俗物哲学者の独白

学校に一生引きこもることを避けるためにサラリーマンになった自称俗物哲学者の随筆。

旨味

2012-02-17 15:29:09 | Weblog
 ドイツ料理とイギリス料理は不味いらしい。イギリスでホームステイを経験した女性は「毎日ジャガイモばかりで辟易した」と言っていた。そしてジャガイモを散々食べる理由は「野菜だから健康に良い」とのことだったそうだ。どうも栄養学も不充分なようだ。
 西洋料理には「旨味」が乏しい。日本人の大好きな昆布やカツオ節を使った出汁に近いものは全く存在しない。乳脂肪による味付けが圧倒的に多い。西洋人と比べてアジア人は旨味に敏感だ。タイの食堂のテーブルに見慣れぬ調味料があったので舐めてみたら味の素だった。それだけ必需品として定着しているのだろう。
 ウスターソースはスパイスを集めた調味料で旨味は全く感じられない。そんな中でたった1つだけ旨味のある調味料がある。ケチャップだ。トマトには旨味成分が含まれているのでトマトから作ったケチャップには旨味がある。イタリア料理はトマトの旨味が命だ。
 しかしケチャップは西洋料理ではどう使われているのだろうか。ホットドッグぐらいしか思い付かない。オムライスもスパゲティのナポリタンも日本製の西洋風料理だ。オムレツにケチャップを使う人も外国では余り見掛けない。外国でも私は必ずケチャップを要求するがしばしば怪訝な顔をされる。多分、オムレツにケチャップを使うのは少数派なのだろう。

ワクチン

2012-02-17 15:13:19 | Weblog
 私は一貫して「薬は毒だ」と言い続けている。昨年の10月28日付の「インフルエンザ」ではインフルエンザワクチンの有害性について書いたが他にも危険なワクチンがあった。昨年、小児肺炎球菌ワクチンを接種して死んだ乳幼児が7人もいたそうだ。このワクチンが予防する筈の細菌性髄膜炎で死ぬ人は、2007年から2009年の平均で11.7人だったそうだ。もし昨年5人以上が死亡していればワクチン導入によって却って死者を増やしたことになる。こんなワクチンが公費負担で接種されるのは不合理な話だ。
 薬はリスクを伴うものだ。薬とは人体に異常な反応を起こさせる劇物だ。それを使うかどうかはメリットとデメリットを秤に掛けるべきだ。メリットのほうが多ければ使っても構わないし、メリットとデメリットが同程度以下なら忌避すべきだろう。
 私は省庁を増やすことには基本的には反対だが、厚生労働省は巨大過ぎるので分割すべきだと思う。医療・年金・労働を1つの省庁で管理するのは無理だ。ミスター年金と呼ばれた長妻元大臣は医療問題を理解できずに解任されたと言われている。勿論、労働問題も重要だ。厚生労働大臣は重要なポストだと思うのだが野田内閣は小宮山大臣のような二流の政治家を充ててお茶を濁している。かつて舛添氏のような大物が就任していたのとは大違いだ。これが民主党の価値評価なのだろうか。

死後の世界

2012-02-17 14:59:20 | Weblog
 死後の世界について語る人は嘘つきだ。なぜなら死んでから蘇った人などいないからだ。仮死状態から蘇った人ならいる。彼らの体験談が死後の世界として伝えられているが仮死と死とは全く別のものだ。仮死状態では脳は機能を失っていない。従って夢を見る可能性もある。しかし死んだら脳も死ぬから夢を見る可能性は皆無だ。脳死から蘇った人すらいないのが現実だ。
 もし将来、死者を蘇らせることが可能になったら死んでいた期間は「無」として認識されるだろう。死んでから100年後に蘇った人は死んだ直後に蘇ったと思うだろう。死んでいる間は夢も見ない無の時間だからだ。たとえ世界の時間が100年経過していても死んでいた本人にとっては時間は存在しない。これは生まれる前の時間が主観的には存在しないのと同じことだ。生まれる前が何億年であろうともそれは知覚される時間ではない。従って「無」だ。
 死後の世界として伝えられている話は願望に過ぎない。悪人を恨む人は地獄を妄想する。死後の幸福を望む人は天国や極楽を妄想する。どちらも「かくあるべし」という欲求が生んだ妄想に過ぎない。神が与えた理想郷ではなく人間が生んだ妄想だ。こんな妄想になど頼らず現実を直視すべきだ。