「木下黄太のブログ」 ジャーナリストで著述家、木下黄太のブログ。

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被曝回避側を誹謗中傷した「反原連」「しばき隊」のbcxxxが共産党市議の息子という話から考えること。

2015-11-17 19:05:00 | 福島第一原発と放射能

きょうのブログ記事は、下記リンクで2012年7月におきていることの確認から行ってください。先にリンク先を確認してください。

残念ながら、今週金曜日を含めた、官邸前デモへの参加を呼びかけを、僕は撤回します。

残念ながら、今週金曜日を含めた、官邸前デモへの参加を呼びかけを、僕は撤回します。(2)

官邸前デモ、みなさんに不参加を勧めます。 大阪市ガレキ反対に関して此花区で緊急講演会のお知らせ。

この「反原連」は、当時の野田総理とのガス抜き会談を行い、そして縮小していきます。その後、違った意味での再生を果たしたのが、「しばき隊」と称されるグループなのでしょう。

私はbcxxxや野間などは元々論外としか思わないです。人間として、最低の輩です。

しかし、彼らの攻撃で、ネット上で発言の自由はないとする言説は相当におかしいと思います。
自分の言説をこの程度の妨害で話せないと思う人は、体制側の攻撃にはひとたまりもないと思いますから、その程度の覚悟しかなくて、何が言論の自由かとは思います。

勿論、逆にこうした攻撃をしていたbcxxxが匿名であることもありえません。ネット上の発言などから、bcxxxが特定され、これが共産党市議の息子とみられ、このことを契機に本人が会社を辞めることに繋がった流れは、ただ自業自得な話で、このブログで更に書く必要はありません。言論を徹底すれば、職を失うことなどあるのは当たり前です。日本は、言論に関して、欧米と比較しても実質は遥かに不寛容な国家ですから。

それよりも、bcxxx等の問題をどう考えるのかは、こうした連中の活動が、結局は大きな意味での反対運動にとって、どのような悪影響が出て、それがどのように継続しているのかを、確認する作業という事になります。bcxxxが共産党市議の息子なら、少なくとも共産党シンパが示唆する党のスタンスがそこから分かる可能性が高いということです。共産党自体のスタンスかもしれません。ここはポイントになると思います。

共産党が、反原発テーマで自分達の勢力拡大をしたいために、そこに被曝回避や放射能防御を排除する感覚があるのではないか、共産党市議の息子達は、意識的か無意識的かにせよ、そういう感覚に共鳴していたに過ぎないと思えるのです。こういう馬鹿げた行為が反体制側からも被曝国なのにおきているのが、日本の絶望と再確認しておきたいです。

反体制側ですら、体制側が隠蔽したい意志に平気に連動するのです。勿論、原発事故当時の政権が、民主党・管政権。最も非共産党的市民運動に近いとされていた政治家が総理で、所詮はそうした隠蔽に加担しただけの構図です(これは党よりも彼本人の資質問題が大きく影響しているとみています)。そして共産党も。勿論、原発推進側の自民は言うまでもないです。日本はこうして狂気の国家に落ちぶれていったと思います(現在も悪化)。

本来は、日本が原発事故後におかれていた現実について、異議申し立てをしようとした人々が集ったのが、当時の反原発デモでした。こういう人々の大半にとって事実上のガス抜きの役割を果たしたのが、主催した「反原連」ということになりました。要は野間とかbcxxx。これらの行為で日本における、ある種の可能性の目を潰すことが行われました。共産党の多少の拡大と引き換えに。本当に無意味な状況になったと思っています。

反対運動というのは、なかなか勝利する可能性はないものなのですが、その運動をしかけている連中の最終的な意図や達成目標が、集っている多くの人々と違い、結局は本質的獲得は何もできず、終了したこと。しかし、彼等は、共産党拡大と自分達の立場確保ができればよかったのだろうと思います。そして、それは達成されました。

ただし達成した後に、次の局面で増長がはじまり、今回の崩壊につながった気がします。「しばき隊」という存在はそれを示している気がします。

 しかし、所詮はその程度の人間たちが、共産党との同調意識でおこなっている話に、被曝回避側は勝てもしなかったのも事実なのです。これは首都圏全体として、被曝回避を抑圧したいという無意識が勝っている証左ではないのかと僕は思っています。

 また、被曝回避側が政治運動的に東京で圧倒的なマンパワーを有さなかったことがあります。結局被曝回避をまともに考えると、東京は汚染地で避難するしかなく、政治運動としての活動中心は東京にいないとどうにもならない現実である以上、被曝回避を担いたい中心の人々が東京で運動の多数を占めることは、原理的に不可能に近いこともかなり影響しています。

 いずれにしても、この共産党的、もしくは共産党シンパ的な政治活動集団は、「反原連」⇒「しばき隊」という流れを経過して、最近はSEALDsの兄貴分的関係者として名前が出ていることは大変にわかりやすい構図です。更に、大学教員として慶応大学・小熊英二氏や明治学院大・木下ちがや氏の名前が背後の共通項として見え隠れします。

つまり、こういう人々が本当は何をしようとしているか。それが今の日本を変えるためにきちんと役立つことなのか、相当に疑って見るしかないのだと僕は思います。

今のところ、自分達が認める内容の主張だけをして、それと少しでも違う主張を排除し、共産党に貢献する図式を取っています。これは「反原連」もSEALDsも実は大きくは変わりないと思います。

ここに何らかの期待をかけても、共産党に貢献する以外に、特に得られるものはないでしょう。安保法制に関する反対運動の盛り上がりと、その後に実は得られるものは殆どなく、体制側に影響が殆どない現実からもわかります。反安倍ということだけでは解消しない現実をきちんと思考する様子はありません。反安保運動が左翼的人々の間で盛り上がってもリアルに得られたものはなく、むしろ原発再稼動などの具体問題についての対応は大きく衰退しました。つまり、具体的果実は、むしろ減少しているのは間違いありません。

これは反原発というだけで、被曝回避や放射能防御を考えない(というか排除する)やり方と全く似たようなスタンスです。

本質を見ないのです。

結局、政治的に本当は市民の為に何を勝ち取るのかという具体性の欠落は余りにおおきいと僕は思います。

これは運動主体のみならず、日本の大きく言えば左派側に位置するメディアの現実感覚の欠落も大きいと思いますし、運動を取り巻く支持層となる人々の現実感覚からの乖離も大きいでしょう。左翼リベラリズムのお花畑は日本で特殊な問題として存在しているのも間違いありません。

勿論、被曝回避を目指す僕や貴女にとって、現行の体制側である自民&安倍政権は論外ですが、こうした反対勢力の運動にも期待は、ほぼ持てないということを改めて確認したいと思います。原発推進し放射能OKな連中も本当は現実を見ていないですが、その現実を見ない感覚は左翼的運動の大半にも確実に存在しているということです。

現実を見ないことは、いずれにしても狂気にどんどん近づくことになると僕は思います。

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【悲報】『見捨てられた初期被曝』著者、study2007さんが逝去。沖縄から福島米輸出という不自然。

2015-11-16 21:35:55 | 福島第一原発と放射能


きのうは朗報、そしてきょうは悲報になります。なんということか。

『見捨てられた初期被曝』(岩波書店)の著者で、Twitterで被曝回避側の主張を継続してなさっていたstudy2007さんが亡くなったそうです。僕は直接面識がない為、実はどういう方なのかわからないことも多いです。ただし、この著作は福島第一原発事故による初期被曝を、科学者の立場としてきちんと書かれた書籍としては現在は唯一のものです。また、ツイッター上での内容を見ていても、数少ない信頼できる発信者であったことは間違いありません。僕は彼とのやり取りで何回かそう感じています。

