俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

発癌物質

2011-06-03 15:20:08 | Weblog
 発癌のメカニズムはまだ解明されていない。そのために規制するための口実としてしばしば利用される。
 放射線や紫外線や煙草やダイオキシンなどは発癌性があるとされている。しかしこれらは似非科学だ。
 大量の放射線には発癌性がある。しかし少量の放射線なら発癌性どころか抗癌効果さえある。放射線は微量でも有害とする考え方は熱を有害とするようなものだ。高熱は有害だが無熱(-273℃)はもっと有害だ。
 紫外線を有害物に仕立て上げたのは化粧品会社の陰謀だろう。紫外線にはビタミンDの合成などのメリットもある。多分日本人は世界で最も紫外線を嫌う民族へと教化されてしまった。
 煙草よりも排気ガスのほうが遥かに有害だ。排気ガスの発癌性は動物実験でも証明できるが煙草の発癌性は未だ証明されてはいない。
 ダイオキシンはマスコミが煽ったせいで法律にまでなってしまった馬鹿げたルールだ。焚き火が有害なら火力発電所はもっと有害だ。呼吸でさえ内臓を酸化させる危険な行為と言える。深呼吸禁止法に近い悪法だ。
 大量なら有害な物は少量でも有害だという偏見が潜んでいる。塩のように、少量なら有益で大量なら有害になる物は幾らでもある。
 携帯電話の電磁波に発癌性があるかどうかはよく知らない。発癌性の恐れという曖昧な理屈で危険物を濫発するのはいい加減に止めて欲しいものだ。

足の痛み

2011-06-03 15:01:55 | Weblog
 足のどこかが痛いとそこを庇うためにビッコをひくことになる。ビッコをひくと他の場所に負担が掛かり今度はそちらが痛くなる。痛い場所が2ヶ所になれば更に不自然な歩き方を強いられて第3・第4の痛い場所を作ってしまう。こんな悪循環に陥らないためには早い時期から歩くことを控えたり恥を忍んで杖をついたりすることが必要だろう。
 どんな人であろうと万能ではあり得ない。何らかの弱点がある。特定の能力が不足している人は弱点を曝け出さないために不自然な対応をする。例えば数学が苦手な人は極力数学的な解決を回避しようとする。本来、数学的に対処すれば簡単に解決できる筈の問題がこのために歪んだ解決策へと向かう。
 能力の乏しい指導者はできるだけ自分の土俵で相撲を取ろうとする。分からないことを正直に分からないと言わずに自分の分かる問題へと摩り替えようとする。こんなことをすれば解決できる筈の問題が解決困難になってしまう。
 こんな馬鹿なことを繰り返しているのが菅首相だ。正直に「分からない」と言って専門家に任せれば良いことにまで口出しをして問題を拗れさせている。原子炉への海水注入などの専門家に任せるべき問題にまで口を挟むから対応の遅れを招いてしまう。
 一国の長たる者はヴィジョンを示した上でスタッフに任せるべきだろう。ヴィジョンが無いから個々の事案にまで口出しをすることで辛うじて自己の存在をアピールせざるを得ない。これがパフォーマンス政治へと繋がる。
 首相に求められているのは「理念」だ。

改革

2011-06-03 14:47:55 | Weblog
 危機状態だから現状を維持すべきだという考えには賛成できない。危機においてこそ改革すべきだろう。もし危機において改革すべきでないなら安定期に改革すべきだということになるが、安定していれば改革の必要性は乏しい。結局のところ改革を否定したいだけだ。
 もし雌雄を決する戦闘において無能な将軍や参謀がいれば迷わずに罷免すべきだろう。危機における失敗は命取りにもなりかねない。
 良かれ悪しかれ大きな改革は危機的状況から生まれる。
 中国の易姓革命の大半は飢饉による農民一揆に新興宗教勢力が加担することがきっかけとなる。
 フランス革命は飢饉を背景にした内乱の中で過激化した。
 ロシア革命は第一次世界大戦の最中に起こった。
 中華人民共和国は日本軍の敗退後の大混乱の中で誕生した。
 このように危機的状況とは大改革のためのチャンスだ。危機的状況に改革を行わなければ大改革はあり得ない。
 危機だから一致団結せよという言葉は権力者による保身のためのスローガンとしか思えない。危機においてこそ問題点は明確になり激しい対立が生まれるべきだ。仲良しごっこは許されない。
 今回の日本での政変未遂は真に日本らし過ぎる曖昧さを残して決着した。結局、民主党という烏合集団の内紛に野党が相乗りしただけのことだった。理念を欠いた権力争いは醜い。