フィリピンを襲った台風30号の映像を見て初めて高潮の本当の恐ろしさを知った。それまでは、恥ずかしながら、かつてタイの工業団地を襲った大洪水程度のイメージしか持っていなかった。レイテ島を襲った高潮は4mの高さだったそうだ。これを気象津波と呼ぶことを今回初めて知った。気圧の低下による海面上昇に強風が重なって津波になるそうだ。海面が上昇するのだからそのエネルギーは地震の津波よりも大きくなる。地震の津波は海の一部の隆起だが気象津波では海そのものの隆起になるからだ。
地震の津波であれば高台に逃れることができる。地震と津波の間にはタイムラグがある。地震が収まってから、あるいは津波情報が告知されてからでも避難できる。ところが気象津波は暴風雨の真っ最中に起こる。津波の危険を知って避難しようにも風速80mの暴風雨の中での避難など不可能だ。津波も暴風雨もどちらか片方だけでも恐ろしいのに同時に襲来されてはお手上げだ。事前避難以外には対処する術は無い。
子供の頃のこととは言え、私は伊勢湾台風と第二室戸台風を経験している。第二室戸台風では台風の目も経験した。しかしこれらの台風と今回の30号は全然レベルが違う。中途半端に知っていることは却って危険なことだ。
恐ろしい映像ではあるがマスコミは今回の災害の映像をできるだけ多く放映すべきだ。私と同様、日本人は台風を甘く見ている。地震の怖さは知っているが台風の怖さを理解していない。中心気圧が900hPa以下の台風に遭遇する可能性はマグニチュード8以上の地震の可能性よりも高いのではないだろうか。東日本大震災のトラウマで日本人は地震ばかりを警戒しているが、台風と気象津波に対する警戒を怠ればフィリピン以上の大惨事を招く恐れがある。
地震の津波であれば高台に逃れることができる。地震と津波の間にはタイムラグがある。地震が収まってから、あるいは津波情報が告知されてからでも避難できる。ところが気象津波は暴風雨の真っ最中に起こる。津波の危険を知って避難しようにも風速80mの暴風雨の中での避難など不可能だ。津波も暴風雨もどちらか片方だけでも恐ろしいのに同時に襲来されてはお手上げだ。事前避難以外には対処する術は無い。
子供の頃のこととは言え、私は伊勢湾台風と第二室戸台風を経験している。第二室戸台風では台風の目も経験した。しかしこれらの台風と今回の30号は全然レベルが違う。中途半端に知っていることは却って危険なことだ。
恐ろしい映像ではあるがマスコミは今回の災害の映像をできるだけ多く放映すべきだ。私と同様、日本人は台風を甘く見ている。地震の怖さは知っているが台風の怖さを理解していない。中心気圧が900hPa以下の台風に遭遇する可能性はマグニチュード8以上の地震の可能性よりも高いのではないだろうか。東日本大震災のトラウマで日本人は地震ばかりを警戒しているが、台風と気象津波に対する警戒を怠ればフィリピン以上の大惨事を招く恐れがある。