こういうことを述べている感覚でそれは分かります。

ある種の後悔という話題で、僕が「そういうことは皆あります。僕も悔いていることは多いし、メディア人として当時の責任は今も痛切に感じています。申し訳ないです。」という趣旨の話をツイートしているのに対して、study2007さんはこう返される人でした。

 

いえいえ、、。まあ、ただ、そういう「後悔」を「無かったことにする」のだけは絶対にやってはいけないし、恥も後悔もそれぞれの立場で持ち続けるのが「責任」ということなんだろうと思っています。

また僕が『見捨てられた初期被曝』についてのあるツイートを見て「お金のある人は買いましょう。情報はタダではない。」とメンションしました。

それは、彼が研究者的感覚に留まらず、こういう感覚で、本を書いていたことを大変に嬉しく思ったからです。

販売促進上言わない方が良いかもだけど、2章の6割位は岩波『科学』誌2015年3月号に載ってるから、それを立ち読みするだけで良いので読んで欲しいです。「自主」避難者が避難したことが如何に「正しい判断」だったか判る。

こんな現実にまで踏み込んでくる科学者系の人は殆ど存在していません。

 彼は、元々原子力関連で研究的な仕事を長年されていた方で、原発事故前から癌が発症し、闘病生活となっていました。ご本人の闘病ブログを読むと、凄まじい状態で病とも戦っていたことがよくわかります。

転移性肺癌の1寛解例に関する研究、のブログ

 ご本人が癌となった原因として、やはりそうした放射性物質を扱うような仕事が影響している疑いを抱かれていたことも、この福島第一原発事故以降にこのような言説や研究に邁進された動機ではないのかという話も聞きました。

 普通ならば、とてもこれだけの仕事を出来る体力的状態ではないのに、被曝回避ということの大切さを伝えるために、文字通り体を投げ出された行為だと僕は思います。ある意味で名誉の戦死とも言えるかもしれませんが、厳しい現実です。

しかし、いろんな意味で、全てが追い込まれていることを示していると僕は思います。

なお、追悼の気持ちを示したい貴女には、次のような手段があるそうです。

「岩波『科学』編集長で、study2007さんの本を担当された田中さんが、私たちのメッセージをご家族に届けてくださるそうです。そこで、オンライン上で寄せ書きに挑戦します。PADLETという寄せ書きサイトを教えてもらいました。携帯でもPCでもダブルクリック(タップ)すると、好きな場所に、ポストイットのようなメモ帳が出てきて、メッセージを書くことができます。写真の貼付けも可能です。移動もできます。⇒http://ja.padlet.com/shiraishi/xskr3wq6gumx

みんなでメッセージを貼付けてください。まずは1枚の壁がみがいっぱいになるまでやってみます。
印刷してご家族に渡します。」

 

 悲報も朗報も表裏一体の世界に生きていることを僕は痛感しています。study2007さんのご冥福をお祈りいたします。

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これも悲報です。

沖縄県にある代表的な米穀販売会社である沖縄食糧(竹内聡社長)が、沖縄で精米した福島県産「こしひかり」をマレーシアに輸出するそうです。

今月下旬以降に伊勢丹やイオン、日系スーパーなどで売られる模様です。パッケージに日本の桜をあしらった2キロの袋のもの。

更に台湾やシンガポールへも販路を広げるとしていますが、この会社は台湾が東日本で輸入に関して厳しいスタンスを取っていることや、そうした商品を日本の他地域からの商品として表示したことで、大きなトラブルとなっていることの意味を理解しているのでしょうか。

沖縄の会社から輸出していても、原産地が福島なら、その問題に該当します。そういうことが正確にわかっているとは、全く思えません。

はっきり書くと、他国に輸出する際に、福島米でも沖縄経由ならやりやすいだろうという感覚のようにしか、こちらからは見えない話です。とても不自然な形態です。

まあ、沖縄に関して、福島の米が遠隔地にも関わらず最も流通している地域で、沖縄食糧がまさにそうした会社であることは、被曝回避側で意識がある沖縄在住者には常識でした。しかし、そういう感覚には留まらない弾け方が、この話には含まれています。

沖縄という地域の本質的な弱点が、こうした時に酷い低レベルな有様として立ち顕れるのだと僕は思います。

それが更に外にまで行く先を求めるのです。そして東南アジアで、真っ先にやられたのが香港、次に今回のマレーシアということになります。本来ならば、香港の吉野家(日本の吉野家の香港でフランチャイズ的会社)が「福島米を一切使っていない」と声明した騒動も思い起こすべき時でしょうに、そんな思考は微塵もないようです。

ただ販売先から考えて、一番買う可能性があるのは、現地の方よりも日本駐在員家族という気がしますが。

いずれにしても、海外でも更に要注意なのは日本食という原則は強まる一方と思います。


 




 


【朗報】福島の白血病関連で、僕と講演をおこなった木幡ますみさんが大熊町議選挙に2位で当選の快挙!

2015-11-15 23:55:55 | 福島第一原発と放射能

 今日まであちこち、特に仮設住宅や復興住宅を回って駐車場で喋らせて貰い、皆さんの声を聞いて考えさせられる事ばかりでした。
 私は放射能汚染は怖いので、近寄りたくは無いですが、今まで何も言われなかった方が、自分の家がある所は除せんをして草を狩って貰いたいとやっと本音を言われて来ました。今まで決して言われなかった方が、自分の思いを言われる事は、大変な事ではないですか?言われた方は原発に決して頼らず、専業農業で大熊町で暮らして来ました。本当に悔しい、腹ただしい限りだと思います。
 今必要な事は、大熊町の方々と話し合って、又同時に土壌の線量を、空間線量には出ない放射能汚染が出ると思われますが、きちんと計測して町民の皆さんにお知らせする事と思います。本当の事を怖がらないでお知らせをしたい思います。誰か放射能汚染を完全に消してくれれば一番良いですが、今はそう云う訳にはなりません。
 私は、大熊町、いや福島県の放射線量の高い所は誰も立ち寄るべからず、その代わりお金をよこせ。新しい土地で新しい生活を営む為のお金を、移住先での生活再建の為の金をくださいと言いたい。 でもこれは福島県全体の人々が言う事ではないですか?これが現実です!

