寒波に次ぐ寒波・・・例年下旬になると早春の野草が咲き始めるのに、今年は全然。
あーあ、今月の道草日記は貧弱になるな~と思いながらいつもの池のほとりを歩いていると・・・
あれは何?
わーおー!
こ、これは・・・
絹糸のような綿毛が干からびた実から噴き出してる!
なんて綺麗な綿毛なんでしょう。
ここは夏にガガイモの花が沢山咲いていた場所。
ということは、これが有名なガガイモの実!
あれだけ沢山咲いてもめったに実が生らないので、ちゃんと綿毛が入った実を見るのは初めでです。
あ、見ているうちに1つ実が外れて飛びだし、茎に引っ掛かりました。
こんな小さい実に山ほど実が入っているそうで、うっかり家の中で弾けさせると惨事になるそう。
それでも持って帰りたかったのですが、探してもこれ1個しかありません。
家を綿毛だらけにするより、ここで風に乗って飛んで行くのが幸せでしょう。
あ、あちらにもある?
あらら、ガガイモではなくてカマキリの巣でしたわ。
全体はこんな感じなので、よく見つけたな~と我ながら思いました。
ガガイモは、キョウチクトウ科ガガイモ属。
以前はガガイモ科でしたが、キョウチクトウ科になってから、毒がある草のイメージが・・・
ところが、調べてみたら、若芽は食べられるそうなんです。
8月下旬~9月上旬にかけて、モコモコの毛が生えた花が沢山咲きます。
折角なので、その様子もアーカイブで・・・
つる性植物なので、こんな感じで広がります。
集散花序に星型の花が咲きます。
色は白~赤紫色ですが、周りが白っぽく、中央が赤紫色になるのが一番多いかな。
ガガイモの古名はカガミあるいはカガミグサ。
実の内側が鏡のようにピカピカ光るからなんだそうですが、ちゃんと見たことがない~
こちらの実は宇治川畔で見た実。綿毛はすっかり飛んでしまっています。
日本神話では、少彦名の神が「天之蘿摩船(あまのかがみのふね)」に乗ってきたと言われています。
そんなに小さい神様なのですね。
つーか、そんな昔から有名な草!?
こちらが赤紫が濃い花。緑色のクモがとまっています。
これくらい咲いていたら壮観です~
白いガガイモの花。中央から柱頭が飛び出しています。
雄蕊は合着して根元に固まり、蓋があるので、どこに葯や花粉があるのか全然分かりません。
最後は、ガガイモ科に群がる虫・・・
苦手じゃない人はクリックしてくださいね。→
ガガイモ科の植物を食草にしているカメムシの仲間がいるそうです。
ということで、ガガイモの記事はここまで。
いや~、道草咲いてくれ~
【撮影:2025/2下旬 宇治市】