俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

高付加価値ビール

2012-02-10 15:31:30 | Weblog
 糖質やカロリーやプリン体などをOFFにした発泡酒や第三のビールが売られているが、OFFではなくプラスした第三のビールをどこかのメーカーが作らないだろうか。つまり減算発想ではなく加算発想によって高付加価値の第三のビールを作るということだ。
 ビールではそれはできない。ビールは国際的に製造方法が定められており、違った作り方をすれば「ビール」ではなくなる。
 これを逆手に取ったのが発泡酒であり第三のビールだ。ビールは贅沢品として不当に高い酒税が課されているがビールでなくなれば普通の税率になる。メーカーがわざわざ偽ビールを作っているのは歪んだ税制のせいだ。
 どうせ偽ビールを作るのなら、この際、健康飲料にしたらどうだろうか。不足し勝ちなビタミンやミネラルなどを添加すれば健康飲料として売ることも可能だろう。ビール類の市場は非常に大きいのでほんの少しのシェアを獲得するだけでも大きな売り上げが期待できる。
 消費者にとっても有難いことだ。日本人に不足し勝ちなカルシウムを牛乳ではなくビールで補給できるなら愛飲する人は少なくなかろう。
 様々なバリエーションが期待できる。人によって不足する栄養素は異なるから「ビタミンC添加」とか「鉄分強化」など様々な商品が可能だろう。嗜好品で栄養補給ができればサプリメントのような煩わしさは無いし、多分価格も割安になるだろう。

失敗

2012-02-10 15:16:08 | Weblog
 新しい試みは殆んどが失敗する。斬新であればあるほど失敗する可能性は高い。全体と整合させることが難しいからだ。
 従来のやり方を踏襲している限り大きな失敗は無い。ノウハウが積み重ねられて細部にまで配慮が行き届いているからだ。
 エジソンは「実験の99.9%は失敗だった」と言った。成果となるのは0.1%に過ぎない成功だけだ。失敗を認めて失敗から学ぶからこそ成功が生まれる。正に「失敗は成功のもと」だ。
 無謬性を求めることがより大きな失敗を招く。失敗を認めないからだ。あっさりと失敗を認めて改めるべきだろう。
 現在の消費税制度には多くの問題点がある。その1つが「益税」だ。顧客から徴収した消費税を納付しない事業者がいる。例えば資本金1千万円未満の企業は創業から1年間免税される。この仕組みを悪用して、毎年会社を解散しては新会社を設立している企業がある。こうすれば消費税を未来永劫納めずに済む。
 飲食店や風俗店などを利用する人は企業名など気にしない。店を選ぶからだ。経営する企業名が変わっても店舗名が同じであれば客は同じ店だと思うし、実際、店は全く変わらない。
 間違ったなら改めねばならない。抜け道があるのなら閉ざさねばならない。失敗や誤りを認めることは早ければ早いほど良い。政治家や官僚が失敗を認めないことが悪事を蔓延させる。

完璧主義者

2012-02-10 15:03:33 | Weblog
 私は100点満点を目指して勉強をしたことが無い。常に目標は95点だった。100点を目指せば些細なことまで覚えなければならない。そんなつまらないことに時間を費やすよりも他の科目を勉強したりスポーツをしたりテレビを見たりするほうがマシだ。
 世の中には完璧主義者がいる。完璧か完璧でないか、0か1かの二分法だ。私は彼らの考え方に賛同できない。完璧でないことこそ人間らしいとさえ思う。完璧主義者は完璧なものこそ美しいと考える。間違いはあってはならないと信じる。私は間違いは必ず起こるものであり間違ったらそれに対して正しく対処すれば良いと考える。
 完璧主義者は事故は起こってはならないと考える。事故を起こさないために技術や法律を総動員してでも防止しようとする。私は事故は起こるものだと考える。従って事故の被害を最小限にするために予め準備する。
 完璧主義者は原発事故は起こらないと主張した。私は以前から必ず起こると信じていた(「原子力発電」および「原子力発電所」の記事のとおり)。結果として事故は起こった。
 神ならざる人間が完璧であることは不可能だ。不完全であるからこそ失敗するということを認めて予め失敗に備えるべきだろう。