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以上は、僕と一緒に、東京と京都で、木幡ますみさんのページhttp://masuminosola.blog.fc2.com/よりの転載です。

東京と京都で開催した「福島で白血病は本当に多発しているのか?」という、リアルトークセッション。

特に東京では、かなり緊迫感のある話として受け止められていて、最後は満座の拍手で終わりました。

福島県内で避難し、汚染が強いところには居られないとする意識が強い女性です。

身体的な意味で、福島の危険を強く認識し、健康被害をきちんと話す人は実は多くありません。

彼女が大熊町議選挙に出て、これまでのやり方に徹底的に異を唱える感覚が強かったと思います。

こういう女性たちが声を上げることは、ものすごく大切な話なのです。

チェルノブイリで、事態が大きく変化していく契機には、具体的に女性の声が立ち上がってくるのかどうかという事でした。

それをきちんと「健康被害」とともに、語り始めていた木幡さん。

こういう女性が、町議選挙で、しかも2位として当選したことは本当に大きいと僕は思います。

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この木幡さんなどが伝えてくれた「白血病等が多発しているのか」等も配信予定。

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 ところで、この木幡ますみさんのお母さんは選挙期間中に亡くなられたそうです。高齢でしょうが、郡山市内がご実家で汚染は酷い場所だそうです。彼女はこのことにも言及しています。

 「私の実家のは郡山市の富山町と云う所に有りますが、放射線量が高く、震災後空間線量が10~17マイクロシーベルトあったとの事です。今の放射線量は0.6~0.7有ります。原発の中では管理区域内です。土壌も高く、周りでは若い方々が住んでいたがいートも取り壊されてしまいました。それなのにまだ除せんがされていません。若い方々が戻らないのは当たり前ですね。

ご冥福をお祈りします。

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日本だけでなく、世界も厳しい現実をどう噛み締めるのか⇒http://ameblo.jp/shibazakitoshie/


 


 

 



【緊急連絡】イスラム国とみられるテログループがパリで128人殺害、メルマガ増刊号を本日配信します。

2015-11-14 22:00:00 | 福島第一原発と放射能

【緊急連絡】

イスラム国と見られるテログループが、パリで128人もの人々を虐殺した同時多発テロ。

僕のメールマガジン増刊号を本日緊急に配信します。

イスラム過激派に関して、3人の専門家の分析も含め、イスラム国が出している声明文の内容やその内容と犯行のかかわりについても書きました。

また、こうしたイスラム国のターゲットであるのは、フランスやアメリカばかりでなく、日本も例外ではありません。

十字軍と規定される、イスラム国の敵側に日本は確実に存在しています。

こうしたリスクもきちんと考えたい人は、是非メールマガジンを購読してください。

 

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今から購読申込があれば、この増刊号も配信いたします。

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【13日の金曜日】パリで120人以上が銃殺される同時多発テロ、イスラム過激派の犯行が濃厚、専門家分析。

2015-11-14 15:46:33 | イスラム

「13日の金曜日」は偶然なのでしょうか?

フランス・パリで13日の金曜日」の夜に、同時多発テロがおきています。郊外も含めて少なくとも5箇所で銃撃がおきました。

バタクラン・コンサートホールで銃撃がおきました。ここは100年以上の歴史が有る施設で、1500人程度の収容人数の施設です。ロックコンサートも開かれているところ。ここで最も多くの死者が出ています。アメリカのロックバンドのコンサート中に大惨事です。

おきているのは、銃撃テロになります。

La Belle Equipe カフェ は 11区のCharonne通りにあるレストラン、ここでは18人ほどが殺害されたとみられています。

Le Petit Cambodge レストラン、10区のBichat通りにあります。評判の良いカンボジアレストラン。ここでも14人は殺害されています。

他にもla Fontaine au rois通りでも死者が出ています。

これらはドライビング・シューティングの可能性があります。

この施設のみならず、郊外のサッカー競技場付近でも爆発がおきました(訂正しました。どうやら競技場内でテロを実行できなかったようです)。サン・ドニにある国立競技場。

ここではドイツとの親善サッカー試合中で、両国の要人がいました。

すでに大半の容疑者が自爆したり、警察当局が殺害した模様です。

この状況で、フランス当局は国境を閉鎖することを決断し、市民に自宅に留まるように勧告しました。

非常事態宣言です。

日本エネルギー経済研究所中東研究センター長で、イスラム過激派の動向に詳しい田中浩一郎氏に話を聞きました。

「具体的なことはともかく、手口からして、イスラム過激派であることはまちがいないですね。

フランスでは、過去の経緯から考えても、組織的にアルカイダ系の方が実行能力が大きいので犯行組織としての可能性は大きいです。

しかし、もしもイスラム国だとしたら、彼らが組織的に飛躍的な段階になっていることになります。

同時多発的なテロを、今まで国外で出来ているわけではないですから、要注意ですよ。」

ところで同日、イスラム国を空爆している米軍などの報道官は会見し、後藤健二さんを殺害しジハーディー・ジョンという名で知られる処刑人、モハメド・エムワジ容疑者について、空爆で殺害できた可能性が高いも言及しています。

この空爆は12日になされている話です。

いろんな意味で、緊張感が高まっています。

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イスラム関連も何か続報が書けないのか、検討しています。

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この誤報を無責任に拡散させるFacebook住民の病⇒「千葉では173人中112人の子供たちが甲状腺異常と診断」。

2015-11-13 04:31:30 | 福島第一原発と放射能

私はこの記事の見出しを、Facebookで見せられて、驚愕しました。

FB住民600人の人間が拡散させています。

こんな間違っている見出しの話を平気で拡散させる人間がまともであるとは全く思えません。

ttp://www.evacuate-fukushima.com/2015/11/kashiwa-112-childrens-out-173-thyroid-abnormalities/?utm_campaign=shareaholic&utm_medium=facebook&utm_source=socialnetwork

「千葉では、173人中112人の子供たちが甲状腺異常と診断された。」

という見出しタイトルがついています。書いている人間は外国人のようです。

私も二週間前に、ブログに掲載した柏市の甲状腺検査の話です。

これは、柏市が希望者に補助を出していて、その結果を公表しています。

このことは二回も記事にしましたが、きちんと内容を理解しない人が、ここまでいることを知って驚愕します。

もう一度書きます。前に僕が書いている記事のリンクとタイトルはこれです。

合計173人のうちA2判定95人、B判定(5.1ミリ以上の結節等)6人、C判定11人という柏市の甲状腺検査結果。

要は173人のうち、A2判定95人+B判定6人+C判定11人=小計112人とはなります。

しかし、ではA2が異常なのか、異常でないのかは、わかりません。

というか、A2は本当に異常とならないケースが圧倒的多数です。

一定程度、甲状腺検査の知見が出てきている現時点で、A2も含めて異常と見出しを取るのは、あきらかにミスリードですし、マスコミレベルの感覚で言うなら、これは「誤報」です。マスコミ的な感覚では致命傷です。

それに一般的に診察しても、3割くらいのA2はいると言うのは、三田医師も話しているとおりです。

非汚染地にも当然にいます。

このA2を甲状腺異常と現時点で、大きく言うことは、相当に間違いです。

福島の一巡目で、A2どころか、何にもなかった未成年が、二巡目でがんと診断されたケースも確かにあります。でも、その感覚で言うと、逆にA1とA2の有意な差も本当にあるのかどうかも相当に疑わしいです。つまり、どの子にもリスクはある話はありえても、A1が正常でA2が何らかの異常と敢えて識別する根拠が、現在は相当に希薄だということです。

A2を過大視し、柏市の検査を受けた未成年者で、甲状腺異常が大半を占めるというニュアンスに誘導することは、更なる別のリスクを増大させることに他なりません。甲状腺だけが被曝影響では、勿論ありませんし。

いいですか、状態が見えていない数年前とは異なり、ある程度までわかっている中で、こうした明らかなおかしい誘導は、推進側から「放射脳」と呼ばれる様な、世間が相手をしない人びとを増やすだけの役割しか果たしていません。

