北海道新聞 4月6日(金) 朝刊「卓上四季」から後段部分を引用する。原発再稼動推進に疑義を感じつつ・・・・。
振り返れば20年ほど前までは、この季節の道内都市は、とても深呼吸できる環境ではなかった。スパイクタイヤが路面をがりがり削り、砂塵のように舞う「車粉」で街はかすんでいた。解剖した野犬の肺はどす黒く汚れ、人間への健康被害も懸念された。
車を運転する住民が粉じん発生源でもあり、被害者でもある特異な公害は、1991年のスパイクタイヤ販売中止で終息に向かう。紆余曲折はあったが、春先の澄んだ空気は市民、科学者、行政、弁護士、タイヤメーカーなどの協力でつかみ取ったものだ。
「脱スパイク」の経験を「脱原発」に生かしたい。深呼吸できる大地であり続けるために。
振り返れば20年ほど前までは、この季節の道内都市は、とても深呼吸できる環境ではなかった。スパイクタイヤが路面をがりがり削り、砂塵のように舞う「車粉」で街はかすんでいた。解剖した野犬の肺はどす黒く汚れ、人間への健康被害も懸念された。
車を運転する住民が粉じん発生源でもあり、被害者でもある特異な公害は、1991年のスパイクタイヤ販売中止で終息に向かう。紆余曲折はあったが、春先の澄んだ空気は市民、科学者、行政、弁護士、タイヤメーカーなどの協力でつかみ取ったものだ。
「脱スパイク」の経験を「脱原発」に生かしたい。深呼吸できる大地であり続けるために。