なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

よくぞ集めたキク属図鑑(後編)~宇治市植物公園2019年12月(4)

2019-12-30 06:14:13 | 植物

いよいよ大晦日イブ・・・元旦イブイブですね。
皆様、お掃除はほとんど終わって、仕上げに入られているのではないでしょうか。
私はというと、仕事が終わった28日から突貫工事で片づけをしていますが、今年も中途半端にお茶を濁すことになりそうです・・・

さて、今日はキク属図鑑の後編です。
「図鑑」なので、チラ見で結構ですよ~

さて、最初はどれから行きましょうか。


黄色い小菊そのものの名前はこちら → 
ハイシマカンギク(這島寒菊)です。
中国中部から中南部原産で、このハイシマカンギクと昨日載せたチョウセンノギクを交配してイエギクが作られたそうです。

次は同じく黄色い花。


立ってますよね!(無理やり)→
オッタチカンギク(乙立寒菊)です。
島根県の乙立(おったち)地区で見つかったカンギクの変種で、おっ立ってるわけではありませんでした・・・

黄色い花、まだまだあります!


ローカルな名前の付いたこのキクは・・・→
ヒノミサキギク(日ノ御埼菊)です。日御碕というと島根県かと思ったら、和歌山県の日ノ岬で自生するキクでした。
シマカンギクとシオギク(後出)の自然交配種だそうです。

つぎ、行ってみましょう!


かわゆいこの黄色いキクは・・→ 
オキノアブラギク(隠岐の油菊)です。隠岐の固有種で、シマカンギク(別名アブラギク)に近い種類だそうです。
それにしても、地域の固有種多すぎて混乱・・・
全部、「黄菊」で片付けてしまいそう・・・

こちらのこの黄色のキクは何でしょう。


答えはこちら。→ 
イヨアブラギク(伊予油菊)です。こちらもシマカンギクの変種で、その名の通り、愛媛県と大分県の山地に自生するそう。

お次は何かな~
また黄色かって(笑)
元気だしてくださいね~


なんか日本海側の品種が多いですが → 
サンインギク(山陰菊)です。
山陰地方の日本海側に生える、シマカンギクとイエギクの交雑種だそうで・・・
小菊にしか見えませ~ん。

さらにもう一つ。


答えは~ →
ニジガハマギク(虹ケ浜菊)です。山口県の虹ケ浜に自生しているそうです。
サンインギクとシマカンギクの雑種とだそうで、なんだか訳が分かりません(笑)

ここからは少し雰囲気が違うのですが、見慣れた花と思われる方も多いのでは・・・


イソギク!と思った方、ブブー → 
キイシオギク(紀伊潮菊)、別名キノクニシオギクです。
三重県大王崎付近から、和歌山県日の岬付近まで、紀伊半島の海岸沿いに分布しています。
イソギクとシオギクの中間型がこのキイシオギクだそうで、似ていて当たり前かも。

で、こちらが・・・


花が終わりかけなのですが → 
シオギク(潮菊)です。徳島県から高知県の海外の崖地に分布。25~35センチになるそうで、結構背が高いです。
ちょっとイソギクよりはスリムな感じですね。

最後に・・・今日の黄色いキク属のキーになるあの花が見られなかったことがすごく気になりました。
その名はシマカンギク(島寒菊)。
で、マイアルバムを探してみたらありました!!
2016年11月に撮った写真です。
近畿地方以西から九州に咲くキク属で、別名アブラギクです。
シマカンギクという名前ですが、山地に分布します。
アブラギクの語源は、花を油に浸して傷薬にしたことからだそうです。
へぇ!


花は可愛いですね!
10~11月に咲くそうなので、もう終わっていたのかもしれませんね。
あーこれですっきりしました。

年の瀬の忙しい時に、ながながとお付き合いくださって、ありがとうございました。
図鑑として残しておきますね。

コメント (10)
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