この外国人の筆者は、そうしたおかしな誘導目的が酷いとしか思えませんし、これはあきらかに間違った言説です。

ただし、B判定よりも重く判断されているのが、17人存在しています。受診者全体のおよそ10パーセントです。

このことが、福島県民調査よりもあきらかに多く出ている方をどう考えるのかが、ポイントです。

これも既に記事を書きました。

【ポイント】柏市甲状腺検査B判定以上17人でおよそ10%、福島県民調査はB判定は0.8%という10倍の違い。

柏の話をきちんと理解する人が少ないニュアンスを僕は強く感じていて、記事をもう一度追加して説明したつもりでした。

しかし、今回の「千葉では、173人中112人の子供たちが甲状腺異常と診断された。」という誤ったタイトルの記事が何百人もに拡散されている恐るべき状態を見ると、特にFacebookなどを中心とした、一応被曝回避側に立っているはずの人々が、まったくまともな意識もなく、記事内容をきちんと確認せず、さらにこのタイトルは誤報ですといくら伝えても、聞く耳を持たず、更なる拡散をしている状態を見ると、僕は何の希望も持てなくなります。

いくらまともな情報を伝えても、伝えても、伝えても、意味なく甲状腺がんだけの危険を拡大視すると、被曝に関連するほかの重大なリスクを見逃すことにつながりますし、前ならばともかく、2015年時点でこんな記事に飛びつく人びとは敵対側から「放射脳」と揶揄されて、軽蔑されても致し方ないと思います。

 

自分の国でおきていることは、言語的なことも含めて、まずは自分で確認しなさい。

外国人が、日本の情報を正確に確認することは難しいです。

頼むから、きちんと内容確認してください。

それに、僕は一般の人にも伝わるように、こうしてブログに公開で書いていますが、その情報をこんなにPVがあっても、読者の皆さんは拡散もさせていません。

読んでいる読者の人が、FBでもツイッターでも内容を拡散させてください。

少しでも初歩的な間違いを減らし、変な妄想を拡散させず、必要な被曝回避や放射能防御対応を取るためには、そうしたことをしないと本当にダメです。

そういうことをあなたたち読者が対応しないなら、僕はブログを書くことを止めますよ。メルマガと違うブログの特性を理解していなさすぎです。

何のために、ブログで一般公開して、情報を出していると思っているのですか。こんな馬鹿げた見出し話を拡散させた人が僕のFB友人にも10人もいて、僕は気が遠くなりました。

何のために僕はあなたたちに伝えているのか、まるでわからなくなりました。

最低限のことも学ばない人間は、人間としての価値は何もありません。

ただ読むだけでなく、少しはきちんとした話を拡散させる努力もして下さい。

すべてが終わり、無に帰しますよ。こんなレベルでは。被曝回避、放射能防御側なら何もかも仲間ではありません。いい加減な輩も多数いますから。

まともな話をしない人間の話を拡散させると、すべては水泡に帰します。

この話はメールマガジンでも引き続き書きます。こんな馬鹿げたことを止めないと、すべての可能性が、僕も貴女も消え去るからです。

僕は一人でも終わりたくないですから。

キチガイとの心中はお断りします。

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【食材汚染最新情報】霞ヶ浦の天然鰻29Bq/kg、新潟・湯沢の野生茸210Bq/kg、岩手・奥州の蕎麦190Bq/kg。

2015-11-12 19:21:28 | 福島第一原発と放射能

 最新の汚染状況を農水省が掲載しているデータで気になるものを確認してみました。殆どゲルマニウム検査器によるもの。そして、セシウム134も検出されているものですから、つまりは福島第一原発由来の汚染影響があるものになります。

体制側で検査している数値でも、汚染は継続して確認できます。数値はセシウム134と137の合算。

茨城のレンコン7.5Bq/kg 

レンコンは普通に出ますね。これは、北海道・旭川あたりで流通していたもの。汚染地の根菜系はリスクが確実にありますね。こうしたものは、全国に流通していると思います。

茨城・霞ヶ浦の天然鰻  29Bq/kg

関東の天然鰻は相変わらず汚染されています。昔は、わざわざ高い値段を出して、食通がさっぱりとした味を好んだ、東の天然鰻。今は、食べ物ではありません。

岩手県奥州市 蕎麦 190Bq/kg

移行率の低い筈の蕎麦で190Bq/kgの汚染が出ています。奥州市エリアの汚染が酷い状態であることを、こうしたデータは裏付けてくれます。

宮城県角田市 大豆 11Bq/kg

宮城県内はこの程度の大豆汚染は多いです。大豆は溜まりやすいから、実は北海道でも数値が出る場合がありますよ。

新潟県湯沢町 チャナメツムタケ 210Bq/kg 野生きのこ

新潟県の山間部、スキーで知られる湯沢あたりも、セシウム汚染は確実にあります。新潟は山間部と平野部で汚染状況が相当に異なります。国の野生きのこに関しての検査をしているエリア。今一度、確認を。

野生きのこについて、これまでの検査結果を参考として、「検査計画、出荷制限等の品目・区域の設定・解除の考え方」(原子力災害対策本部平成25年3月19日改正)に基づいて、17都県*において検査計画を作成して検査しています。*17都県 : 青森県、岩手県、宮城県、秋田県、山形県、福島県、茨城県、栃木県、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、新潟県、山梨県、長野県、静岡県 

茨城県大子町  シモフリシメジ 45Bq/kg 野生きのこ

放射能汚染が殆どないから、この茨城県大子町に東京から移住して、ネットで食品販売をするという老人のFacebook秘密グループに僕が突然入れられたことが、最近ありました。彼の食品販売を目的とするグループで、ただ迷惑なので、FB関係を断絶、直ちにグループも出ました(勿論面識ゼロ、ネットでの関係も特にない)。この地域では、イノシシ肉でセシウム合算96Bq/kgの汚染が過去にも検出されていますし、茶葉の汚染もありました。福一に距離的に明らかに近づくエリアのリスクは、セシウムのみではわかりません。こうした老人の妄想商売に辟易しますが、ネットの被曝回避側には、あまりに最低の輩が多すぎますね。

栃木県益子町  ナメタケ 33Bq/kg   露地栽培原木

これは原木が駄目なケースでしょうか。

栃木県日光市  ハタケシメジ 16Bq/kg  露地栽培菌床

北関東で汚染が酷い地域では、菌床で栽培してもセシウムは検出されますね。

 

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木下メルマガ最新号タイトル

【 東京から岡山へ移住した一開業医の危機感 】

【 紫斑や生理不順に不整脈で東京から避難、更に若年性白内障と診断された30代独身女性があなたに伝えたいこと 】  

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東芝の隠蔽がまた報じられているようです。

東芝の米原子力子会社ウエスチングハウス(WH)で、計1600億円の巨額減損が発生していて、WHの単体決算は2012年度と2013年度に赤字に陥っていたということを、日経ビジネスがスクープでつたえています。リンク先は⇒ 。

また情報公開に強い毎日新聞らしい良い記事も出ています。特集ワイド「原子力規制委・規制庁 肝心の情報、やぶの中」。如何に原子力関連で、隠蔽が恒常的に為されているのかを分かり易く伝えているので、併せて読まれるとよいと思います。 

 

 



木下ブログの出発点となったミャンマー情勢激変、弾圧された民衆側のスーチー女史率いる野党が総選挙勝利。

2015-11-11 20:53:00 | 署名などの報告(会の活動報告)

上記は、ロイター通信の画像より引用。

このブログは、2007年9月27日に銃撃されて死亡した、ジャーナリスト長井健司氏に関して当時のミャンマー政府に抗議し、ミャンマー軍がジャーナリストを殺して入手したと見られるビデオカメラとテープを返却することを求めるために、僕が立ち上げたのがスタートです(僕が長井さんの友人で、署名活動の事務局も行いました)。知らない人も多いと思いますが、ブログのカテゴリー別や2007年当時の過去記事でご確認ください。

