俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

二重支払

2011-11-22 15:20:31 | Weblog
 あるスーパーで二重支払をした。そのスーパーでは最近、グループ企業のクレジットカードを提示した場合に限りレジ袋不要の客には3円値引きをするというサービスを始めた。たまたまそのクレジットカードを持っていたので早速利用した。カードを渡した上で現金払いをしたがレジ係員が妙にまごついていたので、普段は捨てているレシートをその時に限って持ち帰り明細を見ると「クレジット払い」となっていた。現金とクレジットカードの二重払いをしてしまったのだ。
 つまりこういうことだ。顧客情報を集めるためにクレジットカードを読み取った後、本来は「現金払い」のキーを押さねばならない。ところがその時の係員は間違えて「クレジット払い」のキーを押してしまった。当然レジスター機はクレジットカードとして処理する。だから現金払いなら自動的に出る筈の釣銭が出ないから係員はとまどったのだった。
 翌日クレームを申し出た。少額だったのですぐに二重払い分は返金された。しかしこれは怖い話だ。そのレシートだけでは二重払いかどうかを判別できない。支払完了の時点で文句を言わないと水掛け論になりかねない。クレジットカードを支払以外の目的で提示する時には注意が必要だ。

ボージョレーヌーボー

2011-11-22 15:07:08 | Weblog
 先週ボージョレーヌーボーの販売が解禁になった。このクズワインを先を争って飲む日本人は味覚音痴としか思えない。
 なぜなのかは知らないがボージョレー地区のワインは熟成しないそうだ。貯蔵しても旨くならないから新酒で飲もうというヤケクソの戦略に日本人は同調した。クズワインに新酒というまやかしの付加価値を付けることで日本人は有り難がる。フランスにとってはクズワインがそれなりの価格で売れるのだから願ったり適ったりだろう。
 日本人は妙に乗せられ易い。欧米での習慣と思い込んでクリスマスケーキを買い、バレンタインデーにはチョコレートを贈る。これらが日本独自の人為的な習慣、つまり日本の菓子メーカーによる販促策であることを多くの日本人は知らない。風邪薬も有害無益なのに薬メーカーの宣伝に騙されて買う。
 こんな踊らされ易い国民を操るのは簡単だろう。もし本当に人口増が必要なら子作りの日を制定してセックスを奨励すれば多くの人がそれに同調するだろう。難しい理屈など要らない。記念日さえ作れば盲従する。愚かで騙され易いのは危険な国民性だ。

対症療法

2011-11-22 14:53:44 | Weblog
 低血圧症という病気がある。20~30歳代の女性に多く、目まいや立ちくらみを起こし易い。藪医者は血圧上昇剤を処方するが血圧が上がっても症状は改善されない。対症療法に過ぎないからだ。この病気が低血圧症と呼ばれているのは血圧計で客観的な数値が測れるからに過ぎない。低血圧はこの病気の原因ではなくて結果だ。多くの場合は自律神経の乱れが原因となってこれらの症状が現れるのだから症状の1つに過ぎない低血圧を治療しても他の症状は何ら改善されない。
 こんな治療は怪我をした時に痛みだけを止めるようなものだ。必要なのは怪我を治療することなのに痛みを止めることに終始していれば怪我は悪化する。傷口があれば出血多量で死ぬかも知れないし、骨が折れていれば折れたままくっ付いて障害が残ってしまう。
 鬱病に対してSSRIなどの抗鬱剤が安易に使われているがこれも対症療法であって治療効果は無い。その結果として鬱病患者は増え続けている。
 医療の多くが対症療法であることを反省すべきだろう。不快な症状を抑えるだけでは治療には繋がらない。本当の原因を突き止めて初めて治療が可能になる。