生まれたばかりの乳児は何もできない。移動も摂食も排泄も親に頼らざるを得ない。乳児の意識については想像するしか無いが、多分、無能感を持っているだろう。
幼児の段階でこれが突然、全能感に変わる。何しろ自分の意志で移動できるのだし、泣き叫べば周囲を意のままに操れる。きっと自分のことを「小皇帝」と思っていることだろう。
弟か妹がいなければ、幼児は幼稚園か保育園で初めて自分が全能でないことを知る。他者と競争することを通じて自分が決して卓越した存在ではないことを思い知らされる。
競争は決して他人を蹴落とすためにする訳ではない。競争を通じて自分を社会の中に位置づけることが可能になる。競争したことの無い人間は鼻持ちならない傲慢な性格になる。
優し過ぎる無競争の社会は自分を社会に中に位置付け損なった唯我独尊者を生む。
幼児の段階でこれが突然、全能感に変わる。何しろ自分の意志で移動できるのだし、泣き叫べば周囲を意のままに操れる。きっと自分のことを「小皇帝」と思っていることだろう。
弟か妹がいなければ、幼児は幼稚園か保育園で初めて自分が全能でないことを知る。他者と競争することを通じて自分が決して卓越した存在ではないことを思い知らされる。
競争は決して他人を蹴落とすためにする訳ではない。競争を通じて自分を社会の中に位置づけることが可能になる。競争したことの無い人間は鼻持ちならない傲慢な性格になる。
優し過ぎる無競争の社会は自分を社会に中に位置付け損なった唯我独尊者を生む。