あの殺害から、およそ8年が経過して、ついにミャンマー総選挙で、アウンサンスーチー女史が率いる、野党の国民民主連盟(NLP)が勝利する状況となりました。

もともとこの制度自体、国会の中で軍がそもそも一定程度は議席を占めることが義務付けられています。

ですから、当然に軍側である現体制有利の中で、選挙としては9割以上の議席を獲得している状況に、国民民主連盟がなっています。この結果がこのまま最後まで進めば、軍の状態はあっても、野党側が勝利する可能性は極めて高いです。

軍がその選挙結果を嫌い、強硬手段に出ない限り、国民の意向を反映した新たな政権が出来ることは確実な情勢となっています。

 2007年には、政府への反対運動が弾圧され、死者も出る状態となったミャンマー、長井さんはその状況を取材する過程の中で、命を落としましたが、ロイター通信のカメラマンが撮影した写真によって、その死の状態が世界に伝わり、こうしたことが大きなきっかけの一つとはなって、今日のミャンマー政治情勢の変化もあるだろうと僕は思います。

 僕のブログが、元々立っていた地平が、この長井さんの死の真相を明らかにすること、彼の死の際にぎりぎりまで撮影し続けたカメラとビデオテープを取り戻すことを目的に始めたものでした。当時は反響も有り、10万人以上の署名も集まりました。

多くの人びとを弾圧し、死に追い詰めたミャンマー体制側への異議申し立てが大きかったです。

しかし、8年という時代の流れとともに、長井さんを殺した側から、長井さんが死を賭けて伝えようとした民衆側に、政権は移ろうとしています。

僕はこの選挙結果を、ミャンマー軍が適正に受け入れ、ミャンマー国民の意向を踏まえた政治体制が出来ることを強く期待しています。

可能ならば、あのときに長井さんが撮影したカメラとビデオテープが、新政府になったことによって、発見できれば大変にうれしいと僕は思います。

これについては、「ミャンマー軍による長井さん殺害に抗議する会」でも何か出来ることはないか考えてみたいと思います。

このことは、現在、被曝回避を考えてこのブログを読んでいる皆さんには関係ないことに思えるかもしれませんが、そんなに短絡的な感覚しかない人は、話にならないと僕は断じておきます。

要は、民衆を武力的に弾圧する軍事政権的な状態であっても、その民衆全体の意識が大きく変化すれば、8年程度の月日で、政治体制は劇的に変化することも有り得るということです。

ミャンマーのことを見て、日本のことを考えろということです。「人の振り見て我が振り直せ」です。

 日本がここまで原発事故後に凋落しているのは、他でもなく、一般国民である貴女たちが、本当にこの状況を変化させるために、具体的現実的にどう積み上げるのかという事を、怠けているからに他なりません(僕も例外ではありません)。

要はいろんな形で、ぎりぎりの弾圧を受けることも含めて、国民の声が大きく立ち上がっていないのが、こうした体たらくの根幹原因です。体制側が酷いことは何時でも如何なる国でも当たり前です。しかし反体制側すら駄目すぎるのが、この国の恐るべき低レベルな状態なのです。

みせかけのデモで声を上げても、本気ではない政治行動に、真剣に向き合う政府や政治家などいる筈もありません。

命どころか、逮捕される覚悟さえなき声が、政治的に強い流れになる筈もありません。

一部の政党と一部の活動家、一部の政治運動研究者の自己満足、更に旧来の左翼リベラリズム的な人びとの一定部分での自己満足を満たしているだけです。

何も現実的な達成はありません。

安保法案阻止を巡る盛り上がりとその達成度の低さ、その後におきている原発再稼動に関して具体的な反対勢力の弱体化をみると、この国で反対側にいる政治家・政治運動家たちの現実的混迷ぶりは、尋常ではないということです。

野党の選挙協力体制すら、目処も立っていません。

長井さんの死などから、8年間で大きく舵を切る方向に事態が推移しているミャンマーよりも、国民の本質的な意識レベルは、遥かに低いのが日本なのかもしれません。

否、遥かに低いのが日本です。

貴女はその多数日本人と一緒に沈む船にただ残り続けるのか、我を守るために船から離れるのか、船を沈ませない努力を続けるのか、その選択が迫られ続けているということなのです。

こうした感覚も有さないという方は、このブログの読者はきょうからおやめください。

そんな人間と関わりたいと僕は思っていませんから。

 

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長井さんの事と、木下黄太ブログの現在の在り方をどのように僕は考えていたのか。

そのことは、次の記事でよくわかります。状況は、根源的にはこの時点で想定していたよりも酷くなっていると思います。

2011年3月21日 14:48:42に投稿した記事を再度掲載します。

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福島第一原発の100キロ圏内の皆さんを圏外退避させるべきだとおもいます。

このブログはジャーナリストの長井健司がおこなったことから
カメラの返還をもとめる署名を僕がスタートさせて、
外国政府が
長井さんの命を奪ったことに対しての
怒りを伝えることが大きな目的になっています。
長井さんは、自分の命を犠牲にして、
ミャンマーの民衆がおかれている状況を
伝えたことで世界に衝撃を与えました。

しかしながら、長井さんと僕の考え方の違い、
というよりも根幹のスタンスの違いは
ジャーナリストは生死を掛けるものではあっても、
極力その危険を避けるべきであるということです。
僕は長井さんよりも、臆病者であって、
卑怯者であると自覚しています。
しかしながら危険に身をさらすことを
どこまで自分が許容するのかという根幹について
安易なヒロイズムは絶対に避けるべきと
僕は感じているからです。

それでも、僕の友人でもあった長井さんが存命ならば、
おそらくこの福島原発の惨状が本当は何であるのか、
命懸けで現地に潜入し、
証拠映像を撮影し、世間に公表することで
状況を変えようとしたのではないかとも思います。

ただし、臆病者の僕にはとてもできません。
なぜなら放射能は人間が勝てる相手ではありません。

僕が何ができるのかずっと考えました。
まず当初の東日本大震災報道であれば
人命の救助に少しでもつながる情報を
メディアを通じて出来る限り出し続け、
考えられる限りのことを政府関係者にも話しました。

それは福島第一原発の問題がはっきり認識されたところから
大きくフェィズがことなりました。

福島第一原発は
基本的に原子力の利用に心理的には
元々反対の気持ちが強い僕にとっては
福島の浜通りにある老朽化した施設という印象が
きわめて強いものです。
もちろん海岸沿いにあったので
当然、震災や津波には一定程度配慮をしていると
これまでは勝手に思っていました。
しかしながら、
補助電源が海側にあるなど
きちんとした配慮がなされていない発電所であったことは
あきらかだなと僕は今は思います。

さらに今回の異常事態は
僕の情報源からの情報では
全く想定外の出来事の連続であったことがわかっています。
僕はこの原発に
オペレーション上にどのようなことがおきるのか
色んな形で想定を考えて
シュミレーションを策定している人々がいます。
こうした人々の想定を
はるかに超える状態が続いていると僕の情報源は話しています。

もちろん、いろいろな形で水で冷やし続けるというのは
最も重要な方法で、
まっとうな方法は、極論するとそれしかありません。
それを命懸けでされ続けている
消防、警察、自衛隊、東京電力関連作業員の努力には感謝し続ける以外、言葉はありません。

ただこれはあくまで対処方法です。
根本的な解決にはなりません。(もちろん、時間は稼げます)
電源の復旧がうまくいって、冷却装置が稼動して、
問題なく回復すれば、何も言うことはありません。
そうなることを願い続けてはいます。

