これは決して恐ろしい疫病についての話ではない。人間は総て死亡率100%の病に罹っている。なぜなら誰もが必ず死ぬからだ。ショーペンハウエルが指摘したとおり「人間は待たされている死刑囚」に過ぎない。
それならば、いつ、どういう状態で死ぬことが望ましいかということを予め考慮しておく必要がある。哲学は「生を考える学問」であると同時に「死を考える学問」でもある。
三島由紀夫氏は何かの本に「人は老化を免れないが、私はそれを認めない」と書いていた。そんな信念を持っていれば若い内に死ぬことがベストとなる。質の高い人生を理想とするなら質の低い人生は否定されざるを得ない。
日本の法律では死亡から24時間以内でなければ死亡診断書を書けないことになっている。つまり死亡後24時間以内に医師が死亡診断書を書かなければ「不審死」として司法解剖をすることが義務付けられている。
独り暮らしである私の場合、死亡後24時間以内に発見される可能性は極めて低い。新聞や郵便物が溜まり異臭がするということで警察が立ち入り司法解剖をするということになるだろう。しかし私としては死んでからこんな迷惑をかけたくない。そうなると何らかの病気で入院中に死ぬことがベストだろう。
ところで死ぬまでの1ヶ月の平均医療費は112万円だそうだ。治るための112万円なら惜しくないが、苦痛を引き延ばすために112万円も使うのは全く馬鹿馬鹿しい。
「いかに死ぬか」は人生で最後の最大級のテーマだ。自分の死に方についてはよ~く真面目に、命懸けで考えたい。
それならば、いつ、どういう状態で死ぬことが望ましいかということを予め考慮しておく必要がある。哲学は「生を考える学問」であると同時に「死を考える学問」でもある。
三島由紀夫氏は何かの本に「人は老化を免れないが、私はそれを認めない」と書いていた。そんな信念を持っていれば若い内に死ぬことがベストとなる。質の高い人生を理想とするなら質の低い人生は否定されざるを得ない。
日本の法律では死亡から24時間以内でなければ死亡診断書を書けないことになっている。つまり死亡後24時間以内に医師が死亡診断書を書かなければ「不審死」として司法解剖をすることが義務付けられている。
独り暮らしである私の場合、死亡後24時間以内に発見される可能性は極めて低い。新聞や郵便物が溜まり異臭がするということで警察が立ち入り司法解剖をするということになるだろう。しかし私としては死んでからこんな迷惑をかけたくない。そうなると何らかの病気で入院中に死ぬことがベストだろう。
ところで死ぬまでの1ヶ月の平均医療費は112万円だそうだ。治るための112万円なら惜しくないが、苦痛を引き延ばすために112万円も使うのは全く馬鹿馬鹿しい。
「いかに死ぬか」は人生で最後の最大級のテーマだ。自分の死に方についてはよ~く真面目に、命懸けで考えたい。