なつみかんの木々を見上げて

野草大好きなつみかんです。
植物園や身近な場所の植物を紹介します。

今年もツル・つる・蔓~宇治川散歩2022/8下旬 (3)

2022-08-29 05:30:43 | 植物

天ヶ瀬ダムの放流を見に行くのが第一の目的だとしたら、第二の目的がこちらでした。
白虹橋のたもと、右岸よりのフェンスに絡まったこちらの蔓・・・



この写真では分かりにくいですが、真ん中の方、何かぶら下がっているのが見えると思います。
こちら、近づいて見てみると・・・


オニドコロかと思いきや、オレンジ色の花が沢山ぶら下がっています。
葉をみると、オニドコロがハート型なのに対して、ゆるく三裂しているように見えます。
こちらトコロはトコロでも、カエデドコロ(ヤマノイモ科ヤマノイモ属)です。


オニドコロ同様、雌雄異株で、こちらは雄蕊が見えているので雄株です。
葉に切れ込みがあるので「カエデ」という名前が付いたそうですが、カエデのイメージとは違いますね。

そのオニドコロ、カエデドコロの10倍以上沢山生えていました。
花はクリーム色で、こちらの雄花はカエデドコロとよく似ています。


雌雄異株のときいつも思うのですが、雄株の方が多いように見えます。


オニドコロもその例に漏れず、雄株ばかり目立ちました。
一つ一つの花に6枚の花被片と6本の雄しべがあるそうです。
おや、この写真雄花のように見えますが、もう雄蕊が落ちたのでしょうか、雄しべが見えません。


すぐ近くにあったのがこちらの雌株です。もう受粉も終え、実ができ始めていました。
実は上向きに付き、3枚の翼があります。


こちらも雌株です。まだ咲き始めなのか、実はできていません。


この隣には、全部実になった雌株もありました。
時間差なんですね。


去年の秋にはヤマノイモのむかごを見つけたのでヤマノイモも生えているはずなのですが・・
今回は見つけることができませんでした。

さて、つる植物はヤマノイモの仲間だけではありません。
もう何度も見ていただいている花ばかりなので、復習クイズにしてみますね。



花は地味ですが、色とりどりの実が生り、目を引きます。
ただ、この色は虫が寄生したときだけ付くと言われており、元々の色は白なんだそうです。
ヤブガラシと同様ブドウ科で、花は虫たちのレストランになっています。


はい、答えはノブドウですね!

次はブロック塀の斜面からぶら下がっていたこちらです。


この写真には何種類か植物が写っていますので、この写真でご覧ください。


特徴的な蝶型花。クリーム色でこの時期に咲いているのは・・・


答えはナツフジ(マメ科フジ属)です。

お次はつい最近投稿したばかりなので簡単ですね。


花のサイズがとても小さく、5ミリくらいしかありません。
それでもこれだけびっしりと咲くと壮観・・・といいたいのですが、遠目には全然目立ちません(笑)


はい、こちらはコカモメヅル(キョウチクトウ科カモメヅル属)です。
この間も満開と思っていましたが、ますます沢山の花が見られました。


お次はこちらです。え~まだあるの?でしょうか。
写真は1枚だけ。ヒントは雌雄異株、こちらは雄株・・かな?
ほとんどまだ蕾・・・


答えはアオツヅラフジ(ツヅラフジ科アオツヅラフジ属)です。
意外と市街地などでも生えていることがあります。

最後はこちらの花で・・・


簡単ですね~
答えはセンニンソウです。キンポウゲ科センニンソウ属。

ということで、この時期の川辺はツル植物が花盛りです。
一見地味ですが、よく見ると魅力的な花ばかり。
ぜひ探してみてください。

【撮影:2022/8/20  宇治川】

コメント (12)
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