しかしながら、うまくいかないことも
僕は想定すべきだと考えています。
映像で見る限り、水素爆発で
破損程度のかなりひどい三号機は素人目に見ても
電源が通れば冷却システムが
復旧するという話が御伽噺にしか聞こえません。
もし、それで何とかなるのなら、
どうして東京電力は直ちに電源に手をつけなかったのか、
僕はずっと疑いの目で見ています。
うまくいかなかった場合、一体何がおこりうるのか
僕はわからないと考えています。

ここで気になっているのがアメリカの判断です。
スリーマイル島の事故も経験し、
原子力の開発について兵器レベルでも
圧倒的な知見を有していて、
なおかつ日本国内でも大気中のサンプル採取なども
独自に行えますし、
偵察機や衛星などで、福島原発についての独自情報が
収集しできて、
さらに日本政府からも情報を
容易に得られます。

そのアメリカは
マニュアル的な手続きではありますが
自国民を
半径80キロ圏内から退避させました。
この圏内にはいてはいけないということです。

関東圏では二百キロ以上は離れている
横田基地や厚木基地などから家族の国外退避は
すでにはじまったときいています。
さらに、横須賀の米軍基地では、
万が一の場合を想定して、
佐世保に本部機能を移すための準備作業が
おこなわれているとも僕は聞いています。
部隊とともに移動を打診された人もいます。

チェルノブイリと状況も違いますので
同じレベルになるとは確実には言えませんが
あのときは高濃度の放射性物質が
半径200キロから300キロくらいでも
降った事は間違いありません。
もちろん風向きがおおきな要素です。
そこによって状況は大きく異なります。
そして、今回の福島原発の事態が、悪化して事が起きた場合、
周囲100キロくらいには確実に影響が出ると僕は想定します。
専門家の中で同じよう最悪想定を立てている人はいますが、
あくまでオフレコベースでしかありません。
そして、いつも
「木下君、実際どうなるのかは本当はわからない」というのが
決まり文句になっています。

たまたま、現在の官邸の中には
複数、知人もいるので
色んな形で僕は懸念を伝えました。
返ってくる答えは
「関わっている専門家で最大リスクを話す人と、
木下君の懸念は同じ感じだよね。
でも、多数決はもっとリスクの低いという人が多くなるから」
といわれました。
「こういうときは、結局多数決しかないかも」とも。

勿論、低いリスクに収まればうれしいと僕は思いますし、
その場合は「木下は妄想癖のある臆病者で屑野郎」と
罵られても致し方ないと覚悟はしています。
むしろ、喜ばしい結末が訪れたのですから。

ただ、リスクというのは起こりうる中で最悪を
想定するべきと僕は感じています。多数決ではありません。
特に、今回は事が起きた時には被害は甚大です。
守らなければならない
国民の生命や安全を守ることが厳しくなるタイプの事象です。
放射能というその捉えにくい本質を考えると、
今、線量が高くないうちに退避を広げる選択肢をとるべきだと
僕は思います。

事がおこってからでは、混乱しさらに間に合わなくなります。
そのリスクも重ねて、伝えられる官邸の知り合いには
話しました。

しかし、政府はアグレッシブに動いている感じがしないです。
最高決定者が決定しない状況とも見えます。
日本のどこの会社でもありがちな光景と同じ感じです。
(政府→会社、国民→社員と読み替えもできますね)
そうすると政府の判断の遅れが
僕ら国民の生死や安全につながるリスクが
増えている感じています。

この状況を放置するわけにはいかないと僕は思いました。
勿論、リスクの想定なので
絶対にこれがおきると断言できませんが
その想定が起きた場合、
今よりもゾーンを広げて退避していなければ
被害がどの程度増えるのかを政府はきちんと認識すべきです。
そのために参考になるのはさっきのアメリカの退避圏の判断です。
僕は最低限、このくらいの退避圏にはすべきと思います。
このブログのタイトルに書いている100キロ圏の退避は
まずこの観点の判断が大きいです。

予防衛生の専門家と話をすると
こどもや妊婦のリスクはさらに高まります。
妊娠できる可能性がある年齢の未婚女性がそれに続きます。
こうした人々は退避圏をさらに拡大すべきと思います。

自国民を殺してしまう政府は、何であれ一番問題だと僕は思います。

長井さんはミャンマー人を殺す政府に立ち向かいました。

 

きちんと判断をせずに、自分達の心が安心し続けるために、
リスクをきちんと見ない人々を僕は許せないですし、
そして政府がきちんと出来ないのなら
事が起きたら、僕は政府が自国民を殺してしまう話になるかもしれないと思います。

 

そんなことにならないように強く願います。
本当に強く、強く願います。


福島県楢葉町の米と鮭を頬張る安倍総理大臣という憂鬱。伊方原発再稼動で住民投票を求め始めた八幡浜市民。

2015-11-10 18:10:28 | 福島第一原発と放射能

為政者の安全宣言というのは、いつも眉に唾して聞かなければなりません。

特に、わざわざ食べて見せての安全宣言は、そのあからさまなやり方といい、国民の意識水準を政府側が馬鹿にして仕掛けている誘導手段に過ぎません。

こういう手口を使う背後には、むしろ現実はより深刻な場合が多いと僕は考えます。

今度は、安倍総理が、福島の食べ物は安全であることのPRの一環を担って、お米と鮭を贈呈され、頬張る様子が、報じられました。

口の中に箸を突っ込んで食べるほど美味しいから大丈夫と言われたいのでしょうか。

政府インターネットテレビから、キャプチャーした画像。

http://www.town.naraha.lg.jp/information/info/001140.html より

むしろ冷静な貴女は、この動画を見てきちんと判断されたらよいと思います。

自分のまともさを、きちんと確認する物差しになるかもしれません。

 

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愛媛県八幡浜市で、原発再稼動に関しての住民投票を求める動きが始まっています。

既に、政治家側が再稼動に応諾した後だけに、はっきり言って遅きに失した感は否めません。

ただし、地元はあまりにも保守が圧倒的に強く、今まで表立った運動が際立たなかった八幡浜市なので、ようやく立地隣接自治体でも地元全体に働きかけようとする話がはじまったことにはなります。

下記ページを確認ください。近隣の方は是非ご覧下さい。

http://yawatahama.jimdo.com/





安倍政権シンパの橋下氏維新グループVS通常の地元自民党、広い意味で内部抗争でしかない大阪市長選告示。

2015-11-09 00:38:23 | 政治

きのう、大阪市長選挙が告示されました。

この大阪市長選挙を見ていると、これは広い意味での自民・保守系グループの内紛でしかありません。

要は、安倍官邸のシンパとして、通常の自民よりも現在自民的な存在とも言える橋下氏を中心とした大阪維新グループ。

橋下氏らの大阪での主導権を好ましく思わない自民党の大阪グループ。

この二つのグループの内部的な覇権争いでしかありません。

つまり、内部抗争です。

神戸界隈の、どこかの組織の内部抗争とイメージはとても類似しています。

どちらがより、悪くないのかという消極的選択肢しかありません。

これがどうなっても、自民党全体にマイナスは全くありません。

橋下氏が自分の政治的な勢力を維持できるのか、大阪での勢力を削がれるのか、そういう違いが出るだけです。

被曝回避&放射能防御の観点では、広域ガレキに関して、橋下氏との長年の敵対状態がありますから、当然ながら、反対勢力を支持するべきという感覚になるだけです。

しかし、それも消極的選択肢としてです。

実際に、他党が大阪市長を握っていた状況が過去にはあったことも、遥か遠い昔の話のようです。

本来は、党内抗争的に展開すべき話が、一見して政党同士の抗争という形に見せかけられていて、実質的にある大枠を出ないような状態で、政治的の話が終始しています。

旧来の保守・自民的な枠組みの中に実は収まっている。大阪では、特に顕著な話です。大阪人の政治意識の低さが、悪影響を加速しています。

西の都でも、政治的には、こういう話しかないところに、日本の厳しさをまた痛感します。

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子どもが血痰を出しても気にしない東京の親という話について。だっげらいよん最新作「メシウマ」。

