いと僕は元々、ずっと思っています。保養を旅行感覚で来る人の話も、前から全国から聞こえてきます。本末転倒です。

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