2015-11-08 20:05:50 | 福島第一原発と放射能

今回のだっげらいよんは、Facebookグループ「福島第一原発を考えます2」の投稿も参考にしています。https://www.facebook.com/groups/264874763523469/

作者サイト⇒http://ameblo.jp/shibazakitoshie/day-20151105.html

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 東京で子どもが血痰を出していても、日常だから気にしないという話を間接的に伝えられました。

 「東京で電車や駅で寝転がって倒れている人が多い」という話などと同じような類の話である可能性もありますが、具体的に血痰というワードと、それが子どもという話の流れになっているのが気になったので、実際にそういう状況が一定数あると嫌なので、書いておくことにします(一般論的には事実関係の裏づけがとりにくい為)。

 血痰の大半は、風邪による上気道炎だろうとは思います。さらに気管支炎、肺炎などの呼吸器系炎症等が原因としては多い筈とはなりますが、稀に肺がんや結核などの重い病気も含まれます。甲状腺がんなどの場合にも、喉を刺激して、血痰が出るケースもあるそうです。

 いずれにしても、血痰はよいシグナルではありません。風邪や気管支炎などだとしても、治療したほうがよいですから、病院で確認してください。

 子どもが血痰を出しているのに放置するという親の感覚が僕にはよくわからないです。

親なのでしょうか? そういう人は本当に。本当にそんなに目立つほどにそんな親がいるのかなあという疑問も更に膨らみますが。

勿論、放射性物質が付着しうる環境では、喉に炎症が起きることは何にもおかしくはありません。喉の痛みという感じでは、体調不良としてずっと僕に報告されているあたりまえの事象と思います。その延長線上に、血痰は想定される話ですから。






やはり『幸福の科学』⇒【福島安全宣言の会 いわき大会】実行委員長は「幸福実現党総務会長」という構図。

2015-11-07 18:55:25 | 福島第一原発と放射能

「福島は安全」と話す高田純氏らのイベント「福島安全宣言の会 いわき大会」が開催されるそうです。

田母神氏も参加、変な右翼系の匂いはぷんぷんしますね。

そして相当に宣伝もしているようです。

ネットで反応を見ていると、感情的に許せないという声と、背景を気にしているがよくわからないという声が目立ちました。

なので一応、確認してみました。


さて、この大会の裏は何なのでしょうか。

黄色が印象付けられるチラシでピンとくる人もいるでしょうし、「高田純」と「田母神」という名前の併記でわかるという人もいるでしょう。

答えはとても簡単です。

実行委員長の名前がチラシの下にあります。講演者やスピーカーよりも、こうした主催者が本当は誰なのかは、実行委員長がどの所属などの情報ですぐにわかります。「矢内筆勝」という名前です。

この人です。画像も下記サイトより引用。

http://yanai-hissho.hr-party.jp/category/profile 

 福島県出身。数年だけ朝日新聞にいて、「幸福の科学」に入り、「幸福実現党」の党首も一時努めていて、現在は「幸福実現党 」総務会長(兼)出版局長。

はい、やはり「幸福の科学」でした。

 とてもわかりやすい構図ですが、「幸福の科学」が「福島安全宣言」を唱えることで、似たような言説で福島帰還を進める日本政府が、如何におかしな主張をしているかを逆に示している話になる気が、僕はしています。

 また信者でもなくて、こんなものにわざわざ行く人の方が人としてはかなり終わっていて、本当にお気の毒です。

 合掌。

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私のところに、きょう東京から届いた、51.04μSv/hという数値を示しているガイガーカウンターの画像。

2015-11-06 20:36:05 | 福島第一原発と放射能

 

 僕に届いたこの画像、ガイガーカウンターが示している数値についても、今夜配信予定の木下黄太メールマガジンでお伝えします。

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 放射能汚染が殆どないから、茨城県大子町に東京から移住して、ネットで食品販売をするというFacebook友人(直接は全く知らない、やりとりも特になく、もちろん相手からの友人申請を過去に応諾しただけ)の秘密グループに突然入れられました。ビストロ何某と名乗るグループですが、要はご本人の食品販売目的のグループみたいです。ただ迷惑なので、FB友人としては即座に断絶し、直ちにグループも出ました。

 大子町では、イノシシ肉でセシウム合算96Bq/kg(134もありますから間違いなく福一由来)の汚染が過去にも検出されています。茶葉の汚染も報道されています。東京よりも汚染が低い可能性はありますが、それでも放射能汚染が厳然とある地域です。福一に距離的には明らかに近づく場所です。

 こうした老人の妄想商売に付き合う由縁はまるでありませんし、露骨に商売目的で、FB友人を秘密グループに勝手に参加させる手口は相当に酷いと思います。

 ほんとにFacebookの被曝回避側には、あまりにも非常識で、最低の輩が多すぎます。こういう輩は徹底排除することを薦めるだけです。年配でもそういう人が多いのです。信じがたい話です。

 さて、大阪市長選挙に関連して、維新候補に関する記事が、ネットサイトのリテラに掲載されています。事実関係は良く知りませんが、面白いので、読んでしまいました。なんというか、日本は相当な低級社会なんですね。

http://lite-ra.com/2015/11/post-1652_3.html






福島第一原発事故の影響を踏まえ、現時点における「甲状腺がん」についての三田医師見解。

2015-11-05 23:57:53 | 福島第一原発と放射能

これも講演会などに出ている方には、復習的な話となります。

原発事故による被曝後の影響のうち、「甲状腺がん」に関して、現時点での三田医師見解です。

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甲状腺癌について現時点での私の解釈です

福島県民健康調査の結果は、私が今まで行ってきた検査の印象を裏付けるものです
チェルノブイリと日本では甲状腺癌の発生のパターンは異なっています
下図をよーくご覧ください
下図(私が改変)は1次検査(一巡目)と2次検査(二巡目)の合計です
癌が見つかった未成年の福島県民の平均年齢は17歳、つまりハイティーンです
15㎜位のちょっと大きな癌が見つかっているのです
男女差はあまりはっきりしないようです
今のところ、赤ちゃん、乳幼児、小学生には見つかっていません
被曝被害を心配して検査をするなら、ハイリスクグループは小さい子ども達よりも中学生、高校生、大学生が絶対優先です
福島県民健康調査で検査をしていない成人には増えていると感じています
お父さん、お母さんが倒れると大変です
先入観にとらわれないでください
数年後の予想はできませんが、小さな子ども達ばかり検査していてもダメです
早期発見のために皆さん(全年齢)しっかり検査を受けて自分達の身体を守ってください

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【復習】東京23区の土壌汚染平均はセシウム合算で1000Bq/kg超え(2011年時点)、キエフより高濃度汚染。

2015-11-04 23:39:29 | 福島第一原発と放射能

 ヤマザキパンを攻撃したい人たちがでまかせのセシウム300Bq/kg汚染という内容で、ずいぶん昔に嘘記事が出ていたことがあります。ヤマザキパンは僕も好きな食べ物ではありませんが、外国産がほとんど原材料である、ああした大きな企業製造のパンから、300Bq/kgもセシウムが検出される可能性は殆どありません。少し考えたらわかります。

こうした特定企業をターゲットにした嘘情報はネットに昔から数多く流通していて、これを今でも拡散させる人たちに最近遭遇しました。嘘情報発信から一定時間経過後でも、そういう所行は許されませんし、同じ罪を背負う人々です。

業務妨害や名誉毀損のターゲットとして、当然に法的措置の対象になり得ます。

こういうおろかなネット住民、Facebook住民、ツイッター住民は、ネット上だけの表面上の関係を続けても、何の益もありません。というかこんな馬鹿と関わるだけ、本当に人生と時間の無駄ですので、僕はどんどん切り捨てることにしています。

被曝回避側にいると称する中に、あまりにも低レベルなこうした輩が彷徨っているのはおぞましい限りですし、こういう人達は本当に百害あって一利なしと痛感しています。

最近、こうしたものばかりでなくて、何年か前の情報がただ再度拡散されているケースが多いです。

たぶん新しく認識して、こうした被曝回避に関心をもつ人がいることも大きいと思います。

放射能防御プロジェクトの土壌調査なども紹介記事がまた出回っていました。

これは復習の意味でも、またはじめて情報を確認する一部の人のためにも、確認作業が必要と思いました。

このため、2012年に掲載した、東京23区の土壌調査結果まとめ記事を、再度掲載しておきます。

データはその時点のまま。一部書き直しています。なお当然のことながら、セシウム134は半減期が2年ですから、現在は四分の一以下に減少しています。また雨や風で表部分の汚染は、移動していると思います。

しかし、土に捉まっているセシウムは動きにくいです。

====================================================

Csはセシウム。セシウム134とセシウム137、さらに合算。単位は全てBq/kg。

1 東京都 足立区 Cs-134 101 Cs-137 121 Cs合算 222
2 東京都 足立区 Cs-134 735 Cs-137 972 Cs合算 1707
3 東京都 荒川区 Cs-134 88 Cs-137 145 Cs合算 233
4 東京都 板橋区 Cs-134 0 Cs-137 24 Cs合算 24
5 東京都 江戸川区 Cs-134 334 Cs-137 397 Cs合算 731
6 東京都 江戸川区 Cs-134 1571 Cs-137 2122 Cs合算 3693
7 東京都 江戸川区 Cs-134 506 Cs-137 493 Cs合算 999
8 東京都 江戸川区 Cs-134 1732 Cs-137 1923 Cs合算 3655
9 東京都 大田区 Cs-134 311 Cs-137 357 Cs合算 668
10 東京都 大田区 Cs-134 628 Cs-137 733 Cs合算 1361
11 東京都 葛飾区 Cs-134 1333 Cs-137 1357 Cs合算 2690
12 東京都 北区 Cs-134 63 Cs-137 75 Cs合算 138
13 東京都 北区 Cs-134 387 Cs-137 527 Cs合算 914
14 東京都 北区 Cs-134 249 Cs-137 400 Cs合算 649
15 東京都 江東区 Cs-134 299 Cs-137 360 Cs合算 659
16 東京都 江東区 Cs-134 169 Cs-137 220 Cs合算 389
17 東京都 品川区 Cs-134 69 Cs-137 109 Cs合算 178
18 東京都 渋谷区 Cs-134 136 Cs-137 182 Cs合算 318
19 東京都 新宿区 Cs-134 50 Cs-137 71 Cs合算 121
20 東京都 新宿区 Cs-134 527 Cs-137 564 Cs合算 1091
21 東京都 杉並区 Cs-134 67 Cs-137 82 Cs合算 149
22 東京都 杉並区 Cs-134 46 Cs-137 49 Cs合算 95
23 東京都 杉並区 Cs-134 16 Cs-137 15 Cs合算 31
24 東京都 杉並区 Cs-134 127 Cs-137 146 Cs合算 273
25 東京都 墨田区 Cs-134 1831 Cs-137 2423 Cs合算 4254
26 東京都 世田谷区 Cs-134 20 Cs-137 24 Cs合算 44
27 東京都 世田谷区 Cs-134 93 Cs-137 157 Cs合算 250
28 東京都 世田谷区 Cs-134 39 Cs-137 70 Cs合算 109
29 東京都 世田谷区 Cs-134 256 Cs-137 290 Cs合算 546
30 東京都 台東区 Cs-134 62 Cs-137 68 Cs合算 130
31 東京都 中央区 Cs-134 65 Cs-137 84 Cs合算 149
32 東京都 千代田区 Cs-134 323 Cs-137 416 Cs合算 739
33 東京都 千代田区 Cs-134 4423 Cs-137 5590 Cs合算 10013
34 東京都 中野区 Cs-134 85 Cs-137 96 Cs合算 181
35 東京都 中野区 Cs-134 198 Cs-137 216 Cs合算 414
36 東京都 練馬区 Cs-134 329 Cs-137 377 Cs合算 706
37 東京都 文京区 Cs-134 990 Cs-137 1510 Cs合算 2500
38 東京都 文京区 Cs-134 9 Cs-137 16 Cs合算 25
39 東京都 港区 Cs-134 240 Cs-137 317 Cs合算 557
40 東京都 港区 Cs-134 73 Cs-137 87 Cs合算 160
41 東京都 目黒区 Cs-134 125 Cs-137 185 Cs合算 310
42 東京都 目黒区 Cs-134 70 Cs-137 117 Cs合算 187

東京都23区平均  Cs-134 447  Cs-137 559  Cs合算 1006


 過去の首都圏の土壌調査のデータや僕に直接報告のあったデータで、東京23区のものをまとめなおしました。

 側溝や歩道脇の堆積物などは高く出るため、除外しました。入れ替えやカバーで汚染を免れた可能性がある砂場データもはずしました。これまでの放射能防御プロジェクトの発表と一部異なり、僕が信頼度があると判断したものを入れたり、そうでないものを外したりしています。

 42箇所で23区の平均を出すと、セシウム合算で1,006Bq/kgになりました。これは33番の霞ヶ関・経済産業省前の植え込みで10,013Bq/kgをカウントしています。仮に、これを外しても(外す理由は特にありません)、セシウム合算の平均はおよそ786Bq/kgとなります。

 毎年、東京都で放射能検査で、セシウムの土壌を新宿区内で検査しているのが、都内の基準の場所ですが、ここが311前は、最大でも1.5Bq/kg程度までだったのが、2011年の秋には、790Bq/kg程度になりました。この基準の場所の数値と、霞ヶ関の数値を外したこちらの23区の平均が同程度です。

 ここからも、23区の汚染平均は、およそ800Bq/kgから1000Bq/kg程度の状態と僕は思います。

 ウクライナのキエフが、数年後のセシウム137のみで0.8キュリー=およそ460Bq/kgで、当初の放出の比率が137:134=2:1と言われていることから、本当に大雑把な推定でおよそ690Bq/kgになります。セシウムの量だけで考えると、東京23区はキエフよりも汚染程度は強い可能性があると判断できると僕は思います。

 現実に2013年にキエフの土壌を測定した数値を確認すると、この傾向は更に裏付けられます。

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